【安価】白野がファンタジー世界で小宇宙を燃やすようです3
- 1 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2015/11/05(木) 18:36:13.04 ID:c6Pwmk4E
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｢白野がファンタジー世界で小宇宙を燃やすようです3｣
・このスレは、適当に作ったごちゃ混ぜファンタジー世界に｢聖闘士星矢｣の設定を突っ込んで始めるも、
諸々の事情でエタった安価スレ｢やる夫がファンタジー世界で小宇宙を燃やすようです｣の続編です
・｢聖闘士星矢｣の設定と言っても、かなり粉砕してばら撒いて使っているのでそこらはご了承下さい
・このスレは健全です、猥褻が一切ない、安心！ 上のは誰かさんの妄想です、スレ内ではまずありえません
・そして百合は猥雑ではない、いいね？
前スレ
ttp://yaruoshelter.com/test/read.cgi/yaruo001/1413283819/
前々スレ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/15257/1388664862/
- 3610 ：隔壁内の名無しさん：2016/08/23(火) 21:37:01.53 ID:KCi+u9Hv
- 固法さんの勢いが止まらない（震え
- 3611 ：隔壁内の名無しさん：2016/08/23(火) 21:37:44.67 ID:V+7ZvN0b
- 乙でした～
現地レズを残していくスタイル
- 3612 ：隔壁内の名無しさん：2016/08/23(火) 21:40:01.04 ID:Qt2tlf6r
- 乙乙！ なんという策士！妖星のコホー！
- 3613 ：隔壁内の名無しさん：2016/08/23(火) 22:00:57.98 ID:ze/EEq7x
- 乙、ふさたんのレズ時空に白野も沈んでいくのだ
- 3614 ：隔壁内の名無しさん：2016/08/23(火) 22:03:52.72 ID:FtaGGwyi
- 乙
ｷﾏｼﾀﾜｰ
- 3615 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/08/29(月) 10:47:40.73 ID:pIa6kR8J
- お話作りの為のダイス、深い意味は無い
固法さんが白野さんを好きになった決め手は？
【1D4:1】
1 色々有ったけど日々の営みの中で
2 色々有ったけど暴漢に襲われそうになった時に助けてもらったから
3 最初に揉まれる前、執拗に口説かれたから
4 テクニシャンだったから
白野さんは固法さんにﾁｭｯﾁｭされてどう思った？
【1D4:4】
1 なんでこんなに好かれたんだろ(無自覚ジゴロ)
2 人に好かれるのは純粋に嬉しい
3 え、あ、うん…(攻めに弱い、狼狽)
4 後で仲良く(意味深)しよ
ｲﾔｰｯ
- 3616 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/08/29(月) 10:50:56.99 ID:pIa6kR8J
- 白野さんテンションアップか…
では近いうちに
- 3617 ：隔壁内の名無しさん：2016/08/29(月) 11:11:39.69 ID:NxzQwTw6
- ンモー
ふたさんはすぐ白野サンをレズに寄せるｗ
- 3618 ：隔壁内の名無しさん：2016/08/29(月) 13:32:05.26 ID:XLl7jG7G
- この後レズが聖域を犯しにやってくるんだゾ
- 3619 ：隔壁内の名無しさん：2016/08/29(月) 23:25:23.00 ID:r2TycLrT
- 固法さんとじっくりﾁｭｯﾁｭ仲良く（意味深）するには邪魔な神様が居ますねぇ……腹パンしてサーシェスに殺させなきゃ！（確固たる意思）
- 3620 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/08/30(火) 20:11:02.25 ID:CvBWoRUJ
- 色々端折ってそろそろ決着を付けねば…
味方側戦力
青銅聖闘士
メルトリリス
セブンセンシズに目覚めている
原作的には黄金聖闘士タイプ（常時第七感）
一刀
セブンセンシズに目覚めている
原作的には十二宮後の星矢達タイプ（常時では無いが、第七感に達するとメルトより強い）
響先輩
技量的には王国の青銅トップ
原作的にはアルデバラン戦直前の星矢達タイプ
咲さん
原作十二宮編の邪武レベル、青銅以上白銀未満
学生達
美琴さん
レールガン、射撃戦なら並みの白銀レベル
黒子さん
残念ながら後方支援
螢さん
接近戦なら青銅聖闘士くらいには（創造位階には至っていません）
心さん
ガンダムファイターは伊達じゃない、接近戦なら咲さん以上
大人たち
クワトロ大尉
乗機がサザビーなので戦力的には黄金レベル
ただしタイマンで黄金聖闘士に勝てるとは言っていない（負けるとも言っていない）
チャップマン教官
狙撃に徹すれば多大な戦果を挙げてくれるだろう
カーロン
白銀聖闘士レベル、スキルを沢山取ったんだ！
水銀燈
白銀以上黄金未満、聖衣も魔導鎧も無でこれなら大したもの
曹操さん
指揮官、死ぬ覚悟が有ればアレスもやれる
曹操の知り合いのおっさん
短時間なら黄金レベル
関羽達
秘密兵器
- 3621 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/08/30(火) 20:13:40.14 ID:CvBWoRUJ
- 敵側戦力
アレス
オリンポス十二神の一柱、怒りによって小宇宙を増大させている、現在のアテナより強い
狂闘士上位個体
白銀聖闘士レベル
狂闘士一般個体
青銅聖闘士レベル
デビルガンダムの眷属
戦闘力では狂闘士一般個体レベルだが、進化の可能性あり
- 3622 ：隔壁内の名無しさん：2016/08/30(火) 20:15:13.68 ID:F7igVa6P
- 関羽達が曹操サンのハイファミリアの可能性が？ｗ
- 3623 ：隔壁内の名無しさん：2016/08/30(火) 20:16:54.82 ID:0I7FPOey
- まーたふさたんが露骨に白野をレズにする
- 3624 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/08/30(火) 20:17:05.75 ID:CvBWoRUJ
- 主人公勢力
白野さん
小宇宙の常温核融合炉、最早小宇宙を燃やす必要も無い（燃やせるけど）
内包した力は人知を超えているが、技量面では現黄金聖闘士には及ばない
サーシェス
対アレスの切り札、だけどテスタロッサの消耗を避けるため、
とりあえずは曹操から借りた魔導鎧で戦う模様
- 3625 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/08/30(火) 20:18:30.68 ID:CvBWoRUJ
- まあ、こんな具合であるよ、出来るだけ早く戦闘にまで持っていきたい所存なりよ
- 3626 ：隔壁内の名無しさん：2016/08/30(火) 20:22:11.29 ID:F7igVa6P
- 戦闘前のイベントも見てて楽しいのでそんな端折らんでもええんやで？ｗ
- 3627 ：隔壁内の名無しさん：2016/08/30(火) 20:43:58.04 ID:0DaHkMCv
- 鬼太郎とかどうしてるんだろ
- 3628 ：隔壁内の名無しさん：2016/08/30(火) 21:20:33.16 ID:5LwGz54j
- 土下座のシオニー先生（独身）の出番はいつ来るんだろうね
- 3629 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/08/31(水) 11:10:58.73 ID:E/5vmdtK
- 酔っ払って書くものじゃないな
狂闘士の強さは再生能力込のものです
>>3627-3628
そこらは次の次くらいに
- 3630 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 20:53:39.85 ID:C9F2yENn
- いべーんと！
こち亀終わるのか！ なんか今年は色々あれだな！
- 3631 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 20:54:11.20 ID:C9F2yENn
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｜ V / ィ＿ノ: / : /. : . /: . :{从ｨｿ.
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｀ | . . : . : : ｲ : | | : : : : ､_廴／≦ Ｖ:
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｛､＿ノ /. : : : : : : l´ｒ弋仗 ゝ:| 二￣ /ｲ: . : : .
ﾞー‐ ｲ: |: : : : : : :ゝ ￣ ヽトゝ ｛ V . : : :
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「つまりだ、この学校を守りぬくことが出来れば、アレスは現れる！」
壇上でサーシェスが学生たちへ熱弁を振るっている、
この光景はカメラとモニターを通じてシェルターに避難している学生達にも届けられている
その為か、一度は避難した学生の中からも、戦おうと思いなおした者や、
戦えぬまでも支援に回る者が出始めていた
「今の奴は神であって神でない、お前たちを皆殺しにするというふざけた目論見が上手く行かなければ、
ブチ切れて自分の手で決着をつけに来るだろう！」
白野は壇上の隅…袖幕の影から学生たちを見ていた
「そしてぇ！ 奴がノコノコ出てきたらガツンだ！」
白野に対し、「救われる」事ではなく、「共に戦う」事を望んだ勇敢な学生たちを
「だからだ！ もう一度言う！ そこに至るまで…諸君らの力を借りたい！」
サーシェスが学生に頭を下げ、続ける
「戦ってくれ！ 己と、仲間と、この国の…いや、人間の未来を守るために！！」
学生達から、応の叫びが上がった
- 3632 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 20:54:55.00 ID:C9F2yENn
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|::ｉ: : : :v孑示 ,,..斗≠ }/⌒'v : ｉ ′ .
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大門前での出来事の後、白野は好意を持って迎えられた
その場に居た美琴――学内で多大な影響力を持つ――が、
親愛の情を持って白野と接したのが大きかった、持つべきは友である
そして美琴を含む大門前の学生達を先頭に、防壁上に集まった学生、後方を警戒し、少し遅れながらも殿に白野ら聖闘士、
その様な隊形で大講堂へ移動する道すがら、一刀達から報告を受けた
外部から校内への狂闘士の侵入は許していないが、
校内に直接発生する狂闘士に守備隊が難儀している事
守備隊の隊長がクワトロ大尉だと言う事
校内に漂うアレスの小宇宙に阻害され、学校を守る結界術式を発動できない事
それさえ発動できれば学校の防御力が増す上、狂闘士の内部発生も防げるという事
それらの報を聞き、状況は悪く無いと白野は思った、
特にクワトロ大尉が居るのは大きい
- 3633 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 20:55:23.39 ID:C9F2yENn
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､_ノ::::|:l'‐弋',‐ｲﾍ ｲ:::i::): : ｀ヽ-. .､.＿ ,..,.. --､
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.i! ノ_ ﾒ-__,r, >､:jノl'' ' ヽミ'' l / V ｀ｰ'>､ ヽ､ ＼
.l ,r l ｀ﾒ´l.lﾞf<＿j,ノ .〉､｀'_ ﾞ rfヽ ｲ,ﾆ「´ |＼ ＼_
ヽ,' l l|.| l '､ ｀ j:::::｀:ｰ..､ ノ r――' ,j l: l ｀‐ .._,ﾉ
l / l !.l l : ヽノ ｰ- l::::::::::::::::::ヽ:'´:::..: ｀ヽ-‐'/ /: l
l / Y ゝil ヽ､, - |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..: : :| |: :l
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「よう、早かったな」
学生たちから少し遅れて大講堂に付いた白野を迎えたのはサーシェスだった
「中に入るのはちょっと待ってやりな、なんか内々で話し合いをしてるからよ」
入口から、幾人かの代表者らしき学生を中心に学生達が集まっているのが見える
「解った、待つ」
「で、どうだった…ってのは聞く必要はないか？」
「まあね、目的も果たしたし…思いがけない収穫も有ったけど」
- 3634 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 20:56:03.60 ID:C9F2yENn
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＿,.／: : : :｀:´:ヽr=＝-=＝_,＝＝＝＝＝＝-
/: ／/: : : : : : : : ム三ﾐ|三ミ|i| ,. - ''´
ノ: : :./: :／: ノi: :ヽ: : : :ヾ=ﾐヾﾐ|:､,. - '' ´
/:/: : !: /'´ ヽ: :ヽ: : : :}ミiﾐ|ﾐ|: :|
､: !: /V ＿,ィ_´ ｀-t､: ノ三ミ>､:ﾘ
i: V＞ iｨc＼ ﾉ:Y三三/￣ヽ:､_
' ﾍ,|!.i!} |!ﾘ ／: :|￣￣il| l| ヽ＿
|ﾉ｀U, ｀/:,: : : | li| ,ﾘ /: : :ヽ
/: : | __ ﾚ' |: : :ヽ ヾ==ｿ／: ､: :i｀
ﾚ!: :ヽ V__) ＿_!:_:_:/_ヽ＿__,／:iー｀￣｀
!.: ｨ:.＼ >､ } ｀／｀'' ー- ､
｀__'´＿｀ニ'ヽ ヽ /,＼/／ ,, _ ｀＞
｀ー- ､＿_. | | //三＞-―-ゝ>､, - ' ´
＼Y ,/／:ノ ヾ
,イ了Tij.､ ー､: : :｀ヽ ヽ
/ V ソv､:ヽ､ ヽ: : : :. ヽ
/ ﾉ/: : : :, : :/ ヽ: :. ヽ､ ､
./ ／: : : : :./: :,ィ ヽ: :､, .! !
