【安価】白野がファンタジー世界で小宇宙を燃やすようです3
- 1 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2015/11/05(木) 18:36:13.04 ID:c6Pwmk4E
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｢白野がファンタジー世界で小宇宙を燃やすようです3｣
・このスレは、適当に作ったごちゃ混ぜファンタジー世界に｢聖闘士星矢｣の設定を突っ込んで始めるも、
諸々の事情でエタった安価スレ｢やる夫がファンタジー世界で小宇宙を燃やすようです｣の続編です
・｢聖闘士星矢｣の設定と言っても、かなり粉砕してばら撒いて使っているのでそこらはご了承下さい
・このスレは健全です、猥褻が一切ない、安心！ 上のは誰かさんの妄想です、スレ内ではまずありえません
・そして百合は猥雑ではない、いいね？
前スレ
ttp://yaruoshelter.com/test/read.cgi/yaruo001/1413283819/
前々スレ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/15257/1388664862/
- 5439 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/02/16(木) 19:47:16.56 ID:Z0k7brhT
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先の一時間動き続けた見習い達の消耗は激しい、
ならば消耗していない自分たちが、彼女らのダメージを肩代わりする
それが雑兵達の考えなのだ
「うぬぬ！！ 私に命令するなー！！」
その事に気付いたか気付いていないのか、
悔しそうな顔をしながらも、めぐみんは彼を追うのであった
- 5440 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/02/16(木) 19:47:29.69 ID:qBdvpcua
- もう完全に白野の思惑通りになってるな
- 5441 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/02/16(木) 19:48:54.26 ID:Z0k7brhT
- と、こんな感じで再び地獄開始な訳よー
後編は色々まいて行くからこれよりは短くなる予定ですな、ではまたー
白野さんは優しい女性です
- 5442 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/02/16(木) 19:49:48.63 ID:qBdvpcua
- 乙でした
- 5443 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/02/16(木) 19:51:22.50 ID:D06ZarzP
- 乙でしたー！
此処まで全部が茶番なんだよなｗｗｗ
- 5444 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/02/16(木) 19:51:37.89 ID:Qe9vxvik
- 乙
白野の愉悦タイム
- 5445 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/02/16(木) 19:51:57.95 ID:T+VQ7ne1
- 完全に主人公たちの前に現れる嫌味な上司ポジションになってるｗ
おつー。続きも楽しみに
- 5446 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/02/16(木) 19:52:00.56 ID:LxCgvKJj
- 乙乙！ はくのんが楽しそうでなによりdeath
- 5447 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/02/16(木) 19:52:12.16 ID:5YSBBu1t
- 乙でした
誰も死んでないもんね、優しい(確信
- 5448 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/02/16(木) 19:54:09.32 ID:D06ZarzP
- 手足が砕けてもいないんだぜ！
ジッサイ優しい！
- 5449 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/02/16(木) 20:44:15.41 ID:dP2XcLVh
- おつおつ
彼ら彼女らには健やかに腹筋を鍛えてほしいという優しさが合間合間に光ってますわ
- 5450 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/02/16(木) 23:09:31.72 ID:LxCgvKJj
- 実際に本当に折れても、それはそれで犠牲者が少なくなるよねって考えてそう
- 5451 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/02/17(金) 00:47:35.84 ID:P06Cg8ZR
- 谷間谷間に光ってる？（空目
- 5452 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/02/17(金) 04:48:28.00 ID:VZ+OxJ5r
- この茶番が茶番に見えるかどうかが戦いで戦力になりうるかどうかの境界線かもなぁ
- 5453 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/02/17(金) 08:20:28.88 ID:mJEbPNwi
- これから待ち構えてるのは戦争だし折れたらいなくなって、どうぞで折れなかったら戦力として認めるくらい厳しくしないとね
- 5454 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/02/17(金) 09:20:23.51 ID:44hHNn5d
- 本気でやったら受け流された加藤は大地の染みになって、
手足を弾かれた雑兵はナッパに殴られた天津飯みたいになるんでしょう？（小声）
- 5455 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/02/20(月) 19:28:05.23 ID:J/FPyyAF
- イベント作成中～
・本来ペリーヌさんの役目はシン先輩がやる予定だったんやな、でもペリ犬さんが来てくれて更にいい感じになったんやな
・白野さんは雑兵や見習いを仲間として見ているけど、戦力として重要視してないのは本当なんやな
いい感じの健気な少女キャラいないかしらん
- 5456 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/02/20(月) 20:00:49.45 ID:4dLcVop7
- まあ、確かに本当に強い相手に対して今の雑兵や見習いが戦力になるかというと……
健気な少女はマシュ・キリエライト（Fate／Grand Order）とか、どうかな
- 5457 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/02/20(月) 20:18:47.22 ID:J/FPyyAF
- マシュはおもちが大きすぎますね…
もう少し小柄な子だと助かります
- 5458 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/02/20(月) 20:21:56.03 ID:0u9AExks
- 大きいと毒牙にかける白銀がいますからね（棒
- 5459 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/02/20(月) 20:29:18.68 ID:J/FPyyAF
- 誰の事ですかねぇ…(すっとぼけ)
少女よりすこし幼女よりのキャラ、居ませんかね？
- 5460 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/02/20(月) 20:37:16.86 ID:dfGJvD26
- 魔法少女時空のイリヤとか？
- 5461 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/02/20(月) 21:01:52.90 ID:dfGJvD26
- うーん、ふさたんの趣味に合いそうなキャラ・・・
【聖羅＝シルヴィーン】
（ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件）
- 5462 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/02/20(月) 21:05:26.52 ID:0u9AExks
- リリなののフェイトちゃんとか
- 5463 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/02/20(月) 22:40:13.33 ID:R+YSXH6C
- マテリアルズ、あたりが使い勝手がいいかな？（ＡＡ的に
- 5464 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/02/21(火) 02:18:12.98 ID:TShkSkmK
- プリズマイリヤの美遊とか結構健気な気がする
- 5465 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/02/21(火) 03:58:37.33 ID:DBB6Parc
- 健気な幼女気味の少女ならばアイマスのやよいとかどうでしょう？
- 5466 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/02/21(火) 08:19:03.96 ID:RlvBqYBd
- 健気な幼女…
ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィとか？
- 5467 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/02/21(火) 19:59:20.53 ID:/PPKiSVa
- 鉄血のアトラとか艦これの朝潮や潮とかか？
- 5468 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/02/21(火) 20:34:14.54 ID:0Xq/PPqG
- キングゲイナーのアナ姫
- 5469 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/02/21(火) 20:56:32.05 ID:nkRDv0RG
- ガンダムXのティファ・アディールとか
- 5470 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/02/21(火) 22:35:27.19 ID:65op1EaJ
- 実に参考になりました、ありがとう！
…幸せになれたら良いですね
- 5471 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/02/22(水) 16:12:51.25 ID:/a/vUwej
- アザトース（クトゥルフ神話）とか
- 5472 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/01(水) 18:34:56.41 ID:Gnrwo/ho
- イベント作成中、流れは出来ているので後は書くだけなのだ、だけなのだが（年度末特有の忙しさ）
ふさたんのカルデアに新しい期間限定星5バーサーカーとアーチャーが来訪するも、まだ育てられない模様
なんでこいつら勲章と頁欲しがるかな！
- 5473 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/03/02(木) 13:08:50.95 ID:hMAHMf6/
- 初期1-3星キャスター達のとりあえず再臨に頁要求させときゃいいや率はひどいと思うの
- 5474 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/06(月) 20:47:15.47 ID:RhCgpMZZ
- 短くなるといったな、あれは嘘だ
とりあえず完成したけど、くっそ長いので投下は明日予定ー
- 5475 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/03/06(月) 21:55:11.14 ID:Pn59GeBu
- ふさたんが24時間投下するようです？（やる夫スレ黎明期感
- 5476 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/03/07(火) 00:52:15.77 ID:ha29siCV
- 白野の小宇宙はどんだけ上がるんです？
- 5477 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/03/07(火) 04:02:32.50 ID:TkM0paev
- 大宇宙になるまでさ、とてきとー言おうとしたら原作にもうあるのね、大宇宙
- 5478 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/03/07(火) 11:12:22.73 ID:G5OxYgG2
- 白野ってマクロコスモに感心して去っていく方じゃね？
- 5479 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/03/07(火) 14:54:50.65 ID:BjVDUksi
- 気を抜くとボスムーブしてしまうはくのん
- 5480 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 18:54:01.22 ID:iAR5EQwR
- 白野さんは優しい可憐な乙女だから（震え声）
じゃあ投下していくべぇ
- 5481 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 18:54:40.73 ID:iAR5EQwR
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／へ | .|
／ ｜ ＼ ｜「芸芹|
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／ | |ム｢ |⌒ | | / ⌒＼V| |____,| | { { .Λ ￣└―┘ー | | | ←画像はイメージです
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＼ j }Lr＿ 人＿r／ ﾉ{ﾚ } Τ＼ .{ { | ｛＿￣｝｛￣＿／| | |
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＼__ノ ∨ .＿-ニ= しﾉ {＼__ _,､＜ニﾆﾆ}. { { | ＼ 厂 | .∨
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テストを再開して30分程経った頃には、雑兵、見習いの攻め方が変わってきた
最初は雑兵は雑兵だけ、見習いは見習いだけで攻撃を仕掛けてきたが、
今は雑兵と見習いの混成で攻めてくる様になった、これで攻撃のパターンが増える訳だ
攻撃のローテーションも当初のぎこちないものでなく、切れ間なく白野を攻めるようになっている
更に、攻撃に参加していない（そもそも一度に仕掛けられる数は10人程度である）連中も、
互いが互いに介抱し始め、体力の回復に努めてるようになっていた
その様子を見て、様子見だった雑兵も少しずつテストに加わりはじめ(重圧に潰される者も多かったが)、
今や白野は激流に身を晒す岩の様な状況に陥っていた
- 5482 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 18:56:10.05 ID:iAR5EQwR
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|: : ! : : : |: ﾊ: | `|ﾐﾄ､: : :|:l : : :|: :j: :j|: :j:|: : ! : |
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/: : : : .::|: :. ヽ:.:.',`'ー 一'’ ,‘､__:::ﾙ':|: : : :/
／: : : : :.::::|: : : : ﾄハ 、 _ ｲ| ::|: : :/
. ／: : : : : : .::::::l: : : : :rﾍ:.ヽ丶､ ´ イ::::l:|:::j: :/|
／ : : : :.:ﾝ=ｰ-=ﾐ|: : : : :l￣＼ﾏf介r＜ :::|:::::::|:::|:∧|
. ／: : : : : : / ､|: : : : :∨ //爪 } ｝:八::::::∨´: :＼
' : : : : :.:.::::ｲ |. 八: : : : : ＼ //ﾉ ! ヽ＞─r┐:'; : : : : ＼
: : : : :.:::::/::|. | ヽ: : : : : : `:ー┴ｧ ＼＿}∧:::ヽ: : : : : :＼
: : :.: :.:::/::八 | ＼: : : : : : ＜} /⌒)￣＼:::::､: : : : : ﾉ
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(それを苦ともしていませんわね…)
ペリーヌは殆ど攻撃に参加していない、基本的に見に徹するつもりだったが、
そもそも白野の動きが殆ど捉えられないので、小宇宙を高めながら、援護射撃をするにとどめていた
彼女に通用しそうな手札は多くない、切り札は最後の時まで温存しておきたいのだ
- 5483 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 18:56:57.23 ID:iAR5EQwR
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r‐‐''"i ､ﾐi il l |ﾘ´i i i ヽ--､
ﾉﾐミ《ﾉ ﾉヽ､））| ﾉ ノ彡´彡ヽ__
／ﾐ､｀`ﾞヽ`ﾞﾘ､ヽi i l lﾉｿﾉ彡 '彡彡ヽ
/ミﾐ､ヾ`｀､ﾐ､｀､ ﾘﾉiｿｼ ﾉ｀ヽ彡彡彡''ヽ
. ﾉミﾐヽ､ヾﾐミ､ﾐヾ》ﾉﾉ））／ ヾ､彡ﾉ,.､ｼ,|
. /ﾐミﾐミ,.---､;;;;;;;;;;;;;;;..シ .i‐- ､｀`i | iヽ.|
ﾉﾐミミﾐ/ /i´ u ＼ゝ//'"`丶ヽi | i |
|ﾐミミミ!､ |´, -､ ｀i i ,r‐''''i´ .ヾ_.}.|
|ﾐ､｀ﾐミﾐゝ／r ､ ＼ i, |.|´○ .ﾉ''''ヽ,）ﾉi
ヾrヾﾐﾐi´ i´ ,,. --＼＼ i .|└‐＜_, ﾉ||}ﾉ）＿
|ゝ‐､ヽ ヾ_ ○ ｀》 ,,,;:: ￣｀i i .i |ﾘミ､;;;;;￣
!､ﾉヽ .i ｀ フ'" ノ´,,. r''i ヽ |ヾゝ;;;;;;;;;;;
iヽ.,,,,＼ﾞﾞ` ﾉi'´ .!.,__,..! |' .ﾘ ヽ、 ｀''
ゝヽ｀ヾ＼ﾞ｀ ノﾉ '''"___ﾉ /
）;;;;;ﾉ´ ｀.i |ｒ´ ／´__,..ニﾌ´ /i
／;;;;;;/ ゝ､ ∠ -''´＿／ / ゝ
. /;;;;;;;;;;| `丶､ ￣ﾘ / |
..i;;;;;;;;;;;;| ｀` ､i＿_,.ノ
..|;;;;;;;;;;;;!, ゝ-､
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(こいつ、マッハをいくつ超えてやがるんだ！？)
最初の飛び蹴りで痛い目を見た加藤は足を止め、フェイントを多用しての攻撃を見舞っているが、
フェイントは全く通用せず、渾身の一撃は見事に弾かれる、その繰り返しだった
…弾かれた、と解るのは吹き飛ばされて地面に叩きつけられた時である
- 5484 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 18:57:46.69 ID:iAR5EQwR
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／ニニニニﾆ=-__
／ニニニニﾆﾆ__ニﾆ=-__
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/／ ＼ﾆ人_: : :／´∧￣￣￣∧ ＼:.
