【R-18】やる夫は見えている地雷を踏んだようです16【メガテンもの？】

1 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/09/23(火) 23:07:18.88 ID:YbG1SBjn

三ヽ:; ;:;: :;'':; : ;;:: ;:: ∨ :ﾊ:;: ;: ;:;／:; :; :ｿ:; :; :!　/:;: :;: '':; 　:; 　:.　:　:;;'':;Y:;:;
: :;｀ヾ＼ :; :: ;ｨ､:; __:ｒゝ　ﾊ:;.: :.: : ; r'´　:'';　:j　!:. :,ｲ　''　 /..;:　:'　 .,;:;':,ｲ:;: .　　　【原作】(c)アトラス 女神転生シリーズ
; ;:;: ;: ｀ヾ,､＝=≧ｭ､Yｌｊ　 .}:;: ;:; ;;rj:;　　::.; /　j:;ノ:;: ;: :; :: ;:; :;: ::; '' :;: :;j!;;: ;:　　　　　　　 (c)スクエニ ドラゴンクエストシリーズ
X;:: :;: : :;:ﾊｌヽ;:ﾐ｀ｰ-､ミi!　hヾ:;: :ｿ;:::　:; ,;ｲ／ゞY:;彡_ノ:;: :;: 　:;; ''　,;イ-='´
;: : '': :;:; : : :ヾ｀ヽ;:; :;:j| li! ﾄ=､＼j! :;ィｰ' ,ﾉ:; ;ｲ7ｊ /＿:;: :;: :; :: :;: :; :ﾉ/:;: ;;: ;::
: : : : : :; ; ; : : : ＼｀Y　 i! l|: ;:ﾍ　ｿ彡　Y　,ｒf'ノ￣￣: :: :: :;;ｨｒ=＝': :;:; ::;: :; :
;: ;: ; :., ., : ' '' ;: ;: r'ヾ;　!i !,l:;: ノｲr''　 ｒ　~:;,ｲ＿:;:＿,,-―'イ :; :;: ; _ ;:;: :ゞ,､:
;; : ;:; ;:: :; ; ;;:ヽ;.ィ: : :l　 ｌ　iﾄ､´ノ　　ｲ/ il, r--､ｒ―''￣:;: :;: :: ;:''　:;: :; ~ ソイ　　　　１６スレ目です。
;: :: :;;: :;: :: : : ::.,, : : : !　i!　ゞ≧　　 ｊ　　ﾊゝ:;: ;:;''　:;: :;　.,.　:;: :;;:: ;:;:'':;: :j/:;__
;: ;::;:;: ;:; :;: :: :;:; :;:: : ::,} j!　 _三ﾆ　ｲ　 ｀Y;:: ;: :; ,ィ´　:; 　.:;:　:,ｨ⌒ヽ,:: /rｭ＿　　　　女神転生原作のオレツエー物です。
: : :: ;:;rｭ__;: : ;:; : :; :.;;｣(ｲ彡ｲ彡　r'　　 j/j;: :≧'=-、.,;''　.,:;:'　 r=＝\ｊ/ ,:; :;;:
ヽ='イ彡三≧=イ三彡　ｊ!/彡　 i!ﾄ　 （￣7イ:;: :; : :;:.,　''　:_イ;: :; :; ｲﾊ .,;:; :　　　　>1の妄想に、多少のエロとグロが添加され、
ゞ‐=-‐'´:;:; :;￣¨ー-!7''ｲｿ´　ﾐヽ!,, ヾY　:　:　,　'':;　:;::　:; :; : . .,.: ;; ヾ l.;: :;:
:; :;:;::;: : ;:;: : :; :;; : ; r､ｊ　彡　　 : :lｒ'ｲ !{ ヽ__　　　 :; :;:: :; :; :: : ;:;: :;: :; } l|:;: :;　　　　　中二病でたっぷりと煮込まれております。
: ;:; :;;: ;: ;;: :;' :;; ;: : .Y|}ィ　　　　ミ{ﾄ''　ﾍ　｀ヾ､＿,,ィ'' :; :;: ''　＿ _三ﾆノ:: ;:
;: ;; ;:: :; :;; ;:: :: ;:'' :; ::T'' __,,ィ　=ｭ''　 ヾﾊ　,,ィ´　　 __ ==--'´:;: :;:; :;: :; : ;::
;;':; :;;' ;: :;:: :;; :; : ; :; ﾉｿvゞ,､　　｀ヾ｀　ﾐ Y/j/　 ィ´:;: .;:: ;:; '':;:' :;: :;: ;: ; :: ;:;
;:; :;; ;: ;::; ;:;;'' :;: :;ィ’ノ!fy彡ﾍ_ｒィY　　ミ }!j/j/　j:: :; :; ::: ;: ;: ;::: ;: : :; ::;''': ;:　　　　　それでも楽しんで下さる方、どうかごゆっくり
;:;; ;::: :;;:; :;: ;: :; {イヾ''tｿvゞｿxfyヾ ￣ヾﾐ!|-':;｀´ : ;: ;: ;:::;':; :;::: ;,.,..;:::' . :;;ィヾ
:;; :;; :;: :;;;: ;'' :;:; 〉ｲ/ｿfyゝ=-yｿfﾐ｀ヽィ ミｌ! : ;: :: ;;;: :::';;;:': :: :: :;:; ;:;-''¨´　　　　　　なさって行ってください。
:; ;; ;:;'' ::;: ::: ;:;: /j/j/　　　　　 ヾﾐｲｊ　　ﾐl|!:;:;: ;;''.;　:.;'';:;..,　{'´~
｀;: :;; :; :: ;:'': ;::;/1j!/j/'´　￣｀ミ ﾉ彡￣ヾ!|::; ;:'' :;:　:;: :;;　''´
　ヾ:;:: ;:;: ;;::: ',//j/イ　　　　　　ゝ''　￣ミｌ!:;:　:;: :;: ;ｲ´
　　ゝ:; '':;;:: ::;ﾉX/j/´-―　ｰ-､ ｊ　　　ﾞ''ヾ!: ;:; :; ´~　　前スレはこちら。
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´ミヾ､ ソｲ/／ｲｊ ｌ: :ｲ　　ﾐ|l|j:; ｨミｭ　,,ｿｲミ､＞‐=-: ≧ｭ､_＿＿＿
　　ソｲ/シ/: :;'　ｊｿ彡 _,．､ヾl|jﾊ ｀ｰﾐヾ　ミiｲ ｒ'　⌒ヾミｰ､: : : : : : :￣￣
ソｲ/!／//:_ノ　/_ ｿ'　　　)人/_jﾊヽ, Y: : :ﾊヽ.j/j/　＞ｭ､ミ: : : : : : : : : : :
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/!ｲ,ソ´ヾﾐ}　　ヾ!/イ≦'´}-'ｲｭﾐｭﾊ ＼: : : ::ｲ彡ﾊ､__ｿ⌒ヾ　/// ｨ￣￣/j
ヾミｲ　彡ｿ　　 ﾊ　川イx ﾍ　ヾｲ／ヽ､ヾｒｆ;::彡ヽ　　　 ｀ヾ=-ｭ｀＝-､ｊ/ｊ/ｊ
: : : : : :／　;;:'ｿ: : ∨ｲ: : :ヽ: : : : : : : : : :ミヾ: : : :｀''ー--{　ｲ彡 ﾐ､: : : :￣¨
: : : :／　　彡: : : : :ヘ!: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀ｰ=､''　ヾ,､: : : : :

1628 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:09:49.68 ID:OJZk2Dtr

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / はヽ　　　　　　　　　 ＿＿___
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 {　 っ│　　　　　　　 ,'´. 七_　 ｀',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 乂♥_,ﾉ　　　　　　　　!.　(乂 ） 　.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 !.　,ヘ　　　ｌ
　　　　 　 　 　 　 　 　 ／￣￣￣ : : :´￣` : : : : : `丶、　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｌ　　　.ヽ 　ｌ
.　　　　　 　 　 　 　 ／: ／: : : : : : : : : : : : : : : :`丶、: : `丶、　　　　 　 　 　 　 l　　　つ 　ｌ　　　　　　　　　　  / はヽ
　　　 　 　 　 　 　 /: : / : : : i: : : : : :|: : : : : : : : : : : :`丶、: : ＼‐-ミ　　　　　　 ヽ　　♥　 /　　　 　 　 　 　 　 {　 っ│
.　　 　 　 　 　 　 /／/ : : : : |: : : :|: :|: : ､: : : :＼: : ＼: : : ＼ : : ＼: :｀ヽ、　　　　 ￣￣￣　 　 　 　 　 　 　 　 乂♥_,ﾉ
.　　　　　　 　 　 / : / : : |: : :|: : : :|: :|＼: ＼: : : :ヽ＼ ＼: : : ヽ: : : ∨: : :＼
　　　　　　　 　 /:／|: : : :|: : :|: : : :|: :|　 ＼: ＼: : :|＼|＼ﾄ､: : : |＼: :∨ : : : ＼　　　　　　　　 ｚ ー― 、
　　　　 　 　 　 |/: : | : : 八 : |＼ イ: |　　　ヽ┏━━┓|: : ＼: |___:＼:ﾏ爪厂　　　 　 　 　 　 i　‐ﾋヽﾞ｛
　　　　　　　　 /: : : |: : : : ::ト┏━━┓　　　┃┏━┓|: : : : リ、ﾄｖ∧∨　　 　 　 　 　 　 　 }　(」 ）｜
.　　　　　　　 /: : : : |: : : : ｜┃┏━┓　　　┃┗　 ┃|: /: : ﾄ､|＼　 ‘,:',　　 　 　 　 　 　 　 |　l エ　{
　　　　 　 　 ′ : : 八: :ヽ: ヽ┃┗　 ┃　　　┗━━┛|ｲ: :.:.:ト(＼i:＼ }ﾉ　　 　 　 　 　 　 　 }　| C､｜　　　　　　　  / はヽ
　　　　　　　i : : : : : : ヽ: : ＼┗━━┛ 　 ’　 　 XX　  ∧: : :|:i:i:i:i:i:i:i:i:＼　　　　_／　　　　　 | 　 お ｛　　　　　　　　{　 っ│
　　　　　　　|: : : :x＜丁＼: : ＼_＞ XX　　 ／⌒ヽ　 ∧ ‘,: :|:i:i:i:i:i／￣￣ヽ⌒ヽ　　　　　　└(⌒⌒）　　　　　　　 乂♥_,ﾉ
　　　　　　 └＜ﾉV)ノＶ∨＼: : ＼　　 /￣::::::::::::::__〉ｲ:i:ｉ＼ｉ:｜＿/　　 　 　 ‘,::::: ',　　　　　　　 ＼／
　　　　 　 　 　 　 　 |:i:i:i:i:i:i:i:i＼: : ＼.〈__,,.． -‐_／:i:i:i:i:i:i:i:ｉ| ||　　　　　　　 　 |:::::::|
　　　　　　　 　 　 　 �Y:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:＼: : ＼Ｔﾆ=＜,ﾚ￣＼__／|从　 　|　 　 　 　 l:::::::厂
　　　　　　　　　　　　 �Y:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|＼: : ＼‐＜ 　　　(　ヽ＼　　　ﾉ　　　　　 ﾉ::::/

1629 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:10:00.93 ID:OJZk2Dtr

　 　 　 ＿＿＿_
　 　 ／―　　―＼
　 ／ 　●　　　● ＼
　 |　⊂⊃　(_,､_,)　⊂|　　　　　　　　施術終了だおー。
　 ヽ　　　　　 　 　　,ﾌｷ
. Y　　 v､ . ノ⌒⌒ヾ　　ﾌｷ
. 乂＿　.γ　　　　　　）
　　　　　ヽ　　　　 　((
　　　　　　）　　　　　　ヽ

　　　　　　　　　　　　　,..．-‐　 ￣￣￣　 ‐ ._
　　　　　 　 　 　 　.　´　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　／　　　　　　　 ヽ 　 　 ＼ 　 　 ＼
　　　　　　　　/　　/　　　　　　 　 '.　 ヾ 　＼　　　 ヽ
　 　 　 　 　 / 　 /　　　　/　/:: 　　＼　＼____＞ ヽ　'.
　 　 　 　 　′　.′ 　　 /__/__j__|_　　 ＼ 　' 　 　�U　!
　　　　　　｜　　|　｜ イ| /　　'.　{　　｜-‐‐|-　|　!　 !
　　　　　　｜　　|　从　|,/　　__ V ヽ　 |　 V八　i　|　 !
　　　　　　ﾉ ﾉ　人　 　 | -=≡ミ 　　 ＼ ニ_　 �X　　ハ　　　　　おつかれー。
　　　　　 ／ 　 ｜　　ヽ!　　　　　　　　　￣｀ヾ ′／|　|
　　　　　　　|　ノ|　 　　|ゝ 　　　 　 　,　 　 　 /イ/　　ﾉ
　　　 　　　イ 　 ' 　 　 |　　　　　　　　 　　　.′/ 　 |′
　 　　　／　i 　 :.:.:. 　　|＼ 　 　｀　一 　 　.ｲ.:.　　　 i
　　　　 　 　|　:.:.:.∧ 　 !____ヽ.＿　 　 　イ:.:.|.::　　 八ゝ
　　　　　　 ﾉ　:.:.:/.:.:ヽ. |:　 　 　 ｀rY´￣ヽ::..:.: 　 /
　　　　 ―──く:._:.:/ﾆ＼二二二Lj二 ミ }:/ 　 /
　　 ´　　　r'´三三三三＞ー＝--jl!-─≦　　/==-､､
　　 |　　　 !三:三:三:／　　　＼　　|!　　 /　イ三三:/:＼
　　 |　　　 !三三三く 　 　 　　 ヽ　|! 　 　　 ＼:三:/三三ヽ
　　 ゝ　 　 ＼三三三＼ 　　　　　ヽ　　　　　　 ヽ 三三三 ＼

1630 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:10:13.10 ID:OJZk2Dtr

　　　 ／　 　:∨　　　　　　　　　　　　　　‘， /
　　 / }　　　 /　　　　　く　　　　　　　　　　∨
　　　 {ハ　 / 　 　 　 / /＼　　　 }　ｉ 　 　 ハ
　　{　/　}ﾙ′　 ｉ|　 / /　　.ヽ ｉ 　|　|　　 l　ｉ |
　　∨{ ＼{　　ｉ　」斗-‐一　　∨‐-　L. i　l　| |
　　{勿 ＼|　　} 八,.斗=ミ　　　} j」_ }ﾉ　| ﾉ　| |　　　　　　　ひ、姫様、姫様！？
　　¨ }八 .|　　 .iく　_)::ﾊ　　　　んﾊ 》 爪　 ﾉ {
　　　{{　ヽ!　　│ 弋_ツ　　　　ﾋ:ツ ./ﾉ} ／
　　　}}　　∨　∧　 ' ' '　　　,　　' ' / /
　　　}}　　 ‘，　　: 、　 　cっ　　 ノ /　　　　　　　　　　　ああ……姫様がとても人にお見せ出来ない有り様に……。
　　　　　　　‘，　 i ＞　.　_ ..｡ i升:/
　　　　　　 　 ｉ 　 |: : : :‐- {‐}ﾉ　 .′
　　　,　-‐v‐' | 　 | : : : : : ﾊ　i}　{‐-ミ　　　　　　　　　　　閣下、ここまでなさらずとも宜しかったでしょうに！？
　 　 ⌒ヽ ，　| 　 |＼: : : : :.|　|　l　 　 r ､
　/　　 　 }ﾊ　| 　 |: :.:.Y⌒Y}/:|　|　 、 }　}、
./　　　 　 i :| :}ハﾉ: : : :ｰ‐' : : |　| 　 ∨ ﾉ ',
′　　　　 | :| 　{　 |: : : : : : : : |　| 　　.V 　 ',
: : : ∨ 　 ﾉ, |.　∨∧: : : : : : : :ハ}　 　 }＿　}
: : : /⌒V:/　　　∨∧: : : : : : : :} 　}　　}: : : :|
: : /　 　 '，､ 　 　∨∧ : : : : : /　/ 　 ﾉ : : : |
: /　 　 　 '，＼　　∨∧.: : : :/　/　.イ }: : : :.|


　　　 　＿＿＿_
　 　 ／ ヽ　　ノ ＼　　　　　　　いやその……この子まるで自分に魅力がないかのような言動を
　 ／ 　 ○::::::::::○ ＼
　 |　⊂⊃　(_,､_,)　⊂|　　　　　　繰り返すもんだからお……これは全力でキモチよくさせなきゃって思って……。
　　ヽ　　　　 ⌒　　ィ’

1631 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:10:31.86 ID:OJZk2Dtr

　　　　 　 　 　 　 　 　 ／￣￣￣ : : :´￣` : : : : : `丶、
.　　　　　 　 　 　 　 ／: ／: : : : : : : : : : : : : : : :`丶、: : `丶、
　　　 　 　 　 　 　 /: : / : : : i: : : : : :|: : : : : : : : : : : :`丶、: : ＼‐-ミ
.　　 　 　 　 　 　 /／/ : : : : |: : : :|: :|: : ､: : : :＼: : ＼: : : ＼ : : ＼: :｀ヽ、　　　　　ほ、ほんなことひってまへん……♥
.　　　　　　 　 　 / : / : : |: : :|: : : :|: :|＼: ＼: : : :ヽ＼ ＼: : : ヽ: : : ∨: : :＼
　　　　　　　 　 /:／|: : : :|: : :|: : : :|: :|　 ＼: ＼: : :|＼|＼ﾄ､: : : |＼: :∨ : : : ＼
　　　　 　 　 　 |/: : | : : 八 : |＼ イ: |　　　ヽ┏━━┓|: : ＼: |___:＼:ﾏ爪厂　　　　　ひょっと、ゆひはへは、ふらやまひいって
　　　　　　　　 /: : : |: : : : ::ト┏━━┓　　　┃┏━┓|: : : : リ、ﾄｖ∧∨
.　　　　　　　 /: : : : |: : : : ｜┃┏━┓　　　┃┗　 ┃|: /: : ﾄ､|＼　 ‘,:',　　　　　　　　ほもってたらけ……♥
　　　　 　 　 ′ : : 八: :ヽ: ヽ┃┗　 ┃　　　┗━━┛|ｲ: :.:.:ト(＼i:＼ }ﾉ
　　　　　　　i : : : : : : ヽ: : ＼┗━━┛ 　 ’　　  XX　  ∧: : :|:i:i:i:i:i:i:i:i:＼　　　　_／
　　　　　　　|: : : :x＜丁＼: : ＼_＞ XX　　　 ／⌒ヽ　 ∧ ‘,: :|:i:i:i:i:i／￣￣ヽ⌒ヽ
　　　　　　 └＜ﾉV)ノＶ∨＼: : ＼　　 /￣::::::::::::::__〉ｲ:i:ｉ＼ｉ:｜＿/　　 　 　 ‘,::::: ',
　　　　 　 　 　 　 　 |:i:i:i:i:i:i:i:i＼: : ＼.〈__,,.． -‐_／:i:i:i:i:i:i:i:ｉ| ||　　　　　　　 　 |:::::::|
　　　　　　　 　 　 　 �Y:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:＼: : ＼Ｔﾆ=＜,ﾚ￣＼__／|从　 　|　 　 　 　 l:::::::厂
　　　　　　　　　　　　 �Y:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|＼: : ＼‐＜ 　　　(　ヽ＼　　　ﾉ　　　　　 ﾉ::::/


　　　　　　　　／　　　.,　i^ヽ 　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　 '　　 　／　 i　　　　　　　　　　　　 　　 　 ヽ
　　　　　　 　　　／　.　 |.i　 i　　　　　　　　 ､
.　　　　 , ′　　′　.　　| i 　i{　　| 　i　　　　　ヽ　　 　　 ‘，
　　　　/　　　　　　 |　,/|∧　|!＼_,　 i　 |　､　 ハ　　　　 　'
　　　 /　　　　　　./| ,r-|i　ヽ i　　|＿i __|＿}　　 ‘，
　.　 /_　　　　　|,ィ´｢l|　‘，　＼ 　ﾄ、 i ∧　|｀`ヽ､_j　　　　　　　　　　　　心の奥底にあったコンプレックスを
　 ／´|　! ｜／|| |　|ﾘ＿__ヽ　　＼|_,ﾍi|　 �Y　i} 　 |` 　 　 ﾄ、
　´ 　 | ｌ　｜　 {.l | ,ッ=＝､　＼.　 ｢　,＞=≧＼} 　'　　　　 |　＼　　　　　　ちょっと強く聞いちゃっただけだしね。
　　　｜|　 |　 /| �W　ぅ::ﾊ 　　　＼|　" う心ヾ､`y′ / 　. ｜
　　　 | i　 i|　i| ﾄ ヽ　ﾄ:{_}:}　　　　　ヽ　トi{ }:}　》 }　 /　　:　i＼
　　　 | i 　 i　i|小　　ゝ-"　 　　　　　 弋 シ　　/　,′　 |　|⌒ヽ
　　　 l i.　 ∧|! ﾄﾍ　////　　　,　　　　//// ／}　/　 i! .|　|　　　　　　　　　でも別にミルヒちゃんのおっぱいは
　 　 //|　　　. .ヽ‘，　　　　　　　　　　　　　　/ ./ 　 i| ∧ |
　　//　|　li　　. .| 込　　　　　 　 　_ 、 　u　/ィ′ 　/i/ } ＼　　　　　　　　　小さい方じゃ無いと思うけど。
　ノ'′　|.ハ 　. .:l 　 ＞ 　　 r￣_´ ノ　　 ,ィ´ ﾘ　　/ .j/´　　`
　　 　　 |l　ゝ　. .|＼　r=＞ ､　　　　,. く　 {⌒〉　, ',／　　　　　　　　　　　　　ユキカゼ先輩が大きいだけだと思うよ。
　　　　　ヽ 　ヽ . |　{　ﾄ､`‐- ｀ = '´-―ニ’ / .／｀ヽ,
´￣＿ﾞ` ‐-- __〉､|___ゝ|ﾆ三三三}{三三彡/／ヽ__／
/ ｒ‐‐-ニ二､ {三ヽ 三三三三三|三三三'´三三三`}‐--　　--―― - 、

1632 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:10:46.17 ID:OJZk2Dtr

　　　　　＿＿＿_
　　　 ／―　　―＼　　　　　　　　まぁその。
　　／　 ●　　　● ＼
　　|　⊂⊃　(_,､_,)　⊂|　　　　　　　それより問題は、今回も【ゲームマスター】の捕虜を取れなかったおね。
　　ヽ　　　　　　　i⌒ヽ
　　/　　　　　　　λ　 ）


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　＼
　　　　　　　　　　　 ／￣￣￣｀''＜⌒ヽ　　　＼
　　　　　　　／￣￣　　　　　　　　　＼/　　　　 〉
/￣￣＼　/　　　　/　 　 ＼　　　＼　 ＼　　　/
　　 γ⌒/　　 :|　 |　 /＾＼ ＼　　　＼　 ＼　 |
　　　{:／ |　 　 |　 |　 |　　|　　|＿|＿｜　　 |　|　　　　　　　　　【どうやら窮地に陥ると自壊するルーチンに】
　 　 / 　 |　 　 |　 |　 |　'´[￣八/＼　|　　　|　|
.　　 |　　 |　 　 |／|￣|　　|／ｆ代カ¨Ｙ 　 　 |　＼　　　　　　　　　【なっているようですね。】
＼　:|　　 |　 ／|＼|＼|　　 　 乂_ソノ　　 ∧|　　 ＼
. /　:|　　 |　 　 |xｆ代ｳト　　　　　　/　　 /
/　　|人　＼　xｆ´乂_ソ　　　'　　／＾7／|　　　　　　　 |
　 　 　 ＼　|＼　＼　 　 　 -‐　 　 /　　|　　　　　　　 |　　　　　　【何とか少しづつ消しきれなかったパーツを】
　　 　 　 　 |　 ＼___＞　　 　 　 ／|　　 |　　　　　　／
　　 　 　 　 |　　　| 　⌒ﾆ=‐ｒ＜ 　 |　　 |　　　　 ／　　　　　　　　　【かき集めて調査はしておりますが、】
　　 　 　 ／|　　　|　＿,／￣兀￣/　　/＼　　／
　　　　／　 ＼　　ﾏ::::|　　／￣∨　　//::::::＼(　　　　　　　　　　　　【調べきれる前に相手も対策を打ってきそうに思います。】
.　　　/　　　／＼　|::::|￣ {:::::::::/　　.//::::::::::/＼
　　　|　　　/＼ /|:｜::|　　〉::::「|　　//::::::::∨　 ハ
　　　|　　　| 　 {: | /:::::＼/:::::::| ＼〈:::::::::::: √　　 |
＼　｜　　 | 　 {: |′::::::::::＼_,,|_／＼::::::::::√　　 :|
.　 ＼{　　 √　∨:::::::::::::::::::://:::::::::::::::::::::√　　 ./
.　　　　 　 |　　∧::::::::::::::::://::::::::::::::::::::::/　　　/|
.　　　　　　|　 〈::::＼::::::::://:::::::::::::::::::／|::　　/　|
　　　 　 　 |　 /:::::::::::::::://:::::::::::::::／:::::ﾉ　　 　 :|

1633 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:10:58.44 ID:OJZk2Dtr

　　　　　　　　　　　　　　　　　＞　　´　￣￣　　　 　 .
　　　　　　　　　　　　　　　.　´　　　　　　　　　　　　　　 ｀　 .
　　　　　　　　　　　　　 ／　　／　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　 　 　 　 　 　 　 .‘　　 . ゜　　　 　 ／　 　 　 .　　　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　 　 　 /　 　 / 　 　 　 ／　　＞　´　　 　 .ﾄ{ 　 !　　　 .
　　　 　 　 　 　 　 /　 　 /＿　-=≦ ＞　´__ ／　　　　 }人　|
　　　　　　　　　　 ′￣./￣￣　 . 斗/ ／}／}｀　　　　 ﾊ　　,′　　　 ‘　　　　　　レベル差的に、【精神世界】で相手を一瞬で
　　　　　 　 　 　 ,′　 /　　　　/　/.／ ／　/イ　　 /}/ l|ミ/|　 　 　 　.'.
　　　 　 　 　 　 ,′ ／　　 　 ./　/ ,x仁芹ミ / 　 ／/　.ﾘ /.ﾊ　　　　　ハ　　　　　　取り押さえるってかなり至難だしね。
　　　　　　　 　 ' .／　/　　 　 } ./ .《　{::rし} /　／　　　,zミx}/!　 　 　 .ﾄ､}
　　　　　 　 　 ／　　.′　 　./|八　　 乂ソ/／　 　 　 ﾊし} }}从 　 .}、 !　!
　　　　　 　 ／　　／{　　　./ lﾊ .{.　 　｀¨／　　 　 　 弋ソ　//　　 ハ }
　　 　 　 ／_ .　イ　 i|　　 /ゝ{__ヾ!　　　　　　　　　丶　｀　 /ｲ　　 .′j.′　　　　　　極端にレベルの低い【プレイヤー】って
　　　　 ￣ /／ / 　 l| 　./ 　 　 ヽ　　u　　 　 　 　 　 　 イ　 　 |./　/
　　　　 　／　{人 　 l|　 ﾊ　　　　}.＼　　　 -=ﾆ　_､　 　 /　　 ./|′　　　　　　　　　多分居ないだろうし、そうなると
　　　　　　　　|　 ヽ.从　{人 　 ,､ﾉ. 　｀　　　　　 　 　. イ 　 .／
　　　　　　　　　　　＼∨!　｀У　　＞ 　＞　 .　＜} ／ 　.／　　　　　　　　　　　　魔王陛下とか宰相閣下みたいな
　　　　　　　　　　_〈 .人 |.ィ⌒＼　　　　＞ 〈彡ｲ／}　 ／
　　 　 　 　 . 　 ´二二彡＼////＼　　　　./}ﾊ　　ﾉ／　　　　　　　　　　　　　超高レベルといっしょに【サイコダイブ】する
　 　 　 　 /　　／´＼　 　 ｨヽ///.∧　　　ﾊl| ∧xイ
　　　　　 ′　/　　 　 X´　 　 ∨//∧　　{{ lﾄ､ハ/＼　.　　　　　　　　　　　必要があるって事に……。
　　　　　.| 　 .{　　 　/.　＼.　 　∨///＼ || l|　Vﾊ //＼　＞　.
　　　　　.| 　 .|　 　 ,′　　 ヽ. 　 ∨/＞ｲ/トl! .人ﾊ/=≦z_　 　 ﾊ
　　　　 ノ　　ﾉ　 　 {　　　 　 ‘.　} 　 ／/{{/.ﾘ＼{{ ﾉ､///// 　.,′'
　　 　.{　　〃　 　 .ﾘ　　　　　　V 　 ‘ ＜///{{./＼ l}////　 ＼　 |
　　　ハ 　 {{　　　/ヽ　　　　　 ,′　　　　≧=----.ヽ/／　　 　.ヽ.!