/ //ミ､: : : !/ミﾐ| |: : | ,λ |
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学生たちを見ると、パワプロ君、固法さん、そしてキマシ軍団ABがこちら向けてサムズアップをしていた
キマシの2人が、軍団特有の符丁で他の団員を大門に向けて走らせたのが、
今回の作戦の成功につながったのだ、後で感謝せねば
「白野様、この者は…？」
サーシェスと言葉をかわす白野を見て、
彼をを胡散臭く思っている青銅聖闘士を代表して響が尋ねる、こいつ本当に大丈夫なの？ と
そりゃそうだと白野は思う
- 3635 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 20:56:48.09 ID:C9F2yENn
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/. . . . . . . . / l: : : : : ﾄ、 : : : : : :.
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,' : : : : : : :l: :,i : : / U l: : : : :! ',: : :l: : : : :.
､i:.:/ ―― - ＿ i: : : : : : : :l /{ : /-一' ﾚｌ: : ﾉー-,: : l: : : : : i
ー=ｧ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.ヾ､ !: : : : ;、: :ﾚ l〃⌒ヾ l／ 〃 ヾ: :l : : : : : !
ノ7:.:.:.:.:.:.::.:八:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ ',: : f⌒＼{ {l l} {l l}Ⅵ : 、 : : !
/:.:.〃:.:.:.:::ﾒ __丶:.､:.:.::.:.:.:i:.:丶 ',: { 乂＿ノ 乂ノ .l: : :} ＼ﾉ
':.::.!:.:.:.:.ｉ:.-ー ｀ヾﾄ､:|ｘｉ:ﾊ:.:.:| ',:乂＿ ` .!ﾍ:ﾉ
. /:.l:.:l:.:.l=≡≡ ≡≡i:!:.:l ',: : : : 丶、 U ,--、 u ﾉ
/.l:.:i:.:.:｀ u. ＿＿ ﾘNヾ:! ヽ{＼ : : ㍉ ￣ ,, ''
.. llﾝ＼!K └─┘.ゝ ｀＾≧| ┬ァiフ¨
j､l]:|ﾄr´ﾝ ／//∧ Kヽ、
. ／ ｣＿∨__ﾝィ_ ／/////∧ }//＞ , 、
. ハ l＝lR;;;;;∧= ＼. / ＼//////∧ｰ―l///// }
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「紹介するわ、この胡散臭い髭面はアリー・アル・サーシェス」
私の同志……だけなのか？ 友達？ いやそれは何か…なんだろう？
「あんたって私の何なのかしら？」
素で尋ねる白野に、サーシェスは爆笑する
「ひでぇこれだよ！ あんたらも大変だな、こんなやつを上司に持ってよ！」
その答えにムッとするメルトと響、それを見て頷きそうになったのを慌てて止める一刀と咲
「只今ご紹介に預かりましたサーシェスだ、
こいつがどう思ってるかは知らんが、俺はこいつを戦友だと思っている」
しばらく前から組んで、アレスへの対抗手段を構築していたのさ、とサーシェス
- 3636 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 20:57:26.31 ID:C9F2yENn
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｜ V / ィ＿ノ: / : /. : . /: . :{从ｨｿ.
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l: :|ヽ : : : : : 三ｿｨ ′ ﾉ : : : : :
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「皆がこの男を疑う気持はよく分かる、私も最初はそうだったから」
でも、この男は嘘は言わない、何か隠している気もするけど
「だけど、今は私を信じて欲しい、こいつを信じると決めた私を」
「いや、無理に俺を信じる必要はない」
「おい！」
折角間を取り持とうとした白野の言葉を台無しにするサーシェス
「まあ聞けよ、どうせこれからドンパチだ、俺もMSを借りて出るつもりだ…そこで己を証明するのが一番だってことさ」
戦いの最中、俺が怪しければ後ろから撃って…殴って良いというサーシェス
そこまで言われればメルト達も黙るしか無い
不承不承頷き、彼に促されて白野と共に講堂に入っていった
- 3637 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 20:57:57.22 ID:C9F2yENn
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講堂の中では、講壇への道を開け、学生達が2つに分かれて並んでいた、ここを進めというのだろう
講壇の前には三人の人影、心、曹操、ロベルト・カーロン、
王家の人間、軍大将、校長、つまりこの学校に置いてのトップ3人が立っている
彼等に向けて、白野は堂々と、そして優雅に歩を進める、
それに付き従う青銅聖闘士、そしてサーシェスもそれに倣う
その姿に学生達が見とれる、鍛えぬかれた戦士の所作は美しいのだ
これも又、学生達の不安を取り除くアピールの一環だ
（ん？）
見ると、講壇前の三人もこちらに歩み寄ってきている
そして、丁度講堂の中央で、向き合うこととなった
- 3638 ：隔壁内の名無しさん：2016/09/04(日) 20:58:02.17 ID:iRP6E1zE
- なんだかんだいってもサーシェスとは仲良くなったよな
- 3639 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 20:58:55.24 ID:C9F2yENn
-
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「友よ、よく来てくれた」
そう言って、心がこちらに手を差し出してきた
（ああ、流石心さん…）
心がこちらの思惑を察していることを知り、白野も又、手を差し出した
そして、固く握手を交わす
それを見た学生がどよめくが、考えてみれば心が白野の店の常連で有ること、
そして戦技大会で激戦を繰り広げた事は周知のことであり、そのどよめきもすぐに収まった
二人の間には友情が有るのだろうと
「心姫、私の友、貴女はこの私…」
学生のどよめきが収まるのを待ち、白野が言葉を紡ぐ、
決して大きくは無いが、不思議と講堂全体に届く声で
- 3640 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 20:59:34.70 ID:C9F2yENn
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.ｉ::::|::|::|::||::::|:|::::|:|:||::||::|:::l:|:!::'
l|l:::l::|十|lミ从;;从ﾘｨﾘ十l::|:|:::;
ｌ||::::::|芹示 ｨfﾃ芹ｌ|:|:|::::!
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.,':/||::从 ､ 从lﾘｌ从
,::;':::!!:l::|:|＼ - - ｲｌ::::;'::|:::∧
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r'::::_ノ:::;::ｉ | ∨::l|从. O| :| '::::':;::::::| ｌ :::::::::::::∧
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ここまで、白野は学生達を勇気付け、希望を見せる事を目的に動いてきた
自分という戦力を学生達に見せ、その戦力が王国…つまり学生達の味方だという事も知らせた
その上で、学生達が自分に何を求めるのか、それを知らねばならなかった
…何を求められても白野達は戦う、それに変わりはない
だが、求められる事柄によって戦い方は大きく変わるからだ
恐らく、自分達が講堂に入る前の話し合いで何らかの決定が生じた筈だ
神聖モテモテ王国第一王女、心、今の彼女の言葉は学生達の総意と取って良いだろう
「この私、時計座の白野に何をお求めか？」
- 3641 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 20:59:56.39 ID:C9F2yENn
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γ: : : : : : : Y: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀ヽ
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ゝz: x:x彡': : : :/: : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : :∧
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. /: : : : : /: : : : : :l: : : ::ｲ んﾊヽ、｀￣￣,ｲj 7 : : |
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: : : : : / ソ: :/: ∧ { / ／: : : : :|
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「我らと共に、アレスと戦うことを」
- 3642 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 21:00:19.88 ID:C9F2yENn
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- 3643 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 21:00:46.72 ID:C9F2yENn
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. ＜. : ´: : : : :｀￣￣==-=≦__ .ノ
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: :′./. : ' : i.:|: :| ﾄ､＼: : : ヽ: : .゛. ヽ
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: :/: : /′ ,:|'i{从i{'n/ﾊ}㍉; : :|. ﾚﾍ .i. ,
/: :／ノ: :/仆{ ｀乂zｿ ヾ ｿ!(:{:::. i}ﾚ
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' 7´: :ノ/ ﾊ '
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: :／i!ー `::.... /
'´.:_:ﾉ: : : : ,)）`:: ... ′
ニ.__; ; ;' ~ .. ﾆ =- ′
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:i:i:i:i:i:i:i:i.＼ 〈≧, ミｋ: :}
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i.＼ v:i:i:i:..、 )ﾉ
ミﾐ ､:i:i:i:i:i:i:i:i:i.＼ v:i:i:i:i〉´
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学生たちを見ながら、「救う」とは何だろうと、改めて白野は思う
現状に当てはめて考えるなら、救うべき対象である学生達を守るために、
アレスは自分とサーシェスだけで討つべきだ
突き詰めて考えればサーシェスすらという話になるのだが、
今回はサーシェスがアレスを倒さなければ、桃香を救えないという条件もある
この場合は、桃香の為にサーシェスを危険に晒すということだ
- 3644 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 21:01:13.76 ID:C9F2yENn
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人: : : :∧7 ト: :|: : : : : : : : : :｣.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.| |: : り
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|: : : : 人 ´´´ /: : : : : : : :.| i: ｉ: : :| |: : : :ﾟ/
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ヽ: : ): :.//: : )ﾆﾆ| |ニ/ ／ﾉ.: : : :. :.// /ﾆﾆﾆﾆ／／‐_ i: i: i: i.: : : :./ : : /
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(: : : : :.／ﾆﾆﾆﾆ| |/ ／ﾆﾆﾆﾆ): : : : : :/｛ニニ イﾆﾆﾆﾆﾆﾆ‐_/: :___ノ: : :（
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逆に考えてみる、サーシェスを危険から遠ざけるために、桃香の事を無視したとする
アレスを自分の手で倒す、すると桃香の精神は破壊され、彼女という個は無くなってしまう
だが、彼女の生命活動が終わるわけではない、死ぬ訳ではないのだ
しかし、この方法が「救い」と言えるだろうか、
サーシェスは激怒するだろう、
彼女を慕うものは悲しみにくれるだろう…
そんな彼等に「彼女は生きている、救われた」と言って受けれ入れられるだろうか
- 3645 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 21:01:35.22 ID:C9F2yENn
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考えるまでもない、「否」だ
無論、生命が続くことは良いことだ、
だが、「救い」とは生命が保全される事だけを意味するものでは無い
本当に救うべきなのは、命ではなく、意思、そんな風に白野は思う
今、講堂にいる学生達は戦うことを選んだ、己が傷付き、最悪死ぬことも覚悟して
その覚悟を尊重し、その上で彼らを守る、それこそが、「救う」事を誓った自分の役目だろう…
- 3646 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 21:02:13.26 ID:C9F2yENn
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- 3647 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 21:02:37.88 ID:C9F2yENn
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, - ﾞ´ `ヽ、
, ' `ヽ、
,' ヽ
i ',
ﾉ ノﾉ八 ,） ﾍ
（ （( ノﾉ∠ｲ＿ ﾉハ_リﾘｿ
｀) Y＜;;::;;;;;:::;;;;｀´;;;;;;;;;!ﾉ
ﾌ ,ﾍ |ヽ;;;::;;;;;:::／ヘ;;;;;;;ﾉ
ヽ ｛Kﾉ ゝ`'''ｰ''′ , 〉 i
）) ヾﾄ ヾ /
ラ ( （ﾉﾚ ＼ ´ ￣ /
,イルゝトミtr､. ＞ _＿/
ノ::::::::::::::::/:.:.:.ヾクﾊ_入くヽヽ_,,､-ｰｰ-.,､
,､-＜:::￣:｀ヽ;/:.:.:.:.:.:.:.ヾｔｆｰ┬イ:.|ヽ;:ヽ:::::::::::/ﾍ､
､:.:.:.:.:.:｀ヽ;::／:.:｀ヽ;.:.:.:.:.||:.:.:.:|.:.:|.::|トヽ:.:ﾍ:::::/:.:.:.ﾍ
:::ヽ:.:.:.:.:.:.:.y:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ､;.li:.:.:.:i:.:.:!ノ｀ヽゝ:.::∨:.:.:.:.:.:.:ヽ
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「白野さん」
袖幕の裏に居た白野に、背後から声がかけられる
振り向いたそこに居たのは、パイロットスーツのクワトロ大尉
その表情はサングラスに隠され、読み取る事は出来ない
「…大尉」
正直、白野は彼に何と言うべきか分からない、
彼に真実を告げなかったのは事実だが、
今更聖闘士で有ることを黙ってて済みません、というのは違う気がするし…
「ああ、その事ではないんですよ、普通に暮らしたいのであれば、黙っているのは当然のことでしょうし」
「なんと」
心を読まれた、流石ニュータイプ
「それも違いますよ、私に読心能力などありません」
「なんと」
どうやら相当顔に出ていたようだ
- 3648 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 21:03:02.84 ID:C9F2yENn
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/ _ ｀,
! ｀ヽ l
/ ! !