／ﾊ ／ ∧ / ‘, / ‘, ＼
〃 : ｲ ./ ‘, ./ ‘, . ‘. ハ
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. 从圦/ ／ /..｡ｓ≦´￣二二二二二二二二二≧ｓ｡..
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(わー…花火みたいですねー……私の必殺技が……)
着弾時に強大な爆発を引き起こす火球を打ち出す、ステラ・エクスプロージョンはめぐみん自慢の必殺技である
未熟で貯め時間が必要だが、その威力は聖衣を纏った青銅聖闘士の必殺技にも負けない自信がある
それが、指一本で弾かれ、空中で爆発する様を見て、めぐみんは乾いた笑いを浮かべていた
- 5485 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:00:32.18 ID:iAR5EQwR
- _
ｨ´ ｀i ＿
|i_＿_i| ／/￣〉
| -= | / ｀‐/
| | ./ 7 ,. -=、
| -= | / _/ ／ ／ヽ!
ｒ＜｀ヽ | | ./｀ .7 .／ ヽ／
｀ﾞ< ヽ、 | | / / ／ .／ __
ヽ、 ＼.__/ ､ / `' ／/./ ／ .／ __ 〈 ｀､
ヽ、 ^ | / ｀ ／ 〈 ｀､ V´ ヽ
' , ﾉ ∠_,．‐''´ﾏ> V´ ヽ | i
', / " ﾞ ,_,.>'´ Y´ ＼ ', ', | | _
゛､_ ′ ´ , '´ ' , ＼', ヽ_j | /´ 〉
, -'── - ､ ,. '´ __ ＼ ＼ 〉´ /
,. ．''"￣￣￣¨''ヽ＼ ､_.／ 〈 ｀ヽ ',､ ! /
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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
敵は強い、雑兵、見習い、ペリーヌ、その全員からして、今まで戦ったことのない最強の相手だ
だが、体は痛み、体力は尽きかけていても、その誰もが闘志を失っていない
今まで重圧に負け、立てなかった者達も、次々と立ち上がり始めている
『小宇宙が燃える』
彼らはその事を初めて実感していた
- 5486 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:00:55.87 ID:iAR5EQwR
- ／ ヽ
/ , 、 , ' , , ﾍ
/ , i i i ヽ 'i , ; , ﾊ
,′ ,' , l!、l i. ﾊ 'i. i i. ; ﾊ
,' i , ,' l! l! }. i i i i }
| ,' l l l ∧ __ｷ-= ニ＿,l! i i
{, i l. l! ﾑ ﾉ' ﾞz'''´彡 -== - | ,i ; i
l!{ , 'i -==二ニ、￣ ''´ ﾗ'´{::::っ_ﾉ _| ,l! i. 'i
i ',i ﾍ_人 く¨{::っ、 , ｀ｰ' )'´| .ﾊ .i ,|
| >ヽ弋ﾘヽ-‐（、 __. ノ | 仆 i |、
|（ .ﾊ __ノ'、 ￣ | ,':´| ,i }
| |｀ﾍ´ __ ノ ｨ'|.,': : |:.,' |
| ﾊ ゝ 、 ／ ,ﾘ|: : ﾘ j
'i |:ﾊ .ﾊ: ＞ __ .ィ´ _,, ,ﾉ´ﾍ:./ 人
〉|: :',. ,i i: : : : :rﾍ=＜:.:.:′:.:./ ∧
∧!: : }:ﾉ |: : _ノ:.ﾉ、:.:.:.:.:.:.:.:.:/ /i‐--
ノ' r‐:ﾘ |''{:.:ノ-i-、:.:.:.:.:.ノ ／ ,':.:.:.:.
／ f:.ノ j:／ / i ヽ､／ , ' ﾍ:.:.:.:.
,. '´, ' ＞'´ ／,' / i ／ ノ:.:.:.:
／ , ' ＞´ /＼っ' ﾚ' ＞ ´:.:.:.:.:.:.:
人 ノ { , /:.:.:.:.:.￣:.(´ ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
(く、悔しいですが、彼らの実力を認め無くてはなりませんね、悔しいですけど！！)
(なるほど、強いとは聞いていたが、平均レベルでは確かに向こうが上か)
そして、見習いと雑兵のわだかまりも少しずつ解けて行くのがペリーヌにはわかった
敵の敵は味方とも言うが、それとは違う、
同じ苦境を共にした者同士の連帯感が二者の間に生まれていた
（雨降って地固まる、玉藻さん、貴女の言う通りになってきましたわよ）
ペリーヌは、近頃塞ぎがちだった同僚の顔を思い出すのであった
- 5487 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:01:09.29 ID:iAR5EQwR
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└──┼─────────┼──┘
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- 5488 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/03/07(火) 19:01:50.91 ID:eLWPbmeN
- 順調に思惑通りに進んでるな
- 5489 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:02:36.31 ID:iAR5EQwR
-
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. ／:―＿/:::::/ //Λ ＼／ ∨::::／ ＼::::＼＼:::::::::::
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／:::::::::::／::::／ しﾉ /::::/ イ （:::::::｛:::｛::::::|::
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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
そして再び一時間が経過し、次のルールが発表された
『今と変わらず受けと流しを重視する、ただし30分に一回、攻撃の手本を見せる』
（（（手本！？）））
攻撃の手本、と言うことはつまり
「そ、それはホロロギウム様が私達に攻撃をしてくる、という事ですの！？」
ペリーヌが焦った声を上げる、ただ弾かれただけであれだけの威力だ、
それが攻撃となれば、間違いなく聖衣を纏っている自分以外は死ぬ
「いや、空に向けて…アッパーでもしようか」
クロークから右手を出し、空を指差す白野、まあ、上空に向けてなら安心だろう
「君たちの攻撃はあまりにも不甲斐ない、良いか、攻撃とはこうやるんだ」
と、思ったのは間違いだった
- 5490 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:03:31.05 ID:iAR5EQwR
-
. ィー- 、
f ＞-､
.′､_ ア¨¨⌒〉
.′ }｀ヽ_、 { .rr ^´
.′ ｘ〈 ヽ_ヒﾘ
､､､ ./ 彡'´〈
::::::::'┐ / ／.ヽ|
､:::::::::ヽ＿_.ｲ ヾ､.L -{
. ＼::::::::::: f¨7 ニﾊ
. ヽ::: ト{ ＞ ´¨￣!ミY ＿ __,_
^ヽ ＞f ヽ }､ rｰｽ´, -､｀ﾍー‐v´x-'‐'
. ｀¨´ ハ >' | x_ー.v､ ￣`´ >_､〉;,ｨﾃ´
ゝト-- ¨¨´ _.戈¨¨´ ＿.り /ﾞy´//`"ﾞ
､Y{､ __}ー ´ /'7 'ｬ＋
ﾐ.ハ . -‐ ´ ~´ ＋
,∠ r ´
,､_, - ´_ノ／
ゝ.. -'´ ¨´
,__,ィゝ'
,ィ::､ﾄ-￣ ＼__,,r-,
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r-vl ;';';';' ;';／7:￣
^´: : -ｰ,' ／
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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
白野の右腕がぶれた、ペリーヌがそう認識した次の瞬間
「「「うわあああああああああああ！！！！」」」
ペリーヌやめぐみん、加藤等を含めた、白野の周囲10ｍ以内にいた者達は、下から突き上げられる様な衝撃を受け、
上空数十ｍまで跳ね上げられたのだ
全身の骨が軋みを上げる様な衝撃に、まともに着地出来たのはペリーヌのみ、
他の者達は無残にも硬い大地に激突することになった
「う、うう…」
無論ペリーヌとて無事ではない、着地にこそ成功したが、
ダメージは大きく、膝をついたまま立ち上がることが出来ない
- 5491 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:04:10.27 ID:iAR5EQwR
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八:::::::::::::＼ {::::::::::/ /ニニ::::∨ニﾆ/ ／ﾆﾆ-￣:::::::::::::::／＞''"ニニニニニニニ:::::＼:::::::::::
＼:::::}ハ:} ∨:::::{ ./二二{:::::::∨ﾆ/ ／ﾆ／:::::::::::::::::::: ／ニニニニニニニニニニ{::::::::::＼:::::
):::ﾉ ノ }::::::{/ニニニ>ｰ::::∨,／ﾆ／:::::::::::::::::::＞'ﾞニニニニニ／二二二二二}:::＼::::::＼
/／ ノ::ｘ'--―…::::＞ミ::::くﾆ／:::::::::＞''"´ニヘニニニニ／ニニニニニニﾆ}::::::::＼::::
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／:::::::＿＿-=ﾆ/:::::::::::::::::::::八::::::::::::＼ニニニニニ／ニニニニニニニニニ.{:::::::::::／::::
￣￣ニニニニ/::::::::::::::::::／ﾆﾆ＼::::::::::::＼ニニニニニニニニニニニニニニ{:::::／::::::::::
／二二二二 /:::::::::::::::／ニニニﾆ＼::::::::::::＼ニニニニﾆ/／ニニニニニニﾆ{:/::::::::::::::::
/￣￣￣￣厂 |:::::::::::／ニニニニニニ＼:::::::::ト＼ニニニ/:::|ニニニニニニﾆﾆ{:::::::::::::／
{三三三三{ |:::::／ニニニニニニニﾆﾆ):::::ﾉニニニニ/::::::|ニニニニニ/二二:::::::::/
{三三三三} |:/ ＼ニニニニニニニニ／ニニニﾆ∨ :::::::|二二二二/二二二::::::｛
＼三三 ノ /＿＿ ＼ニニニニニﾆ／ニニニニニ」:::::::::::|ニニニﾆ/ニニニ二::::::＼
/ニニニニニニニニ＼ニニニニニニニニニニﾆ|::::::::::::|ニニニ/ﾆ二二二二::::::::::＼
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「私の拳の破壊力を、束ねず散らかすとこうなる」
倒れ呻く者達を一瞥し、白野が言葉を続ける
実戦に赴く聖闘士ともなれば、これレベルの破壊力を一点に束ねた攻撃を受ける事も多々ある
そして、敵もまた、これくらいの攻撃を受けることを想定しているだろう
「つまりは、聖闘士を目指すなら、これぐらいの攻撃を放てるようになり、また耐えられる様になるべきなのだ」
そこまで言い、彼女はフッと笑った、それには「お前らには無理だろうが」という思いがありありと込められていた
白野の言葉に、無事だった見習いや雑兵たちは驚愕の表情を浮かべる
聖闘士になるのは、そんなにも難しい事なのかと
- 5492 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/03/07(火) 19:04:24.11 ID:eLWPbmeN
- 加減してこれだからな
- 5493 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:04:38.70 ID:iAR5EQwR
- -‐========ミ冬､ ∧
＿＿ | | | | ∧ | ∧
. ＞'´￣| | | _ -─ ¨￣￣￣￣｀ヽ ∧ | ∧
. ／ | 斗f七| 家ｧ===ミ冬, | |
／ ,斗f七| ｨ幺匕 , - 、｀ヾ＞､. |
. |´ ァ=≠=ミ冬 | ∩ | Y/ |
. | ／ γ ヽ V ﾉ / |
. ,ｨ《 | 〔} | ｀¨ 〟 | |
⌒ヽ 弋 ﾉ ﾊ ＿＿| | Ⅵ |
. | ｀ 〟 |´ |／ | | 小
{ |、 ﾉ（ﾉ 乂＿＿＿＿＿ ＞ ／ | ｜ |∧
乂ヽ ＞' | | |: ∧
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
（無茶ですわ…！）
ペリーヌは思った、セインティアのリーダー格は白銀聖衣を授かっており、
その実力は白銀聖闘士の中でも上位に位置する
しかし、彼女と言えど、拳一つでこの破壊力は生み出せない
こんな事ができるのは、彼女が知る限り黄金聖闘士だけであった
そのレベルの攻撃を見せられたとて、自分はともかく雑兵や見習いは当然理解も出来ないだろう
手本と言いながらも、その実彼らにダメージを与え、
テストに合格する確率を減らしているようにしか思えない
こんな事では、彼らの士気も…
- 5494 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:05:43.84 ID:iAR5EQwR
-
|ニ.／ _ -ﾆ二ニニニニニニニﾆ＞'"', ／
|／ _ -ﾆ二二二二二ニニﾆ＞'"/:::', :::::', .／
| _ -ﾆ二二二二二二ニ＞'"_｣」_:/ V} :::: l ／
| _ -ﾆ二二二二二ﾆﾆ＞'"::|::::::::,' | :/｀ヽ ﾘV::::|
| ／二二二ニニニ＞'"::::::::::::::|::::::,' ≫＝ミ |}／