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　{
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,　 / -ｬ　　　　　,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　/　　＼　　／/-‐‐…‐-　､
　　　　　__　　　　　　　　　　 -‐ /　/　　 {⌒__/　/　 -‐＜¨¨⌒
　　　　�_､丶　　　　. : ´　　　　　　｀ヽ　 ﾑ( ｉ {　.′　　　　｀
　　　 　 {　＼＼ ／　　　　　　　　　 　 ∨　＼}　　　　　　　　　 ＼
　　　　　}ﾝｧ一 ´く 　 　 　 ヽ　　＼　　　'，　　ヽ'⌒ヾ、　　　　　　 ＼　　　　　　　まず【プレイヤー】を見つける事から
　　　　　∨　　 　 i＼　　 ､__}_ ＼　ヽ　　　 ／/　'，　}}　　　　　　　 、ヽ
　　　　　 ′　　　 |　 ＼ '´＼　|ヽ＼ 　 　 '，/　　 }　 {{　　　　　　　ハ　　　　　　　難しい話でござるしなぁ。
　　　　　|　　 　 }_」　 　 ∨　,.斗=ミ､ヽ　　　ｉ　 }　 i{-‐}i　 　 　 　 i　　|
　　　　　| 　 　 ´ﾊ|ｉ 　 　 } /　_)::::ﾊ 　}　　　|　ﾉ/ 爪__ﾘi　　　　　 | 　 |
　　　　　|　| }ｉ　|　,.ﾆ、　　 　 弋rツ 　|　　　|.// /_{{_ ノ{　　 　 　 |ハ |
　 　 　 八　八　 《＾{:ﾊ　　　　　¨´, , , |　　　|′/　.}} 　 | |　 　 　 l　 iﾉ　　　　　　　【プレイヤー】が正気を保っているなら
　　　　 　 ＼　＼　弋_}　　 　 　 　 　 |　　　}／ 　 {{　　| |{　　　　{
　　　　 　 　 ヽ　|　ハ　′　　 　 　 　:}　│ﾉ 　 　 .}{ 　 | |ﾊ 　 　 ,　　　　　　　　　迂闊にカミングアウトすれば処刑と
　　　　　　　　　 |　 八　　　r_,　　　　'　　|{　　　　 }｢　 .}ﾉ　| ｉ　 /
　　　　　　　　　 | {′个: .　　　 　 _/　 /_ﾘ　　　 　 　 　 　 | | ./　　　　　　　　　理解しているでござろうし、正気を失って
　　　　　　　　　 }ハ　 i |　　＞＜ /　 /　　￣|　　　　 　 　 | |/
　　　　　　　　　　　}＾ｉ │　 __　 ./　 / _.二 _‐L_　　　 　 　 | |　　　　　　　　　いるとすれば当然レベルが上がっている
　　　　　　　 　 　 　 .|　| Y´　 ∨　 :, ´　　　｀Ｖﾊ　　　　　八{
　　　　　　　 　 　 　 .|　| 乂／厶イ}′　 　 　 |　|　　　　　　　　　　　　　　　わけで……。
　　　　　　　 　 　 　 .} :ﾉ イ¨⌒　 |:|　　　　 　}|　|
　　　　　　　　　　　　／　　　　　八!　　 　 　 ﾘ　|
　　　　　　　　　　 ／　　　　　　 ＼|　　　　 　|　ﾉ

1634 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:11:33.50 ID:OJZk2Dtr

　　　　　＿＿＿_
　　　 ／―　　―＼
　　／　 ●　　　● ＼　　　　　　まだ会った事ないけど、アーンスランド伯ならやれないもんかお？
　　|　⊂⊃　(_,､_,)　⊂|
　　ヽ　　　　　　　i⌒ヽ
　　/　　　　　　　λ　 ）


　　　　　　　　　　　/　　 　 ,　　　　　　/ 　 ／/ !　　　V　ﾊ ヽ ',　　　 Ｖ
　　　　　　　　　　 ,　 　 　 .'　　　　　 /　／/ /　|　　　 ｀,　 '.,. ＼　　　 V
　　　　　　　　　　,　　　　/　　　　‐-/／.__,' /　 .l　.i　　 l ＼ﾍ 　 ＼　　 ,
　　　　　　　　　 /　　　 /　　　　　　{　　　i/￣_ミ　{_､　 |　　＼ 　 | ヽ.　i　　　　相手次第かなぁ。
　　　　　　　　　 }/!　　/　 ! 　 　 　 i　,r气ﾆミヽ　', |　ﾏ { ｨ＝=丶. !　 　 |
　　　　　　　　　　 |　 / ／ ',　 　 　.i!〃!:::::::::}　　　ﾏ　 ヽｨf ﾏﾐ!i|　.|　 　 |
　　　　　　　　　　 !. /' 　 {　,　 　 　.i!　乂_少　　 　 　 　{:::::ﾘ 》 l. ﾘ　 　 |　　　　ぼくよりは可能性があるけど、モリガン様も
　　　　 　 　 　 　 i!　　　ハ_V　　　　,　 　 　 　 　 　 　 弋ﾝ′,. }/　ﾊ　 !
　　　　　　　　　　.'　　　,　 　,.　　　i､.',　′′　　　 　 ､ ' ' ' .／／　! ﾍ. !　　　　別に宰相閣下みたいな高レベルってわけじゃ
　　　　　　　　　 /　　　, r ,-ﾊ　 　 i! ｀､　　　　 　 　 　 　 ／ ´　　 ,.　ﾍ|
　 　 　 　 　 　 / 　 　,　i! ヽ /.,　　 .ヽ　 　 　 　 , 　 、 　　/i.　　,　,.　　i　　　　ないんだよ。
　　　　　　　　/　　　, 　.}　　｀∧ 　 '. ヽ.　　 　 （　 ノ　 ,.ｨ　|　　/i !
　　　　　　　 ,'＿＿,＿__ゝ.　　 ∧　 '､_　 ＞ ,.　___　 ＜. 　 ,!　 / i!!
　　　　　＞ ´, ｆ ＿＿　 ヽ .　 　.∧　', ｀ヽ.　/　　 　ヽ | 　 ,'　/
　　　　 /:::::/　/:::::::::::::｀｀´::::ヽ　　　ヽ , 　.i!/　　　 　 / ,　/ ,/
　　　　.{:::::::!　i:::::::::::::::::::::::::::::::｀≧ｙ　 ｀　 i|　＼　 　/　 V　/

1635 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:11:52.43 ID:OJZk2Dtr

　　　　　　　　/. ./. . . . .／. . .i{. .:八＼. . . ＼､..＼. . . . . . i; . . . .ヽ. ':.
　 　 　 　 　 /. . i . . . . . . . . . .i{. .j. . 、. . . . . .＼､ .＼ . . . i}. . . . . .i. .|
. 　 　 　 　 /. , . l . . . . . . /. ./_L⊥,._.＼.＼. . . _｣Ｌ,_. l. . . i}. . . . . .|. .|
　 　 　 　 /／'ｌ. . . . . . ._,｣-‐｢　l.八 . . . .＼ ﾄ .｛　＼.丁 .‐｣_ . . . . . . ;　　　　　　上級貴族といえど、自分用の【異界】を
　 　 　 _／　　| . . . .／. ∧./ 　ﾍ .{　、 . . . 丶..＼ 　 �Y.}、l .＼ . . . ｛,
　　 　 　 　 　 |. .ｉ. . . . ./{　_,ｘ-=f弍　丶. . . .ド＼斧=ミ}ハ l . . . . .|. .ト＼　　　　　持ってる人って殆ど居ないんだよね。
　　 　 　 　 　 |. :}. . . . . ｛ 〃,_7笊ヾ＼　＼ .{ 〃,_７笊,ヾ; �Y. . . . |. .|
　　 　 　 　 　 |. i}. . . . . ｛《　Vじ州　　　 　 ＼　 {fじ州　》 }.}. . .}. :､:.l
　　 　 　 　 　 |. i}. . .＼. .' 丶　ｰ ^　　　　　 　 　 ^ ｰ '　′.: . ./. {:.:ト :.
　　 　 　 　 　 |. i}. . . . . ト＼.:/:i/:i/:.　　　　　　.:/:i/:i/:.　/.｝ ./.:i. |:八V　　　　　　　その状態だと【世界限界】っていうので、
.　　　　　　 　 : .ﾊ. .!. . . ﾄﾍ　　　　　　　　ｉ　　　　　　　 厶'. /. .i{. l′ ＼
　　　　　　　　j/　}∧. . .|: :丶　　　　　　　　　 　 　 　 /:/. /. . ∧.|　　　　　　　　　　基本的に一定以上強くなれないの。
　　 . -‐=＝／＝/='ﾍ .├一::ヘ、　　　 '⌒ヽ　　 　／::7イ. . ./＝≒＝=―-　.
　　 丶　 　 .　-‐=＝込, ':::::::::::{　l丶、　　　 　 ,，个 |::::::::| . /＝＝＝=―-／ i
　　 i　　く:／ 　　　　　|:.､ V::::::|　　､　丶. _,，　　/　 |::::::/. .′　　 　 　 ／iﾘ　|　　　　だから上級貴族でもそんな極端な
　　 |　 　 }h　　　　 　 |:::l＼v::::|　　 ＼__ 　__ ／　　 |:::/／:l　　　　　／　〃
　　 |　　　{ｉ{丶　 　 　 l:::′::＼::,　　 　 ∧∧　　　　.':/:::::|:::|　　　　　　　{i{　 ｛　　　　高レベルの人ってあんま居ないんだよ。
　　 ;　　　}l}　　＼　　 |:::|::::::::::::::ﾍ　　 /x介v,　 　 /:::::::::::|:::|　　 /　　,　 }i}　　}
　　　、　 ﾉﾘ　　　 ＼ ｉ|:::|::::::::::::::::'ﾍ　〈/:州{ヾ:､　/::::::::::::::|:::|{ | /　／　　{i{ ｘく


　　　　　　　}i:/'´　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　 ／　　　　　　　　　ヽ､　　　　　　　　＼　 ヽ
　　　　　 / 　 　 　 　 |　　　　　Yﾍ　　　 ヽ　:.　 ヽヽ　}
　　　 ／/　/ :　　|　　|　,,.ィ⌒　}　 ', ｌ⌒ヽ }　}　 :|　�W　　　　　　【ふむ……？】
　　 /　 {　/　|　　|　 ,.ィ´从ﾊ　/　　}/ｌ_ﾊ 从八　ﾊﾉ＼
　　,′　�Wl　:|　　|／,jI斗ぅう弐　　　 ん)心=-�W∧ 　 `Y
　 ,′　 lヽ乂ﾊ　 :| -=ﾆf乂zzツ　　　 ゞ-ﾟ',ﾊ　　ﾚ　‘，　 }　　　　　【なるほど、この世界のMag濃度が、一定以上の】
　,′　　ﾄ､　 {∧ __／)‐‐､ー‐'ﾞ　　　　ゝ｀¨　',　　　　 ヽノ
　| 　 　 |　＼{　// ／ ／ ' ' '　　　　　　' ' ' .八　　　 　 ',　　　　　　【個人のMag濃度と乖離しすぎる事を許さないんですね。】
　|　　　 :.　　',ｰ{ { {　/ ／二⊃　　　__　　 ,.:' ハ　　　　　}
　|　　　　ヽ　 �Y Ｙ　ﾚ'　／　　　　 ‘‐’ ／　　 :|　　　　乂
　|　　　　　　_」..,ﾍ　　　　　＼s｡　　__／ﾊ　　　:|　　　从　　　　　　　【個人で濃すぎる魔力濃度になると、周りに魔力が】
�Y＼＞-=く::::::::|　 ＼　　　　　ヽ ／　 ./::i　　　,:｀`ヽ､{
　／⌒ヽ　＼:::::|　　 ハ　　　　　}､　　/:::::i　　 ,'::::::::::::/＼　　　　　　　【逃げてしまう、という感じでしょうか？】
../　　 　 ＼. ＼|:　 /￣｀`丶､　,ﾊﾍ　/::::::i　　/:::::::::::/　　 ＼
..|　　 　　　ヽ　 |　/　　　　　　＼/ ∨::::::j　 /::::::::::/　　／⌒ヽ
..|　　　　　　　�Y /　　　　　　　　//::::::::/　/::::::::::/ 　 /　　　　Ｙ

1636 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:12:16.51 ID:OJZk2Dtr

　　　　　＿＿＿_
　　　 ／―　　―＼　　　　　　　（単純に、その濃度より濃い魔力を持つ魔物が出づらくなって、）
　　／　 ●　　　● ＼
　　|　⊂⊃　(_,､_,)　⊂|　　　　　　（倒して吸収できる魔力量が頭打ちになるってのもあるのかも）
　　ヽ　　　　　　　i⌒ヽ
　　/　　　　　　　λ　 ）


　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　／⌒¨¨´　 〉
　　　　　　　 ／　　　　 　 /　　　　　　,．　-─‐-ミ
　　　　 　 ／ 　 　／　　 /)_　-ｧ'´￣　　　　　　　　｀丶
　　　　 ／　　　／　　　厶ｲ ／　/　　　|　 |　　＼　　　 ＼　　　　　【まぁその辺はマスターと私には関係ないですけどね。】
　　　　　　　　/　　　　√　/ _. 斗-─-ミ　j＼　　 ＼　　|
　　　/　　　　|　　　　 ′ /　-=Ｔつ笊ヾﾉV　 )＼ 　 }＼ |　 |
.　　　 　　　　|　　　　| 　 |　　|　ゝＬソ　　　／汽ﾉ八}∧ﾉ .ノ
　　|　　 　 　 |　　　　|_＿|＼..L　 ｀｀｀　　　　 ゝﾟ〈　/　 ∨　　　　　　【我々には【袋】があります。】
　　|　　 　 　 　 　 　 |[⌒|　 |＼　　　　　　 __　　 }　　 　 ,
　　|　　 　 　 ＼　 　 |＼_|:　‘,　　　 　 　 　　 　 人　　　 ′
　　|　　 　 　　　＼　.トミ | 　 ‘,　　　　　　　　 .ﾍ　 ＼　　　 ,
　　　　　　　　　　　＼　 ∧ 　 ‘,: : : . . . .＿__/　∧　　　　　 ′　　　　【この袋が簡易バッテリー構造となって、この世界の】
　　　＼　　　　＼　　 ＼　∧ 　 '､: : : : :√　 |　/　|　　|　　　 |
　　　　 ＼|＼　　|＼　　∨ ∧ 　 ＼　　{　　｜' 　 |　　| 　人ﾉ　　　　　【魔力濃度をある程度無視してMagを貯めこめます。】
　　　 　 　 　 ＼ |　 ＼　|__{_　＼＿_＞xﾍ　,ﾉ　　＾7　 /／
　　　　　　　　　 ＼ ,､＜.:.:.:.:.:｀丶､　　　 〉く｀`'┬＜／
　　　　　　　 　　 ／　　 ｀丶､.:.:.:.:.:｀ヽ／i:i:ム.:.:.∨　 ＼　　　　　　　　　【つまり、我々に【世界限界】とやらの制約は】
　　　　　　　　　√￣￣＼　　＼.:.:.:.:.:.:＼┐i:}h,__∨
　　　　　　　　　{　　　　　 ＼　　}.:.:.:.:.:.:.:.:＼／〉　 ＼ ,ノ|　　　　　　　　　【そこまで強くありません。】
　　　　　　　　 　V/　　　　　∨/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/　　　　　}＼|
　　　　　　　　　　V/　　　　　∨/.:.:.:.:.:.:.:/￣￣~＼ ,ﾉ.:.:.:Y

1637 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:12:31.69 ID:OJZk2Dtr

　　　　　　　}i:/'´　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　 ／　　　　　　　　　ヽ､　　　　　　　　＼　 ヽ
　　　　　 / 　 　 　 　 |　　　　　Yﾍ　　　 ヽ　:.　 ヽヽ　}
　　　 ／/　/ :　　|　　|　,,.ィ⌒　}　 ', ｌ⌒ヽ }　}　 :|　�W
　　 /　 {　/　|　　|　 ,.ィ´从ﾊ　/　　}/ｌ_ﾊ 从八　ﾊﾉ＼　　　　　　　　【まぁ所詮簡易結界なので、限界はあるんですけどね。】
　　,′　�Wl　:|　　|／,jI斗ぅう弐　　　 ん)心=-�W∧ 　 `Y
　 ,′　 lヽ乂ﾊ　 :| -=ﾆf乂zzツ　　　 ゞ-ﾟ',ﾊ　　ﾚ　‘，　 }
　,′　　ﾄ､　 {∧ __／)‐‐､ー‐'ﾞ　　　　ゝ｀¨　',　　　　 ヽノ
　| 　 　 |　＼{　// ／ ／ ' ' '　　　　　　' ' ' .八　　　 　 ',　　　　　　　【完全なシャットアウトは出来ませんので、】
　|　　　 :.　　',ｰ{ { {　/ ／二⊃　　　__　　 ,.:' ハ　　　　　}
　|　　　　ヽ　 �Y Ｙ　ﾚ'　／　　　　 ‘‐’ ／　　 :|　　　　乂　　　　　　　【影響ゼロにはなりません。】
　|　　　　　　_」..,ﾍ　　　　　＼s｡　　__／ﾊ　　　:|　　　从
�Y＼＞-=く::::::::|　 ＼　　　　　ヽ ／　 ./::i　　　,:｀`ヽ､{
　／⌒ヽ　＼:::::|　　 ハ　　　　　}､　　/:::::i　　 ,'::::::::::::/＼　　　　　　　　【そのうち【魔法金属】を利用した完全な】
../　　 　 ＼. ＼|:　 /￣｀`丶､　,ﾊﾍ　/::::::i　　/:::::::::::/　　 ＼
..|　　 　　　ヽ　 |　/　　　　　　＼/ ∨::::::j　 /::::::::::/　　／⌒ヽ　　　　　　【バッテリー構造を袋に施しましょう。】
..|　　　　　　　�Y /　　　　　　　　//::::::::/　/::::::::::/ 　 /　　　　Ｙ

　　　 　＿＿＿_
　 　 ／― 　 ―＼　　　　　　　（最初の袋をタングから帰って最初に見た時、異様な気配が出てたしお。）
　 ／ 　〓　 　 〓 ＼
　 |　⊂⊃　(_,､_,)　⊂|　　　　　　（でもそれも何か対策あるのね。流石ルリ、頼りになるお）
　　ヽ　　　　　　 　 ィ’

1638 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:12:49.16 ID:OJZk2Dtr

　┌──────────────────────────────────────┐
　│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　└──────────────────────────────────────┘
　┌───────────────────┐
　│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　└───────────────────┘
　┌──────┐
　└──────┘
　┌──┐
　└──┘
　 □


　　　　　　　 jI斗ｆｾ::::::: ＼:::::V:::|!::|!:j!:/:::;／､
　　　　　 ,／:::::-:::-:::::::r:x:::＼:|!::|!::ﾚ:/:／:::::::::＼
　　　　　/:::::::::::::三 ^~7厂~^}H:::::{:::〈::､:::::::::::::::::::トミ、
　　　　_ﾉ::::::::::::三　　//　　.|!..|::|^}:ﾑﾐｘ~~~^ヾ::::::}　 `
　　　 {:::::／::::::彡 ィ:/ﾑ,_　 .|! .|::|　|ﾊ| .}:!　　　}:::::ﾄ､　　　　　　王国東部というのはな、基本的に都市国家の集合体だ。
　　　/::::::::::::::彡 '´ .|厂 `�_!|､!::|　|! }| _}:ﾚｚ仏.}::::}　｀
　　 / };::/::::::::{　　ゝ|!.匁苳ネ }::|::::|!-匁苳ﾌ 　}::::ﾊ
　　　 /::::r--ﾐ{ /　　　｀¨:::::´ .|/　.|:::|!｀¨´　　 }::/ }|!
　　　从:/　　 ::{　　　 　 　 　 j!　 .{:::.　　　　　|ﾑ　j!　　　　　　元々自由都市群の一部だった都市が、王国に帰順して
　 　 　.}{ :::::(　∧　　　　　　〈　　/ 〉　　　　 ,/　|
　 　 　 圦　::}, ,::| f'´､＿　　　　　　　　_　 {: |　 从　　　　　　東部諸侯になった連中なんだ。
　　　　 |:::::..圦;,;:|　　匁　￣￣ 　 ｰ--ｧ｝ ;,;/.／
.　　 　 从:::::::|ﾔ;,ﾔ, ,　 こ＿　─--　イ　,.,:ﾒ"
　　　　　 }从::} X; ; ; ;,　　　 ￣￣"´ , ; ; メ:|　　　　　　　　　現在の東方辺境伯も、そのうちの１都市に過ぎねぇ。
　　　　　 　 }:::}　 X; ; ; ; ; , , , , , ; ; ; ; ;X´|从
　　　　　　　从　　个o｡; ; ; ; ; ; ; ; ; X.　　!__
　 　 　 　 　 /:|　　　　 ≧=‐-‐=≦‐=≦　,.У≧ト､__､rｾ7ｱ三三三ｱ7ｧ｡,_
　　　　　　 /ﾆ:! ___,,..　-‐　'' "´　　　 ,.ィi〔三三三三｝三三三三三三三ﾆｱ7ｧ｡,_
　　　　　 ./ﾆf^￣!　　 　 　 　 　 ,.ィi〔三三三三ﾆﾆ/三三三三三三三三三三三
　　　　ィ/三｛........|　　　 　 　 ィi〔三三三ﾆﾆ三ﾆ／三三三三三三三三三三三
　,.ィi〔ﾆ/三! |.........|　　　　ィi〔三三三三三ﾆﾆ／三三三三三三三三三三三三
ﾆ三ﾆ:/三/　!......:/}　 ィi〔三三三三三三＞''~三三三三三三三三三三三三三

1639 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:13:00.86 ID:OJZk2Dtr

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /| .|:|:|　|!　　,
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼　{:i| .|!|!| /!　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿　,.亥:�Y||:i/iﾚ／＿
　　　　　　　　　　　　　　　 ／⌒ｧ:i:≧s:从i;/:/;i;≦ミ､⌒ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,ィ:i /./ ７ 〃ﾏ',^ ヾ!.ﾏi:iﾄ、　　　　　　だから、東方辺境伯ってのは四方の上級貴族ん中で
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /:}:i/,ｨ{ﾐh､.|:|　 }:!.｡sｾ､ヾﾑヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 / ｲ:i} .|､-赱|:!　.1!赱ァ|! {:i:i}　　　　　　　一番力がよええ。
　　　　　　　　　　　　　 　 　 入:!　 ｀¨´ |!|　ﾉ｀¨´　 }.ﾚﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　{ ::.八.　 　 ｒ { _ ､　 　 / /.: }
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　|::{ r、＿＿＿　ィ＾.! {.::/　　　　　　　東方にはシロガネ以外にも３つの都市国家があり、
　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ,},:',　　ー-一⌒　,:',:厂!
　　　　　　　　　　　　　　　　　从|＼; , , 　　　, , ; ;／从!　　　　　　　　その何れもがシロガネと大差ねぇ国力を持つ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　.≧s｡; ; ; ;｡s≦　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　／ト､＿　　　　 _＞''".|＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ／ニ|　　 　＞‐＜　 　 .｜圦＼　　　　　　　　そしてそのどれもが王国にあんまし従順じゃねぇ。
　　　　　　　　　　　　 ＞''"/ﾆニ|　 .／{;:;:;:;:;:;:入　　 |ﾆﾆ}ﾆﾆ≧s｡._
　　　 　 　 　 _.｡s≦ﾆﾆニ/ﾆﾆニ!／　.∧;:;:;:;∧ ＼　|ニ圦ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧s｡.
　　　_.｡s≦ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆ|　　　　{:;:;:;:} 　　　`|ニニ∨ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
　　/ﾆ}ﾆﾆﾆﾆﾆ ニニニ/ﾆﾆﾆニ|! 　 　 .{;:;:;:;:}　 　 .. |ﾆニニ∨ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
　./ﾆﾆ}ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ∨ﾆﾆニ|　　　...{;:;:;:;: }　　　 |ニニﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
　|ﾆﾆﾆ}ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ﾆﾆﾆﾆ|　　 　 |;:;:;:;:;:;|　　　|ﾆﾆﾆﾆ＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
　|ﾆﾆﾆ|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ〈ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ! 　 　 .|;:;:;:;:;: |　 　 |ﾆﾆﾆﾆニ:〉ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
　|ﾆﾆﾆ|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ∧ﾆﾆﾆﾆﾆ|　　　 .| ;:;:;:;:; |　　 .|ﾆﾆﾆﾆﾆ∧ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ

1640 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:13:12.63 ID:OJZk2Dtr

　　　　 　 　 }::::::::::::::::::::::::::::::彡　　　　／;/　.//芍�п@　//　/::/　　　.}:::
　　　　　　　 }::/ ^　＜::::::::::/　　　　 /;;;;/ﾄ,.//　 　刈Ix//　/::/　　　 /::::
　　　　　　　 / ﾉ::ヽ　 ｀v: /　 　 　 /;;;;/　,/ﾊ`,.ﾐ ..　　.ﾒ��/::/　　}:. /::::/
　　 　 　 　 /　ヽ::::::ヽ　}:/　 ..::/　ﾉ;;;/　 /'′ ゞﾉ_ ｀`ﾒL /::仏　　}:/::::/:::　　　　辺境伯を含むどの都市も、現在も
　　　　　 ,ｲ{　{:.　ゞ:_::}　!{　 :::{　./;;;/　　　　　　　≧ｚ}-:/::/^ヾ}　:/:::/ :::::
　　　　／:::{　{:::ヽ　　ｊ 　　　:::| /;;;/　　　　　　　:::::::::|!...{::/::::::::~::/::/..::::ィｚ　　　　【自由都市群】の連合議会の１票を
　　 ／イ}:::ﾊ　::::::::::〈　　 　 .:::{ ;;;/　　　　　　　　　 ::::::::/:::::　　/:,:′ﾐ仁三
　　　　/:::::::ﾊ　 _::::::::}　　　 ::::};;;;j!　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /,ｲ　　}三三　　　　保持したまんまなんだ。
　　　 /::::::::::::} 　 ｀v::　　　 .::/;;/　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　 /三三
　　 ./ｲ:::::::::::ﾊ　　　}　　　 ::;;;;/　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　　 /三三三
　　 / ｝::::::::::::::}-‐'".}　　　:/;;! 　 ___　　　　　　　　...ィ　　　　　　 /三三三
　　　　}:::::/:::::/　　 |! , ,　 {;;;! ./:^_⌒`　　　　　 ::〈　.......:::::::... 　 /三三三　　　　　つまり、一部の都市が名義貸ししてる
　　　　}::/::::::/　　,.ﾒ; ; ;　 {;;| /: ´弋　　　　　　　　　-:::::::::::::::::イ三三三三
　　　 ｲ/::::::/　　　{; ; ; ; , |;;|　　　　ヾ、..　　　　　　　:::::::::::ィ仁三三三三　　　　　だけの状態で、面従腹背も良い所なのさ。
　　 //:::::: /　　　 ﾓ; ; ; ,　|;! , , ,　　　 ｀≧s｡:::::......　　　 :::三三三三三三
　　　{:::::::/　　　　 ｷ; ; ; ; ,|!; ; ; ; , , 　　　　　 ｀≧s｡::::::....:::::::::::::三三三三
　　 /:::::/　　　　　 キ; ; ; ;|!; ; ; ; ; ; ; :::::::::::....　　　　 ｀≧s｡:::::::::::::::三三三