/ / / ､l , - ',
l l !,ｨ ﾉ' ',
ヽ ! !l! , , ノ /
ヽ ﾄ､ ヽ ! /, _,.-＿ ,ノノ ,ｨﾉl'ヽ/, ,'
,...ﾉ' | ﾍｰヽヽl（/ l'´ ≧ﾐ､_ ,ノ' ! ﾘ! l ﾄ!_
r'´イﾉ ヽ ﾘ r'｀ ヽヾ歹､=､ヽ ,_ﾘ=､ l ﾉ l ｀
!（ ゞ,. ´r､ r' ￣｀ ヽ /ゞｸｲﾉ /ノ ﾉﾉ
}ヽ､｀` ｰ- _i´, ﾉ'.lﾍゝ / /ｰ '´_, '´
l ￣｀ ｰ- ､｀ヽ､l,_ _ l / ,(´
! ｀ ｰ-､ヽ ヾ=-' ,.', ィ､丶､
_,ゝ _レ'-―- ..,'' ―＝- ,ｲ( ｀ヽ＼
`iｰrﾍ￣｀ヽ､｀ ｰ, - '一ｰ- ､ ヽ.ヽ
l lｰ-ヽ _, -｀´ , --‐_ﾚ‐- ｀) /∠、
| | ヽ.／ r=ー'―‐'´-､ ￣ ｀ヽ///ﾆ,
! ト.ﾉ , ―---=､_ヽ l / ＼ ヽ
ヽ〉′ , - ､ ｀i.| !/ 〃,.､!
/ ' ヽ_!!l' ヽ'へ＼
/ ｀ヽ ヽヽ
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「…改めまして、時計座を預かる白銀聖闘士、ホロロギウムの白野です、よろしくお願い致します」
「こちらこそ… フフ…聖闘士か」
クワトロは聖衣を纏った白野を見て苦笑する
「いや、すまん、それぐらいでなければ、と思ってな」
でなければ、あの戦慣れは説明がつかないというクワトロ、
その口調はフランクな物に変わっていた、
それは、彼にとって白野が軍人として庇護すべき存在から、共に戦う仲間となったことを意味している
白野にもそれは察して取れた
- 3649 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 21:03:44.19 ID:C9F2yENn
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「あの蹴りは痛かったです」
「射撃で仕留めきれなかったのは久しぶりだったよ」
一度だけ行った模擬戦の話や
「正規兵の数こそ少ないが、学生達の士気は高い、装備も数が揃っている、十分戦えるだろう」
「青銅聖闘士達も粒揃いです、力になれるはずです」
現状の確認等をしながらサーシェスの演説を聞いていると、
一人の学生が白野を呼びに来た
「え、ええと…ホロロギウム様、準備が整ったと曹将軍が…」
- 3650 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 21:04:09.14 ID:C9F2yENn
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ヽ|:.:ﾊ _ , |: :|: :: :: |!
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に二¨ ＼ 乂::: ::Λ 〈 ヽ: : : :〉 }:/: : :Λ :.
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` ー― / 〉 Λ ∨
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「解った、行こう…それと、様付けとかいらないよ」
「は、はい！」
「白野、何処へ？」
「校長室です、よければ大尉も来ませんか」
良い物を見せますよという白野に頷き、クワトロも校長室へと同行した
- 3651 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 21:04:55.02 ID:C9F2yENn
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. ﾄ､ |＼ /:V::::| ,. ´￣￣ ｀ ト _ {::::::::::::}'::::::::::::∠ ---t
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弋ニ=- / / .i { 7 {|i |V{', ', ',､ i | ,ﾊ /ー-x＜ {
ー‐i7i ,' { .|Ⅵ 弋V | く∨i. } Ⅵ| | {_{: :／ _,. ---',
r--- _ |_| | {Ⅵｚ=ミ､ ヽ{ ,z=示6ヾ､ ﾘ }７ ＞'´二フ´
} ￣ ミｘ{ ! { {《Ⅳ℃ Ⅳ//ﾘ '} ././//ﾘ V ／__￣￣＿＿
j--- .',{Vﾊ ､ ∧,V/ソ ゞー' / V:/ } ／:::::＞ ' ´ ==- 7
￣￣ ｀ ＜ | ﾄ､', 〉､ ＼ 丶 ムｲi∧ ﾉ' フ´ ＿＿＿{
. r-- ==彡＼ﾘ < ／', {￣ i r-≦ ／ ／ ＞ ' ´
. } ≧ｘ> ' __> > ヽ、 ヽ _,ノ ,.ｲー-=７ /／
`ー──-ミヽ ∧∨ .＞ . ,.ィ７ ／ｲ {,′
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い У ヽ ｰ /ﾊ
ゞ＝=ﾘﾉ､、 ＞ 、 /ﾉ
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「待ってたわよ白野、ってシャア、貴方も来たの」
「私はクワトロです、将軍」
校長室には曹操、ロベルト・カーロンが待っていた
心は一部学生の指揮を取り先行して戦闘の準備中(ちなみに美羽はシェルターに居る)で、
青銅聖闘士達は学生た準備が整うまで、軍人達と協力して大門、裏門の警備、
そして校内に発生する狂闘士の駆除を行っていた
今のところ、散発的な襲撃はあるが、先ほどのような大軍勢が攻めてくることはないが、
再びそれが起こるのも遠い話ではないだろう
- 3652 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 21:05:25.99 ID:C9F2yENn
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「その前に、校内の不安を消すのだけど……頼んだわよ？」
言いながら曹操は白野を見る、一度は頓挫した学校の結界術式の発動を、
もう一度行うべきだと進言したのは彼女だからだ
確かに校内に発生する狂闘士は厄介だ、
防壁を守っている時に後ろから襲われればどうなるかは考えるまでもない
しかし、術式の発動には蔓延するアレスの小宇宙を校内から取り除かねばならない
それを彼女がやるというのだ、自分の小宇宙でアレスの小宇宙を駆逐すると
果たして、いくら腕が立つとはいえ、一介の聖闘士にそれが可能なのか、
流石に曹操でも判断は難しいが…
今は当たり前のように「出来る」という白野を信じようと思った
- 3653 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 21:05:56.88 ID:C9F2yENn
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／:.／:.:.:ﾉ くイ .ﾊ:.:ﾏ:|
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.|:.:.:.: ||:.:.:.:/: | | 「「フ:.:.) {､ﾐ_,
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「ええ、おまかせを…校長、私が合図をしたら、即座に術式を発動してください」
「うむ、任せ給え」
術式の発動を行える権限を持つのは校長であり、術式を納めた魔石も校長室に有る
この魔石にはDGコアが組み込んで有り、術式を発動せずとも、学内でのデスアーミーの活動を阻害している
校長室は学校のほぼ中心部に存在しているので、円形に広がる結界の発動拠点に最も相応しい場所なのだ
そしてそれは、自らの小宇宙でアレスの小宇宙を駆逐しようとする白野にとってもベストポジションだ
「では…」
校長室の中心で、曹操、カーロン、シャアが見守る中、白野は一人瞑目する
- 3654 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 21:07:03.94 ID:C9F2yENn
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まだ小宇宙に目覚めたばかりだった幼い頃、「この力は自分にはまだ過ぎた力だ」と思った事があった
白野は今再び、それを強く実感している、今の彼女にしても、目覚めた力は強大過ぎぎた
自分の力であるのに、溢れ出ぬよう、幾重にも枷を作り制御している小宇宙は、
まるで巨大恒星の様な…いや、ビッグバン寸前の宇宙の様な力を感じさせた
小宇宙を封印している、そう言って良い状態でも、
枷から漏れだした、総量から比べれば極めて僅かな小宇宙でも、白野に今まで以上の力を与えている
そして今、白野はその枷の極一部を解いた、アレスの小宇宙を消し飛ばすために
- 3655 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 21:07:22.78 ID:C9F2yENn
-
その瞬間 王都が鳴動した
- 3656 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 21:07:57.77 ID:C9F2yENn
-
＿_人:. :. :.|:.／ ＼}:. :. /:. :. ／￣） 人
／ ＼:.／ ＼:. :. ／ ／ ／ ）
〈 ＼-=ミ７ ／ ヽ'￣／ ／ ／＼
＿＼ ＼ / / v' ／＿,/ }
. / ＼＿＼ ' , ｉ ｉ ｉ ｉ ｉ乂 -=二 ＿/ ∧＿＿
{ ＼ ￣ i / ｉ l ji i| | ﾊ ／ | | ￣￣￣／ /| |
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. 〈 ＼ ￣ 八 |､ 从乂_,,ﾉ 乂_,,ﾉ , 人/ ￣￣￣/ ,
＼ ＼ ヽ ＼ ＞ _ 彡') )≫) ／ ／
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乂( ＞_ ,, ___ イ_ -=彡'
ヽ /､ / Y人Y | ＼
ノ:. /__／￣＼___v_／:.、
___r〈ゝ:∧/⌒Y⌒/// ﾊ_彡ﾍﾍ
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乂_ >' ﾉ//////// j_ へ ＼ノ_ ノ
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「きゃあっ！」
「ぐっ！」
「ぬぅっ！」
迸る小宇宙の波動をまともに受け、校長室の三人が驚愕の声を上げる
彼等が軍人としての訓練を受けていなければ転倒しているような物理的な力
(攻撃力に転化していないのにこれとは…)
白野の小宇宙は曹操の知る黄金聖闘士のそれを遥かにしのいでいた
(…成程、アレスを倒すという言葉の根拠はこれか！)
この戦いに大きな勝算が生まれたことで、自然と曹操の顔に笑みが浮かんだ
- 3657 ：隔壁内の名無しさん：2016/09/04(日) 21:08:17.70 ID:iRP6E1zE
- 小宇宙レベルが上がるとそこまでできるんかい
- 3658 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 21:09:40.69 ID:C9F2yENn
-
｜ V / ィ＿ノ: / : /. : . /: . :{从ｨｿ.