| .／ニニニニニ＞'"::::::::::::::::::::::::::|::::,' ヽ 〈k､ .|
｜ ／二ニニﾆ＞'"::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::|::,' ', V} 乂___
|／二ﾆﾆ＞'" ::::::::::::::::::::: |:::::::::::::::::::::::::|,' し -= }
. ／ニニ.／:::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::∧ u ＿ >
,.'ニﾆﾆ／ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::: W ::::::::::::::::::: ∧ /i
,.'- 二／ }::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::::: ∧ U {::|
,.'-ニ／ /: / ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: V:::::::::::::::::::::: ∧ u {～､ ___
,.'二／ ,ｲ::: |:::::::::: V::::::::::::::::::::::::::::::::V::_｣L二ニ二L｣_ ｀~"7 / /:::`ｰ ､
,.'ﾆ／ ∠＞'"|:{::::::::::::V:::::::::::::::: _ -=ﾆ二二二二二二| } /⌒>､Y ::::::::::ヽ
.／ .＞'" ﾞ{`＜:::::::ヽ_ -ﾆ二二ニニニニニニニニ| ----=≦ }`く::::::｀¨¨´::::::::}
.＞'" _ -ﾆ二二二二二二二二ニニニニ|', ゝ' }:::::::::::::::::::::::;
´ V二二二二二二 _｣L二L｣_ ﾆ二二l∧ ト/::::::::::::::::::::::;
}＞'"ニニﾆ _ -ﾆ二二二二ﾆ- _ ﾆ|!:∧ `{::::::::::::::::::::::;
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|(ﾉ __`_､ ヽ:::: :/
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＿_,-┤ , // ヽ-―` ﾉﾉ)ﾉ
_,／r―‐､| `<__,_) ノソﾉ,
r‐"ﾞ~／~ ／:ﾉ| r―t､＿ ノN-"||
／ / （wﾉﾉヽ （.(｀`--､ヽ / |::::::ﾉ
,ｲ | ゞｿ:::|ヽ ~ﾞ"‐‐-ﾞ‐ﾞ ノ |::ﾉヽ二t､
,イ"￣＼ | ノノﾉ| ｌ __,,／ |ヽ ヽ ＼＼
／::::/::::::::::::＼. | / ' ﾞヽ､＿_,ｪ-'ﾞ／ 丿 ヽ ヽ ＼
/ ::::::/:::::::::::::::::::＼ ヽ |ヽ､_ | ／ / ＼ ヽ ヽ ヽ､
. /::::::::/:::::::::::::::::::::::::;＼＼ | ~ﾞヽ ' ／ ﾉ ヽ::::::＼
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「じょっ！ 上等ですよ！ やったろうじゃありませんか！！！」
「おお！ こいつの言うとおりだ！ お前ら気合入れろ気合！！！」
気迫の篭った声に振り返ったペリーヌの目に、
互いに肩を貸し、支え合いながら立つめぐみんと加藤の姿が写った
その足はダメージで震えているが、めぐみんは白野を睨みつけ、
加藤は周囲に倒れている者を必死に激励している
2人の姿と声に、倒れていた者達が徐々に立ち上がりはじめる、
あるものは一人で、あるもの達は二人、三人で支え合いながら
そこに、雑兵と見習いの区別はなかった
- 5495 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:06:27.83 ID:iAR5EQwR
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＿
≧ミｰ＜ ミ ..斗…一:::::::ｱ
｝::::::::::::::::.｀ヽ. ｀ヽ::::::::::::::/
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／ l|::::::／ Ｖ
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／ ′ .:/ .:/ .:./ i
. _＿_ 彡 .:／ ／/ / :// .:/:/ l:| .:l }
´ ー…ｧ -- ￣￣￣ ¨¨ .:／ .: .:/ :// .:／/:/／从{ﾘ.:八
. ／ 〃 .:ー－ ￣ .. .:／ ／≧ﾐz‐_.:/' ／ .:/:/,ィ7 }|:/ /
. / .:／ :{ ゝ ..:..:..:.. ´ .:. .: / .斗≠ミヽ ′/ｿ 从人
/ .:乂.. ..:ア .:／ .:／／ .: / / 爪r)::ﾉ ﾉ'⌒ゝ 〃.:/
／ .:／ ／ .:／ .:／／ .:／ / ｲゝ 廴.. ' ｆ..:/
／ .:／ ／ .:／ .: 彡 .:／ 彡 _{ 介ｰ‐ 人′
. ／ .:／ ..:.:／ ー… ＝≠ ≦ r匕八 从|: ∧＞ .. ( ノ ／.:/
/.:／ ..:.:／ ｰ=彡ｲ .:/ 厶孑 ´斗 …ⅵ }V:. ＼_,.ィ≧ーイ.:／′
. /.〃{:. .:. '′ ／ :|:.. :{ ｛. ∨.::::::::::/人∨:. ム{.:. ´／／ /
.:{.:八 .:/ 〃' 人:. 乂 ｀ヽ ゝ= /' 乂;／: . V／／
{ 人. / ｊ/ｒ＜ ＼ ン :八 .. .:} .:｝: : } ｀ヽ、
_,. ｒ＜ ー≠彡' イ .:'′ .:廴 _..ノ¨´ Y
_..ノ ..:. . .:／ .:,小ﾉ:〉.:ﾉ :八
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(…私が挫けている場合じゃありませんわね！)
自分が思っていたより、彼らは遥かに強かった
ならば、自分が弱気になってどうするのか！
「ええ…私達の力を、あの女に見せるのです！」
ペリーヌも立ち上がり、周囲の者達に声をかけた
打倒ホロロギウム、あの高慢ちきな女に是非とも一発お食らわせ差し上げたい！
- 5496 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:07:09.29 ID:iAR5EQwR
-
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼: : : ヽ ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
: : : : : : : : : : : : : : : : :ト : : : : : : : : : : :＼ヽ ＼ ／: : : : : : : : : : : :／ ￣￣｀ヽ: : :＼
: : : : : : : : : : ＼ : : : : ＼ ー― ､: : : : :. ＼＼ ｝-': : : : : : : : : : : :.／ ＼: : ＼
: : : : : : : : : : : :.:＼: : : : :.＼ /＼: : : ﾄ､｝: :′: : : : : : : : : :.:／ ＼: :.:｝
: : : : : : : : : : : : : : :＼: : : : :.＼ , /ヾ､:.|: ': : : : : : : : : : : : :／ ｝ /
: : : : : : : : : : : : : : : :.:.＼: : : : : ヽ｀んﾊ i,: : : : : : : : : : : : : :./ ／
: : : : : : : : ﾄ: : :, _: : : : : :.＼ー―' f戎/ ､ : : : : : : : : : : : :/ ／
: : : : : : : : ヽ＼＼￣＞― ´ ∨: : : : : : : :.:／
: : : : : : : : : :.＼＞丶,イ｀ ＼ ∨.: : : : : ／
: : : : : : : : : : : :.＼／r勺とう ヽ ; : : ／
: : : : : : : :＼￣彡匁辷ン ／ |:.／
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(…ですが)
今やがっちりと共同戦線を張っている見習いと雑兵達
一年以上に及んだ二勢力の不和は、たった数時間で大幅に解消されたように見える
此処に居る雑兵はその全てでは無いが、今ここに居る彼らを切掛として、
他の雑兵が見習い達との関係を改善していく事は、然程難しくはないだろう
(もしや、あの方は…)
自分をあえて悪役とし、この様な状況を生み出したのでは、
ペリーヌの脳裏にそのような考えが浮かぶ
が、気勢を上げる周囲の者を、まるでゴミを見るような目で見下す白野が、
とてもそうするとは思えないのであった…
- 5497 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:07:22.65 ID:iAR5EQwR
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- 5498 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:09:58.41 ID:iAR5EQwR
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客観的にみて、彼らの戦いは賞賛に値しよう
あれだけの負荷を受け続けながら長時間動き続けたのだから
しかし、一撃目から正確に30分後に放たれた『手本』は、
一撃目より広範囲に被害を出した、それにより殆どの者が限界に達し、
最後の30分間に攻撃に参加出来たのは10人に満たなかった
件の雑兵も粘っていたが、二撃目に吹き飛ばされてダメージを受けた上に、
同じように二撃目で上空に打ち上げられた3ｍもある巨漢の雑兵の、
落下予想地点に倒れていた幼い二人の見習いを助け、
代わりに自分が下敷きになったことで遂に動けなくなってしまった
- 5499 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:10:40.00 ID:iAR5EQwR
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! _zz__⊥=--‐=~xz圻弐!! .:/::|〆ﾉ /
从| 八==zx、 / 弋r'ｿﾉ' .:/::::' _/::: /
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| :弋∧乂、 ー─ 7 .;::::／::|ﾙ'》》.、
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人 ゝ、__ ノ＞ .,~ . ＜::::::;:ィ弐j:》》::::::::＼
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そして最後の5分、白野以外でその場に立っていたのはペリーヌ、加藤、めぐみんの三人だけであった
(次の一撃が勝負…ですわね)
息の荒い二人と比べ、ペリーヌには余裕があった
雑兵や見習いが果敢に攻撃を仕掛けていた間、彼女は見と後方からの援護に徹していたからだ
彼女の得意とする攻撃は遠距離からの雷撃である、遠距離攻撃の弾速の速さで言えばセインティア1、なのだが
(雷ってパリイングで弾けますのね…)
白野には通じなかった、彼女はまるで慣れているかのように、手の甲で雷の矢を弾き続けたのだ
(けど、これで…！)
2時間もの間、倒れていく仲間を見ながらそれだけに徹した、その伏線を活かす時が来たのだ！
- 5500 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:11:17.82 ID:iAR5EQwR
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:: :: :: :: :: :: :: :: 八|:: :: /ニニﾆﾆ{ニニニﾆﾆ＼:: :: :｀`～､ニニﾆ人
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／ { :: : / ﾆニニニ /:: :: : |ニニニニニニニﾆﾆﾆ∨ヽ }:: :/
八 : :| .ﾆニニニ/:: :: :: ::}.ニニニニニニニニﾆ.|:: ::∨ |／
＼| /ニニニ./|从ル./.ニニニニニニニﾆﾆﾆﾄ : 从
. /.ニニニ/ ./ニニニニニニニニニニ!ﾆ＼
/ニニニ./ ／ ＼.ニニニニニニﾆﾆﾆﾆ.|ﾆニ‘，
/.ニニニ/ ／. ＼ニニニニニニニニ!.ﾆﾆﾆ‘，
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「さて、残り5分を切ったわけだが、そろそろ諦めは付いたかね」
「抜かせ！ 次で決めてやるよ！」
「そうですそうです！ 泣かせてやりますからね！！」
いい加減飽きた、そう続けそうな白野の言葉に二人が噛み付くが、
それを無視して彼女はペリーヌに話しかける、雑兵や見習いは眼中に無いという事か
「フェリス、君の技は中々の物だったが、まだまだ精進が足りないといえる」
「ええ、それに付いては痛感していますわ」
「まあ、不出来な見習いももうすぐ居なくなる、これから修行の時間は幾らでも取れるだろうさ」
「っ…貴女という人は！！」
励むようにと、優しげな笑顔を浮かべる白野、だがその言葉はとても残酷な物であった
ペリーヌの心に怒りの炎が灯る、そして
- 5501 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:11:48.28 ID:iAR5EQwR
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'-､ _／゛ ヽ、 . ／ : ''=ﾆ´ lﾞ .＿_ .ｌ, 。 ｀'-.＿＿ ‐' '!