1641 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:13:25.10 ID:OJZk2Dtr

　　　　　　　　　　,..,_ _,ィ:V__　　.|!　 .|! .}::!
　　　　　_ィ:::::::::ミﾄ、::ヾ:::::V:::::::: |!::::::|:!/::}
　　 _,...:::-:::::ミ:::::::::::＼:::::::::�Y::::::|:!::::ﾉﾉ:/ト、
　　{::::::::::::ミ:::::::ミ::::ﾐt:::ヾ::::::�Y::::}:}://:/:::／ト、
　,.ﾉ:::::三:::::ミ:::::::::ミ:::::ト::ﾑ:V::}:::///ノ::ﾑ::::/:ｲ　　　　　　　　とは言え、【自由都市群】の中じゃその４都市は
彡::::::::::三:::::ミﾐﾄ;;:,::::ィ::::,:::ﾊﾑ:}/:く:::/ﾍ≧トぐ
/:::::::::::三::::ミｰ　./:/-ー }::ﾊ:::}:::ﾊ::ﾑ~ヾt、.トミ:::、　　　　　　　裏切り者扱いもされてんだよな。
/:::::::::::::三ﾐ　　 /:/　　　.|:| }::|^ﾏﾑヾﾑ　ヾ}.!:ヾヾ::,
/,.-ﾐ::::::::::::ミ　,;:i::!　　　　|:! .|:!　 ﾏﾑ }ﾑ　　.{;ﾊ　 ヾ}
ﾊ　　ﾏ::::/~ ,/;/�п@　　 ||　|:!　　ﾏ:} �Y,.ィﾐ｝
. {　:::} ヾ{ .,;;;仏:|!^≧hz､,l|　!:}　　_}:Lzｷ彡 {　　　　　　　　　　なんでかって言うと、名義貸しのつもりで服従した
込 :::(　　 {;;:{　 l| :::弋tｚｯ≧}:|:}　}:^}|;赱ｲ　 }
　}:ヽ、　　|;|{　 .{　ﾞ　￣;::彡|:l:::.　} .}!｀¨ |　 .|　　　　　　　　　　その４都市を足がかりに、王国は何度か軍を起こして
　从::ゝ-; ;};}ヽ　　　　　　　 |!::::.　| .|　　　 /
　　/从:::{; {|;.;.ﾊ　　　　　　　r:::::　!ぅ　_　.ｲ.　　　　　　　　　　　【自由都市群】に攻め込んでるからな。
　/ﾆ!　从; ;|; ;:::{　r:: ,:　　　 ゝｰ- '′::}　,}
_ﾉﾆニ　∧X; ; ;ﾊ　　ｰミ、＿　　--ﾃ' ; ;ﾒ::ト..、
ﾆ|ﾆﾆﾆ　 .＼ ﾞX;:ﾊ; ,　　ヾ-ー こ彡, ; ﾒﾆ∨ﾆﾆ≧s｡.__
ﾆ|ﾆﾆニ　 　 ＼ ﾞX; ; ; ; , ,｀¨￣´, ; ; /|:ﾆﾆ∨ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧s｡.__　　　　　　　現在は休戦中だが、それらの４都市と
ﾆ|ﾆﾆﾆﾆ　　 　 .＼、メ; ; ; ; ; ; ; ; ;,;メ .|ﾆﾆﾆ∨ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧s｡._
ﾆ|ﾆﾆﾆニ　　　　　 ≧s｡ゞｔttttf'"　　 lﾆﾆﾆﾆ∨ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾊ　　　　他の自由都市群の市民の間にゃ
ﾆ|ﾆﾆﾆﾆﾆ.∨　　　　　　 ＞ムﾍ 　 　 |!ﾆﾆﾆﾆ∨ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}ﾆ∨
ﾆ|}ﾆﾆﾆﾆニ.＼　　　　　j!............. ヽ　　| }ﾆﾆﾆﾆ:∨ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ}ﾆﾆ　　　　感情的に大きな溝がある。
ニ}ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾊ ＼　　　ハ............../ ヽ.｜}ﾆﾆﾆﾆﾆ∨ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ:}ﾆﾆ
ﾆﾆ!ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ　 .＼ /　 ヽ....._ノ　　 �Y トミﾆ.｡s≦ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}ﾆﾆ
ﾆﾆ|ﾆﾆﾆﾆﾆニ∧　　　　　　|.......｝　　　　|ﾆﾆﾆ≧s｡.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニﾘﾆﾆ
ﾆニ!ニﾆニニ/ﾆﾆ　　　 　 .{.........}　　　　|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｜ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi!ﾆﾆ|
ﾆニ｝ﾆﾆニ／ﾆﾆニ　　　　 |..........|　　 　 |ニニニニ:i!ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ/ﾆﾆﾆ|
ﾆﾆﾆ＞:／ニﾆﾆﾆニ　　 　 |..........|　　　　|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆi!ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆ
ﾆﾆﾆ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ　　　 |..........|　　　　|ﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆ

1642 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:13:38.47 ID:OJZk2Dtr

∨　　　　＿＿／／／／
:i∨＿／:i:i:／⌒＼
:ハ:i:i:i:∠⌒＼／／／／
i:i:i:|／`''＜／／／／
:i:i人 ::.....　 `''＜／／／／／／　　　　　　　　　　つっても、そりゃ市民の間の感情であって、
:i〈＼＼jI斗-＝　ゝ―――'⌒Ｙ ／／
.〉､､丶` ＞''"6Y::::....　　　　/　| ／／／／　　　　　自由都市群の主な支配者層はんなこと屁とも思ってねぇがな！
//＼ ／＿／ｼ　　　　　　 　 └┐／／
/　　　　　　　__　　　　　_ _,,.､ｲ_ノ
、　　　　　　/ ト-‐=≦__,,.､丶´
::＼＿　　　 ;　|:::V:::::::::::::/　　　　　　　　　　　　　　連中の思考ってのは金儲けが中心だ！
　　 ::::::..　　　｜:::::::::::::::/
　:::ヽ　　 　 {　|:::::::::::::::,′
　　:::}　　　　　|::::::::::::: |
　Y　　　 　 　 ∨:＿＿＼＿＿__／／　　　　　　　　ゼニを集め、国力を増進し、その国力で軍を養い、
､__}　　　　　　　＼＾i＿＿＿〉-　ﾄ､／／
　人　　　　　　　　｀ー――‐一' ノ　　　　　　　　　　その軍を背景にまたゼニを集めたいだけの集団！
＿　＼ ; ; ; , ,　　　 ｀¨¨¨¨¨¨¨¨｛
　 ＼　＼; ; ; ; ; , , , , , , , , , , ; ; ;} ／／
　　　＼　｀゛¨ '' ‐-　...,, _; ; ; ; ; ; 〉／／
　　　　 ＼　　　　 ／￣￣￣￣　／／　　　　　　　　それが自由都市群だ！
、　　　　　＼　 ／
::＼　　　　　 ＼ ／／
　　＼＿＿ 　　 ＼　／／

1643 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:13:53.40 ID:OJZk2Dtr

:::::::::ミ�k //　　　|:::!　|:::::!ハ::ﾑ ~~＼ﾑ　ヾ::::::::::ミ、
::::::三　　.|!　　　　|::!　|::::::!　ﾏ::ﾑ　　 ヾ}　　ヾ:::::ミヾt、
::::三　　 ,|!,,,　　　 |:!　|::::::!　 .ﾏ::ﾑ /::　}|!　　 ヾ::::ミ、ヾt、
:::::彡　 ,ｨ|!{:.、　　 |!　.| :::|　　 ﾏ::ﾑ::　　.}|!　 ,ﾙミ:::::ヾｔ､　　　　　　　言っとくが舐めたもんじゃねぇぞ？
:::::彡　⌒「~^ミ:h､.|!　.|::::i!:　　　!::::}　　_,.}:i≦癶ミ:::ﾐ　ヾｔ､
:::彡　　 .iｌ＿＿ ≧|≧ﾄ!:|:::::}　:{ {:::Lf�a" }|　 　 /:::ﾐ
::::{::}　　.ﾐ|:ヽ､_,ィゥニ::::|:|ﾐ:ｼ- }:::|::|‐ｨｚｩ-十:彡.{:::::ミ
::::| }　　　　　　　::::::::彡|! :::::　|::::|::|:::` "´ |!::　　}::::/　　　　　　　　貴族の矜持とかそういったもんより、
ﾏ{ {　　　　　::::::::::::::　.::::|:::::: . |　.}:|　　 　 　 　 ├〈
　　::..　　　　　　　　 　 ::::::::.　|　 |!　　　　　　　ﾉ:::: }　　　　　　　　ゼニの方が実質的な力になるって事を
〉　　:::.　　　　　　　　　/ :::::::::}::. :.. 　 　 　 　 ,ｲ::::ﾉ }
ヽ　　:::}　　　　　 　 　 ゝ -:::::{:-::}::..　　　　　{ .{::://　　　　　　　　【自由都市群】は実際に証明してんだからな。
~`　　:::}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| .|ノ j
ゝﾉ:}; ; :｝　　　/　 ,. --―━━‐-　ミ　}　　./ i!_ノ
::::| ｷ; ;.;::.　　 {:: '´ ::..＿＿＿＿　　　　}::　; ; ;{~
::::|　X; ; ;;:., ,　:::..　　　　｀¨¨¨´　　　　, , ; ; ; ﾒ　　　　　　　　　　なぜなら、王国が起こした戦争はいままで全部失敗してる。
!: |　　ﾞX; ; ; ; ; ; ; , , , , , , , , , , , , , ; ; ; ; ; ;..仆
|:::|　　　 ﾞX; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;X" |!}
从! 　 　 　 ﾞX; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; Xﾞ　　 !

1644 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:14:10.90 ID:OJZk2Dtr

　　　　 　 　 }::::::::::::::::::::::::::::::彡　　　　／;/　.//芍�п@　//　/::/　　　.}:::
　　　　　　　 }::/ ^　＜::::::::::/　　　　 /;;;;/ﾄ,.//　 　刈Ix//　/::/　　　 /::::
　　　　　　　 / ﾉ::ヽ　 ｀v: /　 　 　 /;;;;/　,/ﾊ`,.ﾐ ..　　.ﾒ��/::/　　}:. /::::/
　　 　 　 　 /　ヽ::::::ヽ　}:/　 ..::/　ﾉ;;;/　 /'′ ゞﾉ_ ｀`ﾒL /::仏　　}:/::::/:::　　　　　東方辺境伯が非協力的だって事を
　　　　　 ,ｲ{　{:.　ゞ:_::}　!{　 :::{　./;;;/　　　　　　　≧ｚ}-:/::/^ヾ}　:/:::/ :::::
　　　　／:::{　{:::ヽ　　ｊ 　　　:::| /;;;/　　　　　　　:::::::::|!...{::/::::::::~::/::/..::::ィｚ　　　　　差し引いても、【自由都市群】ってのは強え。
　　 ／イ}:::ﾊ　::::::::::〈　　 　 .:::{ ;;;/　　　　　　　　　 ::::::::/:::::　　/:,:′ﾐ仁三
　　　　/:::::::ﾊ　 _::::::::}　　　 ::::};;;;j!　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /,ｲ　　}三三
　　　 /::::::::::::} 　 ｀v::　　　 .::/;;/　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　 /三三
　　 ./ｲ:::::::::::ﾊ　　　}　　　 ::;;;;/　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　　 /三三三　　　　　何でかって言うと、大陸東北部の広大な
　　 / ｝::::::::::::::}-‐'".}　　　:/;;! 　 ___　　　　　　　　...ィ　　　　　　 /三三三
　　　　}:::::/:::::/　　 |! , ,　 {;;;! ./:^_⌒`　　　　　 ::〈　.......:::::::... 　 /三三三　　　　　　【魔物の領域】からの脅威を、
　　　　}::/::::::/　　,.ﾒ; ; ;　 {;;| /: ´弋　　　　　　　　　-:::::::::::::::::イ三三三三
　　　 ｲ/::::::/　　　{; ; ; ; , |;;|　　　　ヾ、..　　　　　　　:::::::::::ィ仁三三三三　　　　　　一番受けているのはあの地域なんだ。
　　 //:::::: /　　　 ﾓ; ; ; ,　|;! , , ,　　　 ｀≧s｡:::::......　　　 :::三三三三三三
　　　{:::::::/　　　　 ｷ; ; ; ; ,|!; ; ; ; , , 　　　　　 ｀≧s｡::::::....:::::::::::::三三三三
　　 /:::::/　　　　　 キ; ; ; ;|!; ; ; ; ; ; ; :::::::::::....　　　　 ｀≧s｡:::::::::::::::三三三

1645 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:14:23.80 ID:OJZk2Dtr

　　　　　　　　　　,..,_ _,ィ:V__　　.|!　 .|! .}::!
　　　　　_ィ:::::::::ミﾄ、::ヾ:::::V:::::::: |!::::::|:!/::}
　　 _,...:::-:::::ミ:::::::::::＼:::::::::�Y::::::|:!::::ﾉﾉ:/ト、
　　{::::::::::::ミ:::::::ミ::::ﾐt:::ヾ::::::�Y::::}:}://:/:::／ト、
　,.ﾉ:::::三:::::ミ:::::::::ミ:::::ト::ﾑ:V::}:::///ノ::ﾑ::::/:ｲ
彡::::::::::三:::::ミﾐﾄ;;:,::::ィ::::,:::ﾊﾑ:}/:く:::/ﾍ≧トぐ　　　　　　　　　それを跳ね返し続けてるのは伊達じゃねぇ。
/:::::::::::三::::ミｰ　./:/-ー }::ﾊ:::}:::ﾊ::ﾑ~ヾt、.トミ:::、
/:::::::::::::三ﾐ　　 /:/　　　.|:| }::|^ﾏﾑヾﾑ　ヾ}.!:ヾヾ::,
/,.-ﾐ::::::::::::ミ　,;:i::!　　　　|:! .|:!　 ﾏﾑ }ﾑ　　.{;ﾊ　 ヾ}
ﾊ　　ﾏ::::/~ ,/;/�п@　　 ||　|:!　　ﾏ:} �Y,.ィﾐ｝　　　　　　　　　　対魔物とはいえ実戦経験が豊富で、魔物素材も
. {　:::} ヾ{ .,;;;仏:|!^≧hz､,l|　!:}　　_}:Lzｷ彡 {
込 :::(　　 {;;:{　 l| :::弋tｚｯ≧}:|:}　}:^}|;赱ｲ　 }　　　　　　　　　　鉱物資源も非常に豊富な連中なんだ。
　}:ヽ、　　|;|{　 .{　ﾞ　￣;::彡|:l:::.　} .}!｀¨ |　 .|
　从::ゝ-; ;};}ヽ　　　　　　　 |!::::.　| .|　　　 /
　　/从:::{; {|;.;.ﾊ　　　　　　　r:::::　!ぅ　_　.ｲ.
　/ﾆ!　从; ;|; ;:::{　r:: ,:　　　 ゝｰ- '′::}　,}　　　　　　　　　　　　しかも連中の兵は【常備軍】つって、大規模な兵員を
_ﾉﾆニ　∧X; ; ;ﾊ　　ｰミ、＿　　--ﾃ' ; ;ﾒ::ト..、
ﾆ|ﾆﾆﾆ　 .＼ ﾞX;:ﾊ; ,　　ヾ-ー こ彡, ; ﾒﾆ∨ﾆﾆ≧s｡.__　　　　　　常に維持し続けてるんだ。
ﾆ|ﾆﾆニ　 　 ＼ ﾞX; ; ; ; , ,｀¨￣´, ; ; /|:ﾆﾆ∨ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧s｡.__
ﾆ|ﾆﾆﾆﾆ　　 　 .＼、メ; ; ; ; ; ; ; ; ;,;メ .|ﾆﾆﾆ∨ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧s｡._
ﾆ|ﾆﾆﾆニ　　　　　 ≧s｡ゞｔttttf'"　　 lﾆﾆﾆﾆ∨ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾊ　　　　勿論戦争になったら民兵も招集するが、
ﾆ|ﾆﾆﾆﾆﾆ.∨　　　　　　 ＞ムﾍ 　 　 |!ﾆﾆﾆﾆ∨ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}ﾆ∨
ﾆ|}ﾆﾆﾆﾆニ.＼　　　　　j!............. ヽ　　| }ﾆﾆﾆﾆ:∨ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ}ﾆﾆ　　　　中核はその専業戦士の群れになる。
ニ}ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾊ ＼　　　ハ............../ ヽ.｜}ﾆﾆﾆﾆﾆ∨ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ:}ﾆﾆ
ﾆﾆ!ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ　 .＼ /　 ヽ....._ノ　　 �Y トミﾆ.｡s≦ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}ﾆﾆ
ﾆﾆ|ﾆﾆﾆﾆﾆニ∧　　　　　　|.......｝　　　　|ﾆﾆﾆ≧s｡.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニﾘﾆﾆ
ﾆニ!ニﾆニニ/ﾆﾆ　　　 　 .{.........}　　　　|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｜ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi!ﾆﾆ|
ﾆニ｝ﾆﾆニ／ﾆﾆニ　　　　 |..........|　　 　 |ニニニニ:i!ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ/ﾆﾆﾆ|
ﾆﾆﾆ＞:／ニﾆﾆﾆニ　　 　 |..........|　　　　|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆi!ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆ
ﾆﾆﾆ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ　　　 |..........|　　　　|ﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆ

1646 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:14:35.78 ID:OJZk2Dtr

　　　 　 |i:|　/:i:i/　／　　 ／　 __
　　 　 | .!:i:V:ii:/__/ _､‐'ア--／----　 ＿_,,.､丶´
　　 _　|､|:i:/:i:i|:i:/イ:i／:i:i:／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ミﾒ､
　 八ヽ|:iV:i:i:i:i:/:i:／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i-:i:i:i=:i:iミ:i:i:i:i:i:i:i＼　　　　　　　俺等や神聖帝国も国境を【魔物の領域】に接してるが、
　 　 ,＞:i:i:i:i:i:〈:i:i:i:i:i:i:i_､‐､く゛　〉:i:i:i:i:i:i:i:i＼:i:i:i＼「ヽ
　　/i:i:/:i/:i:i:i:i ﾄ､厂　､＿.}:i|,__∨:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼:i:i:i＼　　　　　　　俺等魔導王国はエソファガス川が自然の障害になって
　　|//i:i:|､/,;|:i:|　}..:: ／＞''"⌒ `''＜:i:i`''＜:i:i:i:i:i:i:i|＼
　　/.|/ﾊ| V |:i:|　|／''" ＿_　｝　　　 `Y:i/⌒ヽ:i:i:i:i:|　　　　　　　　直接魔物の脅威に晒される事はねぇ。
　　　|/　|===ﾐi /　ヒ__少⌒ﾉ　　 ヽ　 }ﾐ! / 　 ,i:i:i: |
　　　| 　 ヽ芯| ＼ ::....　　　　　　　/　　　}　　/:i:i:i:i|＼
　　 八　　|　 |　　　　　　　　　　 /　　　　　 /:i:i:i:i:i|
　　　　　　',　:!　 　 　 　 　 　 　 |　　　 ｀T´|:i:i:i:i:从　　　　　　　　だが、東部は別で、あっちは山越えルートになるが
　　　　　　 ', ,ゝ　＾　　　 　 　 　 |　　, ; , ;|　}:i:i:i:i:i:i:i＼
　　　　　　　', , ,_ -= ￣`　　} 　/ , , ; ; ;.;｜从从:i:i|⌒＼　　　　　　少数の強力無比な魔物が断続的に侵入してくる。
　　　　　　　 ', 　　--　　　 　, , ; ; ; ; ; ; メ　　 　 �Y
　　　　　　　　', , ,　　　　, ; ; ; ; ; ; _､‐''゛　　 _､‐''゛ ＼
　　　　　　　　∧; ; ; ; ; ; ; ; ; ;_､‐''゛　　 _､‐''゛　　／ﾆ ＼__
　　　　　　　　　乂_;_;_;_;_､‐''゛　　 _､‐''゛ 　 　 ／ﾆﾆﾆﾆ ／＼　　　　　これは推測になるが、神聖帝国の東部も恐らく
　　　　　　　　 　 　 　 /＼　　.／　　　　　／ﾆﾆﾆﾆ ／ﾆﾆﾆ
　　　　　　　　　　　　/　 ハ／　　　　 　 /ﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆ　　　　　　似たような状態だ。
　　　　 　 　 　 　 ／′「:::::::＼　　　　／′ﾆﾆﾆ /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
　　　　　　　　 ／ﾆ/　/::::::::::/ ＼　／　′ﾆﾆﾆ /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ

1647 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:14:57.49 ID:OJZk2Dtr

　　　　　　　　　γ::;ィｫ:}::}:-:〈::/:::／:::_::_:::::::::::彡:::::::::::::三:::::::::::::::
　　　　　　　　 ,::／ /::/::/:::ｲ:|;;;;;ﾍ::「へﾍ^ﾐミ::::::::::::::三:::::::::::::::::ミ
　　　　　　　 //　 /::/ /;::/ }:} 　　}:}　　|:!　 彡::::::::三:::::::::::::::::::::
　　　　　　　;:ｲ.　 ,::/ /;::/　 }:}　　 }:}　　}!　 彡:::::::::三:::::::::::::::::ミ
　　　 　 　 /　　 ,:if ,ﾉ:|::|　　|:!　　 }:} 、 .}!　彡::::::三::::::::::::::::三:::　　　　　　だから、世界でこの２箇所の兵こそが、
　　　　　　　　　 |:{〈 :::|::| 　 |}　　_,.}:ﾚﾐﾄ,j! ≪::::::三:::::＞''^ヾ:::::::
　　　　　　　　　 |!　.}ﾐ|::L,,,z|≦斗七~ヾ}ﾊ　　 ミ::::::/ ,ィ:::::　}::::::　　　　　　対魔物じゃ人類最強の精鋭になるのさ。
　　 　 　 　 　 　 　 /.::}:|:ミ赱__テ:::|!　 /　　::.　　}::} /:::::...　.}:::::
　　　　　　　　　　 /.:::::}|:::　` "´　　　　　 　 }::　　　 ）:::::　/:::::::
　　　　　 　 　 　 /.::::::::::::　　　　　　　　　　/:::　　　{γ　/::::::::::
　　　　　　　　　 ゝ__　 _ｧ::.　　　　　　　　 /:::　　 ,;r、_,.ｲ:::::::::::::　　　　　　数や物資は王国中央であるハート市が
　　　 　 　 　 　 　 　 r　　　　　 　 　 　 ｲ::::　　,; ,;}:::: }:::i!::::::::::::
　　　　　　 　 　 　 　 { ｰ - 一 ｀`　 　　 }::: ,; ,; ,;.,ﾒ:::/ }:| }:::::::::::　　　　　　世界トップだろうと思うが、こと兵の精強さでは
　　　　　　　　　　　　　}::::......_ 　　　　　/; ,; ,; ,;,Ｘﾞ:::/　 |! 从::|!从
　　　　　　　.｡s≦三三};, ;, ;, ;, ,, ,, ,, , ,, ;; ,; ,.ｨ'´:::: /　　　　／　　　　　　　　どうあがいても東部にゃ勝てねぇんだ。
　　　 .｡s≦ﾆ三ﾆﾆ三ﾆ!; ;, ,; ,; ,; ,; ,; ,; .｡s≦:::::　 /.　 　 ／　　 /
　　 /三三三三三三三/≧=--=≦:::::::　　　　 /.　　／　　　./ﾆ
.　 /三三三三三三三/三三/　　 ﾑ:::::　　　　 　 ／　　　　/三ﾆ
　 {三三三三三三三/三三/ 　 ,.ｨ'"^ト。＿.｡s≦　　　　／三三　　　　　　　これが【大陸東部】の情勢ってやつさ。
　 |三三三三三三ﾆ/三三/　　/................|　　　 　 　 .／ /三三三
　 |三三三三三三ﾆﾏﾆﾆ:/ |　/|..................|　　　 　 ／　 /三三三
　 |三三三三三三三ﾏﾆ/}. ﾚ′}._......＞'' |　 　 .／　　 /三三三三
　 |三三三三三三ｨf斥ﾆ/　　 /.....Τ　　 |　 ／　　　./三三三三三

1648 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:15:10.05 ID:OJZk2Dtr

　┌──────────────────────────────────────┐
　│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
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　└───────────────────┘
　┌──────┐
　└──────┘
　┌──┐
　└──┘
　 □

　　　　　　　　　 　 　 /／: : /: : : : : :/ : : : : : |: : : : : : : : : : :＼: : : ＼: :＼|
　　　　　　　　 　 　 ／: : : :/: : : : : :/ : : : : : /|: :| : : : ＼: : : : : ヽ: : : :ヽ: : ＼
.　　　　 　 　 　 　 /: : : : :.:′: : : : :′: /: : / :|: :|: : : : : :|:.:.| : : : /, : : :｜: : : :＼
　　　　　 　 　 　 /: : : : ___|: ｉ: : : : ｉ: -/┼/　！ |＼ : : ┼┼: : : :./,: : : |: : : : : : :ヽ
: 　 　 　 　 　 　 l∠二)从i|: |: : : : |: /　:|/　　 : :|　 ＼ ｜:.| ＼: : |/, : : ｢又≧=‐┘　　　　そして、その東部諸侯に従う
　　　　　　　　　　　|: |: : Ｔ|: |: : : /|/,ィﾁ示ミ　 ＼ 　 ィﾁ示ミ　ヽ:|:/,: : :|//
　　　　　　　　　　　|: |: : :l八|: : :.| 〃 _)::::::ﾊ　 　 　 　 _)::::::ﾊ ヾ　|: :|: : :|/　　　　　　　　村落や少数部族が東部のあちこちに
　　　　　　　　　　　|: |: : :|: 八: :｜{{　|/{:::j/|　　　　　 |/{:::j/|　}}:/ : |! :｜
　　　　　　　　　　　|八:.:.:l∧: :lヽ|:＼ 乂__.ソ　　 　 　 乂__.ソ ／／ ﾊ : |　　　　　　　　散在してます。
　　　　　　　　　 　/ 　 ヽ| ∧ | : :＼{　　 　 　 　 ，　　　　 ∠イ: :.:.:|i| : |
　　　　　 　 　 　 　 「＼　/ｉ:i:i:| : : 八　 　　 　 ----　　　　　 /: : : :|i| : |
　　　　　　 　 　 　　′ �X:i:i:i∧:: : ::.:ﾄ..,, 　 　 V　　ﾉ　　 　 .ｲ: : : : :|i|: ∧
　　　　　　　　　　　　′ ∨:i:i:i∧__: :.|:i:i:|　　.,_　￣　 _,.　　|:i:|: : : : ;i:i|/:i:∧　　　　　　　そのうちの１つが私達、
　　　　 　 　 　 　 　 　 、 ∨:i:i:/　|:.:.|:i:i:|　ｒ┴― ｒ―┴,　:|:i:|: : :.:/:i:i:i:i:i:i:∧
　　　　　　　　　　　　／＼ ∨i:|　 |,:.:∨:l　_|￣:::| | |::￣|　｜:|: :.:/||:i:i:i:i:i:i:ｉ:∧　　　　　　タルバイン族になります。
　　　　　　　　　　　/⌒ヽ　Ｖ ｱ　｜: :.∨ｨ :::::--| | |--:::＼ ﾞｱ:.:/^ ￣￣＼ｉ:i:|
　　　　　　　　　　 ｛⌒ヽ_Ｌﾉ 　 　 |-ﾟ｡: ∨::::::::::::| | |::::::::::::::/: :/ ､＿　　　 ヽ:|
　　　　　　 　 　 　 ∨ヽ_〉 ｛　　　ﾉ　∧: :＼:::::::/∧ヽ::::::::/: :∧´ 　　＼