Ｖ/ ,' 廴＿ ィ : l: : : . ｌ . :／ ＼: . .
｛{ | . . : : : : |: : : l : :/ ＿＿ Ｖ: :
｀ | . . : . : : ｲ : | | : : : : ､_廴／≦ Ｖ:
, | . : : : : : : lﾉ∠l∧: | : /ｒ≦ｨ矛了 // : .
｛､＿ノ /. : : : : : : l´ｒ弋仗 ゝ:| 二￣ /ｲ: . : : .
ﾞー‐ ｲ: |: : : : : : :ゝ ￣ ヽトゝ ｛ V . : : :
l: :|ヽ : : : : : 三ｿｨ ′ ﾉ : : : : :
ゝ:{ ＼: : : : 彡' l ゝ : : : . . : :
＼ ｀＼ ヽ: : : :ヽ ヽ,,`,,, ; ; ;_,;z;; ;, ､） : . : : : : :
｀ヽ￣￣￣｀ ､ ﾉ: : : : : ＼ ､;;='''ﾞﾞ"~´ ∠ゝィ: : : : : :
:. ＼＿__{ : : : : : 厂∧ イ￣ヽ ／ヽ.／{: : : . : : : :
::.. ＼ ＼ｒｚく ｊ : ＼ｊ: : : : ＼／: : : : ｝ Ⅵ |: . : : :
:::i::.. ヽ 丶ヽヽ.V: : : : : : : : : : : : : : :/ ／ヽlヽ : : :
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「落ち着け諸君！ これは先程の聖闘士の力だ！」
突然体を抜けていった謎の波動に混乱する学生達を、サーシェスが一喝する
「彼女は白銀聖闘士であるが、その力は黄金聖闘士にも引けをとらない！」
落ち着いた学生達への演説(というアジテーション)を続けるが、サーシェスは内心穏やかでない
(あの後一体何が有った？ 別れて1時間位で何故これほどの力を…)
確かに、これだけの力があれば、アレスとの決戦でも心強い、心強いが…
この力は、かつて彼が感じたアレスの力に匹敵する
(白野… お前はこの力に耐えられるのか…？)
- 3659 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 21:10:19.12 ID:C9F2yENn
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/:.::／ .|::|:!:::://'´｀ヽ!::::::| _､::|V-‐!::::|､::!|:::::::::|:::::::::.:.:|
/／ |/:::V::!| <ヽヽ:::| V'"´゛ヽ､!ヽi::::::::::ト､:::::./i|
!::::::::|:r-､弋ﾉ ヾ f´:i ヾ ﾞ､::::::/） }:ﾙ'
r‐|::::∧:ト､.＼ , _ゞ',､ / i:::/ ' /W
人:|i:/:.:.::ﾞ､ ＼ ｀ｰ-､ ｀i. ヽ ,..Ｎ.／:.:.:.:｀ｰ-､
,ｲ ﾞ､ﾞ､:.:.:.:.:.:＼ ヽ ｀ｰ--‐' /_.ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,,:.:-‐'´>､
! ﾞ､ ﾞ､ﾞ､:.:.:.:.:.:.:ヽ / ／:.:.:.:.:.:,,:.:"_, -‐-´i::::|
. /i ﾞ､. iヽ＼:.:.:.:.:.:.＼ ,ク´:.:.:.,,:.:"´イ´/ i::!
i | ヽi: :＼＼:.:.:.:.:.!ヽ _, -‐'´i:.:／:.／: / / i| ﾘ
. i | i ヽ: : :.＼＼:.:.>'´:.:.:.:,; -＝i:.／: :／ / ﾊ ｜
| ﾞ､ ﾞ､ |＼: : :＼＼i:.:.:／:.:.:.:.:.:..| : ／ / i | ﾉ
_､rf〔ニ}iトｨi{ﾆ}iト _-=ニ／ ヽ-=二三s｡
/ニ./ ニニニニニニニニ/ ／ニニニヽニヽ
rヘ..ノ.ﾆﾆﾆｨi{: ￣:＼:≧o｡.i..∠ニニニニﾆj{ﾆﾆ{ﾑ
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無論、校内外で活動していた聖闘士たちも、白野の小宇宙に晒された
響は一瞬あっけにとられた後、さらなる闘志を燃やした
一刀はこれからの事を考えて、頼もしく思うも胃が痛くなった
防壁外にて少数で行動していた狂闘士を奇襲で仕留めていた咲さんは、
一瞬吐き気を覚えたが、「白銀って凄い」とまだ勘違いをしていた
そしてメルトリリスは頬を紅潮させ身悶えていた
反応はそれぞれだが、彼等に共通する感情は1つ「白野が味方でよかった」ということである
- 3660 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 21:10:43.11 ID:C9F2yENn
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こうして、白野の小宇宙は校内からアレスの小宇宙を消滅させ、無事に結界術式を発動させることが出来た
その小宇宙の余波は学校区を覆うアレスの結界すら、一時的に機能不全に陥らせるほどであった
この事が、後の事態に様々な影響を与えることになるが、
それを今の彼女が知るよしはなかった
- 3661 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/04(日) 21:12:34.38 ID:C9F2yENn
- と、こんな具合やね
ちなみに白野さんが「救う」と考えている対象はそこそこ恣意的です、敵とかまでは救いません
ではまた後日
- 3662 ：隔壁内の名無しさん：2016/09/04(日) 21:13:15.08 ID:iRP6E1zE
- 乙でした
- 3663 ：隔壁内の名無しさん：2016/09/04(日) 21:18:56.69 ID:qNN2RsHw
- おつおつ
きっとメルト以外にも濡れた娘おるやろ！
- 3664 ：隔壁内の名無しさん：2016/09/04(日) 21:22:50.32 ID:PWTH9gmZ
- おつー
いよいよ佳境って感じ。続きも楽しみだ
- 3665 ：隔壁内の名無しさん：2016/09/04(日) 21:57:52.22 ID:k2yS83Tp
- 乙でした
安定のメルトｗ
- 3666 ：隔壁内の名無しさん：2016/09/04(日) 23:32:54.42 ID:ITtFYHF7
- 乙コスモの極一部でかつてのアレス具現化時と互角か
この実戦での戦いで技量も聖域にかえるまでにかなり上がるかもな
- 3667 ：隔壁内の名無しさん：2016/09/05(月) 00:54:39.82 ID:mRCCb9q7
- 乙
そら聖人や士郎みたいに壊れた人間じゃないんだから、救う相手を選んでも文句言われる筋合いはないよな
- 3668 ：隔壁内の名無しさん：2016/09/08(木) 18:40:59.75 ID:9ASP+scg
- 対聖域戦のちょうどいい実戦訓練になるね
- 3669 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/16(金) 16:35:46.47 ID:g7dlufBx
- 祖母が一時ヤバイ状況になってバタバタしてたらもうこんなに過ぎてた
取り敢えず持ち直したのでこれから本格的にとりかかります、もう少し待たれよ
- 3670 ：隔壁内の名無しさん：2016/09/16(金) 16:41:11.91 ID:GSdwkGa1
- しゃーないっすよ、持ち直してもやっぱり体に負担はかかっているだろうから
出来るだけ悔いの無いよう過ごしてくだされ
自分の祖父がヤバイ状況から持ち直して老健施設に入ったら一週間くらいで無くなってしまったからなぁ……
色々な手続きとか亡くなってしまってからは出来なくなることも早めにやっておくのがおすすめ
急に亡くなってしまったから両親が相続税やらで大変そうやった
- 3671 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/16(金) 16:46:09.55 ID:g7dlufBx
- まあ今年の正月は無い感じですかね、医者にもそんなこと言われてますし
また長期間いなくなったらそういう事だと考えておいてくださいまし
- 3672 ：隔壁内の名無しさん：2016/09/17(土) 19:39:34.98 ID:BkNrq4Sr
- うちの祖母も今年いっぱいは無理ですねって言われたけど翌年の5月くらいまで寝たきりではあったけどがんばってたで
- 3673 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/18(日) 22:27:55.35 ID:XNFnX3Yd
- イベ投下、本当はもう一つの視点を含めるつもりだったけど、とりあえずな！
- 3674 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/18(日) 22:30:21.77 ID:XNFnX3Yd
- ～王都攻防～
/ ヽ
/ ---────弋 .＿.. ‐大´ ヽ
/ _ ..,, - v -─ ,, ...__. /i| ll l
/ / ／ ／_ ヽ l ヽ `丶 l |!.ｌ!| /
. / / ／ / _＿＼ ＼ 丶 ＼ ` ､!;〃| ／
/ / ／ |ー- 、、弋＼ ヽ ＼ 丶 ＼ ﾄ '
/ l / 彡ゝ !` -.云`ヾ ヽ ＼! ＼ ∨ ヾ
ゝ l/ / ヾヽ 丶ゝ ` / _ ／二 ヘ、! !