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ｌ ヽ ./ ◯ ｀;; -'" ヽ,_,． ｀ﾞﾞ''ｰ
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ｌ . .,,-'''"￣￣ﾞ'''-､、." ◯ . ! .／ .｀''､ ,!
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「た、頼む…なんとしても…そいつを…！！」
「お姉さま…めぐみん…加藤さん…私達の小宇宙を……！」
倒れ、動けなくなった雑兵、見習い達が、なけなしの小宇宙を燃やし、それを最後に残った三人に送り始めた
「お、お前ら、無茶をするな！！」
加藤が叫ぶ、まだ白野の小宇宙の重圧は続いている、
だと言うのに彼らは、その重圧から身を守る僅かな小宇宙すら譲り渡そうとしているのだ
「俺達に構う…な！」
「此処で終わってしまうのは…死ぬより…辛い、から！」
しかし、彼らは止めようとしない、最後の望みを、『仲間』に託したのだ！
- 5502 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/03/07(火) 19:12:27.12 ID:eLWPbmeN
- オメガみたいになってるな
- 5503 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:13:28.26 ID:iAR5EQwR
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≧ミｰ＜ ミ ..斗…一:::::::ｱ
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. _＿_ 彡 .:／ ／/ / :// .:/:/ l:| .:l }
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. / .:／ :{ ゝ ..:..:..:.. ´ .:. .: / .斗≠ミヽ ′/ｿ 从人
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／ .:／ ／ .:／ .: 彡 .:／ 彡 _{ 介ｰ‐ 人′
. ／ .:／ ..:.:／ ー… ＝≠ ≦ r匕八 从|: ∧＞ .. ( ノ ／.:/
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. /.〃{:. .:. '′ ／ :|:.. :{ ｛. ∨.::::::::::/人∨:. ム{.:. ´／／ /
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{ 人. / ｊ/ｒ＜ ＼ ン :八 .. .:} .:｝: : } ｀ヽ、
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_ -ﾆﾆニニ二二二二二二二＞'" : : : : :V: : : X: : : : :＼二二二ニニニニニニニﾆ∧
／＞''"´￣￣￣￣￣￣￣￣ ニ/: : : : : : / V: : :X:. :. :. :. :.＼二二二ニニニニニニニ∧
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ｒｯｾッッッッｯｯｭ、
／ﾐミミミﾐﾐﾐ二三ﾐﾐミヾ
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/ﾐミミﾐﾐミ川ﾐﾐミミミヽヽヽﾐミﾐミ川ヽ
/ミミﾐﾐミﾐﾐ／￣￣＼ﾐﾐﾐﾐ|||||||彡ﾐ／ヽ
/ミﾐﾐﾐミミﾐ/ ￣ﾞﾞﾞ'ヾ-'ﾞ￣ |
/ﾐﾐﾐﾐ三三/ ｌ
|ミミﾐミﾐ／ |
lﾐミミ三| |
ヽｖ-､ミﾐ| ＿ _」、
Ｙλゞﾐ| ￣＼ | ／ ７
//ζ川ミ -,―､,_ヽ､_ | _∠＿/
人（（ 川人 ヽ､_ﾞ'-'ﾞ>ﾞヽ'丿ﾉＫﾞ-'ﾞ ノ|
|||ヽ | | || | | ￣ ヽ / ﾞ'‐'ﾞ |
ｒシﾉ|人ﾞ'ﾞ ヽ ｌ ｌ | ト､
|丿ﾉﾉﾉＹﾞﾞｌ. ,‐ ｌ ﾞ,) /ｿ
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ﾉ ﾉﾉ / ﾞｌ 'ﾞ'‐ｪｒ‐=二二二）ｼ /乂
>ｪノ人< ヽ ヽ､＿ ノ ﾉ |
／ノﾉ人 ＼ ＼ ､,_ ￣￣ / |
ノﾉﾉ人丶＼＼ ＼ ヽ‐-‐' /
ノ￣￣￣￣ｌ ＼ ＼ ヽ ＼_ /ヽ､
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「やりますわよ、二人とも！！」
「はいっ！！」
「…押忍！！」
彼らの意気を汲み、三人が動いた
白野を囲むように位置取り、それぞれが構える
「ラストニ分！」
時を告げるシンの声が響く中、三人は小宇宙を燃やし、高める
最後の一撃を決める為に
- 5504 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:14:04.58 ID:iAR5EQwR
- ｨ
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/ イ ７ ,ィ ´ ﾚ' ` ､ィ´ ,'ｲ/´ ァ'. ﾚ'. ,Σｲ /,ィ_
｛ , ｭ. √ ｚ. ,ｨ , イｭ彳 ,ｒｚｱ ﾚ' ｒ',ァ=i'/ '
７ '´ . /,ｲ ｛ ,,. ,ｲ/ェノ ﾞノｔ,ｨ匕, /ｲ. ﾘ
i' ′ﾅ／ﾚ イ' ,ｲ ,' ｚ/{,ｨ. {, イ´ ﾏ､
... 彡 ｚ_, ィ'´. ／'. ﾊ i / ',i', ,ｨ
, イ /, Z ,ｲ ,ｨ i 弋､i.. ヽ ,ｲ ｒ'( ,.ィ
/ , ′ゝ' } ﾞ`´,. ィ'ｒﾞ ` 弋ュ、 ,ｨ/ ヾ、｀¨´
. i ,ｨ ,ｲ/i ／. ／'. i , ﾄ、 ￣~゛'ー－ェ彡'´ , ィｧ' 廴. ,ィ
ｨ ヾ!. , イ/ ,ｨ√ i!. ,,,, ェ'´. ﾄﾞ!. iﾊ i ｀ヽ、 ＿ ｒ'´｀´_,.．-‐'.ｱ ,ィ',.ィ''ゞ'＾´
' ｲ 廴／i',ｲ ,'!_,廴ノ 乙ィ ,! ｀ ゞ|ｋ=ﾞ￢'´ｚ_＞ ｀ ー'´ ゞ彡ゞ´
', ( `ﾚ' } ,ｨ. ﾏ ﾏ｀ヽ、 ｀ゞ=＝Z. ｲｪｪｪｧ
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(すげぇ…なんて小宇宙だ…)
仲間の小宇宙を受け、加藤はその力に驚愕していた
恐らく今の自分は小宇宙だけなら白銀聖闘士を越えるレベルに達しているだろう
(いくらワンパと言われようとも、私にはこれしかないんです！ 3度目の正直！)
一発目は回避され、二発目は指一本で弾かれたステラ・エクスプロージョンをもう一度放つべく、
めぐみんは小宇宙を集中させる、その威力は先程の10倍にもなるだろう
(フレシェ・トネールは散々見せた、ならば…)
白野は自分を飛び道具主体の戦士だと誤解しているだろう
いや、それに間違いはないのだが、自分はそれだけではない！
- 5505 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:15:08.14 ID:iAR5EQwR
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／:../:..:..:..:..:..:..:..:..:..:/:..:..::/ ｕ └ツ /::/
／ :..:..:..:..:..:..:..:..:..: ／/ :..:..::′ .八/
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.......--―…＝アニニニﾆﾆ＼八 :..:..:..| ⌒＼ _,､＜:ﾉ:..:: /
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}:..:..:..|:..:..:i＼ﾆﾆ乂ﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆニ／:..:..: ﾉ:..:. ／:/
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「ラスト一分！」
「「「はああああああああああああああああああああ！！！！！！」」」
その言葉と同時に、三人に宿った200人分の小宇宙が爆発した！
それは物理的な破壊力すら有していた、
爆風は修練場の大地をえぐり、激しい土埃を巻き起こし、視界を遮る程だった
それは当然白野にも届き、彼女が纏っていたクロークが大きくはためく
「……なっ！？」
それを受けてなのか、今日初めて白野に驚愕と焦りの表情が浮かんだ
自分を囲む三人を見回し、逡巡するような素振りを見せる
- 5506 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:15:46.24 ID:iAR5EQwR
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ヽ＼⊥ ′ ／⌒￣￣´
ヽ ∠ -''''/"_,, イ'′
ヽ ,rﾞ‐'ﾞン'＿＿
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＞ ニﾆ＝=‐-
-‐=ﾆ ＞
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／ て
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'-、 ／ _／厶 ＼＼_ﾐiL ｌ
｀ﾞ''''´ ／ ,.;;シ'ﾞ〃i- ,,、 ( l |
ヘ＿__／ .ノ″ / ｌ｀＼ゝ | |
/ ,,┐ i 、 .r､i ､ ｌ .| 廴＿＿r-¨¨￣''- 、
i／ / ,／ ! .,┐ /| │ ＼l ＼ .ｌ .| てﾞ'''ｰ __ﾞ'ｰ
lﾞ／ |.／ ! / .l ∧. ../ヽ ! ｀'′ Ｌ -'"´ ⌒Y （ ￣
″ ｌ/ | / .ｌ.i､ / ヽ .| | ｛
! ./ .ﾘヽ { ∨ | .|
∨ ∨
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(((これなら行ける！！)))
次の瞬間、三人は示し合わせたかのように連携攻撃を仕掛けた！！
「たあああああああああ！！！！」
全身に雷を纏い、ペリーヌが飛ぶ！
セインティア内における彼女の立ち位置は、後方支援と「味方の強化」である
電気を用いて対象の神経系を一時的に活性化させ、一時だが通常時を遥かに超える力を発揮させるのだ
そしてその対象は自分自身をも含む、そう、彼女の切り札は、強化した身体能力での格闘戦なのだ
先程まで遠距離攻撃に終始していたのは、これを隠し通すためだったのだ！
- 5507 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:16:11.93 ID:iAR5EQwR
- ､、 ... _ｰ.,==、
｀ﾘ{ |.! ! ,'′., ､--＿__ / .',;;､ ﾞぐ.､, .ｭ
｀‐".ｌ'! / iゝ / .,./ ＼ぐ ｀ .二 ＿_ｿ .｀'.ｌﾐ
lﾞ|凵 i.!!.lﾞ，/,i"l".／ﾞ/勹―.,／'.／゛ ｀'ｯ .,.r- ﾞl､ ＼
ｌヽ.! !ﾘli l ﾞ/.i/ / / ,i′ /゛ / .,,‐ / . , ''彡-、 .｀ｲ ＼-、
'ｦ/'"'''ゞ!_! lﾞ |,､./ .'"，/ ./ ./ ,i" '７ ,/"゛ .,..-⌒､ ＿＿、 ＿＿_ =ｚ_ ＿ ヽ ｀'-、
".!Ｊ| .ｌ ..i./ .! / ,iﾞ /.i' ./ / ／ ., ‐″ ,.-彡'" .｀''‐ ＿＿＿,ﾐ;;ﾐ ｀'''ｰ ｌ､
".! ﾞ巛 ,! ! / !/ iﾞ./ ／,i ／ , ''／ .,..‐'',ﾞ＞'¨¨￣,ﾞフ' ﾞ′
ヽ| lli､.l.{ .,! .| ! "巛 ! / .／ ,ﾉ / ,／ ／ _ir‐'"゛ ._,, -ｰ¨¨￣￣￣
ｌ.ｌ .'!l,│ !,! l.|″i"./ ./ ./ ,i′／ ./ ...rﾆ--;;= _..-'"゛ ｰ)､
ﾞ'┴ .ﾑﾑ l.! ｌ| !/ lﾞ / _./ .／, ",∠゛ ／ . ,..-'''"￣ ⌒;;､-‐¨¨￣
｀'-ﾆ．il |lﾞ l l .,〃 ／ ,",./ 〃 .／ ／ _..;;r・″ ._
"! .! ‘ｮ ! .,i.ｌ′ ./ : ﾞ,i′ _i｝ ./ . ／ .,..‐'／゛ _､-'''"゛
ｌ. | ,!.! ! ノ./ ./ .,,' . '７ / . / ／ .／ , ／ _、
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|, | “゛ / 、 .l .、 i′./.i ｌ./ ./ . / / .／ ,,-'" ,..‐ン
ﾞ┤ .| ﾘ,│ ! ./ ｌ./ l/ ｌ / / / . ／ "／
| ,! ＿ ｌl, | .〉 !/ .! !./ ./ . / ／ ,-.／ ...／
! ｌ ''" ﾞ.ｌ|│ | ! .' .l./ / ./ / ／〃 .／
ヽ ヽ ,,ﾐ,l, .|,! . ! / / ./ / ,〃 .／ .,./
''＼_ ＼ ".ﾞ! .l| ! ｌ ./ ./ .iﾘ...ノ/ / ／.／
ﾞ!≒ﾆﾆ＝ │ l ｌ .lﾞ / ./,!./ / / / /
`┤ lﾞ l ! / ./〃 / " ./ ./
ｌ .! l .! lﾞ ､/ .゛ ./ / /
ヽ.! .l ｌ .! .〃 ./ / ./ .／／
: l ｝ .!│ .,il ! / / ／ ./
ヽ! .| .! ｌi| .! ,! .lﾞ / /
廴 ヽ 乂
＼ ⌒‐-.._ ヽ
＼ }＼, ⌒'-.._ ヽ
廴) ｀'- ,. ｀‐ﾞッ
＼
ヾ(, ﾑ
¨乂. | 乂¨＼_ |(,,
＼) ヽ ) ¨て＿
j''⌒）＼ ⌒ヽ 廴
丿＿ ⌒ > ＼
￣ ＼ｯ , ――-r＿乂
｀∨＼_ ､
¨Ｊヽ ． ヽ＼_
（ ¨マＪ ¨ヽ
＼ . ﾞｉ {＼{
廴} 〈__
¨＼,
心
＼
＿＿ ＿ (￣￣心＿ ＜二¨¨¨'―--z＿＿ ¨￣廴ｯ-z_
＿ｚ--,r' ゛¨´ て＿z-r￢¨￣ ＿二≧ ヾ-r￢¨￣￣”'''‐ └------z__ __ ＿＿＿＿ｯ-
＿ __ ¨'ｰ-z＿＿二ﾆ戈 -＝r＿＿z──ｯ＿＿ "｀￣ .｀￣
￣¨¨￣ ￣￣二ﾆ＝=‐- ,,＿z-r￢ｰ--z＿-‐＝ﾆニ二＿＿ ＿z--―'''''゛
＿＿z‐――-―'ﾞ´ ¨ ─-r￢¨￣ ⌒
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
飛び上がったペリーヌを見て、加藤とめぐみんが、通常時より遙かにパワーアップした必殺技を放つ
「渦動正拳！！」
「ステラ・エクスプロージョンんん！！！」
加藤の放った大地を削る渦巻状の衝撃波が、
めぐみんの放った先程とは比べ物にならない大きさの火球が、
左右から挟み込むように白野を襲う！
- 5508 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:16:33.15 ID:iAR5EQwR