　　　　　　　　　ゝ<ﾑ!＞ ヽ　 ヽ　　　　 ,,_　　｀ヽ､／　/　 |
　 　 　 　 　 　 　 / |!>　　i　　　　　　　　｀　　　"　,_/　≦!
　　　　　　　　　／７ｧ　 ／　　　　　　　　　　　　　　 ヽ、Z
　　　　　　　 ／／i､ NV　　　　/　　　/　　　　 　 　 　 V　　　　　　　もうおわかりと思いまするが、我ら東部は
　　　　　　　 ゝ７/!ヽ V　　　 / 　　　 ﾊ　　　　 i　　　　 l
　　　　　　 　 //　!、 i　　　 ,' /　 / /　ヽ ヽ i　 l 　 i　　ｌ　　　　　　　王国への帰属意識が四方で最も低く、
　 　 　 　 　 , /　 Vヽ!　　　 !_l__/ｊ_/　　 ',　ｌ |　 | 　 !　| !
.　　　　　 　 id　 　',　|　　　 ﾚ!/　ﾚ｀ヾ 　 !ｷ7i'"|"　!　,! !　　　　　　　そのため我らのように【留学】が強く推奨……
　　　　　　　U　　　ヽ !　　　|ﾑ､＿_,.　　　ﾚ _ レ|　,ｲ /ﾚ
　　　　　　　　　　　　｀!　 　 | ￣￣　 　 　 =＝ｲ /レ'
　　　　　　　　　　　　　l　 　 ｌ　　　　　　;　 　 /ﾚ'/"
　　　　　　　　　　 　 　 ｌ　 　 ｌ、　　　(_7　 ,. ｲ　/　　 　 _,.　-イ ）　　　　つまり人質の供出を強制されているのでござる。
　　　　　　　　　　　　　 ﾍ　　 l ｀　　 _,. イ/　　/　　　／ ,ィ" ／
　　　　　　　　　,. ､＿_, ｲﾍ　　',￣￣i､＼/ 　 /　 　 <ヽ ' >イ_,. .,＿
　　　　　　　／　　＼:;:;:;:ｌ ﾍ 　 ',＿,､ｊｌヽ i 　 /＿／｣Lヽヽ" >ー---'
　　　　　　 }´ ｀ヽ、　ヽ;:;:;i! ﾍ 　 ｌ:;:;◯:;:;:;!　 i＿/:;:;:;:l｢:;:;:;> >!ニ ヽ、
　　　 　 　 |　　 　 ヽ　ヽ;:i|　 ! 　|:;:;:;:;:;:;:;l　/!Vヽ:;:;:;:;:;:／／　　 ｀ー'
　　　　　　 |　　 　 　 ヽ ヽ!　ﾊ 　!:;:;:;:;:;:;| /入＼＼／／

1649 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:16:13.94 ID:OJZk2Dtr

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／: : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /: : :／￣￣￣ ｀ヽ: :',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-{: : /-------　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. : ´ : : : : :',: { : : : : : : : : : : ｀ : .､＼　　　　　そのため、王国中央の進んだ文化に浴し、
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／: : :＞ --- :ヽ', : : ＞----＜: : : :ヽ
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /＞. : : :ィ : : : : : : : : ´ : : : : : : : : ヽ: :} :',　　　　　　親王国派になってる若手も多くて、
　　　　　　　　　　　　　　　／:_:_:.／: : : : : : : : : : : : : : : :.｀ヽ: : : ∨ :ハ
　　　　　　　　　　　　　　＞.:´: :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :∧: : : ∨＜!　　　　　　東部でも軋轢が広がってますけどね。
　　　　　　　　　 　 　 ／: : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :∧: : : ∨: :＼
　　　 　 　 　 　　　／: : : : : :/: : : : : /: : : : ｨ : : : : : : : : : : : : ∧: : : V: : : ヽ
　 　 　 　 　 　 　 ,: : : : : : : /: / : : :/: :/: :/ i: :ﾄ,: : : : :i.: : : : : : |',: : : :i: : : : : :.
　　　　　　　　　 /.: : : : : : : l: :': : : /: :/: :/　|: :|. ',: : : :|: : !: :i: : ! ', : : |: : : : : : ',　　　助けていただいた御恩に報いるためにも、
　 　 　 　 　 　 /: : : : : : :_:_:i: i: : 斗:./-: ' ､ .i: :.! 斗:-┼: ト :|: : !: :! : :!_:_:_: : : : ',
　　　　　　　 　 ゝ＜ ￣ﾉ　 |: | : :i j/　j/　　 ', :!　 ＼: ﾄ､:! : !: :.「 |: : :|八 ￣＞ｨ　　　私達も今日から親王国派です。
　　　　　　　　　　i: : ^从乂j:∧: :.|ィf===ミ､　ヽ!　ｨf===.ｧ. : ; : |ﾒi!: : |メ从^
　　　　　　　　　　|: : : : : / /:.|: ヽiヾ 泛zソ　　　 　 ゞ=ソ.: :/: : |:.:! : ;.:.:.:',
　 　 　 　 　 　 　 ',: :ﾄ､: { /:.:.|: :.:ﾊ :::::.:.::.　　 ,　　　.::.:::/ィ: : : : :!:.|: /:.:.:.:.',
　 　 　 　 　 　 .／ヽ!:.:.',:!,:.:.:.:|: : :込 　 　 　 　 　 　 　 . | : : : :/:.:j/i:.:.:.:.:.:i　　　　　　男爵閣下、今後は私達も男爵閣下に
　　　　　 　 　 /:.:.:.:.:..:.:.,ヾ:.:.:.:',: : : :| ＞ 　 ｀/ }　´ 　.イ .|: : : /:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.|
　　　　　　 　 乂.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.∧ : : !―-r.:７　/=≦　　ﾄ､|: : /|:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.j　　　　　　　出来る限り従いますので、な、何でも
　　　　　　 　　　 ー‐/:.:.:.:.:.:'／ヽ: :|　 /:./ ./｀: TT "´:}: |: :/＜_:.:.:.j´￣
　　 　 　 　 　 　　　 {:.:.:.:.:.:/　 　 ＼ノ ）' ,　--､}i{: : : : : jイ　　　｀ヽ　　　　　　　　　　お命じ下さい。
　　　　　　　 　 　 　 ´ ￣ { 　 　 ヽi　/　　 .ニﾐi=ミ.､: -:-:{‐ ´　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　i　　　　 | ′　 ´　_　}　´}}: : : :.',.　　　　　 !
　　　　　　　　　　　　　　　 ，　　　.|　　　　　}_ノ=彡: : : : : ',　/ 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　 　 ',　　 从　 　 　 ﾉ: : |l| : : : : : : :ヽ′　 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　 i 　 ノ´ 　 　 /: : : :|l| : : : : : : : : ',. 　 　 |

　　　 　 　 　 　 　 　 /　 / 　 :，　　　　　　　　　　　　　 　＿
　　　　　　　-‐‐-ミ /　 /{＿　iﾊ　　　　　　　　　-‐ｧ冖 ¨　く
　 　 　 ,:ｧ ´　｀ヽ　/ 　/　　/　| |＿　　　-‐　 　 ∠ __ r'　⌒
　　 　/ {　　 ＿　/ 　/　　　＼| |　　　｀　　、　　　　　ﾉ
　 　 .′i|-く:　ヽ/　 /　　　 　　>　　ミ　　 　＼　　 ／＼
┗○━┿f}ﾊ　 {　 .′　　　く⌒　　　　　　　　 ヽく　 ｢⌒　　　　　　　その、え、エッチなご命令でも全然構いませぬぞ？
　　　{　 乂ﾘ / ！　}　　　　｢　/　　　　　　　、 　　 `　 、
　　　　、　_:/圦　　{Vi√￣　/　　　　　　　 ハi　　　 　 }
　　　　 ＼/{‐i　＼　　i{　l　i/　　 　 {、　　 |　_j_　　　　 |
　　　 　 ./　} |＼　 　 l|　|　|　　 /}　|_＼　 l ´ | 　　/ :ｉ {　　　　　　　ただ、やや子が出来た場合には
　　　　　廴_圦　　　　ｉ|　|　|　-ｧ 爪{. 　 �Y! xミ_　/　ﾉ/
　　　　　 　}｢　＼　 　ｉ|　|　|／≫=ミx　　}ﾉん　} /／}/　　　　　　　　最低限認知だけはして下され♥
　　　 　 　 {{ 　　 ＼　l|　|　|: 《　　iJ　　 　 {ﾘ厶イ　 ′
　　　　　　 }}　　／ :iヽ|　|　|　　　 {ﾘ　 　 {　ﾞﾞi゛　|
　　　　　　 ″ / ＼ﾉ　|　|　|　 ﾞﾞﾞ　　　　　′人　{
　　 　 　 　 ／:、　 ＼i|　ｌ　|＞:｡.　 r一ｧ ／|　　 i　　　　　　　　　　北方の勇士トローチ卿の庶子ともなれば、
　　　 　 .／　　 ＼ 　 il　　 {-‐{　､＞‐{　V ｉ|　　 |
　　　 ／⌒　、　　:＼八　　}: : :＼＼ _|___ト､} 　 ｉ|　　　　　　　　　国許でも無碍にはされないハズでござる。
　　,　⌒ ､ 　 ＼　　　ヽ ＼i{ : : : : Y´_ﾉ-‐　¬ }八
　./　　 　 ＼　　ヽ.　 　∨ ∧: : : :_l: //ﾆﾆﾆ} } ′
　′　　　　　ヽ　　'，　　∨:ハ: ::（（//ﾆﾆﾆ7./

1650 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:16:31.50 ID:OJZk2Dtr

　　　　　＿＿＿_
　　　 ／―　　―＼　　　　　　　何か最近、王国でヤルオの名前が独り歩き気がするお……。
　　／　 ○　　　● ＼
　　|　⊂⊃　(_,､_,)　⊂|　　　　　　ヤルオただの成り上がりものなんだけど……。
　　ヽ　　　　　　　i⌒ヽ
　　/　　　　　　　λ　 ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つ　づ　く

1651 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:16:42.51 ID:OJZk2Dtr

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　　　　　　　 　 ∠ Ｌ:i:i:iイ 　 /}／:::::::::/`'ー‐く　 ﾉｨﾆﾆノ:::::::::/ 八Λ |Λ　)::/:ｉ　　　　 乂::::ン　|{　　　/ ::::|:::::＼:::::://
　　／::::::＼　　＼/ﾍ_＞:i}　 ／::::::::::::｛ニ｛______彡 {(十)):::::: / /　 |　　 　 乂ン　　 　 r――　 ノ　 ／`ｰ――‐┐//
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　 / ＼:::::::｛ﾆ{八 ｰ_／:i:i＼　/｀¨７¨7¨　--个ー 　 {ﾆﾆニ∨　 　 | 　|　 八 　 　 |＼　　　 Τ⌒＼___　 　 ｰ--く://
　　Τｰ (+)ﾆ{　　 ＞-ミ-く＿{ 　 | :::|　　 　 }::　　　 ∨ﾆニ.|　　　 ｌ　 |ノ　 个　 　 ￣　　 ／く:.:.:/＼___ア⌒＼__ﾉ/
　 ／　/::/ ⌒ｧく/:ｉ:ｉ:i:i:i:i:, ‘, 　 ＼:::::|　　 　 }::.　 　 　∨ﾆﾆl　　 /　 /|　　　|　　}ｉトー=／　　 ∨:.:/:.:.:|:.:.:.､:.:.:.ﾉ
,,,,{x-ﾐ{::/　　 ｛　{:i:i:i:i:i:i:iﾉ　:}　　　∨|　　　 从　　　 　 ∨ニ＼./ 　/　　　　|　　|___ﾉ:./　　　　く:.:/:.:.:.:|:.:.:. 厂　 |
:i:i:i:i:i:i)):ト　__人 .｀ｰ＝彡　ﾉ　　 　 }ﾄ .,___ノ::::::`''ｰ-＝=ミ＼ ／　 /　//　　:|　 />-l /　　　 ／/⌒Ｌ:.人:.ノ　　八
⌒ｰイ　ト ___人___ ＼＿,彡　　　　ﾉ　　{　　 从::...　　　　 ／／ﾆ/　/＿＿.彡ｲ{__　/ /　　/　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.}八　　　 ＼
乂{　７へ__＿＿／ﾆﾆ＼ ＿＿ ／⌒＼乂彡＾Y__｀＞=／／ニニ　//＼__／ 　 人 {.//　/　　:|:.:.:.:.:.:.:／　　＼
　 乂{Ξ　 }ニニニニﾆ}　　｛二／⌒ 　 ｀¨'｢ニニ二／／ﾆニ／　//　／　　 /^く__>/　/　 Λ｛:.:.:.:イ　　　　|　＼
　　　¨⌒''＜ニニニニﾉ　　 に／⌒　　　　lニニﾆ/／ﾆニ／　／./　￣￣,.ノ〈　　７　/Λ/:.:.:.:.:.:.: /　/　 　 |　　 }
　　｛＿_,彡 |{-___-}_____}＿　 ｛ 　-‐ 　　　 ﾉニニ/　ﾆﾆ／　／ //　　　　　￣Λ___|　|_____ﾉ:.:.:.:.:／__/＿／￣｀＼__
　　７Ξﾆ=-|{-___-}　/´　｛＿ く／⌒＼_彡⌒^'〜ニ／　／二//　/　／　　　|:. Λ|　∨:／:.:.:.:/::::::::::::::::::::::::::::::／::::
　 /Ξﾆ=- Λ＾＾＾ ∨　 ＿ノ⌒　　　　　　　　｝ 二/／ /:¨¨¨//　/／／　　/ |/}:.:.八　∨:.:.:.:./::::::::::::::::::::::::: ／:::::::::
　 {Ξﾆﾆ=-　}＼___彡くΞΞΞ}__　 　 　 　 //二/　//: : :. :.{/　/ ／　　　／:::::{:.: ][:.＼|:.:.:. /{ :::::::::::::::::: ／:::::::::::::::
　 ア⌒＼　 /　　└=ﾆΞΞ／⌒ヽ　　　　〈___／]: :{: : : : :..:/　/ /　 　 ／:::::::::/:.:.:][:.:.:.:.:.:.:./{:.:ーへ:::::::::::::::::::::::::::::::
. /　　　　 ∨　　　　　⌒∨{　　　　} 　 　 -=Ξ７{ : : : : : : /　/Λ　　/::::::::::／:.:.／:.:＼:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:. ∨￣￣:::::::::::::
_{　　 　 　 ﾉ　　 　 　 　 /　＼　　ｲ{　　-=ﾆΞ/人＿_____ {　｛　　∨/:::::::::/:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:::::::::::::::::::::::::


　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　／⌒¨¨´　 〉
　　　　　　　 ／　　　　 　 /　　　　　　,．　-─‐-ミ
　　　　 　 ／ 　 　／　　 /)_　-ｧ'´￣　　　　　　　　｀丶　　　　　　王国の平民というのは幅広いです。
　　　　 ／　　　／　　　厶ｲ ／　/　　　|　 |　　＼　　　 ＼
　　　　　　　　/　　　　√　/ _. 斗-─-ミ　j＼　　 ＼　　|
　　　/　　　　|　　　　 ′ /　-=Ｔつ笊ヾﾉV　 )＼ 　 }＼ |　 |
.　　　 　　　　|　　　　| 　 |　　|　ゝＬソ　　　／汽ﾉ八}∧ﾉ .ノ　　　　　厳密に貴族とされるのは爵位持ちだけですが、
　　|　　 　 　 |　　　　|_＿|＼..L　 ｀｀｀　　　　 ゝﾟ〈　/　 ∨
　　|　　 　 　 　 　 　 |[⌒|　 |＼　　　　　　 __　　 }　　 　 ,　　　　　　　爵位の継承権を持つ者は実質的に貴族として
　　|　　 　 　 ＼　 　 |＼_|:　‘,　　　 　 　 　　 　 人　　　 ′
　　|　　 　 　　　＼　.トミ | 　 ‘,　　　　　　　　 .ﾍ　 ＼　　　 ,　　　　　　扱われることが多いようです。
　　　　　　　　　　　＼　 ∧ 　 ‘,: : : . . . .＿__/　∧　　　　　 ′
　　　＼　　　　＼　　 ＼　∧ 　 '､: : : : :√　 |　/　|　　|　　　 |
　　　　 ＼|＼　　|＼　　∨ ∧ 　 ＼　　{　　｜' 　 |　　| 　人ﾉ
　　　 　 　 　 ＼ |　 ＼　|__{_　＼＿_＞xﾍ　,ﾉ　　＾7　 /／　　　　　　　また、貴族の継室も同様に貴人として扱われます。
　　　　　　　　　 ＼ ,､＜.:.:.:.:.:｀丶､　　　 〉く｀`'┬＜／
　　　　　　　 　　 ／　　 ｀丶､.:.:.:.:.:｀ヽ／i:i:ム.:.:.∨　 ＼
　　　　　　　　　√￣￣＼　　＼.:.:.:.:.:.:＼┐i:}h,__∨
　　　　　　　　　{　　　　　 ＼　　}.:.:.:.:.:.:.:.:＼／〉　 ＼ ,ノ|
　　　　　　　　 　V/　　　　　∨/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/　　　　　}＼|
　　　　　　　　　　V/　　　　　∨/.:.:.:.:.:.:.:/￣￣~＼ ,ﾉ.:.:.:Y

1652 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:16:54.50 ID:OJZk2Dtr

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 く　　　　　　　 /
人_人_人_人_　　　 　／二二ニﾆ＝==ー―‐‐' 　　ノ　 働　　お　＞
　　　　　　　（. 　 　 //´　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ 　 け　　ら　 ＼ 　 ＿＿＿__
　な 　手 　 （　 　 //　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 〉　働　　｜　　/ ／　　 　 　 ＼
　 |　　を　　（.　　//　　　 　 　 ＿＿_r冖‐､＿_. 　　}　 け　　｜ 　 ゝ　　　　　　　　 ヽ
　 |　　休　　（　 //　　　　＿∠-―‐く_/二ゝ―' 　ノ　　ぇ　　 |　　/　 　 　 ,人/　　　 ヽ
　 |　　め 　 （.　ヽニニr彡_,ィ_ミ､　 　 {!＿_｝ 　　く　　　//　　っ 　〉　　　 ､ﾌ /　　/＼　Yﾍ
　 っ 　る　　(　　　 ｛Ｖ∠ノム}ミ=-　　}!　　}　 　　ヽ　 ・・　　　　 /.',　、　Ｚ r'　 ,　＼/　 ヾ.ヽ
　　　　　　　/　　　　｀ｺ匸e] L)ミ　 　 j}´￣}　 　　　）　　　 　 　 ( 　', ﾐ　_} （、 ｛　爪_ /　/}i }
⌒Ｙ⌒Y⌒´　,r=ﾆ二¨ ＼=ｲ/_{=ｧ＼∠ゝ- ｲ 　　 　 ⌒V⌒Y＼/⌒　ﾄﾐ　_｝ {_＼{_(ｲ_｡7∠ィiｌﾉ-
　　　 　 　 ｨ三/´　　｀ヽ､＼三彡' 　ヽ 　 　} 　　 　　　 ｛　 {.: .:::::::::::∧kｰ-＜｡≧⌒ミ　　 ｛ｌ|ｌ!ニ,
　　　＿r‐ノ⌒´￣　　_ﾐ} }　｀丁´ 　 /　/　/ ―==rニ)　 ＼,ゝヘ.::::::{　ヽゝ 彡^ r_j__ｨ　 ィ　,l|||三!
　　,ｲ/´　　 　 　　　ノミ}｛　　｛ 　　厶ノ-‐' ,,　　　 辷}　 　 ーr‐' .:::::ヽ 　 }ﾄ、 ヽ‐--= ´/　,i|l|l三|
_,イ{l{　 ヽ― ´＿,≦三ﾐゝ＼__廴__/　　 　.r{{‐y‐ｧ'　/ 　 　 　 ヽ .:::::::::} 　 l|ｉ!　 弋三- ´/ ,|ｌ|l|!厂}
/_圦,ゝ-―¬}丁´ 　 ｀￣￣/ヽ=ｲ　　　　rゝイ ｛_ ｨ'　 　 　 　 ／＾) .:::|　　`ｌ|ｉl、,ヽ‐ ⌒´ｉ|ｌ||ｌiィ　/
　　　　　　　厶}_,. -r-i_　　/　 ／　　　／{彡廴彡｛.　　　 　　 ￣ヽ.:::::|　　　 ヾｉ|ｌ|ｉ|l||ｉ|l|i|ｌ|r'／／
　　　　　　 ＿//＿廴} ＼_ 　/　　 　 (_ィヘ/＾}＿__}　　　 　 　 　 ∧.::{　　　ミミ'弍二二二／ ／
　　　　　 r仁二) =-､〈＼＿Y　　　　　　{　ｲ∨ {￣＾＼_　　 　 　 ーヘ＞.　　ミミミ|彡彡´　／＿
　　　　／二Ｘ＾＼ ヽ　| 　 　}　　　 　 　 ー'　}　-r‐-ｲｰ＼_r¬―=rっ 　 ｀ヽ､ﾐミミ}彡彡　/:::::＼
　 　／ｰ=イ＼＼　 　 }　 　 |　　　　　　　　 / ｰ/　　 ＼=‐}　ｨｰ{ //ﾐ)　　 　 ｀ミミ{彡 　 /:::::::::..
　／　　,／ 　 ｀　｀rz彡､＿_ゝ-―　´￣て /-=/　　　　 }=‐つ〉　ｰ'ｰ'　　　　 　　　＼ 　｛:::／＾)

　　　　　　　}i:/'´　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　 ／　　　　　　　　　ヽ､　　　　　　　　＼　 ヽ
　　　　　 / 　 　 　 　 |　　　　　Yﾍ　　　 ヽ　:.　 ヽヽ　}　　　　　　そして、それら以外は基本的に全て平民です。
　　　 ／/　/ :　　|　　|　,,.ィ⌒　}　 ', ｌ⌒ヽ }　}　 :|　�W
　　 /　 {　/　|　　|　 ,.ィ´从ﾊ　/　　}/ｌ_ﾊ 从八　ﾊﾉ＼
　　,′　�Wl　:|　　|／,jI斗ぅう弐　　　 ん)心=-�W∧ 　 `Y
　 ,′　 lヽ乂ﾊ　 :| -=ﾆf乂zzツ　　　 ゞ-ﾟ',ﾊ　　ﾚ　‘，　 }　　　　　　他に奴隷も居ますが、奴隷と平民の区別は
　,′　　ﾄ､　 {∧ __／)‐‐､ー‐'ﾞ　　　　ゝ｀¨　',　　　　 ヽノ
　| 　 　 |　＼{　// ／ ／ ' ' '　　　　　　' ' ' .八　　　 　 ',　　　　　　　人別帖（戸籍）に名前があるかないかで、
　|　　　 :.　　',ｰ{ { {　/ ／二⊃　　　__　　 ,.:' ハ　　　　　}
　|　　　　ヽ　 �Y Ｙ　ﾚ'　／　　　　 ‘‐’ ／　　 :|　　　　乂　　　　　　　一度逃散するともう区別が付きません。
　|　　　　　　_」..,ﾍ　　　　　＼s｡　　__／ﾊ　　　:|　　　从
�Y＼＞-=く::::::::|　 ＼　　　　　ヽ ／　 ./::i　　　,:｀`ヽ､{
　／⌒ヽ　＼:::::|　　 ハ　　　　　}､　　/:::::i　　 ,'::::::::::::/＼
../　　 　 ＼. ＼|:　 /￣｀`丶､　,ﾊﾍ　/::::::i　　/:::::::::::/　　 ＼　　　　　　　実際、マスターもその元奴隷ですし。
..|　　 　　　ヽ　 |　/　　　　　　＼/ ∨::::::j　 /::::::::::/　　／⌒ヽ
..|　　　　　　　�Y /　　　　　　　　//::::::::/　/::::::::::/ 　 /　　　　Ｙ

1653 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:17:06.63 ID:OJZk2Dtr

　 ／　　　／＾＼＞＜　,.　-─…‐-ミ　-‐……‐-ミ
／　　　／::::::/￣::::::::|'´　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　／::::::::/::::::::::::::::ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　|::::::::／::::::::::／　　　　／　　　 ／　 ヽ　　　　　　　`､　　　　　その人別帖にしても完全なものではなく、
　　/ ＼::〈:::::::::::/　　　　／　　　 ／　 ／ー}　　|　 |　　　 :.
　 /　　/＼:::::::/　　　／　　　　,.ｲ　　/　　 j　　,:　 ,:　　 　 }　　　　　基本的にムラ単位、部族単位で管理され、
　/　　 |　/￣/　　　/　/ _/|＿|__＼/＿　 /　_/_　/　　　 /
./　 　 :| /　 /　　　/'´厂/ム斗rtぅミx　 /　,ィ矛'´　/　 ./　　　　　　ムラオサや族長が「こいつは平民」と認めれば
　　　 八{　/{　　　/　-=≦Y´ {＿ノY　　／ {fﾘ　 ／　／
　　　/　 ∨ {　　 /　　 |　｀ﾞ'　乂弋ﾘ　　　　ゞ' }ー‐イ　　　　　　　　　平民となると言って良いいい加減なものです。
:　　/　　/　 /＼/　　 /　　　　´￣｀　　　　 > ﾉ　　/
:　 /　　/　 /　　　　 ﾒ､　　　　　　　　　-‐　イ　　/
　/　　/　 /　　　　 /　＞s｡　　　　　　　 /　　　 /
./　　/　 /　　　　 /　　　　　≧=-　　-イ　　　　　　　　　　　　　　　要するに、「税を納めているのが平民」なんですね。
.　　/　 /　　　　 /＼　　　　　　{У　　　　　／____
'´￣｀` |　　　　 /　　＞-=ミ　 ／　　　　 ／＜　　＼
.　　　　|　　　　 |／:::::::::::::::＞'"　　　　／Vﾑ　',　　　 ＼
.　　　　|　　　　/::::::::::::::／　　　　　／＼　Vﾑ　',　　　　 ヽ
.　　　　|　　　　{::::::::::／　　　　　／::::::::::〉　Vﾑ　:,　　　　　'.