ヽ / r‐､〉 ` -≧ ｀￣ ´-｀ ｀iイ云` >i /
｀ ､' ,' ; 丶､＿ / /
! ､ヾ:: ／ ∠〃´
ヽ ＼ ヽ /
. ヽ 个 --‐ －., '
ヽ | 、 ー ／
l ､ ・ ／
_ﾉ、 丶 ／
, 弋/ 丶､ ｀ .._ ／
―----------ｨ ´ ｌ ｀丶､ /
| ｌ ン寸
___..........| ｌ メ ´ ｌ l､
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「シュヴェーゲリン導師より守護結界の発動に成功したとの事です！」
「良し！ ならば王都内の敵戦力の殲滅を急がせろ！ それが終了次第、通信網の回復、住民の避難誘導に人員を回せ！」
「城壁外を囲む狂闘士への備えはよろしいのですか！？」
「城壁には鬼太郎が居る！ あそこはまだ最低限の戦力で十分だ！」
作戦指令室では、曹操との連絡が途絶したため、産休を切り上げて現場復帰したマネキン大将が各部署への指令を行っていた
「ドレル・ロナ大尉との通信はまだ取れないか？ …ザビーネとは取れた？ なら奴で良い、こちらに回せ」
彼女はアレスの意図を正確に察知していた、
城壁外に布陣する狂闘士の大軍勢は現状は王都を攻め落とす為の物では無い、
奴等が攻めてくるのは、学校区の結界を解けた時であろう
それは、学校区に居た人間が皆殺しにされた事を意味する
アレスは、その様を見せつけるまで、王都の住民を殺すつもりも、逃がすつもりがないのだ
- 3675 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/18(日) 22:31:29.67 ID:XNFnX3Yd
-
／ ､
/ _ ... -- ｔ彳_ヽ､ ｌ
／ , ´ _＿__ 《.lﾐ!ｌ| ｌ
/ ／ _.. ｨ ´ |＼ ｀丶マ″ i l
. i / ,イ ｌ ｌ ＼ ヽ 丶 、 ｌ
! ｌ／ .ｌ 、 ヽ ヽ 丈＿.ｌ ∨ │
ヽ l |-云ﾆﾇ＼! イﾆ云ア｝ ! ﾉ
＼ .! ! ＿ ノ ＝ ､ _＿ , / / /
. `ス、＼. i ﾉ ／rノ
ゝ !￣ ` 久 ﾉ
. 大 <二ヽ 人ﾉ
心 、 ｰ ． .ィ /
| 、_ イ l, ′
r/ ｀ - .._＿ ... 入､
, ｨ ´ l ｒ ‐-、 ｌ｀ ､､
_...- ' / | / > ｜ ヽ｀ 、
_ .. - ' r ─./ | , ´ ヽ_._/ ヽ ｜ ヽ 、｀ ‐- .... ＿_ ..
ｒ ヽ / ｨ ＼ ／|／ / | ヽ ト､ ＿ゝ ＼ ´ ｀ ､
./ ヽ / ／ ／ ｌ / ｌ `ｌ ＼ ＼ ＼ / ヽ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「シャル大尉か、君はロナ大尉と共に虎豹騎を率いて学校区を囲う様に防衛戦を構築しろ」
そして、最悪の結果と共に学校区の結界が解かれれば、
その内部に居た狂闘士と、城壁外の狂闘士が呼応して王都を攻め立てるだろう、
彼女はそれに備えなければならない、
「ああ、私も曹操がそう簡単にやられるとは思わん、しかし備えて置かねば後々彼女に笑われるぞ？」
曹操がこの事態を予知していたのかは分からないが、前日、マネキンは彼女から曹操が学校区に備えた戦力を伝えられていた
正規の軍人こそ少ない物の、豊富な装備や物資、非正規ながら強力な戦力、学生さえ上手く使えたなら、
曹操がそう簡単に敗れる事は無い筈だ、或いは彼女なら、そう思わせるだけのものが揃っていた
「納得したか？ ならば動け、今は一秒が惜しい！」
とはいえ、最悪の事態に備えるのが軍人の常だ、彼女の仕事はまだまだ終わらない
- 3676 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/18(日) 22:31:56.32 ID:XNFnX3Yd
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「だからよぉ～ 俺と一緒にここを出ようぜ！ 人間に付き合ってお前が怪我でもしたら俺泣いちゃうよ？」
「お前はここを出る用心棒が欲しいだけだろ」
単身城壁から飛び降り、狂闘士の軍勢を蹴散らして帰還した鬼太郎を待っていたのは、古馴染の妖怪、ねずみ男だった
「けど、お前だってアレス相手は分が悪いだろう？ いくらあいつが零落し始めてても、まだ自分の名前を覚えてるんだぜ？」
「だからって僕が逃げると思うか？ 僕はこういう時の為に雇われてるんだ」
妖怪、本来なら人間と相反する存在である彼が王国に大将として迎えられたのは、
何も国王の友人からの推薦があったからだけではない、その義理堅さ、そして…
「き、鬼太郎さん！ 新しいお菓子を持ってきましたよ！」
- 3677 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/18(日) 22:32:33.25 ID:XNFnX3Yd
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/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 人=乂__,ノﾆ八: : ＼
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／: : : :.／|: : : : : : : |__L.＿l: : : : : : : }: : |＿弋三彡: : : :.|: : : :トミ＿＼
弋＿_ イ: : :l: : : : ﾚ:.7|: :|: : : |`: : : : : : |:.´|l: :|: :|:ヽ: :l: : : : :|: : : :|
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|:./: |: : : :_Vz=ミ|ハ::|ﾍ: : : : : :/:./ _厶斗==z_,: : : :{: : : 人
|´{: .}: : : : ｲ {cﾊ气ﾐ: |: : : : :/j/,ｨcハ刋/}〉: :/: : :.V: : : l:ヽ
l |:/: : : : ハ 弋_.:::从 Vﾍ: : :{ ﾉ 弋_.::ノ ｲ: :/: : : : :i : : :{⌒
l{: : : : : : :ﾍ` --‐ ＼| ` --‐／／: : : : : :}: /:/
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{ ﾆﾆﾆﾆ /: : : : Vﾆ ＼__ __／／ /}: : : : :.Vﾆﾆﾆﾆ
トﾆﾆﾆ/: : : : : : Vﾆ= ＼｀ ´／／ ／/: : : : : : }ﾆﾆﾆ=ｲ
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息せき切って城壁に上がってきた少女の名は結月ゆかり、現在王国№1の菓子職人だ（奪還した）
「ありがとう！ これで更に頑張れそうだ！」
「…俺も貰って良い？」
「駄目、これは僕一人が楽しむ為の物だ」
ゆかりより受け取ったバスケットの中には、洋菓子、和菓子、創作菓子がより取り見取り、
鬼太郎はそれらを実に美味そうに食べ始めた
（白野さんと連絡が取れない今、私が頑張らないと…）
ゆかりの思い人にして、鬼太郎専属の菓子職人は現在行方不明、
彼女の店が学校区にある事を考えれば、その所在は…
（…悪い方向に考えちゃダメ、あの人は大丈夫、あの人は神に愛されているんですから）
そう信じてゆかりは自分に出来る事…つまり、王国最強戦力である鬼太郎へお菓子を届ける事を始めた
（鬼太郎さんのやる気を維持する事が、あの人を助ける事にもつながるはず！）
ゆかりの店、菓子本舗結月は王都の中心部にある、城壁とは随分離れた場所にある、
彼女はその間を何度も往復し、鬼太郎に菓子を届けていた、身の危険を顧みず
- 3678 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/18(日) 22:33:07.70 ID:XNFnX3Yd
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ヽ|l |:ヽ ＼ヽl ＼ //' / ／ ／/
ヽ| ､ ､ l､＼ _ / 彡' ／／'
ヾ､l､＼ヽ- ､￣ ヽ二ｧ ´ ／／／
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／ ∠､ィ'ﾞ:/: : :. :.i:|: : :| : /:. :/ /'| : : : : : : /: :{ニニニﾆﾆ!⌒¨´
￣/: :./: :/ : : : : :┼- ミ;. :.l/ / |: : : : : :./ : :乂ﾆ人ニシ
/ イ /:/: : : : : :.圦: :.|Λ｀ﾄ､ | ｲ: :. :./ | : : : : : :八: :从
. |/'/ : : : : : :xﾃ≠ミ、 :| | : -‐… ミ/:..:./: : :Λ: ＼
/: :/: : : : : 圦し//八| |: :/ | :/ /./: : :Λ ∨⌒
｛: :｛ : : : :j : | ^ー'ﾞ_ _,斗≠ミ|/ /|/: : :/|
＼ ＼:..:/／ { し//ﾉヽ/八: : :|: |
. _､-「￣￣￣ } , ´"'' ｲ/: : : : :|: |
_､+''゛:::: 乂＿＿ ノ / ′: : : :.|: |
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八ニニニニ=- __::::::::|: : : : :｜ / / ´"'ﾒ:／ﾆ＞―――イ
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「ご馳走様！ 美味しかったよ！」
「ご満足いただけて私も嬉しいです、早速次を作ってきますね！」
そちらの方の分も今度は、そういって走り出そうとするゆかりだが…
「でも、もう良い、十分満足したよ、ありがとう…こいつの分はそもそもいらないよ」
それを止め、君もシェルターに避難するんだという鬼太郎
「ひでぇ、これだよ」
嘆くねずみ男は無視だ
- 3679 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/18(日) 22:33:31.80 ID:XNFnX3Yd
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(: . . . -‐: : : : : : : : : . .
＞ : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀: ､
. ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :γ ⌒ヽ
. / : :／: : :／ : : : : : : : : : : : : : : : : ,:{ﾆ{ }
. ／: :/ :/ :/: : : : /: : : : : : : : : : : : : ｛ 乂_ ﾉ
. ／ : : / :/ : : : : : :/ : : : /: : : : : : : : : :.乂こノ¨ハ
／ イ : / : : : : | : : : : : : : / !: : : : : : : : :/: : : :. :.|ｉ : |
| :/ : :|: : :i:|: : :Λ: : :/ |Λ : : : : : /|: : /|: : || : |､
|/: : /|: : :i:|: : :|. | : ＿,,,l三ヽ : : ~"''ト､、|: : || : |: ＼_
. ､__／_彡: :| : :八 : :|´|,;..;, 三三三＼/ |/ | : 八: |: (⌒
. ｀ｱ:.／: : :|: :′ ＼ィ"⌒ヽ三三三 ィ⌒ヽ三 /: :/Λ厂
. /イ: : : : :从 : : : :|` {＿ﾉﾉ三三三三{ ﾉﾉ ｲ: : : :/Λ
|:Λ:.:/: :/ : : : :| ￣￣￣￣ ｀⌒ ら: : : } : :i
｛: :｛: : : : :.| ´ |:|: :. :./:. :.|
＼＿＿ノ_ , -‐ ┐ 从＿/＿ノ
｛========｝、 ､＿ ノ ｲ======== ｝
_,､ 乂＿＿__ノ: :}h｡., ィ:./､＞‐---‐イ
__,､ィｉ＞''゛ :| : : : : |ﾊ: :| ＞ ＜八|/:::::::::| : : : : : |__
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「で、でも…！」
ゆかりはお菓子を作り、鬼太郎に届けることに集中することで、
不安や恐怖を忘れようとしていたのだ、
それを止められたら、彼女は一歩も動けなくなってしまうだろう
「君のライバルである所のお姉ちゃん…白野嬢の事だけど」
「え、あ、はい」
何故このタイミングでその名前が？
相手は妖怪だ、心でも読まれたかと訝しむゆかり
「生きてるよ」
その訝しみは一気に吹っ飛んだ
- 3680 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/18(日) 22:34:51.36 ID:XNFnX3Yd
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. / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/ : : : : : : : : : : : : : :`、: : : :ﾞ，
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: : : : : : : : : : : : : :|: : : : : : : : : : : : : : |: : : : : : :|: :!: : : : : : : : :`、 : : :ﾞ，
: |: : : : : : : :| : : : :| : :／ : : : : : : : :~^"て: :￣"|ミト､ : : : | : : : `、 : : :ﾞ，
: |: : : : : : : :|＼ : ;|イ: : : : : : : : : : : : :| ＼: :_:_| | : |: :. :.| : : : : :`、 : : ﾞ，
: |: : : : : : :斗匕､ | ＼ : : : : : : : : : : | ィ灯~ﾊ^㍉ﾄ､: : |: : : : : : :|: : : : ﾞ，
: |: : : : : : : :| ､ぅ…=-、: : : : : : : : : | ｲ {::::_j::::} 刈 :|:＼: : :. :.|: : : ト ﾞ､
: |: : : : : : : :| ｲ'ﾞ {:::::;::ﾊ ､ : : : : : : : | 乂:::::ノ Λ : :| : : ＼ : :|: : : |
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八ニ乂＿＿ノh､ ::::::::::::|＞ イ /:|: : : : ﾏニニニニニﾆ
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二二 ＼|: : : : : ﾏニh､:::|:i:i:, /ﾆ=|: : : : : : :ﾏニニニﾆﾆ
ニニﾆﾆ.|: : : : : : ﾏニﾆh､i:i:ｉ:, /ﾆニ|: : : : : : : }ニニニﾆﾆ
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｜｜ _ ノ ｀ ＜Vヽ/V,(0) ﾉ_ﾉ_jj !