-
＼::::::::::::::::::: 丶 ／ヽ
＼::::::::::::::::::: ; ＿ ／／ |
＼::::::::::::::::::: ﾞ＼ ／ ´ ヾ ﾉ
＼:::::::::::::::: ヽ / ヾヽヾヾ丶ヽヽ
＼::::::::::::: ＼∠´i i | ﾊ i 〉K=ﾄ ヾ丶 iヽ
＼::::::::::::: ＼ヾl |上ｪ,〉ｒ ﾞゞｿﾞ）| |ヾ 、 丿ﾉ
ヽ:::::::::::::::: ＼!ヾくゞｿ ｒ´ﾞ ´丿|ﾄ ｀ ＜´
ヽ:::::::::::::::: ＼ﾄヽﾞノ （ ヽハ ! !＞-ｒ 、 ｀ヽ
;::::::::::::::::::: ヾヽ｀ニﾌ ´＜ヾく ﾉ ヾヽヾヽ
;:::::::::::::::::::::: ∨＜＞ナ。 ヾヽ ヽﾍ|ヾヾ
ゝ::::::::::::::::::::::: ヾく 丿＼ ＼ |
ヘ、〉ヽ::::::::::::::::::::::: ヽ｀ 〉、 ＼
/ くへヽ::::::::::::::::::::::: !＼ ／ﾉ入 ＼
/ / 〉:::::::::::::::::::::::::: | ＼ ／// ／＼ ヽ
〈 / /ｒｆ丶::::::::::::::::::::::: V ＼//ト （ ＼ ||ヽ
ヾ f ´l i ヽ:::::::::::::::::::::::::ヽ ヾノ ｀ ｀ ＼ :|| ＼
〉´ ゝ＼ :::::::::::::::::::::::::::::〉ヽ｀i ヾ 〉〉 ヽ
／ ::::::＼ 、:::::::::::::::::::ノ ヾ| V/ ＼
／ :::::::::::ヽ::::::＿:::::イ ヾ | ヽ ／ヽ
／ ::::::::::::: ﾉ | :| / | V´￣ ｙ
／ ＿_:::、く ／´ | |＼/ ／ ヾ／| ヽ、
／ ::::::ﾉ ＼/ :/ ! | ／ ヾ ＼
／ ::::／ ＼ / ! |∨ﾞ ! n ヾ ＼
／ :::::／ ＼ / / ! !ﾉ ＼ ＼ ｀
::::::::／ ＼/ / ﾉ ｀ ｀
::::::／ / ノ
´
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
そして！
「サーブル・トネーール！！」
空中から、雷を纏ったペリーヌの雷速の蹴りが白野を撃ち抜かんと――
- 5509 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:16:50.40 ID:iAR5EQwR
-
.＞―‐‐ . . ､
／. : :｀ .∨/´: :_:＞､
ｧ'／: :￣:｀ : : -‐: : :__ ＞-_、
. /. : :ィ.: : : : : : : : : :＼ : : : : :≧z.、
, イ.: :ｨ/. i :l : ＼: : :.ｰ:､＿＜_￣: :≧=ｰ-. .._
. _, z≦ : : : :ｲ.:{:i : :{ :{: !: : ヽ｀ヽ､ヽ} ⌒Z: : : : : : : : : : } )
.. ( {(γ.: : : イ.: :ｿ: ;{从: iA从: }ﾘｲ从: : : .､｀ : :ー=-: :.､: : : (.__
. )ｿﾍ : :(: : :／.:,.弋:.{仡ぅｰ ｿ'ｨ仡ｫ}!ゝ､: :.ヽ、 : : : :y: ): : χ⌒
'´. _) z :´ :久: : -)! , " /ｧ‐-l!｀ : :≧ z- 、ノ⌒ﾘ
⌒ｸ ,彡7!:.７77∧《＼ - ／》////ヽ⌒ｸヽ: : })
ζ 弋...|/////ヽミ｀､ー 7/／//////} )ﾙ'
~ i//////l//∧ , //,ｲ/////ｲ,' ⌒~
l///-=ミﾐ!,'//V／//////ｨ/
（⌒ヽr- 、 ヾ､///////∠///_z彡ｲ//
rｰ-ヽ.＿＼ ｀ ーｧ=､‐- ＜ ミ ミz-_／///
｀ ー-- 二｀ ーヽ ￣ ヽr≦!//_/＿ __. -―- 、
＿ ノ｀ ー ｀二_ ﾉ´￣ ￣r―‐-､- ､ ｀ ｰｧ
(_ _ - ―-_┬ ´!l ーく _ -- ､-_、＼-､￣
￣ 7ｰ-７-==.＼ -‐-- ､_-､ ＼ ー' ´
///∥///||//｀ ー＜￣｀ ー' ｀ー'
／///∥/// ||////∧V//＼
. ／_／//∥////.||/////∧V///＼
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「クロノス・チェンジ！！」
- 5510 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:17:01.30 ID:iAR5EQwR
- ┌───────────────┐
│ │
│ ┌─────────┐ │
└──┼─────────┼──┘
│ ┌─────┐ │
└─┼─────┼─┘
└─────┘
┌───┐
└───┘
┌─┐
└─┘
□
- 5511 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/03/07(火) 19:17:18.69 ID:eLWPbmeN
- それ使うのかよ
- 5512 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/03/07(火) 19:17:35.83 ID:7nt8Y2fV
- 鬼かｗ
- 5513 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/03/07(火) 19:18:29.87 ID:9fi75oHD
- ガチすぎるｗ
- 5514 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:18:57.36 ID:iAR5EQwR
- _,, ｰ''''''"ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ|ﾞﾞﾞﾞ^''''ｰ ,,、
,..ｒ'" ヽ .| ../ /ヘ､
／ .`- ｀; .{ ﾞ' .,.べ..,｀'-
, '"- ;;_,,,,_ ゝ i'ﾞ'''ｰ､ / ＼
,i'ヽ ,..-―ｰ､..／゛ .＼ ./．.ｒ'".＼ .,i'" ヽ
,i′ ./ , ｰ'" ＼`''''く .＼..′ .／ヽ
lﾐ、 |′ ./ ;;/ .、.__ ..ｌ ﾞ'-､.,ゝ .ｌ ./ .ｌ
│ .＼＿_/ .. ". ;;;| ./i | . ｌ ｌ. ヽ / -､ ｀'-､ _..‐″ ...-''.!
.| ＼,,,,,,,,,,;;;;;ｌ、ヽ ﾞl .ｌ . ｌ .ヽ ｀'-..,_, ＼ , '''''''.!....-'''''"
.! ｀., -- ＼,, """;;;;;;;;;;'ﾘ│ .ゝ .ｌ ｌゎ、 .ヽ｀''-.ﾐヘ..、｀ﾞﾞﾞ］
.| ´ ,, "' ,,|￣";;' ;;;／｀'''| | .ｌヽ ＼ ヽ ｀'-､ヽ |
│ iへ,,,,、;;; ;;/ﾞ!ﾐ＼,.| .! │､ヽ／t .レ”ﾞ,ﾞ│ ｀ /
ｌ ,,. ｒ'" ｌ ｀ﾞ'''''"'-､ ｀イ.ｌ .| l'､ ｌﾞ' li_Λ| ‐" .｀ヽ "
ヽ (彡ｰ'.! ﾞ'i./ ...ｌ, .! ! ﾞ'ﾑ‐.／` .`‐､_.ヽ,,
.ヽ ._ ﾞ''''''''''''￢―′ .､.ｌ, |, '|. ,i",ﾉ゛ 、 i-,|_..,.,!
.ヽ.'"゛ / . ,, ‐ ! .ｌ］` lレﾞ.i ｌ r‐″ ..ｌ,
.＼./ ,〉 .,,, ｉ′ .! ｌﾞt./ / iゝﾉ.ｌ＼. , ┴、
`'-i./ _． .〈 ＼ .ヽ .ヽ..,,./ ! 丿 ｌ .＼ ! ./´ ｀'-､
｀'Y-..,,,/ .'" ＿. 〈..,,_._,ﾒ､ , ―.ｌ, `-|. ..＼
/ .￣ﾞﾞﾞﾞ^ﾞﾞﾞﾞﾞ´ .＼".／^ﾞ'､ ＼ ＼
/ ﾞく ヽ. .＼ ＼
ヽ .ヽ ＼ ./ｰ;;x,
ヽ ｌ ｀'-. ! './ ｌ
ヽ ｌ, `ヽ ｌ. .ｌ､
＼ ..ｌ, ﾞ!i|,` . ｌ
＼ ., ﾉ 、 ｀'''''"
ﾞ.ｌ .广ヽ
ｌ..ｌ, へ、
Ｖン' l
＼,,./
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
シンを含めて、その場に居る誰もが「決まった」と思う、見事な連携攻撃だった
…というか、これで決まりになる「予定」だった為、シンも驚いていた
だが、現実に攻撃を仕掛けた三人は、放った技を返されたダメージで、
地面に倒れたまま動くことが出来ない状態だった
通常時より遙かに力のました己の必殺技を受けた、
それでも彼らが死んでいないのは、白野の発していた小宇宙の重圧が、
彼らの技を軽減する方向に働いたからだ、無論、それに気付くものは居ない
そして、その重圧は既に消えている
テストが、終わったのだ
- 5515 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:19:24.00 ID:iAR5EQwR
-
. . -‐=‐-. . ___
ｨ≦i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ≧_、 ／′
ィ升i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ＼ ／i:/
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉヽ . . -‐=‐-. . . /:i:i:厶.‐=≠=‐
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ﾉi:i:i:i:i:i}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ', ,ｨ≦i;ィ升≧_､i:i:i:ｉ:ｉ:｀i:ｖ'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ｀i:、
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{:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∠ ﾘ/ |:ｉ:/ V:ト､:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｌ ｲi:i:i:i:i:i:ｉ:∨i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ∧i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ＼i:i:ｉ｀ｉ:､i:i:i:ｉ:ｉ:｀ヽ
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. /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ, 伝ミﾒ z≠ﾐ ∨i:i:i:ｉﾉ /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ィ升､:i:i:i:i:i:i:ｉ:∧i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧:i:i:i:i:iヽ ‐=ﾆ7///
/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i入 ん:ハ｀ ´ん:ハ 〉从:i:i:{ /i:i:i:i:i:i:ｉ:/＾｀ﾞﾞ'''´ ∨i:i:i:i:i:ｉ:∧:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i ｡s≦/////////
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:| 乂_::ノ 乂::リ 彳:i:i:i:ｉ| /i:i:i:i:i:i:ｉ:/ ∨i:i:i:i:i:ｉ:∧i:i:i:i:ｉ:ｉ:「///////////////
|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i从 ー‐ ー ﾉ:i:i:i:i:ｉ:| {ｉ:i:i:i:i:i:ｉ:/--匕 ー=≦´V:i:i:i:i:i:ｉ:∧i:ｉ:ｉ／////////////////
|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉゝ ‘ 彡i:i:i:i:ｉ:ｉ:} |:i:i:i:i:ｉ:ｉ:{ rｔﾃぅ､ ｨfﾁ芹ﾄ!:i:i:i:i:i:i:i:ｉ}／//////////////////
. 从hi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉゝ _ 彡i:i:i:i:i:i/ 从i:i:i:ｉ:i:圦 辷:ﾘ ′乂::リ!:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ/////////////////////
八i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉト ´ ...＜i:i:i:i:i:i:ｉ:/ {:i:i:i:ｉ:ｉ:| } ー ' ー…´|:i:i:i:i:i:i://///////////////////
丶ｉ{＼i:i:i:ｉ:ｉ:iｘ ＞ .／＾Y´:i:i:i;i::i:i:iノ リ Ⅵ:{:i:i:圦 〈 |:i:i:i:i:ｉ//////////////////////
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|∧ Ｖ: : | |: : : : : : : : : : :｜ }: : :／: : : : : : : ｡s≦/////////////////////////////
}: ∧ V: j | : : : : : : : : : : ﾉ / : /: : : ｡s≦///////////////////////////////////
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「…だめ、だったの？」
「……………」
ぽつりと呟く見習いの言葉に、その場に居る者達が沈黙する
白野は変わらず立っている、少し困った様子で眉間に人差し指を当てながら
テストの失敗、それは自分たちの…
- 5516 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/03/07(火) 19:19:45.75 ID:eLWPbmeN
- そこは予定通りくらってやれよー
- 5517 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:19:47.29 ID:iAR5EQwR
-
―--=＝'i / ./ .| .| / ./: |.i .l.li', ',i
i .. .:|: | .ﾚ___/L_,,,,,=|ｧ'!.〃|!|. !