1654 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:17:19.92 ID:OJZk2Dtr

　／　　　　　　　　　　　　l　　　｀　 　 ＼
./　　　　 /　/ l　|　　}　　.}　 ヽ　　　＼　ヽ
{/　/　　ム斗孑十‐ミ　　ハ :|　'. 　　　 ヽ ﾍ　　　　　　税を納めているという事は、その地域をシメているボスの
{　/　 ／∠∠__ /　 /｀　/　Ll_　}.:|　　　　', ﾊ
�Y　 / 7¨f^7_爪≧x'　／　 ソ ∨ |　}　}　 :|l: '.　　　　　　利益になっているということです。
　|＼{ ./.　 弋zzツ　　　　扞ミx'_ノ　ハﾊ　八,ﾊ
　|　 �Y　　　｀¨¨´　　　　.{ツ /ムイ　　ﾉ´
,ハ　 ﾑ　　　　　　　　　> ¨´ {　 　 ',
＼',.　 ﾑ 　 　 　 　 rっ　　　 ﾊ　　　ヽ　　　　　　　　　　当然、ボスにとっても大事にすべき自分の資産になります。
　 ヾ　 ∧　　　　　 ｀´　　｡s(　',　 　　 ヽ
＿ハ　 .∧　　_　　　,.ィ´　　|:　 ',　　　　 ',
ﾏ，　}　　 ',　 /≧=彡 l　 　 |　　|:　　　　 }
::ﾏ， i　　　}＼}　､-､　/　　 j 　 :j　　　　 :l　　　　　　　　利益にならないその他と扱いが変わるのは当然なわけですね。
::::ヾ､i　　　|　,ヘ　',:::`＜　 /　　/　,.ｲ　　ﾘ
:::::::::/　　　|/lllllllﾑ }l:::::::::`/　　/／　}　 /　　　　　　　　これが【平民】と【奴隸】の違いになるわけです。
:::::::/　　　xヘllllllllﾊ}l::::::::/　　X´　　ﾑイ
::::ムｲ　 ﾊﾍ　}三ﾑ }l::／　／　ハ
:::::::::ノイ::::::ヾ:､llllllll�Y⌒7':::∨ 　 ∨
Ｙ}:::::::::::::::::::::::ヾ:､llllllﾘ::::::::::-=x　　 ',
ﾉﾘ:::::::::::::::::::::::::::ヾ:〃::::::::::f⌒ ',`ー-､
　ﾟ｡::::::::::::::::::::::::::::Y{::::::::::: ﾊ　　}　　　∨

1655 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:17:34.00 ID:OJZk2Dtr

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　 /￣＼　_,.　---─-＜　_|_
　　　　　 　 /　　　 ヽ-ミ　　　　　　 ＼:::)
　　　　　　 /　　　　　}:::::}　　　　　　 　 ＼　　　　　　　　本編では【賤民】という存在もでてきていますが、
　　　　　　/　　|　　 / ¨´　　　　　　ハ　　ヽ
　　　　　 　 |　 | 　 / /　　　 / |　 /⌒ヽ '.　　　　　　　　　この【賤民】と【奴隸】の違いは、飼い主がいるか否かだけです。
　　　 ／　　|　 |　 / |　　| ‐/‐A､ | 　 斗　|　l|
　　／　　　 |　 | /　 |　　ィﾁ≠ミ :|　 ,｡z　j　,ﾘ
　 /　　　　 　 /人　 |　　| 乂ツ　　　fﾘ小' ./＼
　.　　　　　　 //　ゝ |　　|ﾊ　　　　　 ' j/ ／　　＼　　　　　　【奴隸】はその主人のために働く存在ですので、
　{　　　　　　　{　　　|　　ﾄ､　 r､　 - ／´　　　　　 ＼
　　　　　　　　 |　 　 |　　',　｀ | .|_／{　　　　　　　　　　　　　　支配者層にとっては【賤民】より価値の高い存在ですが、
　　＼　　　　　'.　　 λ　∧￣xくヽ/ )＼　　　　　　　　}
　　　 ＼　　　　＼ /　＼　 ゝ{　〉〉} {＼ ＼　　　　　／　　　　　支配者層にとって【その他大勢】である事には
　　　　　`ー-､　　/　　　｀¨¨ﾊ￣　 ハ }　 }ヽ　　／
　　　　　　　　 )　 }　　　　　／'.　 ∧｀弌s｡.,_ﾉ／　　　　　　　　変わりありません。
　　　　　　　 /／/　　　 ／　　 ヽ∧::＼ }`弌s｡
　　　　　　 ／　/　　 ／ ＼　　　 ＼〉::::::|､　ヾiiﾑ
　　　　　　　　 /　 ／　　　 ＼,.｡o≦:::::::::::}∨　寸
　　　　　　　　 {　　　　　　 ／:::::::::::::::::::::::::l　，　　　　　　　　奴隸の所有者というのは、いわば身元引受人でもあるわけです。
　　　　　　　　 '.　　　　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::l　’
　　　　　　　　　＼__／＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨　＼
　　　　　　　　　　　　　　 }::::::::::／＼::::::::::::::::∨　　＼

1656 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:17:43.93 ID:OJZk2Dtr

　 ／　　乂i:i:i:i:i:i:ｿ'´　　　　　´｀`丶､　 {　／__　　　 ＼
／　　　　　≧=≦-　　　　　　　　　　＼ィ´i:i:i:i:ヽ　　　 丶
　　　　　_彡'´　　　/　　　　　　　　＼　{i:i:i:i:i:i:i:i:iﾊ　　　　 ,
　　ｰ=彡　／　　 /　 /|　|　　　　　　 ヽVi:i:i:i:i:i:i:リ　　　　 ´
　　 ／　 / 　 ／/　 /`|　|　　ヽ　 ＼　∨≧==≦＼　　 : 　 ,　　　　　　そのため、誰かが罪を犯した場合、
　 /　 / /　／　/　/　│ |　i　 ´,　　 ',　i　 |　＼　　＼　 i　 ′
　/／〈 /,.イ_⌒ト /　　j ,八 i　　 ',　　 �Y　:|　　∧　　 ∨|　 |　　　　　　その裁きを行う支配者は今述べた通りの
./　　　V|　|{i＾ト:く　　 //　｀弋　　'.　　 |:|　从 / ∧　　 �Y　:|
　　　　从/{　 乂ｼ　／' 斗=ミ ﾟ。　}　　j |　从　/ ∧　　 ﾞ|i　ﾊ　　　　　　優先順位で判決を下します。
,　　　　 /八　　　　 　 　 しィ心､ /　 ,小 /＼　 / ∧　　 |i //,
　　　　/　　ゝ　　 ′　　　 ゞﾟ' ／　／ |＼〉　 ＼ / ﾊ　　j{　 /,
　　　 /　 ／ ,.＼　 、　　ｰ=≦_彡ク ／⌒＼　　/ / ﾊ　j{.　　'/,
　 　 /　 / ./}:::::::ヽ_　　 -=　|　　 /＼　　　　　 / /ヽ |　|i　　　 |　　　　　貴族と平民なら貴族寄りの判決を。
　　 /　 /　{ {::::::::/　∧___／j{.　 /::::::::ヽ 　 　 / /　　 |　|i　　　 |
　　/　 :{　∧}::::::∧/i:i:|　　 j{　 ,::::::::::/⌒＼／'´　　　.|　|ﾊ　　　　　　　　　平民と奴隸なら平民寄りの判決を。
　　{　　乂　ﾘ:::::,′ﾉi:i:ﾍ／ j{　,::::::::::/　　／}　　　　　ﾉ,ノ　|　　,
　　乂＿　∨:::::|　/i:i:{　　 /|　,::::::::/　　　　 i　　　／'´　　 j　 /　　　　　　奴隸と賤民なら奴隸寄りの判決を下す訳です。
　　　　　｀Y::::::::| /i:i:i:|＼ /:j　,:::::::/　　　　　∨　　　　　 ／ ／
.　　　　　从:::::::{/i:i:i:i:|　/／ /::::::/{　　　　　　,　　　ー=彡'´
.　　　　　 圦::::::Vi:i:i:i:|ー=彡ﾞ::::::/ ∨　　　　　′
　　　　　　　ゝ::::∨i:i/:::::::::::::::::::::{　 ＼　　　　　 ,　　　　　　　　　　　　　　まぁそもそも貴族は判決を下す側であって、
　　　　　　　　| ､::∨≧s｡:::::::::｡sヘ､　 }ヽ　　　　′
　　　　　　　　| ∧::∨:::/::::::::::::::::::::::`ｰ'::ﾊ　　　　　,　　　　　　　　　　　　平民と同列に裁きを受ける側になんか
　　　 　 　　 ！　ﾍ:::∨::/::::::::::::::::::::::::::::{　'.　　　　 ′
　　　　　　　 /　　,ﾊ:::∨::/:::::::::::::::::::／::｀ヽ'.　　　　　,　　　　　　　　　　普通はなりませんけど。
　　　　 　　 /､　　　〉:::∨::/:::::::::::::::::::::,ィ升ミx　　　　′
　　　　 　 /　　`ー∧､:::∨::::::::::::::::::::/ﾆﾆﾆﾆﾆﾐs｡.　 　´,
　　　　　 〈　　　　　∧≧s｡::::::::: :,.イニニニニﾆ彡ヘ　 ´,
　　　　 ／＼＿＿_/　Yﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆｱニﾆﾆ彡,　'，
　　　 //　 ／　 /　　　}ミニニニニニニﾆﾆｱﾆﾆ二三彡, ∧
　　　|/　/´　__/　　　　}ﾆミニニニニニニｱﾆ二三三三ﾊ　∨
　　　{　 { / /７　　　　 ﾊニﾆミニニニニアニ二三三三三,　∨
　　　 ＼)／‐′　　　 ハニニニミニニアニニ二三三三三,　 〉

1657 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:18:02.37 ID:OJZk2Dtr

　／　　　　　　　　　　　　l　　　｀　 　 ＼
./　　　　 /　/ l　|　　}　　.}　 ヽ　　　＼　ヽ
{/　/　　ム斗孑十‐ミ　　ハ :|　'. 　　　 ヽ ﾍ
{　/　 ／∠∠__ /　 /｀　/　Ll_　}.:|　　　　', ﾊ　　　　　　更に、同じ階級同士なら公平に扱うのかと言うと
�Y　 / 7¨f^7_爪≧x'　／　 ソ ∨ |　}　}　 :|l: '.
　|＼{ ./.　 弋zzツ　　　　扞ミx'_ノ　ハﾊ　八,ﾊ　　　　　　それも違います。
　|　 �Y　　　｀¨¨´　　　　.{ツ /ムイ　　ﾉ´
,ハ　 ﾑ　　　　　　　　　> ¨´ {　 　 ',
＼',.　 ﾑ 　 　 　 　 rっ　　　 ﾊ　　　ヽ
　 ヾ　 ∧　　　　　 ｀´　　｡s(　',　 　　 ヽ　　　　　　　　　同じ平民でも、納税額が高額とか保有する技術に
＿ハ　 .∧　　_　　　,.ィ´　　|:　 ',　　　　 ',
ﾏ，　}　　 ',　 /≧=彡 l　 　 |　　|:　　　　 }　　　　　　　　換えが効かないとか、無視できない別の有力者に
::ﾏ， i　　　}＼}　､-､　/　　 j 　 :j　　　　 :l
::::ヾ､i　　　|　,ヘ　',:::`＜　 /　　/　,.ｲ　　ﾘ　　　　　　　コネがあるとかなら普通はそちらに配慮します。
:::::::::/　　　|/lllllllﾑ }l:::::::::`/　　/／　}　 /
:::::::/　　　xヘllllllllﾊ}l::::::::/　　X´　　ﾑイ
::::ムｲ　 ﾊﾍ　}三ﾑ }l::／　／　ハ
:::::::::ノイ::::::ヾ:､llllllll�Y⌒7':::∨ 　 ∨　　　　　　　　　その代表がムラオサとか族長とかの平民内のリーダーになります。
Ｙ}:::::::::::::::::::::::ヾ:､llllllﾘ::::::::::-=x　　 ',
ﾉﾘ:::::::::::::::::::::::::::ヾ:〃::::::::::f⌒ ',`ー-､
　ﾟ｡::::::::::::::::::::::::::::Y{::::::::::: ﾊ　　}　　　∨

1658 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:18:16.08 ID:OJZk2Dtr

　　　　　　　 ィ⌒＼　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／⌒丶、
　　　　　 ／　/　 　 ＞:=ミ. _＿ _＿__　　_ ..,,,　 __＿,. ‐=＜,_　　　　 ヽ
.　 　 　 /　　 ;　　 /:.:､ノ.:.:.:.:∨´ 　 　 ｀´　　　　｀ヾ(:.､ノ.:.:.:.'.＼　　　　'.
　　　　, 　 　 {　　 {.:.:.:.:.:.:.:／ ／　　　　　　　 　 ＼ 'ﾍ.:.:.:.:.:.:.}　 '.　　 　 '.
　　　　i　 　 八　　 ゞ:._:.:厶 '　　　　　　　　　　　　 ＼ﾉ廴:ィ　　 '.　　 　 '　　　　こういった平民のリーダーと
　　　　|　　 {　 '.　　 �Y/　　　　　　 　 ハ　　　　　　　ヾ�W′　　}i　　　 i
　　　　|　　 '　　'.　　У　　　　 , 　 /　ﾄｖﾍ　 ､　ヽ　　 　 ＼　 　 }| 　 　 |　　　　貴族の違いっていうのは、
　　　　|　　′　！ /〃　/ ,　 /　 /,　 |　 | i　 }i　 }　　 　 　 '.　　ﾘ 　 　 |
　　　 ｜ /　　　 �Y/ 　ｲ /　ハ ,/lﾊ i |　 | |　ハ /|　 } 　 　 ﾄ}　/　　 　 |　　　　言ってしまえば爵位の有無だけです。
　　　　j〃　　　　 }i　/　i_{__土工工ハ{　/j「工工土厶,. 　 , l　/'　 　 　 |
.　　　　7　　　　　八{　　`ド代で'ﾊ7ヾ　　　ﾍfで'ﾊ7):／　/}/ /　　 　 　 |
　　　　,　　　　　/　 ＼{＼ 丶 `ﾆﾟ'　　　　　　 `ﾆﾟ' ,厶 ィ | ′{i　　　　　 |
　　 　 i　 　 　 /　 . .:i : : ﾊミｒ`' ' '　　　 j　 　 ' ' ' 　 /:.i　|: :i: .ヽ,　 　 　 |　　　　　複数の村落や大規模な群れを率いる
　　 　 |　　　　{ 　 . : ｉ: : :| i: .|丶　　　　_ _　　　　 ／|: .i　|: :i: . 　': .　　　|
　　 　 |　　　.: j 　 . : ｉ: : :| i: .|　 ＞ .　　　　　 . ＜　 |: .i　|: :i: . 　 ｉ: :　　 |　　　　　リーダーの持つ力は、もう貴族と遜色
　　 　 | 　 .:iﾊ |ｉ　 . : ｉ: : :| i: .|　　_rf{≧ - ≦入__　　|: .i　|: :i: . 　 |: :　　 |
　　　　'.　 N＾�Y　 . : ｉ: : :| i: .|=ﾆ|{　＼ 　 ／ 　 ｉl:.＼|: .i　|: :i: . 　 |: :　　 ;　　　　　無いわけですから。
　　　　 ヽ {　　|ｉ　 . : i :ィｉ! �Y: : :|ｉ　　 >:< 　 　 ｉ|: : :.|: .ト､{: i: . 　 j厂}　 ′
　　　　 　 ＼　{i.:＞ ´ 　 }ﾊ i| : : |ｉ 　∧::∧　　 ｉl: : : |: .厂≫ｘ _／　/／
.　　　　　 　 　 入 　 　 /ハ {: : :.|i／　}={　＼_/,: : :/ /: : :{ {　ハ　/′　　　　　　そういうのはもう貴族予備軍なんですね。
　　　　　 　 　 j　 ヽ　 //: : :＼: :.{{ 　//∧　 〃.: :厶': : : :ﾍ V　 '.
.　　　　 　 　 /　 　 ∨/: : : : : : : ﾍ∨///∧//: : : : : : : : : :} {　　|

1659 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:18:28.24 ID:OJZk2Dtr

　　　　　　／⌒＼　　　　　　　　　　　　　　　　 /⌒＼
　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　/　　　　.:　　 '､　　　　　　　　　　　　／　　　　　　':,
　　　 /　　 　 /　　　　',　　　　　　　　　γ⌒ヽ　':,　　　　 ':,
　　　,′　　 /　γ⌒ヽ ':,＿＿,..　--‐-ミ{::::::::::::}　 ':,　　　　 :,　　　　　　今回のミルヒ嬢以外にも、
　　 ,:　　　 /　　{::::::::::／--ミ　　／￣｀ヽ､ゝ-イ　　 :,　　　　::
.　　|　}　　,′　 ゝ‐ｲ´　　　　　　　　　　　＼＼　　　:,　　　　|　　　　　　マクロファ村のハートとか、
.　　| ,:'　　′　　／　　　　　　　　　　　　　　 ＼ヽ　　:,　　　 :{
.　　|/　　|　　　　　　　　　　　ハﾊ　　　　ヽ　　 ｀ヽ､　:,　　　 ﾊ　　　　　　イボテン村のアンジとか、
...　,′　.::|　　/　　　　　 |i　 /ﾞﾞ''"ヽ　l:　 　 }　　　　 ', ::,　　 / 　:,
.　,'　　　.:|:　/　　 　:|　| :|i　 {　　　 �Y/|　 _L_|　　 } ﾊ :,　　　　　′　　　　シノノメ家のハンゲツとかが
　　 　 　 |　{　 　 　 |　|_」L」_',　　　 }/ jI二�麓_　 /|　} :,　　 　　.:::|
　|　　　　　 ﾘ　　 　 |'´|斗r≠ミ　　　''´　r‐'沙'|,.ｲ ﾑｲ ::,　　　　　 |　　　　　そういった平民リーダーに該当します。
　|　　　　　八　　　　-=ゝ 辷炒　　　　　｀¨´　,l　|　从　:,
　|　　　　 /　 ＼{＼ﾊ ﾍ　　　　 　 ;　　　　　 ｲ　 ﾄ､/. ＼:,　　l　/}/
　�Y　　　ハ　　　　ノ|: 込　　　　　__ 　 　 ..::: |　.:|:::`:.､　 ヽ /}/
　　 ＼　 {　＼　　/ ,ｲ　　个s｡.　　　　　ィ,ﾊ,:::!　 |:::::::::::｀:ﾄx　　　　　　　　　ハンゲツやスネークなんかは複数村落を
　　　　＼{　　 ＼/::::::|　　l{::::::l{ハ≧=ィ　/　}::|　 ,:::::::::::::::jl{ ヽ
　　　　　　　　　,ハ:::::|　　|::::::::l{　ﾍ　　 ./　 .リ　,:::::::::::::::jl{　 ハ　　　　　　　支配する豪族なので、保持する力は
　　　　　　　　　{　ﾏ:::',　　',:::::::l{　　ヽ／　　/　/:::::::::::::::jl{　 /　',
　　　　　　　　　{ヽ ﾏ，ゝ.　'､:::::l{　 ,ｲlll＼ ノイ:::::::::::::::::jl{　 /　　',　　　　　　準男爵や男爵級に匹敵するレベルですし。
　　　　　　　　　i　`､ﾏ，{＼__＞:l{/ ヽllll/^ヽ}l::::::::::::::::::jl{　/
.　　　　　　　 　 ｉ　　　ﾞ::l::::::::::::::::ﾑ　 }lllﾑ　‖::-=ミ､:::{ll　,′　 　.i
.　　　　　　　　　i　　　　',:::::::::::::::::ﾑ .llllllll∨::γ⌒　}:::{l�W　　　　 i
.　　　　　　　　　i　　　 込:::::::::::::::::::�Ylllll‖:::λ　　,:::::�_　 　　 　 i　　　　　　それでも、彼らの分類は【平民】なわけです。
.　　　　　　　　　i　　　＿_ﾑ:::::::::::::::::::ヾ〃::::::≧=彡:::::::::〉---､
. 　 　　　　　　　i　　'´　　　ﾍ::::::::::::::::::||l!:::::::::::::::::::::::/::/　　　　 　 /
　　　　　　　　　{　　　　　　　}::＼:::::::: ﾞ||l!:::::::::::::::__ノ:::',
　　　　　　　　　ヘ　　　　　　7s｡::＼:::::ﾞ||l!:::::::::::::::::,ィﾁ{　　　 ／
　　　　　　　　　　 ＞s｡　　　,ニﾆヘ:::::::}||l:::::::::,ィ升ニﾑ ｡o＜
　　　　　　　　　　　　　 ≧　,ニニニﾆ≧lllz≦￣￣￣|ﾑ
　　　　　　　　　　　　　　　 /ニニニニニﾆﾆ|:　 　 　::|ﾆ',

1660 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/15(土) 22:18:40.68 ID:OJZk2Dtr

　　　　　 -y==ミ.　　　　　__ 　, へ
　　　　 i: : {////}､__ ＿_///У: : :.ヽ
　　　　 }: : :>=彳: : : : : :.ｉ///: : : : :.∧　　　　　ああでもハンゲツやスネークは税金も納めていませんね。
.　　　 /:／ : : : : /: : : : 弋/{: : : : : : : :.
. 　 ／:/:/: /: : :/i: !: : : :､: :ﾊ: : : : : : :.:|＼　　　　となると、そもそも分類としては【平民】ですらない事になります。
.　/: : :i/{: :{: ニ{､{ﾊ:仁二ヽ: :ヽ: : : : : :|: : :ヽ
　|: : : :{∧ハ} _じ　 　 じﾘj7: :人/ : : : |: : : ∧
　|: : : /: :ヽ八　 '　.　 ￣_ﾉ: :/У : : : ｉ|: : : : :}　　　ああいったまつろわぬ民はそもそも王国民ですらありません。
　|: //{: : :/: :{.＼｀　　..才: :/イ: : : /: ﾘ: : : : :
　|/ {　Ｖ/: :く /　≧≦y1: :i: : : :／ メ.ﾄ : : :/　　　　そう考えると、【賤民】と【外国人】も実は区別が付きませんね。
　|　　　ヽ.: :「 {　　 〉:.l介:�Y: ／彡'　 } }: :ｲ
.　　　　　　＼ ! 　 {:.:.ヾＶ/:ﾚ'/´　　 .∧ィ
.　　　　　　 　 | 　 ﾍ.:.:.∨:fllll} 　 　 /:i∧__　　　　　　　古代世界というのはやはりいい加減なものです。
　　 　 　 　 　 ｌ　　　ゝ:.:ヽ:.:/　 　 /ィ//// ヽ
　　　　　　　　 .　 　 │｀¨X　 　 ////////ハ
.　　 　 　 　 　 i　　　 l　 /　 　 ////////// }
.　　　　　 　 　 |　　　 ! /　 　 ///////////ﾘ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やっぱりつづく

1661 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/15(土) 22:21:38.38 ID:xYEj0nuw

乙

1662 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/15(土) 22:22:00.84 ID:TghNWxy5

乙乙

1663 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/15(土) 22:29:20.16 ID:5q/tKRXi

乙でした

1664 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/15(土) 22:29:47.31 ID:/Kz8KScz

乙でしたー
シンパとカキタレの区別がつく未来がやる夫に訪れるのだろうか……
やる夫の冒険は続く

1665 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/15(土) 22:38:27.57 ID:N65TBsVg

乙です

1666 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/15(土) 22:39:35.64 ID:PhWD3wGW

乙でした
その辺り大名とかと近い感じはある

1667 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/15(土) 22:40:45.61 ID:GQgETIUd

おつー。　ドラクエの方じゃ魔法金属によるバッテリー構造まで行ってたっけ？
船とか魔法金属で作って異界化してたからあんな感じのイメージか。

1668 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/15(土) 22:46:35.74 ID:9+O1d4jh

乙でした
シンパという名のしがらみがまた一つ……

1669 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/15(土) 22:47:35.01 ID:TDTAyheE

乙

1670 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/15(土) 23:09:39.04 ID:QVyAqVGl

>>1664
このやる夫は責任感が強いからカキタレなんて作らんやろ
際限なく増やすのに全員面倒見ようとするからな

1671 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/15(土) 23:40:18.57 ID:2ITsumzr

乙

1672 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/15(土) 23:47:12.24 ID:P597xc0G

乙です

1673 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/16(日) 00:18:30.59 ID:MuIyxBY/

乙ー

1674 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/16(日) 01:07:42.48 ID:G5VZIcBC

屁民

1675 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/16(日) 03:28:29.76 ID:eggIMb7/

乙でした

1676 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/16(日) 07:48:43.58 ID:i7Pb2aiL

乙でした
【魔物の領域】が未知すぎて怖い

1677 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/16(日) 08:32:16.00 ID:LsWTuPEL

乙

1678 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/16(日) 08:54:58.86 ID:PrYzLd2N

乙です、名が売れるほどにヒロインも増えてくれるけどこの前の貴族キッズたちのいちゃもんのようにトラブルも引き寄せやすくなるのが辛いよねと

1679 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/16(日) 10:23:50.30 ID:G5VZIcBC

烏賊烏賊

1680 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/16(日) 11:55:20.91 ID:174cy6MF

乙

1681 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/17(月) 01:19:15.78 ID:qzAds11e

魔物って異界に悪魔が沸くのと同じ原理だっけ？
それ以前に魔物=悪魔？

1682 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/17(月) 17:16:09.88 ID:hepZKV0l

>>1681
うろおぼえだけど基本的には悪魔が湧く原理と同じだけど
偶に受肉する形の誕生をするパターンが有ってその後生態系に組みこまれる場合も存在している感じだった筈？

1683 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/17(月) 18:29:28.78 ID:dhrtCaLk

そもそも基本的に基幹世界と魔界以外は全部異界だからねぇ・・・

1684 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/17(月) 19:54:44.33 ID:tJIzCCie

第０２話　ヤルオ、山歩きを学ぶこと
ttp://yaruoshelter.com/test/read.cgi/yaruo001/1720435849/6413

1685 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/17(月) 20:02:36.07 ID:l3cTB/tp

乙です。宅建士の勉強法について聞きたいです。

1686 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/17(月) 20:06:00.93 ID:BriXjP39

急にどうした

1687 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/17(月) 22:08:17.32 ID:mgwKHEUN

誤爆じゃね？

1688 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/17(月) 22:12:57.76 ID:ffsJoeUk

てっきりイッチがその方面に詳しいのかと

1689 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/17(月) 22:17:56.89 ID:/9CB/A+y

ただの誤爆では

1690 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/18(火) 00:37:39.10 ID:5mpMIOt+

ヤルオがまるで、拾ったギャルに宅建取らせるオジサンみたいだって？

1691 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/18(火) 13:39:09.01 ID:U52frYXk

他所のスレで有資格者に資格試験の話を聞く流れがあったんだなぁ

1692 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/18(火) 13:49:45.92 ID:H1MtAUpb

>>1690
オタクとのフラグ建設資格を取得したオタクに優しいギャル（国家認定資格）だって！？

1693 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/18(火) 13:50:45.95 ID:AVFV/rTa

自分の職場で働かせるためJK二人を自宅に連れ込み宅検の勉強漬けにしていたおじさんか
携帯も持たせて外出も自由、ただし宅検の勉強をしないと家に返すぞと脅していたという

1694 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/18(火) 14:14:30.23 ID:OehkqpD8

家に帰すことが脅しとして機能していたのなら、彼女らの家庭環境はどのようなものであったのか

1695 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/18(火) 14:55:09.73 ID:qy12k1bS

>>1693
純粋に社員育成していたならただの良い人だなw

1696 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/18(火) 21:15:16.85 ID:6ZA82WxJ

光のパパ活おじさん？？
しかし考えてみるとやる夫（異世界系）では結構このタイプいるよな……

1697 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/18(火) 22:13:11.72 ID:1ASiLo7d

異世界ものだと根無し草の人間にはコネがないから　信頼できる人材は自前で育成するしかないよね

1698 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/18(火) 22:28:11.65 ID:atUa3DaP

それはそれとして現代日本だとおじさんは未成年者略取誘拐罪に問われてしまうのだ
たとえJK本人の同意があったとしても保護者の同意なく未成年者を連れ込むと成立する

1699 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/19(水) 09:12:30.11 ID:a92VsopF

>>1698
だけど保護者の所に帰るとそのJKは以後音信不通になるんだ
そしてドバイで身元不明の遺体が…

1700 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/19(水) 23:07:51.42 ID:SS2P2ESl

オジサン側の弱みにもなってしまっていたら一方的に家に帰すぞって脅せないな、現代だと成立しないシチュになるのか

1701 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/19(水) 23:14:57.02 ID:8ReiJmFU

それは力関係と相手の知能次第かな
オジサン側が自爆を気にしない有言実行をする人だと理解させれば脅迫は成立する
交渉はいかに冷静でイカれてるか相手に理解させるのがコツ云々・・・

1702 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/20(木) 01:39:26.78 ID:1ZlLW0ez

形だけなら成立してるけどそこまで行くとオジサンの詐欺師だか勝負師だかの能力で言うことを聞かせてるみたいで別物になっちゃいそう

1703 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/20(木) 02:32:15.62 ID:+BCJOGKA

脅しと言うシチュエーションの時点でオジサンちょっとヤバい人感あるけどな

1704 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/20(木) 04:12:13.20 ID:mOAJgaRE

オジサン個人だと成り立たない
だが
保護団体オジサンならば成り立ってしまう現代の闇ルートがあるけれども話題が荒れるので詳しく言及出来ねぇな

1705 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/22(土) 18:57:43.29 ID:i+xolMU/

【告知】
本日は所用のため投下ありません。
明日の１３時ごろの投下を目指します。

1706 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/22(土) 19:06:44.38 ID:4X3FAsSe

はーい

1707 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/22(土) 19:35:19.87 ID:vx8DAfa5

了解です。
楽しみにしてます。

1708 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/22(土) 21:49:46.10 ID:9ZM3ixM/

了解しました

1709 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/23(日) 01:21:43.66 ID:ZZ3GU5ic

はーい

1710 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/23(日) 13:02:56.28 ID:wEZC8T63

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヤルオは後ろ髪を引かれるようです

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第５２話　ヤルオ、診察すること










　

1711 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/23(日) 13:03:11.32 ID:wEZC8T63