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｀ー―――ー､＿＿-)
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「ほ、本当ですか！ 嘘じゃないですよね！」
「僕ぁ嘘は嫌いなんだよ… 大丈夫、少しやばそうな時も有ったけど、今は元気いっぱいみたいだ」
あのお姉ちゃんは学校区に居るよと鬼太郎
しかし、学校区の中には入れないし、通信もできない状態だ、一体どうやって…？
「僕には自前のレーダーがあるからね、あの結界位ならすり抜けて判別出来るのさ」
鬼太郎の頭頂部の髪の毛が一房、針のように逆立っている
あれだけの小宇宙を放っていれば、妖気で無くともキャッチできる
が、これは鬼太郎基準の話だ、他の誰にも…たとえ神であっても真似は出来まい
「よ、良かった…あ、でも危ない状況なんでしょう…？」
「…多分…いや、大丈夫だと思うよ」
ゆかりは不安そうだが、鬼太郎には確信があった
何だあの小宇宙、封じている様だけど、質は神に届きかけている
…アレスが出て来るまでは彼女は無事だろう、と
(ロック以外にこんな人間が居るとは思わなかったなぁ)
やっぱり人間ってオモチロイや、と鬼太郎は再認識するのであった
- 3681 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/18(日) 22:35:18.54 ID:XNFnX3Yd
-
／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼ )ヽ
／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :…‐- ミ ＿彡ﾞ : :l
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/ : : : : : : :/ : : : : :／ : : : : : : : : : : : : : : : : :`、
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ニﾆﾆ|/: : : r'|: : : : : : : : :|: :| : :/ |八: : : : :/ ｀ ､__ : : : : :|
＞''´/:. :. :. { | : : : : : : : : 笊芋ﾃミ､ : : : : : :/ |: : : : : : : :|
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ニニニニﾆ|: : : : : : : : : : | ＼__ r‐､-､ｲノイ:. :. :. :.|
ニニニニﾆ|: : : : : : : : : : | 〈:::::::::::/⌒ヽ ∨ 〉: : : : : ﾉ
ニニニﾆﾆ八 : : : : : :/ : ﾉﾞ'ト...,￣/⌒ヽ V八_:_:／
ニニニニﾆﾆ.＼___// イ {:::::::::〈_人 〉=彡く
ニニニﾆ＼ﾆ｛ミ===彡｝ ＼:::::::::/ /| : : : : :`、
ニニニニニ＼/: : : : : | |: /｢八 ／ﾆﾄ、: : : :.|`、
ニニニニニ=/: : : : : : | |/=|ﾆﾆ＼∠ニﾆ|ニ)) : :ﾉ: :|
ニニニニニ/:. :. :. :. :.｜ 〈ニ 〕ニニニニﾆ|イ弌: : : :ﾉ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「と、此処は僕を信じて、君は…シェルターに避難している人にお菓子を振る舞ってあげなよ」
シェルターには長期滞在を見越して食堂や豊富な物資が備えてある
美味しいお菓子を食べれば、不安を抱いている住民の心も幾分か休まるかもしれない
それがアレスの力を弱める事に繋がり、ひいては白野の危険を減らすことに繋がるのだ
「…はい、わかりました、鬼太郎さんもお気をつけて！」
鬼太郎の説明に納得したゆかりは頷き、城壁から降り、自分の店へと走り出した
（生きている！ 白野さんは生きている！ 良くわからないけど鬼太郎さんの保証付きで！）
朗報とはこの事だ、なら、自分は彼女の師として、恥じない行為をしなければならない
（白野さん、私は頑張ります、だから、貴女も！）
ゆかりは走る、己の戦場へ向かって――
- 3682 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/18(日) 22:36:56.59 ID:XNFnX3Yd
-
＿ゝ＼/∠_
,-‐''´: : : : : : : : : : ｀ ､
／: : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
./: : : : : : : : : : : :､: : : : : : : : : :ヽ
/: : : ﾄ: : : : : : : :ヽ ＼: : : :ヽ:ヽ : :ヽ
./: : : : |__ヽ､＼: : : ::＼:.ヽ: :ヽ:ヽ:.ヽ : ',
l: : : : :.:| ノヽ＼ﾄ､＿ヽ:ヽ: :ヽ: :ヽヽ:.|:.:.|
l: : : : :ハ j r , ｀ヽﾄ､: l: : :l: |: |:_ｲ⌒ー--､
',: : : :ﾍ ｀ー' ｀ ,---､ Ｗヽ:ﾊ|／:::| ＿ ｰ┐
',: : : : ヽ j_／ ＿_ ＼ |ｊ / .ｌ:::::| ￣ ヽ
＼:ヽ: : ', ｀ｙ´-‐ﾆュﾉ／,/ |:::;ｲ ＼
＼ヽ: :＼ 〈 ´／ﾌ´-イ＼ Ｖ ヽ＿＼ .j ＼__
ヽーゝゝ-ｷ |ヽ＿| o ヽ| ／::Ｖ ／ l⌒l￣｀ヽ＿
r「|＿＿,ﾉｒ‐＼ ＼＿_|:::::::::〉' ｊ 〈:::::::::::| ｀ー┐
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ヽ￣:｀: ,-,､ >､
冫: : / ' ,‐､'iヽ､
ヽ: : i l、 ﾟﾊﾟ_Y､,. -
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｀rｰ : : : ＼､＿,. イ:／
rヽｰ-: : : :､: : : : :/: 7,、
./: : : : ｀: :ー: :´: : ′: : :ヽ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「…泣かせるじゃないの、友達のために命をかけるなんて」
それを見送りながら、ねずみ男はしみじみと呟く
「鬼太郎、お前も彼女を見習って…」
が、即座に自分本位の話に持って行こうと――
「彼女を見習うと、僕はお前に恋をしなきゃならないんだけど」
「えっ！？ …今の子って進んでるんだなぁ」
したが、カルチャーショックによって失敗するのだった
- 3683 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/18(日) 22:38:17.52 ID:XNFnX3Yd
- はい終わりー！ 次はシオニーさん視点、それが終われば学校区攻防！
それが終わればようやく戦闘だ！ 学校区の話が一回で終わればいいがな！
- 3684 ：隔壁内の名無しさん：2016/09/18(日) 22:39:08.48 ID:shkF7b5d
- 乙でした
戦闘まではまだかかりそうですな
- 3685 ：隔壁内の名無しさん：2016/09/18(日) 22:39:31.92 ID:I9ejKmBn
- おつおつ
たけのこ掘ってた子も出世したもんだよね（しみじみ
- 3686 ：隔壁内の名無しさん：2016/09/18(日) 22:45:38.66 ID:Jxe/BZ0A
- おつー！
みんながんばってるな。キャラクター揃い踏みで盛り上がってくるね。
- 3687 ：隔壁内の名無しさん：2016/09/18(日) 23:38:44.24 ID:Swt74XlN
- 乙でした～
- 3688 ：隔壁内の名無しさん：2016/09/19(月) 01:02:56.24 ID:389uqUEm
- 乙乙！ こういうキャラ大集合って凄い好き。
次回は土下座（違）のシオニーの出番か
- 3689 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/21(水) 11:16:17.90 ID:vz2KypkE
- うちの婆様の前に会社で不幸が、今週は無理そうです
- 3690 ：隔壁内の名無しさん：2016/09/21(水) 12:14:18.07 ID:w2nR7sfu
- oh……、お気をつけて
- 3691 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/27(火) 21:44:17.14 ID:BNDArcXS
- よし、イベント投下だ
- 3692 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/27(火) 21:45:10.04 ID:BNDArcXS
-
＼
',ヽ
＼､ ﾏヽ ',ヽ
＼ヽ､ ﾏ >､─-､ .ｌ ∧
, -＝ ､`ｰ/二-‐〉､ ￣/ ｌ ,
/─-､ ヽ.|/／_/-､_ヽ／ ｌ .ﾊ
｀ヽ ヽ }ﾟ/´ヽfﾆ>＝ニ￣ヽ .} |
/∧ヽ＼ " ｌｌ/／/r- < ヽ＝ﾍ ' |
// 〉／ ｀ヽ/-‐ { / ） /r─､}/ ヽ .|
/二ヽ/ ヽ /二ﾊ ゝニイ/＼ヽ/ ヽ i
/｀ヽ// ヽ`＝ｲ＿＿_／ニヽ ., ,､ ./
/ ｲ r=ｌﾆｆ=ｆ 7 ／／ ／ / 〉､
ﾊ二ヽ| ／|辷ｌ {={.// ./ /￣/＿./= / ＼
r= ､ ｌ r-､/ / 弋ゝ── "ノ ./-､/=ｷ/＼/｀ヽ .|
ﾏ =|ｲゝイ､ヽ ./ ¨ｌ￣ ￣ r= ./ ./ ／ヽ ./ .ヽ ./
ﾏ {/￣ﾝ /./ .ｌ ､ ｌ / ./ 彡'／ ,
ヽ ヽ-‐ィｌ.| i! .ｌ ヾ∧ ヽﾆ イ ヽ ／
ゝ三彡' ﾏ .i! ｌ i! ￣￣ ｌ ｌ ／
ヽ .ｌ i! ｌ , イ
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＿ ,. - ''",. -',. -'"
_,.．- ''''" ￣ ヽ ＼ ,. -i , -'" ,. -',. -''"
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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「カミーユ、お前も運が無いよな、こんなのが初陣だとは」
追手の狂闘士を撒き、ジェリド・メサ中尉のバウンド・ドックは、
肩を貸していたカミーユ・ビダンのユニコーンガンダムを路地裏に座らせた
彼は一息ついたが、油断はしていない、この周囲には狂闘士が巨万といるのだから
「ええ、全くですよ！ 何が最終兵器だ！」
カミーユはユニコーンより出ると、その整備ハッチを開き、内部回線を調べ始めた
…現在、ユニコーンは機能不全に陥り、行動不能の状態だ
「どうだ、何とかなりそうか？」
「わかりませんよ、そんな事！ 俺だって玄人じゃないんだから！」
ジェリドは本作戦に置いて、ユニコーンガンダムの護衛兼露払いとして、
上官のライラ大尉、同僚にして友人のカクリコン中尉と共に随伴していた
作戦内容を知らされた時、ユニコーンのパイロットが学生だと聞いて驚いたが(名前にも思うところは有った)、
実際カミーユと顔を合わせたときは、その刺々しさに逆に好感を抱いた、
ウジウジしているよりはっきり物を言うやつの方が付き合いやすい
- 3693 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/27(火) 21:46:03.06 ID:BNDArcXS
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＼´::::::::::::::::::::l ヽ ＼::___チ `〈_:ﾉl!ﾉ::::::::ﾉ:::::|:::|
Y::::::::::::::::::::＼_ `ｰ ＿＿ ､ ﾉ .|:::::::::::::::|::| ||