／'! .l:: l .:::!: .:| .|_./"7"_ﾞ"_|!:|/'_||, '
／´ .i ./: .::! .::::|: :', |. ＿ !
. /' / ..:/:: .:::::!:::::::::. :l, .| ＝≡= !
/ .::/::::::::::/!:::::::::., |', ! .::::::::::::::. ` -
/ ..:::/::::::::::/':|:::::::::::', |::'.,.i '
／ ..:::::/:/:::::::/::::|::::::､:::::', | ` ―-...., ./
-‐ ..:::::::::::/:::::::/:::::::|::::::::::､:::'.. i:.. （:::::::::::::ｿ./
_ -‐ .-‐ ´ ...:::::::::::／:: :::/::::::::::|::::::::::.＼:＼',_:::....＿￣ _／
‐-_ ＿ -‐........, , ´ ..::::::::::::::／::: ..::::::::::::;::::ﾍ'., ::::.. ＼､':::::ﾍ.|
￣ ―― , ', ' ....::::::::::::::::／::: ..::::::::::::/:::::::|､＼::::::.. ＼:::i
, .' ／ ......:::::::::::::::::::::／:::／ ..:::::::::::::/::::::::/`‐-ニﾆ＝‐-､ヽ!
／;:／.: ...:::::::::::::::::::::::::／::::／ ...::::::::::::::::ｲ:::::::::i::::: : : /´: : : : : :ヽ !
. ／／/::: ..::::::::::::::::::::;:::イ:::::／ ...::::::::::::::::／/:::::::::/::: : : /: : : : : : : : :.!'
. /／.'./:::::::::::::::::::;:::イ:::::::;::イ ...::::::::::::::::;:イ:::/:::::::::/::::::::../: : :.:.:.:.:.:.:.:.:.: :i
/// ./::::::::::::::::／::::::::;::イ ....:::::::::::::::;:::イ:::/:／::::::::/:::.. .／::.: : : ｀: : :―-｀ヽ_
. /::/ ./::::::::::::／::::::;::イ....:::::::::::::;:::::イ;::::::::::/:'::::::::::::/:::::::〈:.: : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ
i::/ ./:::::::::::/:::;::イ／::::::::::;:::イ::::::;::::/::::::／::::::::::／::::::::::::ﾍ::....: : : : : : : : : : : : ::::: i
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「う、うう…」
沈黙の中、倒れていた三人がうめき声を上げる
「そ、それより三人を！ めぐみん！！」
「加藤！ 死ぬなぁぁぁぁ！！」
「お姉さま！ お姉さましっかり！！」
「誰か薬を！ エリクシル剤(格安学割使用の蟹印)が用意してあった筈ですわ！」
取り敢えず今は仲間を助けなくては、雑兵や見習い達が慌ただしく動きはじめると、
その喧騒に刺激されたか、三人が意識を取り戻した
- 5518 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:20:15.12 ID:iAR5EQwR
-
＿＿＿＿＿_
....:: :: :: :: :: :: :: :: :: ::.
／:: :: :: :: -=＝=ミ: :: :: ::＼
／:: :: / :: :: :: :: :: :: :: ::＼ :: :: ::＼
/:: :: ::./ :: :: :: :: :: :: :: :: :: :::＼ :: :: ::...
/:: :: :: :!:: :: :: :: :: :: :: :: ＼::: :: ::ヽ:: : :: ::.
/.:: :: :: ::|::.::.::|:: :: :: :: :::ヽ:::ヽ: :: :: ::|:: :: :: |
. ':: ::l..::.::.::|: :!:.:|:: :: ::l: :!:: :: | : :i: :| : :| :: :: ::|
|.:: :l.:: :: ::l:..:!..:|.:: :: :l: :! :: ::ﾄ､::i: :|: : | }..::.::.|
|:: ::i:: :: ::.ﾄ､ﾄ､ﾄ､ 从从ﾄ 斗≠刈.:.::| }.:::.::.|
|: :八: :: ::i ｘ≠ミ. ﾋﾝ.ノ !:: ::|/ :: ::.!
|ヽ:: ::ヽ..::. ﾋﾝノ /// |:: ::| :: :: ::|
{ ＼::..::∧ /// ｀ .|:: ::| :: :: ::|
＼{:: :...､ ‐-‐ u 八::::| :: :: ::|
厂／,へ:`ト .／|:: :: ::|:: :: :: |
/／／／￣二ｱﾄ-- |:: :: ::|.::..::..::|
/ ／l:: :|::| i|:: :: ::| :: :: ::|
/ /ﾆﾆl:: :|/ / 八:: :: :|:i:`:ｰ:､_
__/-､ ／ﾆﾆ∧:::{ / ヽ: : !ニニニ}h､
｢ニニニ∨ﾆﾆﾆ/ 八::| -― ／ﾆ.|:: :|ニニニﾆ∧
ﾉニニニﾆ} ニニﾄ-- i::|---.／ニニ.|:: :|ニニﾆ_ ／{
. 厂ニニニ.∧.ニﾆ.|.//.|::|:i:／ニニﾆﾆ.|:: :|´￣ニニニ〉
iニニニﾆ./} ∨ﾆ.|.//.|::}ニニﾆﾆ＞''"!:..:|ニニニニ/
{ニニニ /=ｉ ∨ﾆ!:／|::|＞''"￣ /|: :|ニニニﾆ/
. |ニニニ{ﾆﾆト _ヽl/＞|::|＿彡' ／:i:|: :|ニニﾆﾆ/
. |ニニニ|:ニニニ【:i:i:】:i|::|----一':-=ﾆ.! ::!ニニﾆ./
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「…うっ… 負け…ましたのね、私達…」
「お、お姉さま、しゃべらないで！」
「な、なんですか…最後の…あれ……反則じゃないんですか……」
「ほらめぐみん！ エリクシル剤！ 苦いけど我慢して！」
「き、清麿の言ってた…事は…本当だったのか…」
「よし、加藤は大丈夫だな！」
介抱を受ける三人を見る白野、その顔は何故か苦しそうである
- 5519 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/03/07(火) 19:20:35.69 ID:9fi75oHD
- やる夫のサイドビジネスｗ
- 5520 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:20:43.80 ID:iAR5EQwR
- _ -──‐- _
_＿＿_,.. -‐ｧ ´ ＞､‐- ､＿＿_
弋f￣｀＜／ ヽ＞-─､::ｱ
＼:::::::/ , ! | ､ ､ ﾊ:::::::::::::/
ヽ:,'! l :l｜ l l j .l lﾊi ﾊ:::::／
,':l ! ｜ｌ l ﾘ | l! :! ! ',´
i {: ｜ ! l { ｲ ､ } |! :} ,ｲ !
l ﾄ､ l 斗七'乂」＿云≧x 」/ | l
l∧ﾄ､イﾃ::ﾊ て::ﾊ ｱｲ:: li !
| ﾊ ﾑ(_弋ｿ _.）=（_ 弋り _）j:: l !.｜
. j ﾍ从 xxxx , xxxx ,ｲ / ! l !
/' l ヽ个::... r っ ,..イ:j ｲ :Ⅵ
/_ ‐､l ﾘ:::::i::＞r .._,..＜!::::l/ノ l ヾ
/ f /´ヽ V:::j__/´ヽr‐‐'´V／/ j:: ヽ
／ { ' /´7ヽ ﾊ´ { /´!ヽ / ｀7 / ﾑ::: ヽ
/ i人 ' K' ﾊヽ ｀ｲ 」ノヽ' // { / ﾊ:: ﾄ ＼
{ .:!:_」＼ }|ヽ､ ﾄ: } /ﾟ /ｲ lノi l / } }:::. ヽ
l { ::i/八 ヽｲ' }ｿ ﾘ ,' j八 { .l ｿ l !ヽ: ﾊ
l ﾄ ﾉ ＼ﾉ{-='' {。 ＼!ﾚi ! / }:: }
ヽ!У ﾘ:! i / ! l { j ﾉﾘ
＿/ j } l ﾊ i |八ﾉノ
{ i /イ! / j i / | / l ）
ヽ { / ﾉ:l / / ﾟ .! / ,ｲ {
ヽ ノ='-イ' { l.ｲ { | |!
＼／ / / :八 l l lﾄ
/ j 。 ∧ ヽ{ | }
/ { ', l i ﾊ
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「ホロロギウム様……」
「…何かな、フェリス？」
聖衣が半壊し、少し艶めかしい姿になったペリーヌが、弱々しく白野に話しかける
此処までやってダメだったのだ、もう情に訴えるしか無い
プライドも何もかも投げ捨てて、ペリーヌは仲間を救うための最後の交渉に臨んだ
「厚かましいお願いと解って申し上げます…どうか、この子達の、彼らの未来を奪わないで…」
「あー……何か勘違いしているようだが」
白野はバツの悪い顔をして告げる
- 5521 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/03/07(火) 19:20:48.15 ID:BjVDUksi
- 清麿くんはなにを言ったんですかねぇ
- 5522 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:21:03.18 ID:iAR5EQwR
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-‐…: :: ..、: :..
／: :: :: :: :: :: :: ::＼: ::ヽ
/: :/: |:: :: :: ⌒: :: :: :: :: :: :.
/:: :⌒ |:|: :: |:: ::ﾘ : : ::| : :: ::|
,: :｛: :: :从:,,;,ィ灯㍉|: :| : :: ::|
{: :: : ｨ灯h Vシ |:: :: ::. ::.|!
八:: ::ﾍ乂シ |: :|: :: :: |!
ヽ|:.:ﾊ _ , |: :|: :: :: |!
|: :: :＞..、 ィ|:八:: :: 八
. ﾉ: :: /:: :::|:｀¨__／'(::: : |: :: :: ＼
/: :: /: ;､＞ヘj｢ j : : |ﾄﾐ、: : :.＼
/: :: /: / { ぅ｢j､ﾞ¨7: /: | ヽ: :＼: :.
. r‐､ /: :: 〈: ::{ {__／j＼/: 〈: / }: :: :: :: ｝
＼＼ {: :: :: :V/ /__八_〈:: :: ＼ }: /: : :Λ
に二¨ ＼ 乂::: ::Λ 〈 ヽ: : : :〉 }:/: : :Λ :.