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 i
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /ﾊ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 //ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ////∧ 　 　 ,人
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 i　　　　　　　 ｢｢｢｢｢｢|　　／ 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　 i|　　　　　　　ヾiiiiiiiiiiﾘ　 ｢｢｢｢｢｢｢｢｢|
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∧｣_　　　 人　 |　　 |　　�Y＾＾＾＾�W
　　　　　　　　　　　　　　 /,'∧:|＿_ / 　 ▽￣￣ﾗ　 :| ．．．ﾞ|
　　　　　　　　　　　　　　 「￣L|　// 　 　 V二ﾆ|　＿|＿＿__|＿
　　　　　　　　　　　　　Li ｢竹| |,// 　　。　 VV∧ |　|ハ ハ ハ/
　　　　　　　　　　　　 /ヾ竺竺:| ∧　�A�A / ∧,∧�Y　　　　　|
　　　　　　　　　　　　 |_ノl　　 ｢￣Т￣￣Т￣|¨了i!　i 　 i 　 |
　　　　　　　　　　　　 |　 |＿__|:┴┴ｔ皿皿 ┴┼┴:l　 　 　 .　|
　　　　　　　 」!　　　/_仝以　ｌLi i　�B �B �Bｒ‐L..　:l　 　 　 i　|　 ,∧
　　　　　　　非E　　F| ｒ∧i===[￣￣￣￣:ｒ’　　ﾞ┬l　 i 　 i 　:|　/ ,∧
　　　　悲　ｼ三ヒ森|[[[[[[[[L＿| 　 �B �Bｒ’　　 　ﾟ‐|___.　　 　 | [[[[[[[[|
　　 〃⌒ヾ彡三林矧 i　　ｌ|￣ｉh　 i ｢i|￣||　　’　 || 　 l�A　　 | |　　 i |
　　/: : : :ミｊ彡三杉引　　　|ii‐┴―┴Li._||_ｆ^i_ｆ＾i_||_i__.|＿＿...ﾂ| i　　 |
　γー彡ノ彡三ミｌ冊| i　　 从¨￣￣ｌ|￣[ラ¨|鬥|¨[ラ^l￣￣￣¨|　　 i |、
　彡ミﾒ彡ｲ彡三ミｒｆﾐ|　　 イミﾋ　fifｉ :| fi |　　　　　 |fi |　fifi　fifｉ| i　　 |ミﾐ
　Y´ミ刈不ﾌハ７三ｒl| i　　伐森　　　l　_」 　 ＿　　L. |　　　　　|　　 i |ミ刈　从　从
　冬刈ルイ二ミﾒYr｢l|　　彡仞仆 fｉ　| f|　　圭圭　　| |　fi　　fｉ | i　　 |ミ刈彡ミﾐ林ﾐ
　天三彡ツ爻ミｒ―ト|＿_イ彡森._＿_l　|　　圭圭..＿|_l＿＿＿_.|＿＿.|ミﾒ彡木ミﾐ木ﾐ
　森ミメツ彡イﾐ|,.ィｆﾐ|　 彡森森森ｙ彡ミ弐＝ニ二ー―┴辷辷＿＿__|彬彡木杉ﾐ彡ﾐ从
　从森森ﾂ¨7￣￣ヾﾒ､シ爻森森爻彡林ﾐ　　|　　 ￣￣￣ー―----二二二コL木ﾐY彡ミ
　爻彡イ　 ,'　＿　　）彡ｲ爻森爻爻ミ森ミ 　 |　　 |　|　　 |　|　　|　|　 |　|　 |　| |林ミ彡彩
　]�a　ﾉ　.人　　 彡メ彡ミ森森林林彡林彡, |　从|　|　　 |　|　　|　|　 |　|　 |　| |林ミ刈爻
　´　'´　　　 ’　ノ 森ミ彡森爻森森彡ミ森ミ刈､森ﾐ. |　　 |　|　　|　|　 |　|　 |　| |林杉爻ミ
　　　　　　　ノ彡’林森ミ刈森爻森ﾐ森彡爻三三ﾐ林ミﾒ､ |　|　　|　|　 |　|　 |　| |森林杉ﾐ
　,;;　　　＜彡::;ノ彡三森杉林爻ミ森森ミ彡林杉彡ミ林ミﾒ､,|　　|　|　 |　|　 |　| |森森森杉
　:::　::: ::　　　杉彡炎森森人彡ミ林杉ミ彡炎森彡三ミ刈森林辷ｔ土__|　|　 |_ｒ林ミ森森杉
　 :: ::　=　　 ﾉ彡ｲ林森ﾂ　　　　`寸林 彡炎森杉三ミ三三森林杉林､|　|　林森木ミｙ彡林
　　　:　　 Ｙ从彡杉森Ｙ彡　/　:::　::　杉彡森辷-､三ミ三三林林ミ刈トミメ彡杉ミミ森彡ﾐ林
　Y　　 V亜圭影彡　リ　　/彡　　　::彡ミ刈杉イ森森辷三ﾐ森林彡ミ　ミ彡森杉彡ミ彡木林

1712 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/23(日) 13:03:22.23 ID:wEZC8T63

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　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |.:.:.:从　　　　　 　 　 /ｲ.:|ﾉ.:. 八:.:.:.:. i　　　　　ご足労頂き、感謝いたします。
　　　　　　　　　　　　　　　|.:.:|.:.:.:.:...　　 ＾　 　 . :|.:|.:.|.:／.:.:.:.:.:.:.:.|
　　　　　　　　　　　　　 　 |.:.:|.:.:.:.:.:.:〕ｉト 　 ＜　｜|.:.|.:.:.:.: /.:.:.:..:.|
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　　　　　　　 　 　 　 　 　 |.:.:|{:.:.:| Ｙ＾ﾘ　 ﾉ　　　.|.;|.:.|:.:./ .:.:.:./ |′　　　　　まずはご一服下さい。
　　　　　　　 　 　 　 　 　 |.:.:|乂:| i{￣　 　 . .-=ﾆｉ|.:.|:/ .:.:.:./.、|
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 | 八 　） ≧==≦.:-=ｰ: :|.:.|′.:.:/二ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 | : :;{ 〈: : __,,. : :-=こ ／ｉ| ﾉ.:.:／二二 ,
　　　 　 　 　 　 　 　 　 /: :､`乂_____,,.. .: .: .:／ 二|:.／二二二-′
　　　　　　　　　　　 　 / :､`: : : : .: .: .: .: .:､`-ニニ|二二二二- {
　　　　 　 　 　 　 　 _/:_j{ : : : : : : : : : .:､`二二二二二二二二 {
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　　　 　 　 　 　 /／　 　 _}: : : : -=二二二二,xく二二二二二二}
　　　　　 　 　 ./ ｀ｱ　 　 { : : : : : : : : : -=ﾆ⌒ 二三三三二=‐- }
　　　　　　 　 /ﾆ二¨{_　　〉‐- _: : : : : : : : :.:.-=ﾆ二二二二二二:}
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　　　 　 　 　 | 二二二{ 二二二二二-_ : : : : :. :. :.-=二二二二 }

1713 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/23(日) 13:03:33.64 ID:wEZC8T63

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　 ＞.:´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.― 、
　　　　　　　　　　　　　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾄ
　　　　　　　　　　　　 ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:./.:.:.:ヽ-,
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　　　　　　　　　 　 ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.::イ.:./ヾヽ/.:.:.:.:l
　　　　　　　　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｲ:／　l:.:l　　/:.:.:.:.:ﾊ
　　　　　　　　　 ./ｨ:.:.:.:.:.:.r-　:.:.:.:.:.:.:.／/-=≠ l/　　ｌ:.:.:.:.:.|ﾊ　　　　　　ふむ、ありがたい。
　　　　　　　　　 {{ l:.:.:.:.:./　　ヽ{ヽ:../　{代必ヽ/　　 .V.l:.:.:ﾄﾊ
　　　　　　　　　　　ヽ:.:.:.ヽ　　　 .ヽ{　　 　 　 /　　 = i: l:.:.:| ﾘ　　　　　いただくとしようか。
　　　　　　　　　　　　 :.:.:.:.:ヽ_　　　　　　　 　 　 　 �hｌ/ｌ:././
　　　　　　　　　　　　 l:.:.:.:.:./ l　　　　　　　　　　　 V./／
　　　　 　 　 　 　 　 ﾉl:.:.:.:.:|　ヽ　　　　　_ ＿ ＿　/
　　　　　　　　　　　_ノ.:.:.:.:.:|　　 ヽ　　　　　 __ 　./
　　　　　　　　　　 　 从ﾉヽ{　　　　ヾ,,,,　　　,;,, ./　　　　　　　　　　　……それで宰相、今日の用向きは何かね？
　　　　　　　　　　　　 /￣ ｀　-　_　 ヾ:,:,:,:,:,;,;,;,/
　　　　　　　　　　 _x./　　　　　　　｀　_ ｀ヾ;,;,/
　　　　　　　　_ x<: :/ﾆ=- _　　　　／　 l /＼
　　　　 _ _x<: : : : : :.l-=ﾆﾆﾆ=- _　＼　 .l　　 ＼
-.-.-.´: : : : : : : : : : : l　 -=ﾆﾆﾆﾆ=- .＼ l　__／ヽ
: : : : : : : : : : : : : : : : :l　　　 -=ﾆﾆﾆﾆ=-⌒ﾆｿ: : : : >x _
: : : : : : : : : : : : : : : : : l　　　　　｀￣-=/{三}/ｌ: : : : : : : : :>x _
: : : : : : : : : : : : : : : : : :l 　 　 　 　 　 /ﾆ￣ﾆﾍl: : : : : : : : : : : : :>x _

1714 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/23(日) 13:04:02.03 ID:wEZC8T63

　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿
　　　　 　 　 　 　 　 ／:.:.-―――-:.:＼
　 　 　 　 　 　 　 ／∠ノ∠ﾉ∠ノ∠ﾉ＼＼
　　　　　　　　　 /:./二＞^`｀｀｀｀`'＜二|:.|:〉
　 　 　 　 　 　 /:./ ／ :.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.:.:. ＼|:.|:.Λ
　　 　 　 　 　 .:.:{｢/:.:.:.: |:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.|:.: Λ
　　　　　　　　:.:.:{/ |:.:.:.:.|:.:.:|:.:.:.|:十‐-:.:.:.|:.|:.|:.:.:|　　　　　　　事前にご連絡した通りのお話です。
.　 　 　 　 　 .:.:.:.|:.:.|／⌒ :.|:.:.:.|:.:|:.:|:.:|:.: |:.|:.|:.:.:|:
　　　　　　　 |:.:.:.|:.:.| ｘｆ禿Y|:.:.:.|:.:|:.禿ﾄｘ:|:.|:.|:.:.:|:
　　　　　　　 |:.:.:.|:.:.{(　(炒人:从:.|ｖ似　)}:.|:.|:.:.:|:|
　　　　　　　 |:.:.:.|:.八　　　　　　 　 　 / :.ﾉ:.|:.:.:|:|　　　　　　まず、やらかしたウリュー男爵家の処遇についてのご相談。
　　　　　　　 |:.:.: /|.:.:＼　 　 　 　 　 /:イ:.|:.|:.:.:|:|
　　　　　　　 |:.:.:.|:.|:.:.:込、　 ´　｀ 　 人:|:.:|:.|:.:.:|:|　　　　　　それから、カンオンジ騎士爵の処遇の通達です。
　　　　　　　 |:.:.:.|:.|:.:.:|:.:.:.＞　 　 ＜:.:.:.:.|:.:|:.|:.:.:|:|
　　　　　　　 |:.:.:.|:.|:.:.:|:.|:.:.:.}　　 　 {:.:.:.:.:|:.:|:.|:.:.:|:|
　　　　　　　 |:.:.:.|:.|:.:.:|⌒ノ　　　　 乂ﾉ八:|/:.:. リ、
　　　　　　　 |:.:.:.|:.|:.:.:|､__　　　　 　 /:.:{　/ :.:./:i:i;心､
.　 　 　 　 　 /|:.:|:.|:.:.:|＼.,_______,／ {:.:.:∨:.:.:/i:i;ぶ:ｉ:ｉ心､
　　　　　　　 | |:人 :.: |＼＼　／　　乂/:.:.:./:i;ぶ:i:i:i:i;ｨｉ{心
　　　　　 　 ｜'　　＼|　 　　　　 ／　 {:.:.:/i;ぶ:ｉ;:ィi(:ｉ:ｉ:ｉ:ﾉi:i
　　　　　　　 | {　 ＼__　 　 　 ／　　　{:.人:i:ィi(:i:i:i:ｉ:ｉ:ィ(i:i:i:


　　　　　　　　　　　　　 r-.-.-.-.-.-.-=＝＝＝=-
　　　　　　　　　　　ｒ-´: : : : : : : : :／: : : : : : : : : :.}_
　　　　　　　 　 　 /: : : : : : : : : ／: : : : : : : : : : :./: l
　　　　　　 　 　 ./: : : : : : : : ／ : : : : : : : :.:ｨ: : /: : :ﾊ
　　　　　　　　　/,: : : : -=ﾆ´: : : : : : : : :／ li: /.l: : : ﾊ
　　　　　　　　 ,' ,: : : : : : : _: : : : : : :./li/‐- li　 .l: :l:.:.ｲ
　　　　　　　　 { l: : : : : : /　｀ﾞ l:.:.イ{　l!込ヽli　 j:./l/ l　　　　　　──カンオンジの方は相談ではなく「通達」か。
　　　　　　　　　 ヽ: : : : :ヽ　　 l/　　　　　　　 .l/ /
　　　　　　　　　　 ',: : : : : :.>　　　　　　　 　 　 >
　　　　　　　　　 　 }: : : : :/　l 　 　 　 、＿＿/
　　　　　　　　　　_ﾉｨ: : :lil　　＞ 　　　　　t,,ﾉ　　　　　　　　　　つまり宰相府の方で既に処遇は決定済みと。
　　　　　　　　 　_ノｨ: -:.{l!_　　　 .＞,,,,,　 ,;,;l
　　　　　　　　　　._ﾉ=-　　　＞x　　 /ヾ;,;,;,{　　　　　　　　　　当然、公爵家としても納得の行く内容なのだろうね？
　　　　　　　　　 x<: : :ヽﾆﾆ=-　　>/_　 ｀｀ﾞ
　　　　　　　ｘ<: : : : : : : : ヽﾆﾆ=<　 .V.>
　　　　 x<: : : : : : : : : : : : : : :ヽﾆﾆ=- V>x
　　x<: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ---{_}ヽ:.>x_
　/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ　ili il.ヽ: : ヽ
./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽlili il　ヽ: : :.、

1715 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/23(日) 13:04:31.02 ID:wEZC8T63

　　　　　　　　　　　　　 ＞=====＜
　　　　　　　　　　 ＞''´/ゞ''"´￣≧s。'＜
　　　　　　　　　 /:.:.:.:./´　　＿　　　　 }is､､
　　　　　　　　 ./:./:.:.:ﾑゞ''´:.:.:.:.:.≧s。　　.ヾ,
　　　　　　　　/:i:.i:.:.:iｲ/:.:.:i:.:.:.:i:.:.:.:.:.i:.:.:ヽ,　 }i
　　　　　　　　i:.:i:.i:.:.:i/:.:.:.ﾉ:.:.:.:i:.:.:.:.:.i:.:.:i:.:.∨/i
　　　　　　　 ﾉ:.ﾉﾉi:.:.i:.／ﾉi､:.:.:i:.:.:.:.ﾉ:.:.:i:.:.:.:iｲ:.,　　　　　　ご納得いただけるかは分かりませんが。
　　　　　　　/i//´i:.:.i匁笂ﾘ､:.i}:.:.:,ｨｲ从:.:.:.i:.:.:.'
　　　　　　 /i//:.(.i:.:.i￣｀｀　ヾ}イ匁弐:.:.:.ﾉ:.i:.:.',
　　　　　　/i:.i/:./:|:.:.|　　　　 '　　　ノ:.:／//:.:.:.,
　　　　　 /:.i:.:i://:|:.:.|　　　　　　　''"´ｲ:.///:.i:.:',　　　　　　宰相府としての判断は、代替地なしでの領地没収です。
　　　　　 i:.:.:i:.:i/:i |:.:.|＼　(:.:.)　 .,。ｲ/:./.:i/:.:ﾉ:.:.'
　　　　　 ∨:.i:.:i:.i:.|:.:.|:::: }is。s≦::::::/:./:.//:./:.:.i:.'
　　 .＞ﾆﾆ∨∨从:.:.:i　　　　 {:::::::/i:.:i:.//:./:.:.:i|:.:i
　 ,ｲﾆﾆﾆ二∨∨ﾘ:.:.:i.',､,,_　　.}is。┤i//:./:.:.:./i:.:i
. /ﾆﾆ.ﾆﾆﾆﾆ∨∨}.从 .ヽ,_　.丿　ﾉ i:.iﾏ从:.:.:/ .i:.,
. {ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.从ﾉﾉ　　＼ ｀() .／　从　 ﾉ:.:/ﾆﾉ:.'　　　　　　これは国家資産である砦の占拠に対する処罰となります。
　ﾏﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞i/､　　　　i○i　　　 _ノ.i:.//ﾆ//
　 ﾏﾆﾆﾆ二/ﾆ .iﾆﾆ≧s。,,i　.i　＞ﾆﾆﾆ､.ｲﾆ.i/ }
　　ﾏﾆﾆﾆ./ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi　 iﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.∨ﾆﾆ'
　　 .ﾏﾆﾆ.iﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi○iﾆﾆﾆﾆﾆ二iﾆﾆ/
　　　}ﾆﾆﾆ､ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.}　 }ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ'ﾆﾆ'
　　 .ﾑﾆﾆﾆ≧s。ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾉ .ﾉﾆﾆﾆﾆﾆノﾆﾆ{

1716 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/23(日) 13:04:46.56 ID:wEZC8T63

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.　 -‐‥‐-　ミ
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／＿＿＿＿.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／∠二ﾆ==ﾆ二＼:.:.::.:.:.: ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　/.:/三二ﾆ==ﾆ二三 ヽ:.:.:.:.:.:.:.: ,
.　　　　　　　　　　　　　　　　 '.:/,.イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト､.　 l:.:.:.:.:.:.:.:..
　　　　　　　　　　　　　　　　i .: ´.:. . |:.:.:.:.:.:.:.:.i!:.:.:.: ＼|:.:.:. |:.:.:.:..　　　　　仮にも騎士たるものが、国有の砦を勝手に
　　　　　　　　　　　　　　　　|:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.i|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:i
　　　　　　　　　　　　　　　　|:.:.l:.:.:.:.:ﾊ:.:.:.:.:.: |i| ﾄ､:: : |:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.|　　　　　私用する事自体宜しくありませんが、
　　　　　　　　　　　　　　　　|:.:从:.ｲ笊ﾐx､:.:.|i|ｲ笊ﾐ: |:.:.:.:.:.:.:..:.:.:|
　　　　　　　　　　　　　　　　|:.:.::.:..:|弋リヾ＼| 弋リVi!:.:.:.:.:.:.,':.:.:|　　　　　それだけなら譴責程度でしょう。
　　　　　　　　　　　　　　　　|:.:.:.::.:.l　　　'　　　　　 /:.:.:.:.:.:./ :.:.:|
　　　　　　　　　　　　　　　　|:.:.:.:.:.:.＼　　．､　　　/,:.:.:/:../:.:.: : |
　　　　　　　　　　　　　　　　|:.:.:.:.:.:.:.:. ≧　__　 ＜ /: /:.:/:.:. . /:|
　　　　　　　　　　 　 　 　.___|_　--∠___ィ　 l　　 /:.:/:.:.:.:.:.: :/:.7　　　　　　問題は、その国有の砦を使って、
　　　　　　　　　　　　　　ハ´ ﾆ｣　＿＿_＼j　 ノ.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:/.ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　/i. 　|　-|`ー―‐‐ｲ .∨:.:.:.:.:.:.:／:.:.／ ﾉ.ﾆ＼　　　　　同数程度のディアーチェ殿下の手勢に
　　　　　　　　　 　　 　i ヾ､ ー∧ヽﾆﾆﾆ´　　∨:.:.:／:.:.／ ／　∨ﾆ.＼i⌒i
　　　　　　　　　　　　 ,ﾟ 　　　イ　ヽLﾆﾆ　　　 〉7:.:..:.イ.／　　　 ∨ﾆ 7ﾆ７　　１日で落とされた点にあります。
.　　　　　　　　　　　　,ﾟ 　 ｲ　　　　 |ー‐ ､_／ 八/　／.　　　　　 lﾆ 7ﾆ７
.　 　　　　　　　　　　,ﾟ　　i　　　　　 |_.ノヽ____,. 　ﾟ,　　　　／ 　　 ,ﾆ７ﾆ７
　　　　　　　　　　　 ﾟ. 　　:.　　　　 /i　　　l.　　　 ﾟ, 　　/　　　　,ﾆ７ﾆ７
.　　　　　　　　　　　i 　　　ヽ ____　i_j　　　 ﾟ,　　　 ﾟ,.　/.　　　　,ﾆ７ﾆ７　　　　いいたくはありませんが、未熟な学生である
　 　　　　　　　 　　 ﾟ, 　　　　〉　　　 ヽ　　 |　　　　Y. 　　　　/ﾆ７ﾆ７
　　　　　　　　　　　　ﾟ,　　,.イ　＿＿＿＼　| 　　　　i　　　　/ﾆ７ﾆ７　　　　　殿下相手に同数で１日も防衛出来ないなど、
　　　　　　　　　　　　_＞―――‐ _.　　　　|　　　 　|　　　ｲヽ７ﾆ７
　　　　　　　　　　／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧ _. 八　　　 ﾉ　／７.　/ﾆ７　　　　　　騎士の資格が無いと言わざるを得ません。
　　　　　　　　 ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ＼ ﾟ.,.　　 ／/.７.　/ﾆ７
　　　　　　　／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ. ＼¨¨¨
　　　　　 ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ

1717 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/23(日) 13:05:23.50 ID:wEZC8T63

　　　　　　　　　　.　　　￣￣￣　　　ミｘ、
.　　　　　　　 ／_　-――‐-　 _:.:'.:.:.:.:,:.:.:.＼
　　　　　　／三二二ﾆ==ﾆ二二三'.:.:.'.､:.:.:.:.ヽ
　　　　　〈./三二二ﾆﾆ==ﾆ二二三'.:.:.:.'.＼:.:.:.:'.
.　　　　　/三二二ﾆﾆ==ﾆﾆ二二三'.:.:.:.:'.:.:.i:.:.:.:.:　　　　　　　そのため、そんな弱兵であるカンオンジ騎士爵に
.　　　　 /　 イ:.:l:.:.:.:.:.:.::..::.:.:.:.:.:.｀　、_'.:.:.:.'.:. i:.:.:.:.:.
　　　　/ /:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:i|:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:'.:.:.:.i:: |:.:.:.:.:.:　　　　　　　敗北し、討ち死にしたリューノスケ男爵もまた、
　　　　∨:.:.:.:.:.:.i|:.:.:.:.:: :i|:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.|:.:.:|:. |:.:.:.:.:..'.
　　　　 i:.:.:|:.:.:.:ハ:.:.:.:.:.:i|:.:.:.::.:.:.:|:.:.:.:___|:.:.:|:.:j:.:.:.:.:.: i　　　　　　　当主として甚だ不適格であった疑いが強いです。
　　　　 |:.:.:|:.:.:笊斥､:.:.:i|＼ト､:.,:.:.:.:.:l　|::.:.|/.:.:.:.:..:.:.i
　　　　 |:.:八:.:|乂.ﾉ ヽ.ﾉ　　　 .7.:.:.:.lノ|:.:.:|:.:.:.:.:.::..:.:|
　　　　从:.. .i|:.l.　　　　　　　　/.:.:.:/ : |.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:..|
　　　　　 ＼i|:.ﾑ. 　 　､ , 　　/:.:.:./　/: :.::|:.:.:.:.:.:.:.:.:|　　　　　　　更に、そのウリュー家が弱かった理由が、
　　　　　　　/:.:.:.＼　　　　　　イ　　i:.:.:.:八:.:.:.:.:.:.:.:|
.　　　　　　 ,:.:.:.:.:.:.:.:≧o。 イ　　　　j:.:.:/:.:.:.≧ﾄ､. .|　　　　　　　当主の著しい乱行にあった疑いが強く、
　　　　　　 i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. l.　　　 /:.:/:._ 　イi|:.:: :|､
　　　　　　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:イﾉ　　　/:.:/イ　　,.ィf7777＼　　　　　そのあたりのご意見も公爵に伺いたい所ですね。
　　　　　　 |:.:..:.:.:.:.:.:.／　　　　／.イ　　 ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ∨
　　　　　　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ＿　 イ. 　　　／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ ∨
　　　　　／ ﾏ:.::.:.:.:.:.:.イ　　 /. 　　／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi　　　　確か、かの家は公爵の御一門であったと記憶しておりますが。
　　　　/ﾆﾆﾆ7ー―‐　　.／.　　 .:'ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ i|
.　　　/ﾆﾆﾆ.:'　　 |　　／.　　　.:'ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|
　　 /ﾆﾆ ／. 　 　|_／　　　　/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆl
　. /ﾆﾆ/　　　　 〃　　　　／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆl
　/ﾆﾆ l　　　　　　　　　／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆl


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　　 .＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　＞.:´.:.:..:.:-.:´.:.:.:｀:.＜
　　　　　　　　　　　　　　 ＞.:´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀:.
　　　　 　 　 　 　 　 　 〃.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_.:.:.:.:_.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ
　　　　　　　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.ヽ./.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:..ﾊヽ
　　　　　　　　　　　　'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/｀｀｀ ´´´l.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.l:.ﾊ
　　　　　　　　　　　 '.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｨ.:l　　 　 　 l.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:l.:.:l
　　　 　 　 　 　 　 ,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ l.:.l　　　　　l.:.:ﾊ.:.:.:.:.l.:.:.:l.:.i
　　　　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,'　 ヽヽ　　　 .l.:/ .l.:.:.:.:.:l.:.:.:l.:ｌ
　　 　 　 　 　 　 ,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l/-=≠}.:}　　　.l/＝=-ヽ.:l.:.:.:ﾊ.|　　　　……つまり、ウリューが弱かったのは
　　　　　　　　　 |ｲ.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:/ 辷ｪｩ .l/　　　.下ﾃｪメヽ}.:/.:.ﾘ
　 　 　 　 　 　 　 l.:.:.:.:_._:_/l/　　　　　　　　l　　　　　　 l/ヽ.ｿ　　　　　寄り親たる公爵家の監督不行き届きだった。
　　　　　　　　　　 ヽl/　　ヽ　 　 　 　 　 　 l　　　　　　,　　}
　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　 　 　 l　 　 　 　 ,　 /
　　　　　　　　　　　　　 ヽ_　l　　　　　　　　　　　　　　_／
　　　　　　　　　　　　　　 }.:.:|ヽ 　　　ー ―　―　　 .ｲ　　　　　　　　　──そう言いたいのかね？
　　　　　　　　　　　　　　ﾉｨ.:|　 ヽ　　　　 ,;;,　　　 イ.:ﾄゝ
　　　　　　　　　　　　　　_/.ｲ　　　 ヽ,,,,,,,,,,;,;,,,,,,,イ ..!_ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　 「｀　_ 　　ヾ,;,;,;,;,;,／　 _ｿ|
　　　　　　　　　　　　　　 イ　　　 ￣ヽ ｀ﾞﾞ ´ ィ￣　..|_
　　　　　　　　　　　　 ／: :l=-　　　 ／＼　 / ＼　 .ﾊ.:ヽ
　　　　　　　　　 　 ／: : : .lﾆﾆ=- __≧　 _V_　≦ﾆ=-ﾊ: : : ヽ
　　　　　　　 _＞: :´: : : : : :l .ヽﾆﾆﾆﾆ=-{.==.}-=ﾆﾆ/　 ﾏ: : : :ヽ
　　　 _＞: ´: : : : : : : : : : : :l　　ヽ＝=／ヽ__/ ヽ==　　　ﾏ: : : : : :｀ :＜

1718 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/23(日) 13:07:27.53 ID:wEZC8T63