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＼::::::::::::::::::::::::チ´ /::::::::::::::::|;;;/ |::::／
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/;;;;;;;;;;`ｰ､<￣￣ l ＼ `ｰ-､:ノ ／::::::チ
_ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾌｰ､ | ＼ ｰ ／::::､::／
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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ // `ヽ.」
;;;;;;;;;;;_;;;;;;／ // /`ヽ､
-―'" ＼＼ .// / / l＿_
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そして作戦当日である今日、アレス発見の報を受け、ユニコーンガンダムと共に現地に向かう最中、
突如として響き渡ったアレスの声と、それに伴う王国民の絶望の叫び
「…駄目です、やはり再起動は無理みたいだ」
人の精神エネルギーを集め、力に変換するサイコフレーム、
ユニコーンガンダムのフレームは全てそれで構成されている、
それはアレスの怒り、そして王国民の負の感情を許容量以上に吸収してしまった、
結果として機体はオーバーフローを起こして機能を停止してしまったのだ
「糞！ 起動方法じゃなくてこっちの方にセーフティを掛けろよ！」
再起動には王族の血液が必要であり、現状どうしようもない
苛立たしそうにカミーユはピクリともしないユニコーンを蹴り上げた
- 3694 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/27(火) 21:46:51.98 ID:BNDArcXS
-
二三三三三三三三三三三三三三三三三三三
二二三三三三三三三三三三三三三／:,＼三三
ニニ二三三三三三三三三三三三／:x : : : :＼三
ニニニニ三三三三三三三三三／イ __ ＼: : : : >､
ﾆ二二二二三三三三三三三／γ´ `ｰ（(: : :
ﾆニニ二二二三三三三三／ / ,.=ｲ ＼:
ﾆﾆニ二.二二二三三三／ /xく ノ
ﾆﾆ二二二二二二三／ /ゞﾟ '’
ﾆﾆニニ二二二二／ ( =彳-=
二二二二二二／ ヾ､ _
二二二二＞ｰr笊 ¨ﾌ ヽ
二二＞ :´: .x '^ゞ'’ ‘，
＞＜:＜: : : : : > :.. , ,. ｧ
＼ ｀ ＜:＜: : : :ヽ ､__/,.´ ／／
. ＼ ｀ ＜:＜: : :＞ . ｰ ´ ィ
丶 ｀ ＜ く: : : : ＞. . ,. ＜
｀ ,' ＼＼ : :γ´: : :＞. __ . ＜: : : : :
. ｀ .: ＼＼:{: : : : 〃/ : : : : : : : ＞
{.:｀.:...... ＼＼ : : {{/: : : :＞ '＞ヒ三
／｀＞ :｀:... ヽ ヽ: :{ : ／=／三三三
. ／//////// ＞ ｀ﾏｰ=イﾆ／三三xク三
////////////////∨ﾆ／三三 く／三＞
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/´.:.:.:.｀:.:..＜ /////////////｀ ¨¨ ´//////
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負の感情の結晶の様になってしまったユニコーンは、
それを糧にしようとする狂闘士に集中して狙われるようになった
当初は王宮に向け、三機でユニコーンを運搬していたが、
狂闘士の軍勢を足止めするため、まずはカクリコンが、続いてライラが殿となった、
あの2人がそう簡単にやられる筈は無いとジェリドは考えるが現況は最悪だ、
推力の高いバウンド・ドックでも一機ではMSを抱えての移動は難しい
「中尉、そっちはどうです、連絡は取れましたか？」
「こっちもダメだ、通信障害が収まっていない」
軍本部に迎えを寄越すように通信を入れたいが、未だそれはなされていない、
さらに言えば狂闘士を撒くために裏道ばかりを選んでいるため、
王宮への距離も一向に縮んでいない
（さてどうする、考えろよジェリド…）
苦境に陥っているのは事実だが、裏を返せばこれは出世のチャンスだ、上手く動かねばならない
ジェリドはこれからの動きを考え…
- 3695 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/27(火) 21:47:39.94 ID:BNDArcXS
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/ ,..、ヽl_,../ /-‐‐- ､
/／ ,.ﾌ､ ll レ' ﾐｫz､
/／ ／ l ト､ ＼ ＼ヾヽ、
／/ / ／Vｱ＼＼＼: ＼ ヽ:ヽ っ
／ ,/ / / ﾉ ｌ '. ＼＼＼: ‘， ‘，!､
_z≦-ｧ'/ / // /l :l ＼ ∧ '. ＼‘， l l｀`＝=‐-
{{ 〈ノ λ:l:l〃 l '.ヽ、＼∧ '. ヽYl l八 _,.ノ
ヾ､乂__/,.イトlLL斗ヽミ=-二ー---=＝彡<＿
｀ミー‐''"´_,.ィﾌl::(ﾉl!ｨて,ヽk､_二=r'',ﾃiァﾄ トミニ=-ヽ
｀`ー"/ / ///∧.ヽ､ン ヾﾐ ヽ-'ノ/!ヾ!:::ヽ:::ヽ､}＿,.ノ
/ / /l /l ∧ ､ /ﾉ、:＼::ﾐz,_
./ /i乂／l lハ ＿ /､ヽヽ＼＼lヾゝ
.{ !i／ l '.ミ＞ （ ） ／l /ｌ ﾊ }`＜l
`l::::::へ l ﾄ､'.Y o ≧ｰ≦/ul/. Y | l ’＜
〈.:::::::＼ヽ ヽヾ!z､ ヽﾟ ／ 〉"ﾉ//／ r,ミ' |
|:::::::/〉 ヾ! ﾍ /,.イ<>ヾ／／//＿::::::::::::::ﾉ{
l :::::::::::::::::::::: ヾ/ <三<.／V.ﾚ-‐''‐-､ヽ {
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／ / / :::::::::::::::: .ヽ州州!／:::::::::: l: :::
__,,--''´￣￣｀--､ﾉ)
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ﾔヽ ´二 ` /ヽ--'´
｀ヾヽ ; |
ヽ、__..,,-ii´~￣￣￣￣｀-.,
<「~ ,ゝ-|| l
ヽ ヽ || l
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「そ、そこに誰か居るんですか？」
その時である、彼等の居る路地を誰かが覗き込んだ
「何者か！」
ジェリドは即座にビームライフルをそちらに向けた
「ヒッ！ 撃たないで！」
そこに居たのは妙齢の女性であった、武装はしていないが何か袋を下げている
ジェリドは警戒を解かない、狂闘士の擬態という線も捨てられないからだ
「動くな！ 少しでも怪しい素振りをすれば――」
「土下座先生じゃないか！」
「私をその名で呼ぶなぁ！」
警告するジェリドの言葉を遮り、
珍妙な名前を叫ぶカミーユと、それを非難する女性、シオニー・レジス
- 3696 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/27(火) 21:50:25.88 ID:BNDArcXS
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{: : : : : : : : :从 :__|:_: : : : :|. ¨＼: : : : : : : : :ヽ: :Y
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八: : : :/: : :7 _ ヽ: :ゞ ,x≠ﾐ.、Y :￣弋=､: :,
＼_/__,.．イ.: : :ﾉ{ ,.x≠ミ､ ＼丶 .}: : : : : :, )ﾉ
/ヾ、＿彡イﾞ: | ＼丶._ 从: : : : .:,
. {: : ／: :／ヾ : :＼ ' ｰ一 从: : : : : :|
／: :／: : : :.＼ : :＼ ＿. ｧ ,.: :{: : : : : : :l
ｰ=≦- イ: : :|: : : : : ＼: : ＼_ _ｨ": :｜ : : : : : |
{ : : : : l : : : : : : : ヽ: : ヽ≧.. ｰ {. ‘,: : :l: : : : : : :ﾄ､ )、
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乂 : : : ;ｘ}.: : :八: :.ﾉ ＼ ﾉ メ_メ : : : : :(} {:ｉ:ｉヾ¨´
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. /i:i:ｉﾑ 寸∧ : : : :{i:i＼、 ／ }ﾆ{ ＼.!:i:i:i:ヽ: : : : :.＼:i:iﾑ
}:ｉ:i:i:i:ｉﾑ 寸ｉl : : : ;}:ｉ:i:i:i:ｉ〈､ ./ニヽ /:i:i:i:i:i:i＼: : : : : ヽ:iﾑ
ﾉ:i:i:i:i:ｉ:ｉ:ｉﾑ 寸: : :/i:i:i:i:i:i:i:i:i∨二二∨:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:＼: : : : :):ｉﾊ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「土下…カミーユ、知っているのか？」
「学校の教師ですよ、あの人…大丈夫、人間です」
その言葉にジェリドも警戒を解いた、カミーユの力は彼も知っている
「…君は確か、機甲科の狂け…カミーユ君でしたね」
それを見て、ホッとしたようにシオニーが近づいてくる
「済まなかった、俺は王国軍のジェリド・メサ中尉だ」
「いえ、お気になさらず、私は学校で教師を努めているシオニー・レジスです」
「先生、あんたこんな所で何やってるんです？ 確か教師は全員学校で待機だって」
カミーユの疑問に、つまらないお使いを頼まれたんですよ、とため息をつくシオニー
- 3697 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/27(火) 21:50:51.67 ID:BNDArcXS
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. ⌒ ヽ ´ ￣ ￣ ｀ .
／ __ ＼
／ ／´ ｀ ヽ
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. } }! i ﾊ. ｌ ト、 _ j! i
. ﾉ . ' !. ┼十トx／∧ ｌ | .X´ 从 !
〈 ./ ハﾘ 人!≧≠ ﾍ 斗＜! ム夊 ハ ＼j__ .ノﾊ
. ∨ / ﾊく'´/ jr'んk 人. !イ jr'｀ﾊ >i } _ _ _. イ
) / / .Y / ⊥ 斗＜ ＼. ! |人⊥⊥'イ ｌ ﾘ i メ、
/ . ' .' 爪i { )八j＼ ＼ |ﾙ′ ! ハ
. / ｌ ｌ | { .!ﾊ /j/j/j/ ' /j/X/jX 从 l }
. i{ | j入i.ハ _ _ ヽ X く i ＼ ﾉ
iレ人 ﾙ' 人人 「 ｀ヽ u . ｲ.! ＼ヽ 从 Y
_＿ ＼ ／ |l ＼ L . ￣｀ソ .イ !:! ヽY }
／´. :: :: :::｀Ⅴ) 从 〕ト . . イ i| ! |:i＼ ﾉ
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.〈: :: :: :: :: :: :: : :.' 人: :: :: :: :{ ＼ ／ トxj ﾊ ＼人
. ﾊ ::: :: :: :: :: :: ::i ' ﾘ:＼:.):::∧ ﾇ⌒K |::从 ハ!__ Ⅵ
}: ::: :: :: :: :: ::.:| /. :: :: :: :'::∧ ／ }__! ＼ |: ::ハ ' |: :::｀＜!