{-‐‐ ''に￣ヽ )ヽ:: ::} 〉 /: ;､ｲ /: : : : : 〉 〉
￣ ¨ヽ _ﾉ入ｲ:: ::):ノ} // /:／ ！ /:: :: ::ヽf.:./
＼／ 乂::: ::从 / Λ (: :/: : : 人（
. ＼ ＼/ / Λ ∨ /／ ｀¨´
` ー― / 〉 Λ ∨
〈 / Λ }
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「テストは合格だ、おめでとう、諸君」
- 5523 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:21:35.29 ID:iAR5EQwR
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. / 寸_‐/ / ｡ﾟ ;￤ ⅱ:, ﾟ｡
′ 寸′ ,′ , ,ﾞ / ,ﾞ ; ｉⅱ ﾟ。 ',
; ′ ,ﾞ ,′ ,' // ,ﾞ ,′ |ｉj} ﾞ, ﾟ, ',
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. ,ﾞ / ,′ i ﾞ ' ' ; ,' ∥i ! // ｉ} ⅱj
, / ,ﾞ | ; ! j{ { ,ﾞ ∥ } ￤ // i ∥ .;ⅰ}
, ｡ﾟ ﾞ | .; ┼|={ｰ- .,,/,,∥_,′ ￤, ',ｨ㌻ ∥ ,' i j
∥ ﾟ / ! ′ , Г"''' ｰ-ニ二Ξこ∠jﾚ'ｧｾア ／｡ﾟ lﾘ
､` ,: ', ⅰ ',.斗ｾア7笊㌍=ミｰ ι'ﾞ /こ/へ／ ﾉ
,:ﾞ / ', | ﾟ｡ {ミﾚ {｛uﾘｰ7ﾉ ｀;_ -{ン ⌒Y
,:' / }＾, ! ｢ﾟ｡ｰ{＾ `ｰ-‐'′ 〃) 乂Ｌ ノ|
,:' .ﾞ λ i | ﾟ｡乂_ _ -´ `ァ i|
,:′ ,′ ,:'´ i | ｀```` ｀ , ' |!
7刀ﾌ7ｧｘ、 ,ｰ￢、', ￤ / i ;
////////ﾐh､ i / ﾟ, j ｡ﾟ | ,′
/////////,',心 | ' ' l し ∠ニﾆｱ ｡ﾟ | ,ﾞ
////////////ム ｜/}h､ ﾟ｡ ト .,_ ／} j /
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白野の言葉に、煩かった場が静まる
「……それは、情けを掛けていただいた、と？」
「いや、違う」
代表してペリーヌが聞くが、即座に否定された
(もしかして、最後の攻撃が僅かでも掠っていた、とか…？)
そう思い白野を見るも、その何処にも、傷どころか汚れすら付いていない
変わったところと言えば、クロークに包まれた彼女の下半身が大きく膨らんで…
膨らんで？
- 5524 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:21:59.59 ID:iAR5EQwR
-
/ﾍ､
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/ ﾘ l: /.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾉ 'l::. ｀ﾞ'⌒ ヾ= ''ー´ ‐- (、
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.i ,ｲ ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:＞ ´ .i:: ヽ､ ＿
l/ ｀ ＜.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ l::.. ,, -‐''ニ=-'''''￣ ｀''''= ､
l! ￣ ｀ヽ.:.:.:.:.:.:.:＞‘ l:::::. ／ ,, -''´ ヽ
ゝ-‐’ /:::::::. /／::. `ｰ-
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「な、なんですの、それ！？」
「…やーい、下半身デブ(小声)」
「馬鹿っ聞こえるぞ！」
「それ、扱いは酷いな」
馬鹿とはなんですか、と小競り合いをはじめるめぐみんと加藤を無視して、
白野は首元のクロークの結び目を外し、それを脱ぎ捨てた
そして、そこには
- 5525 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:22:21.64 ID:iAR5EQwR
-
＿_ 〈 | ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : ‐- : :｀
／: : : : : : :｀ンﾚ : : : ／: : : : : : : :＼: : ＼: : : : : :｀ヽ_､:ヽ
γ: : : : : : ＿＿{_,ﾍ､: ／ : : : /:/:.|:.＼ : ＼＼＼ : : : : : ＼ヽﾏ: ‐_--. . ､＿＿＿＿__ノ
. /: : : : ／ / .ﾏ､У／: : :/:/ :.:l:ト､:ヽ､: :ヽ:ヽ:ヾ､‐- ､: : ＼｀: : : : : : : マ¨¨¨¨￣
/: : : ／ .l 〉/:/, :斗┼‐':./l:| ヽ:ト !､ !: | : |.:,:＼ ＼: : ヾー- __: : : : :､
|l: : / 〉 ∧l:∧: :ム|ﾚ／ !j _l:L_|ヽト､ : |ヾ､: :＼ ＼:.Y ｀マ:､: ＼
|ヽ/ l ∧ :!|.∧:|-芯ミ /′ "云ぅx ﾄ､: |: ||!ヽヽ :. ヾ ヽヾ ､:ヽ
ﾄ､:＼ ′{ﾞY|.{ ﾊ|さ;;ﾊ ん';;;;灯}｜|: ﾘﾄ､ﾄ; !:| ﾔ! ﾏ:.|
| ヽ: ＼ 八 !:ヽ｀ 辷_リ 辷_::ｿ'ﾞ /|人: :! |:|ﾘ ﾉ ﾔj
ヽ、 ＼: :｀ミ ､ ヽヽ:’と"" , "" う .:/ノ ヽ|. ｿ ′
＼ ｀ヽ、| ヽ. 込ヾ､ r‐ ， ji ﾑ'´ ｀
ー ｿ 个 ￣ 今′
｀i - i´
イト -- 个ヽ、
イ ﾔ､二二ﾆ/ ｀ ､
γく ﾏﾆ二ﾆ/ γへ
ハ＼､ ﾏ￣У // ハヽ、
|￣ヽ＼､ _ﾏ¨７_ // ／ | ､
| ＼＼彡"¨∨¨ﾞミ､／／ .| ヽ
-=ﾆニニニﾆ=-
´ -=ﾆニﾆ=- ｀ヽ、
／ ／ r-----＜ ｀ヽ、 ＼
__/ ／ } ＞=====)h､ .＼ ヽ
／｀~~~~´, ､ ﾉ' ' ＼ ___ ＞=ﾐ
' >､_ / ゝ--ｧ ＞=ﾆﾆ=＜ ＞==={:.:.:.)＿｀}!
/ ./ ＿≧／__ 〈 / ! ヽ ＼ﾆ=‐〉爪ヽ__]! ∨
j{ // >=ミ {/￣｀' 7 .∨ i ∧ ヽイ }７ '/,~~ !∨
j{ {/ ,' '.∧ _'/,__ { .∨ ∨ ｜ ∧ /7 i! '/, ! '
{! { ! ∧ ^'/,´ ', ∨ ∨ |∨ !.}! /7 i{ '/, ! '
j{! { ! i∧ '/, 乂|Ⅳ ∨_}_∨__| }! /7 i{ '/, ! ',
∧ ∨＿_i! } ､ /:iィ≦ア￣ヾ〉 }! /7 i{ '/, i ',
∧ ∨ i{从)h､ ＼ ./ !:}/ {:.:.し:.:.ﾘ }!_/7＿_.リ .'/, .i ,
.∧ ∨:ｲｱ 示弋､＿/ iﾉ 乂zzタ i ./7 / ￣ヽ .'/, ! ,
∧ 〉 |ヾ v:し:} ／i／i／i i {/{ i{ } '/,.|
∧ ／i :i ∧弋ﾂ ' Ｕ i {/{ i{--─__.! '/,:! !
ﾉ´∨ i :| { /i/i , Ｙ .i {/{ ﾘ≦三ｱ '/,:|∨ |
.7 ∨!｜ 乂 乂: : : :ノ ／! | ! }! ! {__}! ∨.i
.{-==-}:.!｜ | 〕iト ィ(: : :{ | ! /:! /!/ Ⅵ .Ⅵ
.￣了 !｜ |∨:.:.:.:.≧s｡ ｡s≦ ィi〔￣}h ﾘ i/:. i/ / ﾘ ﾘ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
白野の腹に、力いっぱいしがみつく、二人の幼い少女の姿があった
- 5526 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:22:51.03 ID:iAR5EQwR
- ｶﾞﾔ
ｶﾞﾔ
ｻﾞﾜ
ｻﾞﾜ
Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y
:::Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y
::人:::人:::人:::人:::人:::人:::人:::人:::人
:::Ｙ:::::Ｙ:::::Ｙ:::::Ｙ:::::Ｙ:::::Ｙ:::::Ｙ:::::Ｙ:::::Ｙ:
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「えっ！？ あの子たち！」
驚いた様に見習い達がキョロキョロと周囲を見回す
やはり居ない、と言うかあそこに居る
聖アカデミーに来てまだ一年と少し、
まだまだ未熟で、泣き虫だった最年少のセインティア見習いの二人が
「あれ、あの子たちは、確か…」
件の雑兵は、その二人に見覚えが有った、
そう、先程、自分が身代わりになって助けた二人だった
その二人が、白野の腹にしがみついていた
目をぎゅっとつむり、「うーーっ！」と、小さい唸り声を上げながら
目を閉じている事もあるが、よほど必死なのか、周囲の状況が全く解っていない様だった
- 5527 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/03/07(火) 19:23:15.65 ID:eLWPbmeN
- 健気な少女達はこの2人になったのか
- 5528 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:24:09.98 ID:iAR5EQwR
- ＞''"~:: :: :: ミｈ､
＞'´:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ＼
／:: :/ :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : ＼
／:: :: :/ :: :: :/!:: :: :: :: :: :: :: :: :: : :.∨
／/::／::.:|:: |:: :/ |: 从／/:: :/ :: :: :: : ::∨
{/| ∧∧/ ｘ芹Ｋ. / イ:: :: :: :: :: :: ::W
. |:: :: {ｨzx ﾋﾝノ ./ : :/:: :: :: :: : |
. | :: ::|ﾋﾝ /／/／/／/..: /ヽ : |..:: ::..:|
/ 圦 _ _ u .: :: /__ノ:: | :: :: ::
. /:: :: :: ::＼ ／:..:ｲ / :: :: :: :: ::..:|
.: :: :: ::/ ::: :ﾐh ､ヽ`:: :: :: | |::..:: :: :: :: ::::|
／:: :: :: ::_,,.. - :: :: : _／| : :|‐─‐､ :: :: :: |
／:: :: :: ／:: :: _,,.､丶´二二|: : |ニﾆﾆ."''＜:.:|
.. : :: :: ::／::..::.／ニニニﾆニﾆ|: : |ニニニﾆﾆ‘ ∨
／:: :: :: ::/:: :／/二二二二二二| : :|ニニﾆﾆﾆ ~"''*､
..:: :: :: :: :: :/:.:/:: :: .二二二／ニﾆﾆ|: 八-=ﾆ=-ニニニﾆヽ
_､+'”:: :: :: :: :: :..{::/:: :: ::二二二/ﾆﾆﾆﾆ.八:: :: ＼ニニニニニﾆ.}
:: :: :: :: :: :: :: :: 八|:: :: /ニニﾆﾆ{ニニニﾆﾆ＼:: :: :｀`～､ニニﾆ人
:: :: :: :: :: ／:: :: :: :／/ニニﾆﾆ圦ニニニニﾆノ｀`～､､ :: ＼∠:: :: ＼
:: :: :: :／ /:: :: :／ ../ニニニニ/ ＞‐---‐=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼:: :‘，｀ヽ:: :: ＼
:: : ／ /:: :: :/ ニニニニ/ :: ::',ニニニニニニニﾆﾆ＼: } ＼:: ::∨
／ { :: : / ﾆニニニ /:: :: : |ニニニニニニニﾆﾆﾆ∨ヽ }:: :/
八 : :| .ﾆニニニ/:: :: :: ::}.ニニニニニニニニﾆ.|:: ::∨ |／
＼| /ニニニ./|从ル./.ニニニニニニニﾆﾆﾆﾄ : 从
. /.ニニニ/ ./ニニニニニニニニニニ!ﾆ＼
/ニニニ./ ／ ＼.ニニニニニニﾆﾆﾆﾆ.|ﾆニ‘，
/.ニニニ/ ／. ＼ニニニニニニニニ!.ﾆﾆﾆ‘，
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「この子達が、君らの最後の攻撃の前、爆風に乗じて私にしがみついて来たのさ」
白野がクロノス・チェンジを用いたのは、この二人を守る為だった
二人の少女は、テストの間中、ずっと地面に倒れ動けないでいた
元々小宇宙に目覚めていなかったし、切掛が有ったとしても覚醒に至らない、
その程度練度だったのだ、しかし、それは責められる事ではない、彼女らはまだ10歳だ
その二人が、最後の最後で小宇宙に目覚め、白野に突撃したのだ
白野を足止めし、ペリーヌ達の攻撃を成功させる為だけに