　　　　　　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.v_,.斗-‐‐==.V.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ.:.:.:.:.:.:.ﾍ
　　　　　　,:'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,.ﾑ.:.:.:.ﾏ＞＞＞＞ ﾍ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾑ.:.:.:.:.:.:.ﾍ
　　　 　 ./.:.:.:.:.:.:.:.:,.ィ"＞ﾊ.:.:.:.',＞＞＞＞＞ﾏ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾑ.:.:.:.:.:.:.ﾑ
　　　 　.,:.:.:.:.:.:.:,.イ＞＞＞l.:.:.:.:l＞,.斗 ｾ'f"￣N.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾑ.:.:.:.:.:.:.ﾊ
　　　　.,:.:.:.:l.／＞＞＞＞ ,!.:.:.:.l".:.!.:.:.:.:.:.:lv_,L斗--.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ.:.:.:.:.:.:.:.:.　　　　　そこまでは申しませんが、もうちょっと
　　 　 ,:.:.:.:.l'＞＞＞＞z''".:!.:.:.:l.:.:.:i!.:,＞'"｢!.:.:!　 V.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　 ,:.:.:.:.:.!＞＞.,.ィ".:.!.:.:.:l.:.:.ﾘ.:.:.::!\.:.:.:.:.lz!.ﾘﾆ三\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',.:.:.:.:.:.:.:.:.　　　　　抑えられなかったものなのですか？
　 　 .,:.:.:.:.:.:!＞／.:.:.:.:.:.lV.:.:l.:.:ﾑ.:.:.:.l l.:.:.:.ﾘ f!ﾘ; ;.｀ヽl.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　,:.:.:.:.:.:.!／.:.:.:.:.:.:.:.:l.,k.:j.:/.:.:.:.:.:j .!.:.:./　l/; ; ; ; ;}!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　l.:!.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ l./'.:.:.:./iN　l／　　乂; ; ;メ.l.:l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:.:.:',
　 　 l.:l.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.:./.:.:! .i!V.:.:/ j'　　　　　　　￣ 　.!.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.　　　　　彼は調査報告書を読むだけで吐き気を催す
　 　 l.:l!.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:/.:.:v:l,zｲヾf｀ヽ　　　　　　　　　　l.ll.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　l.:!v.:.:.:.:l.:.:.:l.:.:.:.:.:.:N《　{; ; ; ; ヽ　　ヽ　　　　　　l.!!.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.V　　　　サイコパスだったようなんですが？
　　　.i.! V.:.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.!i! 　乂; ; ; j　　　　　　　　　 j!.!.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.V
　　　 i!　V.:.:.:.:.:.:.V.:.:.从＼　 　￣　　　　　　 　 　 /　!.:l.:.:.:.:.:.:.:N.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:V
　　　　　..N.:.:.:.:.:.:.＼.:.:.:.:.:.:〕h､ 　　 　 　 　 -= つ　　 !.:l!.:.:.:.:.:.:.! V＿_,斗.:.:.:.:.:.　　　　直接取り調べしたのが殿下だった場合、
　　　　　..l.:.V.:.:.:.:.:.:.:.＼＼.:.:lミ.＼　　　　　　　　　　 /l.:.!v.:.:.:.:.:.!: ﾍ.＞ﾒ l'≦､.:.l
　　　　　 .!.:.:.V.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:N''''ｱ"＼　　　 　 　＿ .ｲ .l.:.!.',.:.:.:.:.:!::.　　/; ; !; ; ;/＜_　　　　御前会議で諮問する所ですよ？
　　　　 　 !.:.:.:lV.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.|;i!; ;V; ; ; ;￣｢￣￣ .::＼ 　l.:l　',.:.:.:.j :::　./; ; ; ; ; /; ; ; ; ~"''*､
　　　　　　l.:.:.:l .V.:.:.:.:.:!.:.:.:.:|;.i!; ;.V; ; ; ; ; V　　 `　、:＼!:l　 ',.:.:.:!l:: メ; ; ; ; ; ;/; ; ; ; ; ; ; ; ;


　　　　　　　　　　　　 　 -=ニニニニニニﾆ=- .
　　　　　　　　　　　 -=ニニニニニニニニニニ=-.
.　　　　　　Yニニニニ　 、ニニニニニニニニニﾆ=-.
. 　 　 　 　 |ニニニニニニヽニニニニニニニニニニニ≧＝-
　　　　r―┘::r 、ニニニニﾆ　 、ニニニニニニニニニニミ 、
　　　　|ニニﾆ|ニヽニニニニニニ≧-　　 =-ニニニニニニ　＼
　　　　|ニ 寸 !ﾆ�k|ﾆ|＼ニニニ.／ニ＜ニニ≧=-ニニニニ　　　　　　……こういう事は言いたくないが、所詮平民だろう。
　　　　|ニニ:寸'.　 |ﾆ!　 .＼ﾆ／ニニニ ヽ＜ニニニニニニ!
　　　　|ニニﾆ:!　　 寸i.....zァヘ{ ｀寸ニニﾆ}ミ7´ 寸 ニニニ|
　　　　|ﾆ/ニﾆ!　　 　/i:>'_ イfｿ＼　｀ヾ}＼}　 / ヽ �Yニニﾆ　　　　　　　褒められたことではないにせよ、それで
　　　　|7ﾊニ .j　　 　ｱ’ 7ー　　　　　 　 ノ　　　　 /ニニニ!
　　　　|i'　.�Y{ ｀ﾐ、　/　　　　　　　　　　　　　 r'　ｲニニニﾆ-.　　　　　　　責を負わせるのは不当ではないかね？
　　 　 jﾍ　 �Zニﾆ! /　　　　　　　　　 　 　 　 r- 寸ニニニニﾆ＞=- '
　　　　　 ＼{｀ヾ　j' 　 　 　 　 _,　　　　　　　　|!　　}ﾊニニニニハ}
.　 　 　 　 　 　 ーz._ 　 .ｨ　 >'　　　　　　　,　 |　 .ﾉ　�Yニニ f
　　　　　　　　　　　 └　}ﾚ´ _　　　　　　／　　　　　　|7ニﾆﾊ}　　　　　　　　我が公爵家の縁者だから責任を問うている。
　　　　　　　　　　　　　　 ｀Y:{　　　　 ,. '　　　/　　　　jﾊニリ
　　　　　　　　　　　　　　　 |:ik.jしzzイ　　　 / _ ,,...　-‐　'' "{　　　　　　　　　　そう言う疑いを持ってしまうぞ？
　　　　　　　　　　　　　　　 ﾘ:i:i:i:斤! 　_　-‐ ´　　　　 　　 .イ::>ﾆ- .
　　　　　　　　　　　　　　　　jkﾘ′_〉./ ゛''　..,_　　　 　 ＜:::／ニニニニ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　./　　 ,. '´　　 ＜:::::::／ニニニニニ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 / |／ ,. '´　　＜::::::::＞, ニニニニニニ
　　　　　　　　　　　　　　　. イ<./,. '´　＜::::::::::＞'’／ニニニニニニ
　　　　　　　　　　　　 _jと’ﾚ’_/_／::::::::::＞'’　 .／ニニニニニニニ
　　　　　　　　　 　 　 ニニ!::::7:::ヽー ' ’　　 ／ニニニニニニニニ
　　　　　　　　　 　 　 ニニ!::::|:::ヽ::ヽ　 　 ／ニニニニニニニニニ

1719 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/23(日) 13:07:51.65 ID:wEZC8T63

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　 　 　 　 /:::::::::::::::/ /／ ::::::::::::::::::::::::::: |:::::::::::ｉ:: ＼　 Y:::::::::::::ノ（ ::::::∧
　　　 　 ./::::::::::::: /／ ::::::::::::::: {:::::::::::::::: |:::::::::::|:::::::: ＼ｉ::::::::::::::⌒ヽ:::::::: }
　　　　 /::::::::::::: /´ :::::::::: ＞─| :::::::::::::: |:::::::::::|::::::::::::: }::::::::::::::::::|:::::::::::: |
　　　 ./::::::::::::: /{:::::::::/´:::::::::::: | :::::::::::::: |:::::::::::|::::::::::::: |::::::::::::::::::|:::::::::::: |　　　　　個人的な嫌悪感は否定しませんが、
　　　 {:::::::::::::::::: | ::: 厶==ミ :::: | :::::::::::::: |:::::::::::|∨ :::::: |::::::::::::::::::|:::::::::::: |
　　　 |:::::::::::::::::: |:: /{　　/´,Y　| :::::::::::::: |:::::::::::|. ∨::::: |::::::::::::::::::|:::::::::::: |　　　　　私はそれを直接問題とはしておりません。
　　　 |:::::::::::::::::: |:: 八　 ゝ 丿＼::::::::::::::::|´￣￣⌒Y :: |::::::::::::::::::|:::::::::::: |
　　　 |:::::::::::::::::: |:::{　　ー一　 　 ＼::::::: |　 　 { '　ﾉ＼.!:::::::::::::::: |:::::::::::: |
　　　 |:::::::::::::::::: |:::| 　 　 　 　 ｒ'　　 ＼:.{ ＼＿＿　 ノｊ ::::::::::::::: |:::::::::::八
　　　 |:::::::::::::::::: |:::|　　　　　　 　 　 　 　 　 ｀￣￣´ / :::::::::::::::: |:::::::: {:: ∧　　　　　ですが、男爵が騎士爵との闘争で
　　／|:::::::::::::::::: |:::{　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /::::::::::::::::::::::}:::::::: | ::: ∧
.／　 .|:::::::::::::::::: | 人　　　　　　　　　　　　　 　 　 /:::::::::::::::::::: / :::::::: |:::::::::∧　　　　ブザマに負けた原因は、そのあたりの
{　 　 .| :::::::::::::::: |::::: {＼　　　（⌒　､　　　丿（ 　 /:::::::::::::::::::: /::::::::::::::|:::::::::: ∧
|　 　 .| :::::::::::::::: | ＼|　 ＼　 　 ー‐' 　 　 ⌒　 /::::::::::::::::::::::/::::::::::::::: | ＼ :::: ∧　　　　暴政にあると思いますよ？
|　 　 .|:::::::::::|:::::::| :::: ＼ 　 ＼＿＿＿　　　＜ / ::: ／::::::::::::|::::::::::::::::: |　　＼ : ∧
|　 　 .|:::::::::::|::::::::::::::::::::::＼　 　 　 　 　 　 　 /:::／::::::::::::::::::|::::::::::::::::: |　　 　 ヽ:∧
|　 　 .|:::::::::::ﾄ:::::::::::厂￣￣´.　　 　 　 　 　 /／　{::::::::::::::::: |::::::::::::::::: |　　　　　}::∧　　　　誰だってそんな領主のために
|　 　 .|:::::::::::|　＼/　　　　＼　　　　 　 　 .／　　 | ::::::::::::::: |::::::::::::::::: |　　　　　|ヽ:∧
| 　 　 ∨ ::: |　 　 ＼　 　 　 ＼＿＿＿／＿　／.| ::::::::::::::: |::::::::::::::::: |　　　　ノ　　＼ｉ　　　命を張りたい理由がありませんから。
|.　　 　 ∨:: |　　　　 ＼　　　　　｀￣￣￣￣´ 　 | ::::::::::::::: |::::::::::::::: /　　 ／ 　 　 　 }
|　　　 　 ∨:|　　　　　　｀￣￣￣＼＿＿＿　 　 .| ::::::::::::::: |::::::::::::::/　 ／　　　　　　 |

1720 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/23(日) 13:08:43.27 ID:wEZC8T63

　　　　　　　　　　　　 　 　 ／::::::::::::::＿;;;;;:::::::::::::::;;;_:::::::::::::＼
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /::__-=＿=-　-=___=-　-=ﾆ]:::::::::::::::
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　-=___=-　-=___=-　-=＿=]::::::::|:::::::::
　　　　　　 　 　 　 　 /-=＿=-　-=＿=-　-=___=-　-]::::::::|:::::::::::　　　　　何れにせよ、先に略奪に入ったのも男爵側ですし、
　　　 　 　 　 　 　 　 {＿=- ,＞''"´::::::::::::::::::::::~''＜＿]::::::::|:::::::::::::
　　　　　　　　　　 　 / ＞／/::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::`'K:::::::|:::::::::::::::　　　　　攻め入っておきながら格下に負けているのは
　 　 　 　 　 　 　 　 {　／:::/|:::::::::/:::::::|::: "´l＼:￣｀:::|:::::::::|∨::::::::::::
　　　　　　　 　 　 　 V/:::::/ |／⌒::::::::|::::::::::|::/:＼::::::|:::::::::|::∨::::::::::::　　　　お話になりません。
　　　　　　　　　　　　/::: :/:: |::::::/::::::::::|::::::::::|/r抖弐ﾐｋ､::::|〉 ∨ |::::::::
　　　　　 　 　 　 　 /x--―＜￣￣〉:::| ､::::::|彳 _)f＾,j　ヾ :|/ Y::::|:::::::::
　　　　　　　　　　／　 　 ） /　)ﾞ　/7k从:::::::|::::::_V少 |::::::::|/rj:::://:::::::
　　　 　 　 　 __,/　　〈,／／／(／V少:::::＼/:::::::::::::::八:::::::| ノ:://::::::::;:!　　　これでは貴族の資格を疑うなという方が無理です。
.　　　 　 　 / У　　 /"´￣ ..ィ:ﾍ:::::::::／´　　￣￣ /::::::::::Λ::://:::::::/::|
　　　　　　 {　{__ 　 　 　 ィ:::::::::| :::､　　 　 　 　 　 /:イ::: /:::::V/:::::::/::: |　　　　翻って、カンオンジ騎士爵については
　　　　　　/　 　 ⌒＼__ノ|:::::::::|::::父:..　　　‐ -　　　 |:::/:八::/:::::::/:::::: |
.　　　　　/　　　　　__／::::|::::| ::|/Λ:::::ノ＞....　　イ　 |:::::/　/:::::::/::::::::: |　　　　「国有砦で負けた」以外の罪状はありません。
. 　 　 　 |　　　 　｀７ |::::|::|: 八:乂　＼:::::::ノ 　 　 　 /: /　/:::::::/:::::::::/::|
. 　 　 　 |　　 　　_/　|:八:|/＼＼::::ﾉ:::ﾉ￣＼　　　 /: /　/:::::::/:::::::::/:::/
　　　　 /!　　　/ :｢／| 　 ＼　 　 ￣｢ 　 |　　　　　{:::{　/:::::::/:::::::／／三＼
. 　 　 /　　　 /　 |三ｈ､　　　　 　 八 　｜　　　　八:::/:::::::/::::／／三三三}

　　　　　　　　　　　　　　＿ 　　　＿_
　　　　　　　　　　　_ .:.:.:.:.:.:.:.:.:｀.´.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　　　 ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　 　 　 　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　 　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾄﾊ　　　　　　……わかった。
　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_.:.:.:.:.:ﾉ ﾘ
　　 　 　 　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l .{从.ｲ
　　 　 　 　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,ヽヽ　 ヽ
　　 　 　 　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/　ヽ_}　 /　　　　　　　　カンオンジの処分については元より
　　　　　 　 �Y.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|　　l　　 ,
　　　　　　　 ヽヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!|　　ヽ　 ,　　　　　　　　　法務官の専権事項であるし、
　　　　　　　　　　ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ｌ　　　},;,,ｌ
　　　　　　　　　　 ﾉ.:.:.:.:.:.:.:.:イ／　　　 r-'''｀　　　　　　　　　領地没収は事実上の一代貴族化で、実質的な奪爵だ。
　　　　　　　　　　 l〃.:.:.／＿　　　　　l
　　　　　　　　　　 「　　　　　　 ｀ ー /-,
　　　　　　　　　 r/------ ミ　　　　 .X.}ヽ
　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : ヽ=- ＼V_　　　　　　　　　　相当に重い処分だし、そちらについては納得しよう。
　　　　　　＞´: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽﾆ=-{},
　　　_＞.:´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ　liヽ＼
　　 l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽlﾆﾆヽﾆヽ.、
　 ./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽﾆ .ヽﾆヽ:Y
　/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽﾆヽﾆ }:.|

1721 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/23(日) 13:09:01.89 ID:wEZC8T63

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿＿＿＿
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＞:´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＜
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／.:.:.:.:-.:-.:- 、.:.:.:.:,-:-:-｀ヽ
　　　　　　　　 　 　 　 　 ／.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ
　　　　　　　　　　　　　Y.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ　　　　　　だが、その話の流れでウリュー家まで
　　　　　　　 　 　 　 　 |.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:lヽ.:.:./:l.:.:l.:.:.:.:.:.:.ﾊ
　　　　 　 　 　 　 　 　 j.:.:.:./.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.},:,:,V,:,:l.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.ﾄ 、　　　　　潰すというのであれば、それは流石に
　　 　 　 　 　 　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:/l.:.|　　　 .l.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:ﾊ ヽ
　　　　　　　　　　　　/: /.::.:.:./.:.:.:.:.:.:./ .|.:.|　　　　}.:ﾉヽ.:.:.:.:ｲ.:}　ヽ　　　　こちらとしては納得しかねるが。
　　　　　　　　　　　 / ｲ.:ﾊ.:./.:.:.:イ.:/-=≠=　　　/ｨｪｧ}.:.:/}.|/
　　　　　　　　　　　　　l/　Y入´ ,l/弋ijｸ {　　　　　 　 l/ /
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 }　 ,　　　　　　　l　　　　ｒ{
　　　　　　　　　　　　　　　　 /.:.:.:.:.、　 　 　 　 l 　 　 /.:ヽ _　　　　　　　　そちらについてはどうするつもりなのかね？
　　　　　　　　　　　　　　-=彡.:.:ｨ.:.:{＼　　 ＿ ＿__, .ｲ:￣: : : :>=-
　　　　　　　　　　　　　　＞´:l: : |ﾘl＼ .＼,　　 ,,,,　 / |ヽ: : : ヽ: : : : :
　　　　　　　　　　 。s≦: : : : l: : : : :l　ヽ　ヾ,;,;,;,;,;,,/　 �Yヽ: : : :ヽ: : :
　　　　　　　。s≦: : : : : : : : : l: : : : :＼　 ｀　｀''''''´　 ./ li ヽ: : : : ヽ:.:
　　　　＞´: :｀ヽ: : : : : : : : : : : l: : : : : : ＼　　./ ＼　.| ./　 ヽ: : : : : :.:
　　　.〃: : : : : : ヽ: : : : : : : : : : l: : : : : : : :＼/　　　ヽ!/　　　，: : : : : :
　　 /: : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : :l: : : : : : : ヽ　｀ー- _.|　　　　，: : : : : :


　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 _　-=:::::::::::::::::::::=-　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
.　　　　 ／￣￣￣＼　　　 　 ___／:::::／⌒二ニﾆ=-　_:::::::::::::::::::
　　　　 |.............................￣]_／／:::::／二二二二二二二＼:::::::::::::::
　　　　 |...................................|　/:::::／:::::::::::::::::::::￣~^''＜ニﾆΛ::::::::::::::
　　　　 |.....................}........... |,/:::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::＼二}::::::::::::::::　　　　　そちらについては、ウリュー家もまた
.　　　　∨.............. ⌒＼＿/::::::::::::／|::::::::::/::::::::::::::/:::::::::::::∨:::::::::::::::::|
　　　　　∨......................Λ |::::::::: ￣＼::::::/::::::::::::::/Λ::::::::::/::::::::::::::::::::|　　　　　男爵への降爵が妥当と考えております。
.　　　　　 ∨.....................Λ| ::::::: |＿ |::＼::::::::::::::/::: ＿＿/::::::::::::/(＼:|
　　　　　　 ∨ ............... ＿| :::::::ｆ广灯ﾐ::|::::::::|: /￣::::::|:::/::::::::::|/:::/＼＼
.　　　　　 　 ∨...........／ﾆ八:::::::　乂ツ人::::::|/ノｧ==ミｘ:::::::::::八/　／￣}
　 　 　 　 　 Λ.....／ﾆ二二|＼:{⌒　　　 ＼|　　乂ツ 》::::::::/::｛　/......⌒＼　　　　　また、前当主リューノスケの軍籍は剥奪。
.　　　　　　 /ﾆ／ﾆﾆﾆニ二|:::从u　　 丶 　 　 　 ／:::::::::::/r―　{...................＼
.　　　　　　 ／ニ二二二二|::::::込　　　　　　　　⌒/::::::::/:::::７⌒V.......................,　　　不名誉除隊処分と考えております。
. 　 　 　 ／ﾆﾆﾆ二二二／.|:::::::::::|＼　 ヽ　　　　 /::::::::/＿:/ﾆﾆﾆ|.......................|
　　　　/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ .. 从::::::｜　＼_　..... ＜/::::::::/／ 〈二ﾆﾆ|.......................|
.　　　/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{............＼::|　ﾉ　　 　 　 /::::::::::{...........∨二 |.......................|
　　　|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/／..........　＼.　　　　 　 {::::::::::::| ......... {ﾆﾆ.人.....................|　　　次の当主が決まるまで領地は公爵家
　　　|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/{...................|　 　 　 　 　 人::::::::::| ......... {ニニﾆ＼ ............ |
　　　|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ ......... ＼|　　　　　　　／ ＼::::| ......... { 二二二 ＼_.....ノ　　　預かりとし、次期当主は公爵家で
　　　 ＼ﾆﾆﾆﾆﾆ二/.................. . ＼＿＿＿／　　 　.＼.........人ﾆニ二二二二＼
　　　　　＼ﾆﾆﾆ／ .................................................................................... ＼ニニニニニニ＼　　養子でも立てて下さい。
. 　 　 　 　 ＼ √.....................................................................................}／ニ＼ニニニニニニ|
.　　 　 　 　 　 {............................＼＿＿........................................／ニニﾆﾆ)ニニニニニノ

1722 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/23(日) 13:09:34.48 ID:wEZC8T63

>>1721 ていせい

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿＿＿＿
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＞:´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＜
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／.:.:.:.:-.:-.:- 、.:.:.:.:,-:-:-｀ヽ
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　　　　　　　　　　　　　Y.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ　　　　　　だが、その話の流れでウリュー家まで
　　　　　　　 　 　 　 　 |.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:lヽ.:.:./:l.:.:l.:.:.:.:.:.:.ﾊ
　　　　 　 　 　 　 　 　 j.:.:.:./.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.},:,:,V,:,:l.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.ﾄ 、　　　　　潰すというのであれば、それは流石に
　　 　 　 　 　 　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:/l.:.|　　　 .l.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:ﾊ ヽ
　　　　　　　　　　　　/: /.::.:.:./.:.:.:.:.:.:./ .|.:.|　　　　}.:ﾉヽ.:.:.:.:ｲ.:}　ヽ　　　　こちらとしては納得しかねるが。
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　　　　　　　　　　　　　l/　Y入´ ,l/弋ijｸ {　　　　　 　 l/ /
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 }　 ,　　　　　　　l　　　　ｒ{
　　　　　　　　　　　　　　　　 /.:.:.:.:.、　 　 　 　 l 　 　 /.:ヽ _　　　　　　　　そちらについてはどうするつもりなのかね？
　　　　　　　　　　　　　　-=彡.:.:ｨ.:.:{＼　　 ＿ ＿__, .ｲ:￣: : : :>=-
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　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 _　-=:::::::::::::::::::::=-　_
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　　　　 |...................................|　/:::::／:::::::::::::::::::::￣~^''＜ニﾆΛ::::::::::::::
　　　　 |.....................}........... |,/:::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::＼二}::::::::::::::::　　　　　そちらについては、ウリュー家もまた
.　　　　∨.............. ⌒＼＿/::::::::::::／|::::::::::/::::::::::::::/:::::::::::::∨:::::::::::::::::|
　　　　　∨......................Λ |::::::::: ￣＼::::::/::::::::::::::/Λ::::::::::/::::::::::::::::::::|　　　　　準男爵への降爵が妥当と考えております。
.　　　　　 ∨.....................Λ| ::::::: |＿ |::＼::::::::::::::/::: ＿＿/::::::::::::/(＼:|
　　　　　　 ∨ ............... ＿| :::::::ｆ广灯ﾐ::|::::::::|: /￣::::::|:::/::::::::::|/:::/＼＼
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.　　　　　　 /ﾆ／ﾆﾆﾆニ二|:::从u　　 丶 　 　 　 ／:::::::::::/r―　{...................＼
.　　　　　　 ／ニ二二二二|::::::込　　　　　　　　⌒/::::::::/:::::７⌒V.......................,　　　不名誉除隊処分と考えております。
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　　　　/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ .. 从::::::｜　＼_　..... ＜/::::::::/／ 〈二ﾆﾆ|.......................|
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　　　|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/／..........　＼.　　　　 　 {::::::::::::| ......... {ﾆﾆ.人.....................|　　　次の当主が決まるまで領地は公爵家
　　　|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/{...................|　 　 　 　 　 人::::::::::| ......... {ニニﾆ＼ ............ |
　　　|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ ......... ＼|　　　　　　　／ ＼::::| ......... { 二二二 ＼_.....ノ　　　預かりとし、次期当主は公爵家で
　　　 ＼ﾆﾆﾆﾆﾆ二/.................. . ＼＿＿＿／　　 　.＼.........人ﾆニ二二二二＼
　　　　　＼ﾆﾆﾆ／ .................................................................................... ＼ニニニニニニ＼　　養子でも立てて下さい。
. 　 　 　 　 ＼ √.....................................................................................}／ニ＼ニニニニニニ|
.　　 　 　 　 　 {............................＼＿＿........................................／ニニﾆﾆ)ニニニニニノ

1723 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/23(日) 13:10:03.75 ID:wEZC8T63

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-=ﾆ::::::::::::::::ﾆ=- _
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,.::::::::::::::::::::::::＿＿::::::::::::＼
　　　　　　　　　 　 　 　 　 /::::::_ -=ﾆ[- _ - _ - ]ﾆ=-:::::::
　　　　　　　 　 　 　 　 　 .:::::::|ｉ__ -__ - ＿-_ -__ -__ -|::
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾉ:|:::::|]I=-‐ Τ::::::::::Τﾆ‐-=I[|::|　　　　　はっきり言って、ウリュー家の統治がアレほど
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,..::/|:::::|::::|::|::::::|::::::::::::::|:::: |::|::::::|::|
　　　　　　 　 　 　 　 /／）|:::::|::::|::l:⌒|:::|:::::::: |:::: |::|::::::|::|　　　　　酷いものとは認識していませんでした。
　　　　　　 　 　 　 ／::{　(人:::八抖浮|:::|::::|::::抖浮ト::::|::|
.　　 　 　 　 　 ,..:::::::::::Λ　＼＼::| 乂リ::从:い| 乂リ::::::|::|
.　　 　 　 ,....:::::::::::::::::::::: }　 　}|::: |:|　　　 　 　 　 　 |:::::|:八
　　　　／::::::::::::::::: /:::::::ﾉ　　ﾉ|::::圦　　 　 　 　 　 ﾉ|:::::|::::::::.　　　　　カンオンジ領に逃散した農民の証言を聞くに、
　　 ／: /:::::::::::::::;/:::::::/　　　.:|:::::| ::::::...　´　 �V..:个|:::::|::::::::::.
　／　 /::: ＞''^~ﾉ::::: /　 　 /::|:::::| :::::::: |≧r＜|::::::|::|:::::|:::::::|:::　　　　　前当主の猟奇趣味は知れ渡っていました。
.　　　/:／ 　 ／:::::::/　 　 /:/:|:::::|- 厂 |　　　 |⌒勹:::::|:::::::|::::|
　 　/　 　 ／::::::::::/　 　 /／::|:::::| r{　八　　　　　 八:::|＼ﾉ:::ﾉ:　　　　　他の隣接領に逃げた者たちの証言は、
.　　{　＿彡:::::::::::/　 　 Λ　 人:::|八　　　 　 ／　/　)人ﾆ＼ノ
　 　 　 ´￣＞ /￣￣｀＼　　　 ＼　＼＼＿＿／ ／/ﾆﾆﾆﾆ＼　　　　　トーサカ公の耳にも入っていたのでは？
　　　 　 　 ⌒/　　　　　 }　　　　　　　 ＼＼／ 　　/ﾆﾆﾆﾆニ Λ
.　　 　 　 　 /　　　　　　j　　　　　　　　　 〈〉　　　 {ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆ
.　　　　　　　 　 　 　 　 Λ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 {/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ}
. 　 　 　 　 / 　 　 　 　 {ﾆ〉　　　　　 　 　 　 　 　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{　　　　　なぜあんな者を野放しにしてたんです？
　　　 　 　 {　　 　 　 　 {/ﾆ〉:::::＼　　　　　　　／/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆノ
　　　　 　 　 　　　　　 ﾉ{ﾆ/::::::::::::::::...　　 　 ／: /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ﾆ＼
　　　　　　　 ＞ｰ―／:i:{ﾆﾆﾆΛ:::::::::::::::::::::::::::: /ﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}
　　　　　　 　 　 　 ヽ:i:i:i{ﾆﾆﾆニ}::::::::::::::::::::::::::/ﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}
.　　　　　　　 　 　 　 ＼{ﾆﾆﾆﾆ人:::::::::::::::::::::/ﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}