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「学校が投票所になったせいで、自販機が一時的に撤去されたでしょう？」
「ああ、パシリにされたんだ」
「じゃんけんで負けたんです！ 虐められているわけではありませんよ！」
NT特有の先読みでシオニーの行動を察するカミーユ
「…それで、近場の店も軒並みしまってて、隣区で飲み物を買って帰ろうと思ったら…あれです」
学校には帰れず、周囲には狂闘士も多く、
それらを避けながらシェルターを目指していたら此処に迷い込んだという
シオニーの言葉を聞いてジェリドは一計を案じた
「…レジス女史、学校の教師である貴女を見込んで1つ頼みたい」
- 3698 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/27(火) 21:51:18.99 ID:BNDArcXS
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λ_i__i__ く. |三三ﾆ.′ /__ ／. . . . . . ..i
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ハ ｀´ i. . . V三:.′ /r‐-､. . ｉ'. . , . -‐. . .／
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ゝ、 r ´｀ ､＼ | ／. . . . . . ,{ . . . . . . . ./´
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ニニニ＼ニニニニ}iニニニﾆﾆ|二|二|二二二Λニニニ
二二二二＼ニニニ}i二二二二l二l二|二二＜ ＞ニﾆ|
二二二二二二二二}i二二二二l二l二|ニニﾆ|Λ| ｢二ﾆ|
二二二＼二二[ニニ}i二二二二l二l二|ニニニニ]|ニニ|
二二二二＼ﾆΛニニ}i二二二二l二l二|ニニニニ|ﾆィﾆ|
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「はぁ、なんでしょう？」
呑気に答えるシオニーだが、カミーユはジェリドの考えを察していた
「中尉！ それは危険ですよ！」
「だが、此処まで狂闘士を避けて来られたと言うのは中々出来ることじゃない」
「ですけど！」
ジェリドはシオニーに王宮なり軍部なりに走らせ、迎えの部隊を呼ぼうと考えていたのだ、
周囲に狂闘士がうろついている、この危険な状態で
「ええと、取り敢えず話を聞かせてもらえますか、私にできることなら…」
こんな所で喧嘩を始められても困る、シオニーは説明を求めた
「ああ、実は…」
- 3699 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/27(火) 21:51:37.38 ID:BNDArcXS
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王国軍の切り札であるユニコーンが機能不全に陥ったこと、
その再起動には王族の血が必要なこと、王族は王城に居ること、
そこまでユニコーンを運ぶ事は難しいということ、
カミーユを危険に晒すことは出来ないし、護衛として自分は残らねばならないこと
「…成程、となれば私しか居ませんね」
「すまん、危険なことは重々承知だが、今は」
ジェリドの説明を聞き、シオニーは頷く、そして
「1つ訪ねますが、王族であるなら、誰の血でも良いのですか？」
- 3700 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/27(火) 21:52:09.23 ID:BNDArcXS
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（）
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「…？ ええ、そういう話ですが…」
カミーユの答えに、シオニーは一度嘆息し
「…なら、これが一番ですよね」
しゃがみ込んでいるユニコーンに近づきながら、
シオニーは胸ポケットに刺してある万年筆を抜き、その中程をひねった
すると、その尻から太めの針が飛び出した
「え、なんですその万年筆、かっこいい」
「お、おいアンタ！ 何をする気だ！」
カミーユ、ジェリドの疑問を後目に、シオニーはその針を自分の左の手のひらに突き刺した
「ツッ…」
そして、湧き出た血を、ユニコーンの角に垂らした
- 3701 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/27(火) 21:52:33.28 ID:BNDArcXS
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/(........,).}/ /二>ｘ{__{{ |￣|{ -}={- }|￣| }}__;xくﾆﾍ V{.(.........)ﾍ
,/冖==《_/ ￣}} }{_| {{ | |{ -}={- }| | }} |_}{ {｢ ∨》==冖ﾍ
￣￣￣}}二二二二{／{^^{{ | |ﾍ ／｢|＼ x/}| | }}^^}＼}二二二二.{{￣￣￣
___,,}}........}＿＿＿/ﾍＥ:､{三三=-{.....|.|.....}-=三三}xﾆ７ﾍ,＿＿＿{........{{,,___
/{＿_/ﾍ......}二二二| {二二二二ﾆ_../.ﾍ./_ﾆ二二二二} |二二ニ{....../ﾍ,_＿}ﾍ
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「先生何やってるんですか！ 必要なのは王族の血だって言ったでしょ！ 止血するから――」
「おいおい、変なエラーとか出るんじゃ――」
カミーユ、ジェリドの反応はそれぞれ、しかし
『祖王ファーザーの血脈と確認、システムの起動を始めます』
「「なっ！？」」
ユニコーンが再起動を果たした事に関しては、反応は同じであった
- 3702 ：隔壁内の名無しさん：2016/09/27(火) 21:52:45.88 ID:QCaOD1O0
- ｷﾀー
そいやシオニーちゃんも…
- 3703 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/27(火) 21:53:06.90 ID:BNDArcXS
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ﾉ´ ｀＞ ､
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「せ、先生、王族だったんですか？ ならなんで土下座交渉術なんて」
カミーユは驚きながらも、ユニコーン内に有った簡易治療キットをシオニーに渡した
「…私もついこの前知ったくらいです、傍流も傍流ですよ、それと土下座は相手によっては強力な武器になります」
シオニーは取り出した包帯を器用に用いて傷の手当を行う
（あの髪の色…）
ジェリドはシオニーを見ながら、士官教育時に調べた以前の内乱の事を思い出していた
内乱の首謀者、現王と従兄弟関係にあった王族、ロード・ジブリール、
彼もまた、シオニーの様な紫がかった銀髪をしていた筈だ、
そして、その様な髪色を持つのは、王族の中でも彼の一族しか居なかったという事も
- 3704 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/27(火) 21:53:49.95 ID:BNDArcXS
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＼ ＼ ／アﾆ=‐- .._／ ／ ||_||_|
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ﾄ､/∧＼〉ﾍ／ 〕 |_／ ／l＼_ _||_||_|_
Ｖ〈〈￣/／ 〔_/ ＼_/⌒ｰ―ﾍ_ | | | ＿＿＿＿_
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| 〉￣ ＼/＼ー‐＼_|_,ム-=ﾆ巧7TL/〉-‐' /Ｖ |￣l￣| ／ ／ー―――ｧ ＼ 〉
| 〉 |ｰ‐| ==［）[〈∧=_ // | |/ ／‐┤ 〔0〕〉ｰ|￣`く __／ /―:.、 ＼/ |
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「中尉！ ユニコーン、動けますよ！」
その思考を中断させたのはユニコーンに乗り込んだカミーユの声だ
「よし、ならば早速移動する、取り敢えずは軍部に戻るぞ！」
「ええ、このガンダムに何らかのセーフティも入れなきゃなりませんしね、少し時間がかかると思います」
確かにその通りだ、再起動を果たしたとは言え、またあのようなことが起きては意味がない、
ジェリドはそう思いながら、再起動の要因となったシオニーを見る
「…なんでしょう？」
その表情は先程より硬い、こちらに何らかの警戒心を抱いているようだ
- 3705 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/27(火) 21:54:11.34 ID:BNDArcXS
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しかし、そうだとしても
「レジス女史、貴女も我々とご同行願いたい、此処は危険だからな」
「私としてはシェルターまで連れて行ってもらえばそれで良いのですが…それは強制でしょうか？」
「そうだ、すまないが従ってもらう」
ユニコーンの機能停止と再起動、それらは機体のログにしっかり残っているはずだ、
ならば彼女が居なければ、状況を上層部に伝えることは難しい、
無論彼女の身の上は気になるが、それは後回しだ
「…分かりました、確かにここは危険なようですし」
「すまんな、では出発しよう」
こうして王国軍の最終兵器は一旦戦列を離れることとなった
そして…
- 3706 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/27(火) 21:54:39.25 ID:BNDArcXS
-
. ィ^ヽ‐- -‐- 、
. ｲ'´￣≧v彡‐- 、ヽ
.. '/ /: : : : : :}: :j }: : : ヽi
. , / /: : : : : :ｲ: :ｲﾘ: :ヽ: :}
. /{､ｲ./: : : :‐／/ /弋‐ ＼ !
. ｀ 才―イ弋ﾏ〃 弋ﾏrゝ ‐-≧
. /: : ｲ八／ ｀ ｲヽ＼）
. ヽ ヽ}ヽヽ.. -‐‐ .ｲ二}ﾘ ヽ
. |∧: Ｖ:.:l＞＜!::::|:::∧
. } __ヽ :V≧o≦`ゝｧ´ゝ
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. /:::::::::::}|ﾊ:::::::::::ﾊ|::::|:::::::::|
|<-､ｧ‐―ヽ__... -‐┬}:::::::::|
ゞヽｨﾉノ'¨::::::::::::::::│:::::::::ﾉ
ヽ!ﾊ:::::::::＿／￣≡7)‐
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ヾ＜:::::::::::::::::::::}:::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::＞ヽ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
（…軍部ならMSの一機位余っているだろう…自衛手段は必要だからな）
学校においてきたドーベン・ウルフの代わりを手に入れるつもりのシオニーなのであった
- 3707 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2016/09/27(火) 21:58:59.54 ID:BNDArcXS
- と、まあこんな具合です
面倒だから省くけど、学校区外のイベントの時系列は白野さんが小宇宙どーんってやる前です
今日のイベントの直後にそれが起こって以下の三つの事が起こりました
・アレスの結界が一時破れ、今のところ中にいるに人間は全員無事、現在反撃の準備中、戦力もたっぷりあるからそう簡単にはやられないよ！
という心さんのメールがお父さんに届いた
・アテナの命で王国に監視用の式神を放っていた玉藻さん、白野さんの小宇宙を浴びてﾋｷﾞｨ、それを見ていた他のセインティアも驚愕
・狂闘士の軍勢を食い散らかしながら王国へと近づいていたサーニャさんが興味津々になったけど自重
さあ、次は学校区のイベントを入れてようやく戦闘だよ…
- 3708 ：隔壁内の名無しさん：2016/09/27(火) 22:03:39.58 ID:QCaOD1O0
- 乙です
あかんことになったセインティアは玉藻かな
- 3709 ：隔壁内の名無しさん：2016/09/27(火) 22:10:48.36 ID:nRjxeglw
- 色々動いてるなぁ。今までの集大成とあらばアレス戦にも気合が入るというもの。
- 3710 ：隔壁内の名無しさん：2016/09/27(火) 22:11:29.06 ID:Zw6kfFhy
- おつー。
シオニーちゃんも白野も微妙に能力バレつつあるなあ。
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READ.CGI - 0ch+ BBS 0.7.4 20131106