いくら未熟とは言え、そうすれば、自分たちも技の巻き添えになる事くらい解っていただろう
つまり、彼女達は仲間のために自ら犠牲になろうとしたのだ
爆風による視覚阻害も確かにあった、しかしそれ以上に彼女達のスピードは素晴らしいな物だった、
さらに、「白野に対する敵意、殺意」を全く持たない彼女らの動きを、白野は察知できなかったのだ
そして組み付きは成功した、この時点でテストは合格だったのだが、
組み付いている彼女達はその事を理解出来なかったようだ
そして、今も必死にしがみついたまま離れない、そろそろ苦しい
- 5529 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/03/07(火) 19:24:12.15 ID:BjVDUksi
- 遺伝してしまう魔王系聖闘士
- 5530 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/03/07(火) 19:24:39.81 ID:7nt8Y2fV
- 末恐ろしそうな幼女組だぜ
- 5531 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/03/07(火) 19:24:40.78 ID:9fi75oHD
- 良い展開だなぁ…
- 5532 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:25:02.61 ID:iAR5EQwR
-
,. ‐,ﾆ=-
,. - ' ´ . ￣￣ ｀`ヽ. / ／.‐￢＝- ､
'´ ' ´￣｀`ヽ、
./ ‐ ､ ､ ヽ
¨´: :｀ゝ川 ..! | / / / ､ ヽ. ＼ヽ}
, -‐‐ﾗW: l ! j / / / 〃 //1 l ヽ ＼. i
l .j ﾚ'/ /￣/_Z_フ〃 ﾄ!j1 ｌ ｌ l ヽ ヽ }
l .l / /,ィ´,ｨぅ､ヽ ′/lﾑﾄj l l l いＶ
ﾍ Vイ ヽ{ トｯ::ﾘ ,fi }〃/ l l l_
ﾍ. ヽ l | `ｰ'′ ﾄﾘ1 }} l jﾘ ,
. ヽ ヽl ｌ ＿_ ' ﾞ' j 〃/l /LV
. ＼l l i´ ﾉ ,.ｲｲ/ｲ /イﾘ
_,.--- ､＿_ﾍ. ﾄ､_ `ｰ‐' _,. '´/ /
Y . ヽヽ ｀ﾏ ヽヽ._７ー‐ ' ／ /
ｌ l ', ヽ ^1 ｀ ｰrく ／
l l ヽ=＝=l ll Y
l l ヽ-- l lj l
ヽ }.l l＿__,...._! ﾘ 〃//j
ヽ..Ｖ.└─ '"¨¨><ヽ､_ / // /
ヽ} ,.ィ７ﾊヽ ＼_// 〃
Y ゝｸ/ |ヽ〉､,､,{ ｌ
.ｌ // l 「l ｌl ｌ
.l /7 l丁 ｰ' l l
ｌ // | | l,へ
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テストに合格した、その事を理解したテスト参加者の中に気が抜けた様な、安堵した雰囲気が蔓延する
そんな中、白野は苦笑しながらしがみついている二人に、芝居じみた口調で話しかける
「離せっ このままではお前たちは死ぬんだぞっ 恐ろしくないのかっ」
その声にビクリと震えながらも、ツインテールの少女が返答する
「怖くない！！ みんなを…お姉さんやお兄さん達を助けるんだもん！！」
彼女は必死に頭を白野の体に押し付けている、結果として白野のお餅が持ち上がったり揺れたりする、
そしてこんな時なのに雑兵達の視線が集まる、男とは悲しい生き物だ
「お兄さん達だと？ 雑兵達はお前達の敵だろう？ そんな者の為に命をかけるのかっ」
口調こそ厳しいが、白野の顔には、二人の少女に向けて、優しい笑みが浮かんでいた
それを見て困惑する見習いや雑兵達、あの女は「典型的な嫌な上司」のはずなのに、と
- 5533 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:26:18.01 ID:iAR5EQwR
-
＿_ 〈 | ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : ‐- : :｀
／: : : : : : :｀ンﾚ : : : ／: : : : : : : :＼: : ＼: : : : : :｀ヽ_､:ヽ
γ: : : : : : ＿＿{_,ﾍ､: ／ : : : /:/:.|:.＼ : ＼＼＼ : : : : : ＼ヽﾏ: ‐_--. . ､＿＿＿＿__ノ
. /: : : : ／ / .ﾏ､У／: : :/:/ :.:l:ト､:ヽ､: :ヽ:ヽ:ヾ､‐- ､: : ＼｀: : : : : : : マ¨¨¨¨￣
/: : : ／ .l 〉/:/, :斗┼‐':./l:| ヽ:ト !､ !: | : |.:,:＼ ＼: : ヾー- __: : : : :､
|l: : / 〉 ∧l:∧: :ム|ﾚ／ !j _l:L_|ヽト､ : |ヾ､: :＼ ＼:.Y ｀マ:､: ＼
|ヽ/ l ∧ :!|.∧:|-芯ミ /′ "云ぅx ﾄ､: |: ||!ヽヽ :. ヾ ヽヾ ､:ヽ
ﾄ､:＼ ′{ﾞY|.{ ﾊ|さ;;ﾊ ん';;;;灯}｜|: ﾘﾄ､ﾄ; !:| ﾔ! ﾏ:.|
| ヽ: ＼ 八 !:ヽ｀ 辷_リ 辷_::ｿ'ﾞ /|人: :! |:|ﾘ ﾉ ﾔj
ヽ、 ＼: :｀ミ ､ ヽヽ:’と"" , "" う .:/ノ ヽ|. ｿ ′
＼ ｀ヽ、| ヽ. 込ヾ､ r‐ ， ji ﾑ'´ ｀
ー ｿ 个 ￣ 今′
｀i - i´
イト -- 个ヽ、
イ ﾔ､二二ﾆ/ ｀ ､
γく ﾏﾆ二ﾆ/ γへ
ハ＼､ ﾏ￣У // ハヽ、
|￣ヽ＼､ _ﾏ¨７_ // ／ | ､
| ＼＼彡"¨∨¨ﾞミ､／／ .| ヽ
_,,...._----....,,
／~ /
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ゝ 1
＼ ゝ
ﾞ''‐-．ヽ....----..-――-
_..-'" `''‐､
.／ ＿ ＼
／ .／´ヽ.＿＿,,,....-‐" ｀¨ヽ． ＼
／ ／ ノｌ ＼ ゝ ,-、
__ /゜ / －'''´ ﾞ''ｰ- ＼__ ﾞ/ ム
/´ ヽ／"ヽ ノ'‐､ 冫 彳 ..-ｰ-_ l´ ｀`'^l ハ
/ (( } / │－‐冖ｰ┘::: / ヽ ! ﾜ´ー‐´
l__..．‐＼___/ │ ! l.._ －ｿｰ _.. !; _| ＼_／| |｀l ＼,,_
./| | ! l 1 |_ﾑl 冫‐一'''´,-.│ /レl;'! .| ! l .| ':―‐゛
/ / l l .l l |ﾚ｀l 〉´ l |`,ﾉ ﾉ | l |
∠../ / / | |::::::ﾑa, _/,,=s::::::/ / { ｌ |
/ / / ヽ ／1:::廴_ﾉ!:'ｒ ､,,ノ:::´廴_ﾉｌ::::＼ /＼ 〈｜ |
/ / / ,,ﾉ -() 〉∪ ＿＿ ∪ j ＼()' l＿.＞i } j
/ l /￣l/'´ ｀ヽ ( ｜ ｀| / / ｀ヽ /ー‐`/、
/ /i / / | l)ヽ．＿.|､ .| -'‐/ i | //｜
/ /// ( 、___ 〈＼l'l/ヽ｛/;;;;)-(;;;;ヽ´￣｝./／ヽ、 `) / ∧ヽ
/ / |{ ｀ー―´ ／(￣）‐‐l-・´）_..．〉 ヽ＿＿／ / l l |
/ / | / > |,・||・､l }＼ l、 / / | |
| | | ／´ //└//ﾟ |,､|.┘、＼ ＼ / / } l
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「敵なんかじゃありません！ 沢山のお兄さん達が倒れている私達を助けてくれました！ 中には怪我をしてまで！」
次に答えた銀髪の少女は、答えながら更に腕に力を込めてきた、
それは決して逃がさないという意志の現れか
「ケンカはしたけど…私達仲間だもん！ きっと分かり合えるもん！！ アテナ様の為に一緒に戦えるもん！！」
「だから！ だから…！ わ、私達がっ！ 一番弱い私達がっ…うあああああああん！！」
二人は答えながら泣き出していた、本当は怖くて仕方無いのだ、
それでも、仲間の為に役に立ちたくて、助けたくて、彼女達は勇気を振り絞ったのだ
- 5534 ：隔壁内の名無しさん_歌詞の投稿は注意：2017/03/07(火) 19:26:46.95 ID:BjVDUksi
- なんて理解の無い部下たちや！（すっとぼけ
- 5535 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:27:31.18 ID:iAR5EQwR
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{ V::::|芍¨ ｀¨ |/// ,'::::::::::|::::::i::|ﾘ
V::', i `ｰ /ｲ::::: /::::/}/
＼:. -- .:|:: r=≦二ヽ
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/／/:::: /二ニﾆ＼::::: Vニニニﾆﾑ
／: /:::: /二二二二ﾑ::/:＼ニニニﾆ＼
{/ : {:::::/＞--＜二二ﾑ: : : :＼ニニニﾆ＼
/: : ,｡s≦三＞､ ヾﾆﾆﾑ: :.|: : :＼ニニニﾆ
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その姿に、雑兵も見習いも自分たちの行動を恥じた
当然だ、自分達の…今思えば下らない諍いが、彼女らにあんな行動を取らせる結果を産んだのだから
「めぐみん…？」
「…解ってます、ペリーヌお姉さま…いい女は男を許すものです」
「はぁ…まあ、それも照れ隠しと受け取っておきます」
最早ペリーヌが口を挟むまでもない、めぐみんをはじめ、見習い達も既に雑兵への敵意はない
そしてそれは雑兵達も同じだった
「取り敢えず、ここに居る俺達から始めようぜ …それがあの子達への恩返しになるだろうしよ」
「うす …俺が先頭に立ってやりますよ」
加藤の言葉に件の雑兵が頷く、過激派の頭だった男だ、
それが融和派になれば、それなりの影響はあるだろう
- 5536 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:28:01.54 ID:iAR5EQwR
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場の空気が変わった事を感じ、白野はしがみ付く二人の頭をぽんと叩いた
「「ひっ…」」
その感触に二人は体を固くするが…
「君達が私にしがみついてから、既に5分が経過しました」
「「………えっ」」
彼女達がしがみついたのがテストのラスト1分の時点、
それから5分経過したというなら
二人はぱっと目を開け、白野の顔を見上げ…たけどお餅が邪魔して見えない
そして焦ったように周囲を見ると、優しい笑顔でこちらを見つめるお姉さん、お兄さん達の姿
一体何が起きたのだろう？ テストはどうなって…
- 5537 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:28:26.42 ID:iAR5EQwR
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「テストは合格だよ、おめでとう」
「えっ…でも…」
「私達、生きて…」
白野の言葉に、二人はしがみついたまま顔を見交わす
「君達が私に組み付いた時点でテストは合格で終了、そこからはまあ、私が君達を守った訳よ」
ボロボロだが、三人揃ってこちらに小さく手を振るペリーヌ、めぐみん、加藤が見える、皆笑顔だ
「「良かった…」」
「おっと」
極限の緊張から開放されたためか、二人は気を失い、倒れそうになって白野に支えられた
- 5538 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:28:56.68 ID:iAR5EQwR
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「ほら、今日の最大功労者を迎えに来なさい！」
白野の声にビクリとした物の、何人かの見習いが走り寄ってきた
「はい、怪我はしてないけど、だいぶ消耗してるから、ゆっくり休ませてあげて」
「は、はい…わかりました」
やはり今までとまるで違う白野の様子に、困惑する見習い達
- 5539 ：ふさたん ◆EzDHaPJtgg ：2017/03/07(火) 19:29:55.69 ID:iAR5EQwR
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}:: :: :|:: :八 : :: :: :: | r ｧ 八: :: : 、
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／⌒＼ 〈｛:: :: :: 〈ﾆﾆ{ニ〈二二二ﾄ `:: :: :: ::`、
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「さて！ テストは合格という結果で終了した！」
二人を受け渡した白野が、皆に向けて話しはじめる
「さあセインティア見習いの諸君に聞く！ 当初の約束通り、私に教皇への口添えを求めるか？」
「も、求めませんよ！ ええ、認めます！ 私達は強いですが、衛兵達も強いです！」
最初に大口を叩いてしまった気恥ずかしさから、めぐみんは顔を赤くして答える
その言葉に、当初の雑兵への敵意は微塵も感じられなかった
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