　　　　　　　　　　　　 / 　 　 　 /　　 / 　 /　.::::/:::::::::::::!::::::::::::.
　　　　　　　　　 　 ..:/　/　　 ／　　 / 　 /　.::::/:::::::::::::::i :::::::::::::.
　 　 　./　　　　 ..::::/　/　..:::'　　 ...::/　.::/.′:::/｀｀ヾ::::::::i ::::::::::::::.
　　　.:/　　　　..:::／ .:/ ..::::'　 .:::::／..:::::/: :!　:::′: : : ∨:::i :::::::::::::::.　　　　　　……野放しにする気は無かったとも。
　 ..:::/　　　...:::／ィ´/ .:::::'　.::::／.:'::::／: : :’:.:::| :　: : : :l:::::i :::::::::::::::::.
.::::／ 　　｀ー‐r彡　′/ ′／: :/::/｀ヾ≧ｭ'.:::::!:　　: : :.l:::::', ::::i::::::::::::.
／　　　...:::::::::彡 　{:::/: :|;/: : : :代iiT'' =ﾐ｀ヾ;::ﾊ:　　 : : :!:::::i ::::i ::::::l:,:::.
　 /￣ ｀ヽ:::彡　　 ゝ{　　 　 　 |/ ｀　‐-: : : :';∧　　 :_:_:!:::::i :::|:, ::::| V:.　　　　　こちらとしても実際問題視はしていて、
..:::| '": : :'.　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 -=' ' '}ﾊ}　　/=ァ}:::::! ::| | :::l　jﾉ
:::::|　 : : : :}　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾉ ﾉ　　'丐:::::::/!::/│:,′　　　　　　近々処分する事は考えていた。
:::::l　:. : : : ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　':.|:／ ﾉ'′jノ
:::::::＼ ヽ:,_{.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　':,
::::::::::::::ヽ＿_:.　　　　　　　　　　　　　　　　　　-‐: : :''＾ﾌ
:::::::::::::::::/ : : :.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ:.r'´　　　　　　　　　　　　──些か、遅きには失したがね。
::::::::::::::/ : : : : :.　　　　　　　　　　　ー――-　..,,__,ノ
::::::::i:::::| : : : :l : :..　　　　　　　　　　　　　　_,,__　 : :}
:::::/‘::::l : : : : , : : ｀ : .　　　　　　　　　　 ｀:.:.:.::::r‐'′
::/　.,_';:!.: : : : ′ : : : : ｀ : . 　　　　　　　　|:.:.:::::|
/ 、　 ﾘ ＞　., : ＼: : : : : : :ゞﾐ ､ 　 　 　 /.:.::::::′
三≧=-　　　　＞　., : : : : : : : ｀ ミ｀≧=':.:.::::::::i

1724 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/23(日) 13:11:55.16 ID:wEZC8T63

　　　　　　　　　　　　　　　　_　―　、
　　　　　　　　　　　　_.:.:.:.´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ー.ミ
　　　　　　　　　 _..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　 .〃.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.::.:.:.:.:ヽ　　　　　　　だが、降爵の不名誉、敗戦で減った若手、
　　　　　　　 ,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　 l.:.:.:.:.:.:/'''''ヽ.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ_.:.:.:.ﾊ　　　　　　農民の逃散した農村と略奪を受けて焼かれた城下町。
　　　　　　　 l.:.:.:.:.:.l　　　l.:.:.:.l.、.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾘ
　　　　　 　 ,.:.:.:.:.:.:l　　　 l./l.l__ヽ l.:.lヽ.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:..ﾄ,
　　　　　　　.ｲ.:.:.:.:.{___　　ｌ斗 r:.ァ}ヽ} ヽ/´ ｀.:.:.:./l'
　　　　　　　{.l.:.:ﾄ,ヽ代ｿ　　　　　　　　　　　/.:.:.l　　　　　　　　あそこを立て直すのは簡単ではないし、
　　　　　　　　ヽ{ヾﾍ　/　　　　　　　　　 __/.:.:.:.{
　　　　　　　　　　　∧ヽ　　　　　　　　 ,　ヽ.:.:.:.ヽ　　　　　　　　代わりの領主を選ぶのも一朝一夕には行かない。
　　　　　　　　　　　　 ヽ_ -― ´　　　／　 .i},.:.:.:.:_ゝ
　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ ,;,;,,,,,,,,,,／　_　 ―ミﾐﾐﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　ヾ,;,;,;／_ -´　 　 　 　 |　　　　　　　　　一旦は我が公爵家で預かり、代官を立てたいと思うが。
　　　　　　　　　　　　　　　 ∧.／　　　　　_ -.:.:´.:.＞x
　　　　　　　　　　　　　　／ヽ/ ヽ　_ .-.:´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＞ｘ
　　　　　　　　　　　　 ／.:/ﾆ-=-ﾆﾆﾆ /: : : : : : : : :／: : : : : : : :＞=-　 ＿
　　　　　　　 _ 。s＜: : : /ヽﾆ〔=〕ﾆ=-/: : : : : : : : /: : : : : : : : : : ＞: ´: : : : ヽ
　　　　　　 /: : : : : : : :./　// l l　　 ./: : : : : : : : ,: : : : : : : : : : :/ : : : : : : : : : ',
　 　 　 　 /: : : : : : : :./　//　l l　　/: : : : : : : : : l: : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : ,
　　　　　/: : : : : : : : /　//　 l l　 /: : : : : : : : : :.l: : : : : : : : :./: : : : : : : : : : : : : :,


　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,.　 -‐…・・・…‐-　 .,
　　　　　　　　　 　 　 ,....::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:.:...,
　　　　　　　 　 　 ／:::.::.::.::.:|　_　 -=ニ辷二=- ＼:.::.:::＼
　　　　　　 　 　 / :.::.::.::.::.:.: |彡７⌒辷彡７⌒辷７ ＼:.::.:::＼
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　　　　　　　|::.::/:.::|:|:.::.: |:.::.:|:.::.:.:|:.::|::|:.:|:.::.::.:: ､,|___|＿＞''゛| :: | .::.::.::.::.::　　　　　まぁお好きになさるとよろしいのでは？
　　　　　　 ::| :/ :.: |:|:.::.: |:.::.:|:.::.:.:|:.::|::|:.:|:.::.::.::.::.:| ノ二"＼;;;| :: |::.::.::.::.:.::|
.　　　　　　j// |:.::.:|:|:.::.: |:.::.:|:.::.:イ⌒:|八 :.:.: |:.:/r(℃）｝｡ jｼＶ::|::.::.::.::.:.::|
　　　　 　 // : |:.::.:|:|:.::.: |:.::.:|〃 :|:.::|::|::::::＼::j/　"＾⌒ r〜;::|:.::|:.:.:|:.::.::. |　　　　　仰る通り、血なまぐさい拷問室の上に
.　　　 　 //:.::.::|:.::.:|:|:.::.: |:.::.:rっ:.:|::八|::::::::::)/:;. 　 　 　 ﾉ} { |:.::|:.:.:|:.::.::. |
　　　　 //:.::.:.: |:.::.:|:|:.::.: |:.::.:|: 八/:;:;:::　　　　 ′　　 ／::} { |:.::|:.:.:|:.::.:|::j　　　　　　住みたいという貴族は多数派では
.　　　 .::.::.::.::.::. |:.::.:|:|:.::.: |:.::.:|/:|:c|　　　　　 　 　 　 （ 　 } { |:.::|:.:.:|:.::.:|:ﾉ
.　　 ,:　:.::.::.::.:.: |:.::.:|:|:.::.: |:.::.:| ::|:八　　　　 　 　 一 　 　 j /|:.::|:.:.:|:.::.:|八　　　　　　ないでしょうし。
　　 ′|:.:: / :.:: |:.::.:|八:.::.::.::.:| ::|:.::.:＼　　 �V　'' 　　　 　 /:.:|:.::|:.:.:|:.::.:|::.: ＼
　　 　 |:.:/:.::.::.:八:.:{:.::.:＼:.::.:| ::|:.::.::.::.:＼＿_　　　 　 　 Ｊ :.::|:.::|:.:.:|:.::.:|(　⌒ ＼
　　 　 |::{:.::.::.::／￣~^''＜＼乂乂___:.:＼＜⌒　　　 ＜|:.:|:.:.:|:.::|:.:.:|:.::.:|:＼ 　 　)＼
　｜　 |:.::.::.::/　 　 　 　 　 　 ￣￣＼:.:.:＼＞＜ 　 　 |:.:|:.: j : |:.:.:|:.::.:|:.::.::＼／:ﾉ:::)
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1725 ：隔壁内の名無しさん：2025/11/23(日) 13:12:35.83 ID:3L58kjhQ

まあドン観音寺もクッソ邪悪魔貴族だったから、ぶち殺しにしたってのあるだろうからな
善良貴族だったらそうはしなくてしばくぐらいですませて、後日寄り親の援軍養成されてもっと複雑化していたのかもだが

1726 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/23(日) 13:12:41.74 ID:wEZC8T63

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　　　 ／ｰ―/　　　　　 　 :',　.ｧ´￣￣　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／:./　　 /　　　／　 　 　 　 　 　 　 　. :∨　　　 　 　 |
. 　 　　　　　　　　　　　　　　ｧ’: :/: : : :/　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 , : : : : : : :/_. . . ./: : : : : /　 ／　　/ 　 / ヽ　 ,／ !　　 　 :!
　　　　　　　　　　　　　　　/: : : : : : |/:/: : :/: : : : : /　 /＿,/　 　 /　　 ∨　　|: .　　　:!　　　　　そこで、名高い内政家たる
　　　　　　　　 　 　 　 　 /: : : : : : : l./: : , ｲ: : : : :/　 /: : :/ 　 　 |ヘﾍへ!ィイj|: .　　　 ',
. 　 　 　 　　　　　　　　 /: : : : : : : :./: : /: : : : : :/_,//: : :/ ,/: : :　| 　 　 　 　 .|: .　|:　　 ',　　　　　トローチ財務官を代官に
　　　　　　　　　　　　　 |: : : : : : : :/: : // : : : : : :./: : : :/_,/ '.: : : :| 　 　 　 　 .|: .　|:　 　 ∨
　　　　　　　　　　　　　 |: : : : : : :/: ／/|: : : : : : :-= 、: :./　　',: : :|　　　　　　 j/　 !　　|　:}　　　　指名したい。
　　　　　　　　　　　　　 |: ハ: : : '7′/. |/l : : : : : | : :`ｰ====== 、　　　 ｨ=='’: : : : :　∧:.′
　　　　　　　　　　 　 　 j'　　�Y:/: : ::!.　|　�Y : : : |: :弋tfテ=ﾐ: :_,: :|、　 ,/　/: :/: |∧り　}/
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 �Y: : : :ヽ　 く ＼|＼!: :　',{ _ _／ /!: :|:ﾐ 　 !> |: 〈: : |: :/
. 　 　　　　　　　　　　　　　　　�Y: : : : ＼_ `　　　　　: :ヽ　　./ .!:.7: : ',.｜./: : 〉: : /　　　　　　　彼であればこの疲弊した領を
. 　 　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : : : : : 7｀i　　　　: : : : ＼/: :ﾉｿ : : 　 |∧{ﾊl∧/
. 　 　 　　　　　　　　　　　　　　|: : : : : : ::|　.|　　　　　　　　　　 : : : : 　_j'　　 　 ′　　　　　　短期間で見事に復興できるものと
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,: : : : : :ﾊ:{　 ＼　　　　　　　　　　´ -7´
　　　　　　　　　　　　　　　　／イ: : : /　`　　　＼　　　ｰ=　　　 ｧ'　′　　　　　　　　　　　期待している。
　　　　　　　　　　　　　　ｰ '’　,j|: : :/　　　　　　　`↓、　　ｰｭｭｧ' /
　　　　　　　　　　　　　　　　／|==!　 `　、　　　　　 �Y��_、jニし'
　　　　　　　　　　　　 　 _ ←ﾆ:|==!　　 　 `　、　　 　 `守ﾍニニ:{
　　　　　　　　　 　 _　←ニニﾆ’.= >、　　　 　 ` ＜　　 　 |`守ﾍ{>　_　　　　　　　　　　　勿論予算についてはうちで持とう。
　　　　　　　　_　←:|ニニニニニ’.==:>、　　　 ＞ ⌒ヽ　 /./　　　 ＼ニ',> _
　　　　　_　←ニニ::|ニニニニニﾆ’.===:>.、イ　　　　　',.:!/　 　 　 ／ ニ',ニ→　_
　 _　←ニニニニニlニニニニニニﾆ’.====>.、　　　　　',!　　　 ／ニニﾆ:',ニニニニ→　_


　　　　　　 / :::::::::::: / /､/＞:: ´￣￣￣￣｀＞､　　ヽ ::::::::::::: ＼ :::: ∧
　 　 　 　 /:::::::::::::::/ /／ ::::::::::::::::::::::::::: |:::::::::::ｉ:: ＼　 Y:::::::::::::ノ（ ::::::∧
　　　 　 ./::::::::::::: /／ ::::::::::::::: {:::::::::::::::: |:::::::::::|:::::::: ＼ｉ::::::::::::::⌒ヽ:::::::: }
　　　　 /::::::::::::: /´ :::::::::: ＞─| :::::::::::::: |:::::::::::|::::::::::::: }::::::::::::::::::|:::::::::::: |
　　　 ./::::::::::::: /{:::::::::/´:::::::::::: | :::::::::::::: |:::::::::::|::::::::::::: |::::::::::::::::::|:::::::::::: |
　　　 {:::::::::::::::::: | ::: 厶==ミ :::: | :::::::::::::: |:::::::::::|∨ :::::: |::::::::::::::::::|:::::::::::: |
　　　 |:::::::::::::::::: |:: /{　　/´,Y　| :::::::::::::: |:::::::::::|. ∨::::: |::::::::::::::::::|:::::::::::: |
　　　 |:::::::::::::::::: |:: 八　 ゝ 丿＼::::::::::::::::|´￣￣⌒Y :: |::::::::::::::::::|:::::::::::: |
　　　 |:::::::::::::::::: |:::{　　ー一　 　 ＼::::::: |　 　 { '　ﾉ＼.!:::::::::::::::: |:::::::::::: |　　　　　　……そう来ましたか。
　　　 |:::::::::::::::::: |:::| 　 　 　 　 ｒ'　　 ＼:.{ ＼＿＿　 ノｊ ::::::::::::::: |:::::::::::八
　　　 |:::::::::::::::::: |:::|　　　　　　 　 　 　 　 　 ｀￣￣´ / :::::::::::::::: |:::::::: {:: ∧
　　／|:::::::::::::::::: |:::{　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /::::::::::::::::::::::}:::::::: | ::: ∧　　　　　ウリュー領は公爵の派閥と
.／　 .|:::::::::::::::::: | 人　　　　　　　　　　　　　 　 　 /:::::::::::::::::::: / :::::::: |:::::::::∧
{　 　 .| :::::::::::::::: |::::: {＼　　　（⌒　､　　　丿（ 　 /:::::::::::::::::::: /::::::::::::::|:::::::::: ∧　　　　クロサキ伯爵の派閥の領域に
|　 　 .| :::::::::::::::: | ＼|　 ＼　 　 ー‐' 　 　 ⌒　 /::::::::::::::::::::::/::::::::::::::: | ＼ :::: ∧
|　 　 .|:::::::::::|:::::::| :::: ＼ 　 ＼＿＿＿　　　＜ / ::: ／::::::::::::|::::::::::::::::: |　　＼ : ∧　　　　挟まれていますからね。
|　 　 .|:::::::::::|::::::::::::::::::::::＼　 　 　 　 　 　 　 /:::／::::::::::::::::::|::::::::::::::::: |　　 　 ヽ:∧
|　 　 .|:::::::::::ﾄ:::::::::::厂￣￣´.　　 　 　 　 　 /／　{::::::::::::::::: |::::::::::::::::: |　　　　　}::∧
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| 　 　 ∨ ::: |　 　 ＼　 　 　 ＼＿＿＿／＿　／.| ::::::::::::::: |::::::::::::::::: |　　　　ノ　　＼ｉ
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1727 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/23(日) 13:13:36.60 ID:wEZC8T63

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿ ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r-:-´: : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｒ´: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |:l: : .}: :l:l: : : : : : : : : : : ﾊ　　　　　何だったら彼を領主にしても良いと思うがね。
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 j:l: :f.l: ﾊ:ヽ: l.l: : : : : : :.::ﾄ}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊl: .{ l/ｨｪｌﾊ从lr-, : : : :ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 У　　　　　　　 }: : :.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　 　　　　 r-<: : :.:ﾄ_　　　　　今回の功績で子爵に陞爵させ、ウチの娘を見合わせよう。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ￣　　 ノ　 从:.从
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　};,;７ィ ´_　-=＜>ヽ　　　　　　そうすれば我が一門としてウリューを領するにも
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´´_∧/>　_ ＜: : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＞.:ヽ／ili7: : : /: : : : :ヽ　　　　　全く問題がない。
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /: :/{}ﾆﾆ/: : : /: : : 〃: : : ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |: /ｲil　./: : : /: : : /: : : : : : : Y
　__ _　　ｒ−-　　　　　　 　 　 　 　 .///ilil!／: : :./: : : /: : : : : : : : :|
.rヽヽー=-ゝ　ヽ　　　　　　 　 　 　//ｲ ilｿ: : : ヽ: :.:.:.:/: : : : : : : : : :|　　　　うむ、我ながら素晴らしい案だと思うがね？
.ヽ｀ヽ-−-　　r L_　　　　 　 　 ／./: :! il: : : ／: : :|: : : : : : : : : : :.:.:|
　 ＼　　　　／: : : :＼　　　　／: ::.|:／-:-:-:: : : :.:.:|: : : : : : : : : : :.:.:|
　　　｀ ￣ヽli: : : : : : : ＞=-./: : : :.:|: : : : : : : : : : : :|: : : : : : : : : : :.:.:|
　　　　　　 .li: : : : : : : : : : : :ヽ: :.:.:.:|: : : : : : : : : : : :|: : : : : : : : : : :.:.:|


　　　　　　　　　 ,..:.::.::.::.::.::.::.::.:√]＿]⌒]＿]⌒]＿]⌒]＿] '，:.::.::.:.:＼
　 　 　 　 　 　 /:.::.::.::.::.::.::.::.:.:√]⌒]＿]⌒]＿]⌒]＿]⌒]＿'，:.::.::.::.::丶
　　　　　　 　 /:.::.::.::.::.:: | :.::.::.:|｣⌒｣＿｣＞''^ﾟ~￣￣|~^''＜]二'，:.::.::.::.:.:: ,
.　　　　　 　 / :.::.::.::.::.:.: |:.::.::.: |⌒」 ア´ :|:.:: |:.::.::.::.: |::|:.::.::.::＼] '，:.::.::.::.::‘,
.　　　　　　 :.::.::.::.::.::.::.:.: |:.::.::.: |]ア´ :.:: |::|:.:: |:.::.::.::.: |::|:.::.::.::.::.::＼',:.::.::.::.::.:‘,
　　　 　 　 |::|:.::.::.::.:|:.::.:.:|:.::.::.: |:.:.:|:.::.::.::|::|:.:: | :.::.:.: `トＬ;;;;__;;;ノ |:|:.::.::|:.::.::.: ‘,　　　　彼はまだ学生ですし、北方に本領が
　　　 　 　 |::|:.::.::.::.:|:.::.:.:|:.::.::.: |:.:.:|:.::.::.::|::|:.:: |:.::.::.::.: |::| :.: ＼:.::.:|:|:.::.::|:.::.::.:.: ‘,
　　　 　 　 |::|:.::.::.::.:|:.::.:.:|:.::.::.: |:.::ィ^~￣~ト:: |:.::.::.::.: |::| :.::.::.: ＼|:|:.::.::|:.::.:| :.:: ‘,　　　　ありますから飛び地になってしまいます。
　　　 　 　 |::|:.::.::.::.:|:.::.:.:|:.::.::.: |:.:.:|:.::.::.::|::|:.:: |:.::.::.::.: |::|:.: ィｆ灯＾ﾄﾐ:.::.:|:.::.:|:.::.:.:|::.
　　　 　 　 |::|:.::.::.::.:|:.::.:.:|:.::.::.: |:.:.:|:.::.::斗‐-ミ:.::.::.::.:.:|::|:.:{{;;ﾉ　}　}} :.:.:|:.::.:|:.::.:.:| ::
　　　 　 　 |::|:.::.::.::.:|:.::.:.:|:.::.::.: |:.::ｘｆ;;;;;j }　　}}:.::.::.::.:Λ|:.:ゝｰ '゜ノﾉ|:.:.:|:.::.:|:.::.:.:|:.:|
　　　 　 　 |::|:.::.::.::.:|:.::.:.:|:.::.::.: |:《 乂,,,ノ　 ノ}: /}:.:/:::::| ﾉ:::::::::::::::: |:.:.:|:.::.:|:.::.:.:|:.:|　　　　騎士爵の手勢を打ち破った程度で
　　　　 　 :.:.:|:.::.::.::.:|:.::.:.:|:.::.:: 小'ｰ---‐i::}:::::}/ :}/　 ／丶　　　 ﾉ|:.:.:|:.::.:|:.::.:.:|:.:|
. 　 　 　 / :: |:.::.::.::.:|:.::.:.:|:.::.::.::.::‘, ::::::::: }ﾉ　 　 ﾉ　　　 　 　 　 　 |:.:.:|:.::.:|:.::.:.:|:.:|　　　　　子爵への陞爵も過剰です。
　 　 　 /:.::.:.:|:.::.::.::.:|:.::.::.::.::.::.::.:.: ‘,　　　　　　　　　　　　　　　　 从::|:.::.:|:.::.:.:|:.:|＼
. 　 　 /:.::.::.: | :.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:: ‘,　　　　　　　　 ＿　　　　 ／:ハ:|:.::.:|:.::.:.:|:.:|　丶　　　封地も広くなりすぎるでしょう。
　 　 /:.::.:.:／|:.::.::.::.::.::.::.::.::＼:.::.::.::.:‘,　　 　 　 　（´ 　冫　 ／}:.:/|:.:.:|:.::.:|:.::.:.:|:.:|
. 　 / : ／　 :|:.::.::.::.::.::.:| :.::.:: |＼:.::.:.:‘,　 　 　 　 　 ''' 　 ／　}ﾉ/{ :.::.:|:.::.:|:.::.:.:|:.:|　　}
　 /:／ 　 　 |:.::.::.::.::.::.:| :.::.:: |:.::.:＼:.::‘,　 　 　 ==‐-- く　　　/:人__::|:.::.:|:.::.:.:|:.:|　　〉
. /: { {　　 　 |:.::.::.::.::.::.:| :.::.:: | :.::.:: |＼:.:,　　　　　　　　　　　/----ミ|:.::.:|:.::.:.:|:.:|　 Λ　　　　とても賛成出来かねますね。
/／{ {　　 　 |:.::.::.::.::.::.:| :.::.:: | :.:.: ｜　＼　　　 　 　 　 　／　　　 　 |:.: ﾉ:.:.: ﾉ /　 　 〉
　／＼ 　 　 |:: Λ:.::.::.:| :.::.:: | :.::.:: |＼＿＿＿＿＿＿／　　　　　　ﾉ／|:.::.:.: /　 　 /
ﾆﾆﾆニ＼　　V　 ‘,:.::.:| :.::.:: | :.::.:: |　　＼＿＿　　　　　　　　　　　　＼|:.::.::/／ﾆﾆﾆﾆﾆ＼
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.＼ 　 　 ‘,:: | :.::.:: |:.::.:|:.:|　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |:.: /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二二}
二ニﾆﾆﾆﾆﾆ＼　　 ‘,:| :.::.:: |:.:.:八|　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |::/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}

1728 ：とねりこ＠◆AXHRLJP1Xw ★：2025/11/23(日) 13:13:59.52 ID:wEZC8T63

　　　　　　　　　　　　 　 -=ニニニニニニﾆ=- .
　　　　　　　　　　　 -=ニニニニニニニニニニ=-.
.　　　　　　Yニニニニ　 、ニニニニニニニニニﾆ=-.
. 　 　 　 　 |ニニニニニニヽニニニニニニニニニニニ≧＝-
　　　　r―┘::r 、ニニニニﾆ　 、ニニニニニニニニニニミ 、
　　　　|ニニﾆ|ニヽニニニニニニ≧-　　 =-ニニニニニニ　＼　　　　　　ならやはり代官だな。
　　　　|ニ 寸 !ﾆ�k|ﾆ|＼ニニニ.／ニ＜ニニ≧=-ニニニニ
　　　　|ニニ:寸'.　 |ﾆ!　 .＼ﾆ／ニニニ ヽ＜ニニニニニニ!
　　　　|ニニﾆ:!　　 寸i.....zァヘ{ ｀寸ニニﾆ}ミ7´ 寸 ニニニ|
　　　　|ﾆ/ニﾆ!　　 　/i:>'_ イfｿ＼　｀ヾ}＼}　 / ヽ �Yニニﾆ　　　　　　　　　勿論彼より優秀で、すぐ統治可能な内政家が
　　　　|7ﾊニ .j　　 　ｱ’ 7ー　　　　　 　 ノ　　　　 /ニニニ!
　　　　|i'　.�Y{ ｀ﾐ、　/　　　　　　　　　　　　　 r'　ｲニニニﾆ-.　　　　　　　　　他に居ると言うなら別だがね？
　　 　 jﾍ　 �Zニﾆ! /　　　　　　　　　 　 　 　 r- 寸ニニニニﾆ＞=- '
　　　　　 ＼{｀ヾ　j' 　 　 　 　 _,　　　　　　　　|!　　}ﾊニニニニハ}
.　 　 　 　 　 　 ーz._ 　 .ｨ　 >'　　　　　　　,　 |　 .ﾉ　�Yニニ f
　　　　　　　　　　　 └　}ﾚ´ _　　　　　　／　　　　　　|7ニﾆﾊ}　　　　　　　　　　どうかな？
　　　　　　　　　　　　　　 ｀Y:{　　　　 ,. '　　　/　　　　jﾊニリ
　　　　　　　　　　　　　　　 |:ik.jしzzイ　　　 / _ ,,...　-‐　'' "{
　　　　　　　　　　　　　　　 ﾘ:i:i:i:斤! 　_　-‐ ´　　　　 　　 .イ::>ﾆ- .
　　　　　　　　　　　　　　　　jkﾘ′_〉./ ゛''　..,_　　　 　 ＜:::／ニニニニ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　./　　 ,. '´　　 ＜:::::::／ニニニニニ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 / |／ ,. '´　　＜::::::::＞, ニニニニニニ
　　　　　　　　　　　　　　　. イ<./,. '´　＜::::::::::＞'’／ニニニニニニ
　　　　　　　　　　　　 _jと’ﾚ’_/_／::::::::::＞'’　 .／ニニニニニニニ
　　　　　　　　　 　 　 ニニ!::::7:::ヽー ' ’　　 ／ニニニニニニニニ
　　　　　　　　　 　 　 ニニ!::::|:::ヽ::ヽ　 　 ／ニニニニニニニニニ


　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:....
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　　 　 　 　 　 　 /:.:.:.:.:.:[二辷―二辷―二辷.:..
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　　 　 　 　 　 / :.:.:.:.:.:.: |:.:|:.:.:.:.:|:.:.:.|:.:.:|:.:.:.|:.:.:.:.|:|　　　　　　……彼は王国の【財務官】です。
　　　　　　　 .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:|:.:.:.:.:|:.:.:.|:.:.:|:.:.:.|:.:.:.:.|:|
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　 　 　 　 　 :|:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:|从:＿ |:.:.:.|:.:.:|:.:.:.|:.:.:.:.|:|　　　　　　彼に統治を任せるということは、公爵家は
　　　　　　　:.|:.:.:.:.:.:.:.| : 厂匚ノ:｢:.:.:| 从＿|:.:.:.:.|:|
　　　　　　　:.|:.:.:.:.:.:.:.|:.｜￣￣ |人厂匚ノ厂:八j　　　　　　あそこを自派閥で統治する事をあきらめ、
.　　　　　　 :.:|:.:.:.:.:.:.:.|:.:.|　　　　　ヽ　￣/Ｎ /:.||
.　　　　　　 :.:|:.:.:.:.:.:.:.|:.:.|＼ 　 [ >―┐ｲ:.:.:|:.:.:.||　　　　　　宰相府にその処分を任せた、とみなします。
　　　 　 　 |:.:|:.:.:.:.:.:.:.|:.:.|｜　 厂￣＼:.:|:.:.:.|:.:.:.||
　　　 　 　 |:人:.:.:.:.:.:.|:.:.|ﾉ　　{￣＼　У:.:.:.|:.:.:.||
　　　 　 　 |／ ＼:.:.:.|:.:.|.　　 Λ〉　 /:.:.:.:.:.:|:.: 八　　　　　　それでよろしいので？
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